今回は誰かの悩みを聴いたりするときのコツ的な話。「寄り添う」をよりわかりやすく解説します!
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サマリー
このエピソードでは、「寄り添う」という行為について、特に無条件の肯定的関心の重要性と具体的な実践方法に焦点を当てています。カウンセリングの技法を交えながら、他者に寄り添うための態度や心構えを深く掘り下げています。また、無条件の肯定的関心を根底に置いた寄り添い方についても語られています。さらに、カウンセリングの難しさや自己の価値観を捨てることの重要性も強調されています。
寄り添うの意義
皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。
このポッドキャスト番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが日々のちょっとしたお困り事をお聞きして解決策を考えたり、明日から使える誰かに話せるような
心理学カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしたりしています。
あのー、「寄り添う」っていう言葉あるじゃないですか。 悩んでいる人にはしっかり話を聞いて寄り添ってあげましょうとか、
お客様に寄り添うような言葉掛けを転がけましょうとかっていう言葉、 巷でも飛び交ってますよね。
でもその寄り添うっていう感じ、実際どんな感じなのかって正直よくわかんないですよね。
寄り添うって言葉だけだとあまりにも曖昧で、多分寄り添うような関わり方を友達に対してだったり、家族に対してだったりにしてあげたいって思っていても、
これが寄り添うことになっているのか自信がないって方も多くいらっしゃるんじゃないかなと思います。
実際結構寄り添うこと難しいですよね。 なので、いわゆる寄り添うっていうのはカウンセリング的にはどういう言葉に翻訳されるのかとか、
じゃあ審理士渡るんはどうやって寄り添ってんのよっていうところとかを何回かに分けてお話ししていこうかなと思います。
では今回はその1回目ですね。 カウンセラージを始めていきましょう。
というわけでそうですね、まず寄り添うって言葉、ひとまずグーグルで意味について調べてみました。
そしたらですね、物理的に側による、体を寄せること、または精神的に相手の気持ちに共感し、理解して支える姿勢とのことでした。
相手の気持ちに共感して理解して支える姿勢を寄り添うというんですね。 で、他にも寄り添うの具体的な行動例として、
継承する、共感する、見守るという3つが挙げられてました。 確かに寄り添うというのを少し具体的にしていくとそんな感じになりそうですよね。
ちなみに継承する、共感するについては、シャープ4、継承して共感するってどういうこと?でもお話ししているので、もし興味のある方はそちらも聞いてみてくださいね。
寄り添うをカウンセリング的な態度に紐づけるとどうなるかというと、ロジャーズの3原則という考え方が一番近くなるんじゃないかなと思います。
ロジャーズの3原則というのは、雷断射中心療法というカウンセリングの基礎的な考え方みたいなのを作ったカール・ロジャーズ先生という方が
カウンセラーはカウンセリングするときにこの3つの原則を意識しなさいよと提示したものなんですね。
これちょっと前のエピソード、シャープ34、漫画清掃の心理師を平凡な心理師が読んでみた、でも紹介しているので、そちらもぜひ聞いてくださればと思います。
改めてそのロジャーズの3原則というのは、共感的理解、無条件の肯定的関心、自己一致の3つなんですが、
寄り添うっていうのは特にその中の2つ、共感的理解と無条件の肯定的関心に近いんじゃないかなと思います。
このエピソードで2つ全部説明するのはちょっと時間的にあれなので、今回は無条件の肯定的関心をより掘り下げていきますね。
無条件の肯定的関心
無条件の肯定的関心というのは、人の話を聞くときに自分の価値観とか社会通念とかを一旦置いておいて、
よしよしではなく相手の考え方を一旦受け入れる態度のことを言います。
人の悩みって聞いてると、そんなあいつが悪いじゃん、こいつが悪いじゃんって評価したくなったり、
こうすりゃいいじゃんとかアドバイスしたくなっちゃったり、そんな俺がちゃちゃっと解決してやるわとか肩代わりしてあげたくなったりすることが多いものなんですが、
そうではなくて、自分のこう思うこうしたいを一旦置いておいて、悩みを話している話しては何を考えているか、どう感じているか、
これからどうしたいのか、諸々に対して注意を集中させるということです。
そうですね、このこうしたらいいじゃん、ああしたらいいじゃんって思っちゃうのがなかなか厄介で、ちょっとでも油断していると人間っていうのはそういう考えがどんどん出てきてしまって、
相手を自分がいいと思う方向に持っていこうとしてしまうようなんですよね。 で最悪、自分のこうしたらいいんじゃねっていうアドバイスを聞き入れられないと、
なんだかイライラしちゃって喧嘩になっちゃったりもしますよね。 こんな風に人の話をタラタラ聞いて寄り添うっていうのが難しいのは、話し手のニーズと引き手側の対応がずれてしまう。
話し手側が例えば、タラタラ聞いてほしい、わかってほしいっていう思いで話しているのに、 引き手側がなぜだか張り切ってアドバイスをしちゃうみたいなズレがやっぱり多いからかなぁと思うんですよね。
そうですね、やっぱりまず話を聞く、いきなり全てがわからなくても分かろうとする態度を持つっていうのは、
悩みを聞いてほしいなって思った時に、引き手側に持っておいてほしい態度ですよね。 いきなり否定してきたり、アドバイスされたり、
あとあれですね、問題がわからないまま上辺だけで、私はあなたのことわかってますよ的なことを言われると、ちょっと迷ったしますよね。
その人の考えていることって、その人自身がわかってないことも多いのに、 大して話を聞かずにわかっていると思うのは、ちょっと違うと思うわけです。
それでですね、カウンセリング、特に初回では、それこそそのズレがなるべく生じないようにカウンセリングの概要を説明するのと、
その上でどんなことをカウンセリングでしたいか、どんなことが解決できるといいのかというのを特に丁寧に聞いていきます。
そこがずれていると、せっかくお金を払ってカウンセリングを受けているのに、 なんか違うんだよなーっていう思いを持ちながら、釈然としないまま時間が過ぎていってしまいますからね。
そして今ちらっとお話ししたように、実は自分の悩みがどんなものであるか、 どんな風に解決できるといいのかを言葉にできるくらいわかっていることって、あんまりないと思うんです。
誰かに話を聞いてもらって、その問題についてアドバイスではなく整理をしてもらって、 その上でやっと自分がどんなことに悩んでて、どんなことを解決したいのかがわかる、
なんてこともカウンセリングでは多かったりしますし、 それは日常で悩みを聞いている時もよく出くわすケースなんじゃないかなと思います。
なのでそういったいろんな意味で、無条件の肯定的関心というのは大事で、 自分の価値観とかを置いておいて、相手の考え方を受け入れること、
受け入れた上で話を聞いたり、質問したり、共感したりすることで、 相談する人は自分がどんなことに悩んでて、どんなことを解決したくて、
どんなことができればいいのかというのにだんだん輪郭がついてくるわけです。 そうなると相談する人はわかってもらえた感じとか、整理ができたっていう感じを持てるんじゃないかなと思います。
じゃあそれを踏まえて、日常生活の中でどう寄り添えばいいかというと、 まずは今回の無条件の肯定的関心という概念を知っておくこと、そして話を聞いている時、
寄り添い方の重要性
もしこうすれば、ああすれば、ああしないと、こうしないと、みたいな言葉が出てきそうになったら、 それを一度置いておいて、相手の話の中にある気持ちや考えに目を向けてあげること。
特に相手がどんなことを考えているかなんてちゃんと聞いてみないとわかんないから、 しっかり聞こうとすることが大事なんじゃないかなと思います。
それでじゃあ僕が日常生活で具体的にどう寄り添っているのかというと、そうですね、 プライベートでの近しい人との寄り添い方って実はそんなに深く振り返ったことないんですが、
でも少なくとも普通よりもなんていうか、 これってこういうのが常識でしょみたいな固定観念をなるべく置いておいて、 相手の気持ちや意思に焦点を合わせて話に集中しているかなぁとは思います。
そうですね、無条件の肯定的関心を僕なりの言葉で翻訳すると、 自分の思っている常識を捨てて、相手の価値観や世界観を知ろうとする、
ということになるかなと思います。 で、それをどう会話に落とし込んでいるかっていうと、
例えば軽い口だったら、「ああ、それはイライラしたね。」とかって、 なんとなく汲み取れる感情を伝え返しつつ、
それでどうしたの?とか、「ああ、それって何々ってことなのか?」って整理とかした上で、 ちょっとわかるなぁってところには、「ああ、それはそう思うわ。」みたいな感じで共感したりします。
これ厳密に言うと、無条件の肯定的関心だけ使っているわけじゃないんですけど、 とにかくそれこそ相手のペースに寄り添うような話の聞き方は、
無条件の肯定的関心を少しでも知っておくと、 やりやすくなるんじゃないかなぁとは思います。
今のお話、日常会話でもぜひ使ってみてくださいね。 では、本題はそろそろこのくらいにしましょう。
はい、というわけで今回は無条件の肯定的関心でした。 いかがでしたでしょうか?
これですね、説明しながら思うんですけど、 やっぱり難しいなぁと思うんですよね。
結構カウンセリングしてても、ちょくちょくアドバイス的な考えって浮かぶこと多いし、 そもそも自分の価値観を完全に置いておくことってできないし、
カウンセラ自身も実は自分の価値観に気づいていないことも多いから、 突き詰めると結構ハードルの高いことを要求されているわけなんです。
だからですね、実はカウンセラって自分のカウンセリングを 経験のある先生と一緒に一度見直していく作業をしていくんですね。
スーパービジョンって言うんですけど、これがまたキツくってですね。 あの自分の自覚してない価値観が知らず知らずの間にカウンセリングで出ているのが分かると、
なんていうかもうめっちゃ恥ずかしい気分になるんですよね。 本当に思い出したくないんですけれども。
まあでもそのプロセスがないと成長ができないわけなので、 まあそんな感じで結構カウンセラーも苦労してるんですっていうちょっとした裏話でした。
こういう話もどっかでしてみたいですね。 ではもしよければこのエピソードがいいなと思ったら番組のフォローや
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では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。 また次回をお楽しみに。
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