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2024-11-29 14:20

#12.燃え尽き症候群(バーンアウト)対策を考えよう

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燃え尽き症候群の対策を教えてほしい!というお便りをいただきました。やっぱり仕事ってストレスがかかることが多いですから、その分自分を労わる時間を大切にしていきたいですよね。じゃあどんな風にそのストレスと向き合って対処すればいいのか、その辺について話してみました!

noteをつらつらと書き始めました。そちらもぜひ。

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サマリー

このエピソードでは、聴取者の悩みに基づき、燃え尽き症候群(バーンアウト)への対策や克服方法が提案されています。特に、対人サービス業に従事している方々が抱えるストレスや不安を軽減するための具体的なステップが紹介されています。また、不安を見える化し、切り替えの時間を強制的に作ることの重要性について議論されており、周囲の資源を確認し、信頼できる人や専門家に相談することが勧められています。

燃え尽き症候群の定義
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
この番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが、日常のことから人生設計諸々まで、いろんなお困りごとの解決に役立ちそうな心理学・カウンセリングの揉め知識をゆるっとお伝えしています。
今回もお便り会になります。
いやー、本当におかげさまでたくさんお便りをいただいていて、ありがたい限りです。
今回はお便りを元に、燃え尽き症候群の対策というテーマでお話ししていきます。
では、カウンセラジオやっていきましょう。
燃え尽き症候群、いわゆるバーンアウトに関しては、実は以前の番組でも他のポッドキャスターさん、ポッドサイエンティストのさとしさんとコラボをして解説したことがあるんです。
そのくらい燃え尽き症候群って、我々社会人の中では身近というか、関心のあるものなんだろうなと思います。
じゃあ、お便りを早速読んでいこうと思いますが、ただちょっといただいた内容が個人情報に触れすぎる感じがありますので、ある程度ぼやかして、はしょってお話ししますね。
すいませんが、ご了承ください。
では、いきます。
わたるんさん、こんにちは。最近聞き始めたのですが、いろいろな悩み事の原因や解決方法について丁寧に説明するわたるんさんのお話、とても面白いです。ありがとうございます。
取り上げてほしい話についてなんですが、私は現在外国で医師として働いており、燃え尽き症候群、バーンアウトを経験したことがあって、治療手段として給食やカウンセリング、転勤を試みました。
現在の職場は町の診療所なんですが、労働時間が特に長くはなく、同僚のみんなもとても優しいです。
でもなぜか燃え尽き症候群が再発しそうで、常にイライラしたり仕事の最低限のことしかやらなかったりして、出勤前の不安で毎朝苦しんでいるのです。
いろいろな理由を考えてみましたが、やはり医師って一応対人サービス業で、もともと内向的で人と話すのが苦手な私にとってはかなりストレスになっているのではないかと。
一日に多くの患者さんを見るんで、正直に言えば精神的に厳しい。
その上に、クレーム対処やペーパーワークも多いし、ほぼ毎日私一人の医師だけです。
プライベートに関しては不満は特にないし、友達や同僚との関係も良好だけど、クリニックになるといつも不安でたまりません。
患者さんが苦手とまでは言いたくないけど、そうなのかなぁといろいろ悩んでいます。
またバーンアウトになりたくないし、対人関係に対する不安もなくしたいです。
同僚に相談してみたんだけど全然わかってくれなくて途方に暮れています。
クビになると思わないけど、上司には言うのが怖いので、上司の前では平然としているのです。
長文になってしまって申し訳ありませんが、
燃え尽き症候群の予防や解決、対人サービスへの不安と克服する方法についてお話ししていただけると嬉しいです。
ということでした。
まずはお便りをくださって本当にありがとうございます。切実なお悩みですね。
ただでさえ仕事というのはストレスがかかるもの、そこは多分リスナーの皆さんも共感できるところだと思うんですが、
ストレスはそれだけではなくて、職場の仲間の意思が少ないということ、上司には言いづらいということ、
あとは外国にお住まいということで、つまりはたった一人で奮闘されているっていう状況が文章から伺えます。
本当にお疲れ様です。
さてお便りの方は燃え尽き症候群の予防や解決と対人サービスへの不安と克服する方法について聞きたいということですね。
その詳細もしっかり書いてくださっていて、
まず前に燃え尽き症候群を経験されたことがあって、また同じように燃え尽き症候群になりたくないというのが一つ。
そしてもう一つは、もともと内向的で人と話すのが苦手な自分にとって、対人サービス業である意思の仕事は精神的につらいのだけど、
その不安を克服する方法はないものかということの二つですね。
ではまず燃え尽き症候群について改めて説明します。
燃え尽き症候群というのは、それまで一つの物事に没頭していた人が、
心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなることです。
この説明は厚生労働省のサイトから引用しました。
不安の可視化
もっとすごく簡単に言うと、働きすぎてしんどくなった状態ですね。
皆さんも頑張りまくっていた時期の途中や時期を越えた後に、ふっと力が抜けたりとか体調が悪くなったりすることありませんか?
僕は実は年末年始に少し体調を崩してしまう傾向があるんですが、それも軽い燃え尽き症候群かなーなんて思っています。
お便りの方は多分もっと重い燃え尽き症候群の時期を体験しているんじゃないかなと思います。
それでなんで燃え尽き症候群になるのかというと、それはさっきの説明にあったように一つの物事に没頭していたからですよね。
常に緊張状態で息つく暇もない状態が続いていたからこそ燃え尽きるわけです。
じゃあお便りの方は何に没頭していたかを考えると、それは仕事、特に仕事の中で人と関わる場面に没頭というか、
それに頭が占められていて、そしてそれは今も続いているということなのではないかなと思います。
今回は燃え尽き症候群についてのお悩みの他に、対人サービスへの不安というのもお悩みとして挙げられていましたね。
そしてその対人サービスの不安は、文章を見る限り少なくとも出勤前から抱えているということでした。
つまりお便りの方は仕事の時間以外にも常に仕事、特に患者さんと関わる場面について不安を抱いていて、
その不安にいつも晒されて緊張状態にあるから、うまく気持ちが休まらずに燃え尽き症候群につながっているのではないかと僕は推測します。
今回のお悩みは2つでしたが、根本原因は同じところにあるんじゃないかと思うわけです。
どうでしょうお便りの方、もし間違ってたらすみませんなんですけれども、このまま話を進めていきますね。
じゃあ常に仕事に対して不安を抱えて緊張状態にあって、そのストレスから燃え尽き症候群になるパターンになっていると考えた時にどうするかというと、
まず一つは対人サービスをする時の不安がどういう不安かを書き出したりして見える化してみるということが対象の入り口として挙げられます。
ちょっと雑な言い方なんですが、カウンセリング、特に日行動療法は、やたら自分の思考や感情を見える化させるんですね。
それは何でかっていうと、自分の頭の中で色々と物事を考えていると、色々と整理をしているように見えて実は同じことをぐるぐる考えていたり、
もしくは全く関係のない過去のネガティブな出来事を思い出して止まらなくなったりすることがあるからなんです。
人間が暗算で計算をできる要領に限界があるように、自分の思考を整理する力にも限界があるんですね。
だから一度見える化して客観視できるようにするんです。
そんな風に例えば出勤前に自分が考えている不安なことについて思い出しながら書いてみたりすると、
自分はこんな風に不安を抱えていたんだなという感じで、少し距離を取って自分の気持ちを見られるようになります。
そうすると不安の下中から少し離れることができたり、その不安が妥当なものかを考えることができるんですね。
そうするとご自身の対人サービスへの不安というのが、どういう不安なのか、どういうことが起こることを恐れているのかという輪郭がより鮮明に見えてきます。
鮮明に見えてくれば不安の克服というか付き合っていく方法が少しずつわかってくるはずです。
見える化して自分の頭から不安を少し離してみる、そしてその不安がどういう不安なのか確認してみるというのが対処案の一つ目です。
切り替えの重要性
そしてもう一つの対処としては切り替えの時間を大切にするです。
切り替えというのはプライベートだったりとか趣味だったりとかそういう時間を大事にするということですね。
気分が落ち込んでネガティブなことに頭が支配されると趣味や食事の時間も楽しめなくなります。
趣味をしていたり美味しい料理を食べているようで、実は頭の中はそのネガティブなことでいっぱいだったりするからですね。
そうなってしまうとせっかくの仕事以外の時間がもったいないです。
なので仕事以外の時間はどこか一部だけでも仕事のことを強制的に忘れられるくらいの時間を積極的に作ることをお勧めします。
例えば前に好きだったゲームをまたやってみたりとか、ランニングしてみたりとか、スポーツのサークルに入ってみるとか、
そういう少し大きめの行動をしてみてもいいですし、もう少し気軽な行動、朝の15分だけぼーっとするとか、
通勤時間に音楽を聴いてみるとか、そういうことを生活の中に取り入れてみてもいいかもしれないですね。
要はネガティブなことに頭を支配されている時間はその時間分心が消耗してしまうので、
そこから切り替えられる、心が休めたり楽しめたりする時間を作りましょうということです。
こちらが対処の2つ目ですね。
ちなみに僕は通勤時間に音楽を聞くようにしています。
それだけでもだいぶ心持ちが違うなーって実感してますね。
それで最後になんですが、今挙げた2つの例は自分でどうにかする、いわゆるセルフケアの対処にあたるんですが、
それだけでどうにもならなかったら、手前味噌的な感じで恐縮なんですが、
カウンセリング、もしくは今まで相談してこなかった人に相談するということをお勧めします。
やっぱり自分だけでどうにもならなくなった時は近くの信頼のおける人に相談するというのが有効な対処になるわけですが、
周りの人が必ずしも相談を聞くことがうまいわけではないですよね。
そういう時はやはり一つ専門家の力を借りるというのも手ですし、
あとは割と相談してこなかった人に相談してみたら意外と解決につながった、みたいなこともあったりします。
要は手詰まりになったら周囲の資源をもう一度確認してみましょうということになります。
こちらも一つ頭の片隅に置いておいていただけると嬉しいです。
さてでは今回の話、
燃え尽き症候群になりそうなくらい仕事に対して不安を抱えている時の対処についてまとめると、
一つは不安を見える化すること、
もう一つは強制的に切り替えの時間を作ること、
最後にまだ相談したことのない周囲の資源を確認することになるかなと思います。
周囲の資源の確認
お便りをくださった方、もし参考になりそうなところがありましたら、ぜひ日々の生活に活用していただけたら嬉しいです。
多分本当につらい状況の中で頑張っているんだと思います。
ご無理はなさらず自分の時間を大切にしていってくださいね。
さてリスナーの皆さんは今回はいかがでしたでしょうか。
こんな風にお話しすると不安って感情が悪いもののように思えてくるかと思うんですが、
不安に思うこと自体は悪くないことなんです。
大事なのはこんな風に不安や他のネガティブな感情とうまく付き合うことと個人的には思います。
感情とのうまい付き合い方はこれからも少しずつお話ししていきますね。
ではもしよければこのエピソードがいいなと思ったら星5評価をしていただいたり、
何か心理師に聞きたいことがありましたらお便りフォームまでメッセージを送ったりしていただけると嬉しいです。
ちょっと今だとですね、少し回答をお待たせしてしまうかと思いますが、
お便りをいただけることは本当に嬉しいですし、しっかり回答させていただきますので、
引き続きカウンセラジオを聞きながらお待ちいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
あと最後にちょっとした宣伝をさせてください。
あのですね、実は僕1年前くらいからやるやるって言ってて実現してこなかったことがあってですね、
それはこの番組の内容をまとめてnoteというプラットフォームにブログ的な感じで投稿するということなんですが、
やっとこさ、たぶんやるって言ってから1年以上かかってると思うんですけど、noteの記事を投稿しました。
今は自己紹介の記事1つとアンガーマネジメント、怒りの対処についての記事を1つあげています。
アンガーマネジメントの記事は有料なんですけれども、このカウンセラジオで話したことを踏まえて、
さらに深掘りしたものを書きましたので、もしよければ前のエピソードを見直したい、理解を深めたいという方、
もしくはやっぱり文字で読みたいという方、ぜひ高読してみてくださいね。
500円です。カフェの一息のお供にでもどうぞ。
いつも通りリンクを概要欄に貼っておきますね。
では今回はここまで。おやすみなさい。
ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回をお楽しみに。
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