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「なんでやらないの?」と「できないなんて言えない」のすれ違い
2026-10-15 13:01

「なんでやらないの?」と「できないなんて言えない」のすれ違い

先生はちゃんと教えた。
受講生さんも、ちゃんと教わった。
なのに、なかなか次の一歩が出ない。

この夏、資格取得後の開講準備に約10回伴走した方がいました。
その後、今度は講座の主催者さんから、受講生さんの本音を聞き取るお仕事をご依頼いただきました。
同じ出来事でも、立場によって見えている景色は違うもの。
当事者同士だからこそ言えないこと、聞けないことについてお話ししました。

📍 となりの取次屋|わけ美
20年以上、5万件以上の「困った」の一次受けを経験。
人と人、思いと実行のあいだに入り、困りごとの整理やコミュニケーションの代行、講座・イベント運営のお手伝いをしています。

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#講座運営 #受講生サポート #コミュニケーション
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サマリー

講座で資格を取得したAさんは、パソコンやZoomが苦手で、開講準備のどこから始めればよいか整理できずにいました。先生から操作解説サイトや動画を紹介されても、自分の画面や講座に置き換えられず、先生には「できない」と言い出せませんでした。話し手は開講日を先に決め、ファイル管理やZoom設定、講座中の操作を10回ほど一緒に確認し、Aさんの開講を支援しました。その後、資格を認定した主催者からも、受講生の本音を聞き取る依頼を受けました。教える側と受講生側の見えている景色は異なるため、質問が出ない理由や開講できない段階を知ることが改善や外部支援につながると語っています。

受講後に残る「できない」
こんにちは、となりの取次屋のわけ美です。 人と人や、思いと実行の間に入って、困りごとを整理したり、
当事者同士では聞きにくいことを聞いたり、コミュニケーションの代行をしたり、そんな仕事をしています。今日は、講座やスクール、コミュニティを主催されている方にちょっと聞いていただきたいお話なんです。
講師をされている先生たち、講座が終わった後、受講生さんにアンケートを取りますよね。 例えば、すごく勉強になりました。先生の説明がわかりやすかったです。受講して本当に良かったです。
人生変わりましたとか、そんな声をいただくこともあると思うんです。 でも、ちょっと伺ってみたいんですけど、その受講生さんが先生には言えなかったことって何かあると思いますか?
講座の内容は良かった。 もちろん先生のことも大好き。でも実は教えてもらったことが、まだ自分ではできてないっていう。
先生にはわかりましたって言うけど、実際には何から始めたらいいかわからない。 そういうことってないんでしょうか。
実はこの夏、私は資格を取った後、自分で講座を開講できずにいた人のお手伝いをしたんですね。 その方と10回ぐらいご一緒して、無事に開講するところまでサポートさせていただきました。
そしてその後が今日のお話のポイントなんですけれども、今度はその資格を認定している主催者さん、資格を出している方の先生から、
生徒さんの本音を聞き取ってほしいというお仕事をいただいたんです。
つまり同じ出来事について、教わった側と教えた側両方からのご依頼をいただいたんですね。
実際にお話を聞いてみると、これがなかなか興味深かったので、今日はお話ししてみたいと思います。
ちょっと取り留めなかったらごめんなさい。
AさんがZoomや開講準備で止まった理由
今回の相談者さん、Aさんとさせていただきますが、最初に私のところに来られた時は、
とにかくパソコンが苦手なんです。
Zoomが怖くて自分で講座を開ける気がしませんとおっしゃっていたんですね。
Zoomの準備がわからないっていうのは、先生にも質問したことはあったそうなんです。
そしたら先生はすごく優しくて、操作方法を解説したサイトだとか、
この動画を見るといいよって動画を紹介してくださったらしいんですね。
優しいですよね、先生。
でもAさんはそれでもできなかったんですね。
何が起こっていたのかというと、
私が実際に一緒にパソコンを見せてもらったりすると、
解説動画を見ても自分のパソコンとか、自分の講座にどう置き換えたらいいのかそこがわからなかったとおっしゃるんです。
動画の画面と自分の画面がちょっと違う。
動画ってYouTubeとかね。
そうするともう止まっちゃう。
しかもZoomの操作だけじゃなかったんですよ。
資料がパソコンのどこにあるのかわからないとか、
先生からもらったスライドをどうやってダウンロードするのかわからないとか、
講座を開くまでに何を準備していったらいいのか、どの順番でやるのかも整理できてなかったんです。
だからZoomの操作方法だけ教えてもらっても前に進めなかったんですよね。
結局はAさんに必要なのは、
自分が今どこで止まっているのかっていうのはまず一緒に探してくれる人だったみたいなんです。
先生に聞けなかった受講生の気持ち
ただこれを聞かされても先生側は、
それならもう一回質問してくれればよかったのにって思うかもしれないんです。
でもここに一つ複雑な受講生さん側の気持ち、Aさん側の気持ちっていうのがありまして、
Aさんは資格を取るまでの間もパソコンが苦手だっていうことは先生に伝えてたそうなんですね。
でもなんとか講座にはついていってた。
周りからはついていけてるように見えていたっていうのが正しいのかもしれないんですけれども、
ところが本人の中ではわからないことが少しずつ少しずつ積み重なっていったんです。
で、Aさんからすると、これ以上先生に聞いたらもうどう思われるかなって。
だって他の受講生、同期の生徒たちはみんなもうできてるように見えるんですよね。
その中で、私まだこんなこともできませんっていうのはなかなか勇気がいったそうなんです。
で、先生は憧れの人ですから。憧れて資格を取った先生だから先生にがっかりされたくない。
そこまでできない人だと思われたくないんですよね。
先生のこと尊敬してるからこそできない自分を見せたくないっていう。
これって教える側からするとちょっと意外だったりしませんか。
先生は何でも相談してね、質問してねって言ってるのに、
生徒さんは先生にはもう聞けないと思ってる。
同じ場所にいるのに見えてる景色全然違ったんですよね。
10回の伴走で開講まで進む
じゃあ今回のAさん、実際どのように開校まで進んだかというと、
私と一緒にまず開校日を、開催日を決めていただいたんです。
できるようになってから開催するではなくて、先に日にちを決めましょうと。
それから何を準備する必要があるのかっていうのを整理して、
一つ一つ一つずつ一緒にやってきました。
パソコンの中のファイルを探したり、保存方法を練習したり、
Zoomの初期設定をして、契約して、
ホスト側の操作を練習も一緒にしました。
Aさんの講座の中では、どのタイミングで何を操作するのかっていうのをそのままをピンポイントでね。
そういうことを一緒に確認していって、結局10回ご一緒したと思います。
本当に手取り足取りになったんですけど、無事に開校なさったんですよ。
必要な操作を練習して整理していったら、ちゃんと開校できたとも言えるんですよね。
そして今回私は先生側、講座の主催者さんとの面識があったんですね。
後々その方とお話しする中で、
やっぱりそこまで手取り足取りやらないと開校できないもんかねっていうお話があったんですよ。
これ先生側としては当然の疑問だと思います。
資格を取得できるっていうところまでちゃんとカリキュラムが組まれていて教えているわけですから、
なぜさらに10回ものサポートが必要だったんだろうって。
私は実際にAさんと一緒に準備をしていたので、その理由がある程度わかっていた。
だからもしよかったら、当時どういうことで、どの段階、講座のどの段階でどういうふうに困っていたのか、
改めて聞き取ってお伝えしましょうか。許可取ってって申してたんですよ。
もちろんAさんにも許可というか確認を取って、先生には言いづらかったことも含めて、
受講生の本音を主催者へつなぐ
今ならお話ししていただけますか?
そしてそれを先生にお伝えしてもいいですか?と。
AさんからいいよってOKをもらったので、改めて詳しくお話を聞き取って整理して先生にお伝えするというお仕事をさせていただきました。
最初は受講生さんが講座を開けるようになるためのお手伝い。
その後に、主催者さんが受講生さんの状況を理解するためのお手伝い。
同じ出来事について両方からお仕事をいただいたんです。
さて、これを聞いてくださっている先生方の生徒さんは本当はどう思っているんでしょうね。
私は今回改めて思ったんですけど、講座がすごく良かったという感想と、
その後自分ができるようになったかどうかということは別なのかもしれません。
受講生さんがアンケートに書いてくれたこと以外に何か思っていることがあるとしたら、
それ先生方は聞いてみたくないんですか?
例えば、期間中になぜ質問が出なかったのか。
なぜ資格取得まで行ったのに開講しない人が多いのか。
それはどこで泊まっていらっしゃるのか。
それはわかると、ひょっとしたら改善のヒントになるかもしれないし、
あるいは先生が何かを変える必要はなくて、
特定の生徒さんだけが外部のサポートを受ければ簡単に開講できたということかもしれません。
先生方が全員に対して手取り足取り付き合う必要はないじゃないですか。
無理な話だし、そこは役割を分ければいいお話で。
ただ何が起こっていたのかを、ご存知ないまま教えたのにな。
全部教えたのに何で動かないんだろう。
っていうふうに思っていらっしゃるままで終わらせてしまうのはちょっともったいないなっていうことを思いました。
見えている景色の違いから支援を考える
だから今回はお互いのお話をつなぐことができてよかったなというか。
私はお互い様っていう言葉が結構好きなんですけれども、
自分にとっての普通が相手にとっての普通とは限らない。
先生にとっては簡単なことが、生徒さんにとってはものすごく難しいことかもしれない。
だからといって先生には先生の事情がありますので、
どちらかがもっと頑張ればいいとか、お互いが理解し合いましょうっていうそこまでの必要もない。
ただそれぞれが見ている形式を知っていただけたら、
そこから何か新しい方法が見つかることが多いんじゃないかなっていうのは思います。
私はそういう人と人の間に入ってそういうお仕事していきたいなと思っています。
講座やコミュニティを主催されている方で、
うちの受講生さんって本当はどう思ってるんだろうって気になった方がいらっしゃったら、
ぜひ一度お話し、間に入らせていただきたいなと思います。
それから資格を取ったけれど開講できてないという方ですとか、
やりたいことがあるのに止まっている方も、
一人で何とかしようとして何ヶ月も経っているようになったら、
一度誰かと一緒にやってみてもいいんじゃないかなと思います。
私もその月によっては個別にお手伝いできる時間があります。
ひとまず取材屋に相談という60分で最初のお話を伺っています。
実はですね私のところには、
いろんなことがこんがらがったまま相談に来てくださる方が多いんですね。
ズームが分からないっておっしゃってたんですけど、
話してみたら別のことが問題だったり、
お話の途中でああそういえばこれもこれもこれもって次々出てきたり、
っていうことがすごく多いです。
もちろん今だったらみんなAIに相談して、
頭の中を整理してもらうということもやってらっしゃると思うんですけれども、
でも整理してみたら、
今度はじゃあこれをどうやってやろうっていう話になったりするじゃないですか。
やることは分かった。でもやっぱり一人では動けないなぁとか。
私はそこから先も一緒に考えたいし、
必要だったらお手伝いしたり、
実際に一緒に手を動かしたり代わりにやらせていただいたりということができますので、
だからいろんなことが転がらがったままで、
ひとまず取り継ぎ屋に話しに来ていただけたらなぁと思っています。
さて今日は最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。
隣の取り継ぎ屋のわけみでした。
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