ケーススタディの紹介
皆さんこんにちは、FeelWorks代表取締役の前川孝雄です。今回ですね、僕がnoteで続けております上司力実践ケーススタディの中からですね、皆さんの支持が高かったものについて特別に解説するという風なラジオを届けたいなと思ってます。
今回取り上げるのはですね、上司力実践ケーススタディのクエスチョン45番、タイトルは「ベテランの大声に悩む部下」という風なタイトルでございました。
どんなですね、問いの設定だったかちょっと復習しましょうか。クエスチョン45番ですね。
ベテランAさんの電話やキーボードを打つ音が大きくて仕事に集中できませんと、上司から注意してもらえませんかという部下、どう対応しましょうかという風な問いでございました。
選択肢はですね、いつものようにですね、2つ用意してたんですね。
アンサーの1番はですね、問題を指摘されているベテランAさんが電話する様子で大声を確認して、元気なのはいいけれども随分声が大きいですねと、もうちょっと抑えましょうよと明るく注意する。
その後、苦情を申し立ててきた部下にもこうして直接言えばいいんだよという風に話すということですね。
アンサーの2番、問題を指摘されているベテランAさんを別室に呼び、電話の声やキーボードを打つ音が大きくて気になって仕事に支障が出ている人がいるんですと、もう少し配慮してみてくれませんかとやんわり注意するということでございました。
さて、妥当解はどっちでしょうかという風なことですね。
毎度お話ししますが、これはあくまで妥当解なんで、その状況・シーンに応じて皆さんなりに応用していただきたいんですけど、
マネジメントの原理・原則としてどっちがお勧めかというと、僕はアンサーの1番じゃないかと。
おそらくアンサーの2番じゃないかなという風に思われた方は、結構このデリケートな問題ですね。
職場の部下同士の人間関係とかということを考えたりとかして、仲が悪いとかですね、お互い牽制し合ってるとかですね、これの仲裁とかチームワークをどう作っていこうかと結構デリケートに考えてですね、
苦情を言ってきた部下にはやっぱりそのままにしておくわけにはいかないので、ベテランのAさんを別室に呼んで話した方がいいんじゃないかという風に考えられる方がいらっしゃると思いますが、
僕はですね、もちろんそういう配慮はいいことではあると思うんですけども、アンサーの1番ですね、明るくその場でですね、
ベテランAさんの電話の話しぶりとか、キーボードを打つ音とかを確認してですね、確かに周りに少し影響が出てるなと言うんであれば明るく注意すると、
それをみんなが見ている状況で注意してですね、他の皆さんにも支えていくっていうのがいいんじゃないかなという風に思うんですね。
場合によってはですね、皆さんの中にはそんな些細なことをお互い同士言えばいいじゃないかという風に思われるかもしれませんが、
部下にとってみればですね、最近はなかなか心理的安全性なんてことがよく言われる中で、なかなか職場の人間関係がうまく作れてないという風な人たちとか、
コロナ禍なんかもあって、時間外の付き合いも減ってきている世の中ですからね。
しかも、ワークライフバランスなんていうこともあってですね、なかなか人間関係が作りにくい中で言いにくいというのをね、
特にベテランの方、苦情言ってきた人が分かってであれば、ベテランの方に言いにくいという気持ちも分かってあげる必要があるんじゃないかなという風に思うんです。
さあさりとて、やっぱりこういう問題はですね、あまり深刻に捉えずに、お互いにオープンに言いたいことを言い合うことが大事なんだよと、
それによってお互いにいいチームを作っていこうという風なことを上司が体現してみせるということがいいんじゃないかなと思うんです。
なので、明るくですね、ベテランAさんに注意して、他のメンバーにもこういう風に注意しようよと、
これにとどまらずお互いに気になることがあったりすれば、お互いに言い合っていこうねと、
それでお互いに気持ちよく働ける職場を一緒に作ろうという風なメッセージを出すことが大事だなと思っています。
あともう一つ大事な観点がですね、アンサーの2番は苦情が来たらすぐにベテランAさんを別室に呼んで注意しようとしているわけですけど、
これはもう少しいかがなものかというふうに思うんですね。
苦情を言ってきた部下の言い分は受け止めながら、もう本当にそれが大声なのかとかですね、
キーボードを打つ音が周りに影響を及ぼしているのかということは、上司自身が自分の目で確認する必要があると思うんですね。
なのでアンサー1番はちゃんと確認しますよね。確認した上で自分でその状況を把握して対応しているという観点でも、
アンサーの1番ということがベターなんじゃないかなというふうに思うわけですね。
このご時世ですね、本当にチームビルディングというのが非常に難しい時代ですね。
多様性の時代でもありますから、余計にナーバスになるようなこともあると思うんですけども、
ナーバスになりそうなことを上司が余計にナーバスに取り扱うと、余計にお互いが緊張してしまうということがありますので、
こういうことはフラットにオープンにコミュニケーションし合えるという風土を、
この出来事をきっかけに上司から作っていくというのがお勧めなんじゃないでしょうか。
はい、ということで、クエスチョンのですね、45番、ベテランの大声に悩む部下に対する対応法についてお話をしてまいりました。
いかがだったでしょうか。ぜひ皆さんのですね、職場のマネジメントに活かしていただいて、
より良いチーム、皆さん自身も働きがいのある職場づくりをですね、意識していただければというふうに思っております。
本日はどうもありがとうございました。