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はい、こんにちは。今日はですね、上司力®実践ケーススタディのクエスチョン6番目
プレゼン資料作りが苦手な部下に対するケースについて、解説をしたいなと思っております。
ケーススタディはですね、こんな設定でしたね。一生懸命にプレゼン資料を書き上げた部下。
企画内容はいいけれども、文字だらけで分かりづらい。あまりにも表現センスがなくて、とてもクライアントに見せづらい稚拙なものでしたと。
さあ、上司としてどうマネジメントをしようとしましょうか、というのが問いでございました。
選択肢は2つあります。アンサーの1つ目。企画を表現するデザインについては他のメンバーに協力してもらおう。
あなたは得意な企画でぜひ力を発揮してほしいと伝えて、デザインが得意な部下とチームを組ませる。
アンサーの2つ目。企画の内容はいいのに、プレゼン資料の見せ方がいまいちだね、とやんわり課題を伝えて、せっかくだからプレゼン資料のデザイン関連の本でも読んでみたらどうかなと提案する。
ということでございました。さて、マネジメントの対応として、ベターなのはどちらでしょうか、ということでございます。
おすすめはですね、僕はどちらがベターかなというと、アンサーの1番なんですね。
おそらく多くの上司の方々は、部下の育成を考えたときには、やっぱり苦手を克服させるためにアンサーの2番のようにですね、デザイン関連の本でも勉強したらどうかなとか、
場合によっては資料作りの得意な他のメンバーの資料を参考にしてみたらどうかなと、こんな観点でアドバイスする方も多いんじゃないかなと思います。
もちろんですね、仕事の能力においては、ベーシックな誰しもやらなければならない、もしくはクリアしなければならない能力という部分は、
全員鍛えていく必要があると思うんですけど、ただちょっと俯瞰して考えたときにですね、僕部下育成、人材育成においては大原則があると思うんですね。
それは何かというと、弱みを克服させるよりは強みを伸ばすということにフォーカスするということだと思うんです。
今の時代ですね、まさにダイバーシティなんてことが言われてますけども、まさに多様なんですね。
部下一人一人やっぱり持ち味が違うと、その持ち味が生きるような役割を任せて成長や活躍を支援していくということが人材育成においてはすごく重要になってきてると思うんです。
それが結果として、Aさんが得意なことはAさんが担って、Bさんが得意なことはBさんがに担って、チーム全体として大きなパフォーマンスになっていく。
これがチームの力を最大化するということにつながっていくと思うんですね。
そういうふうに考えていくとですね、アンサーの2番でプレゼン資料のデザインを勉強しなさいというよりもアンサーの1番でですね、
このメンバー、部下は企画を表現する、企画をするというのが得意なので、そこをできるだけ伸ばしてあげる。
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デザインに関しては他の得意なメンバーがいれば、そのメンバーとタグを組ましてパフォーマンスを上げさせていくというのが基本的な人の活かし方ということじゃないかなと思います。
ドラッカーもですね、すごく名言を残してますよね。組織とは平凡をして非凡をなさしめるものであるというふうに定義してますね。
僕はもう少し意訳して、まさに上司として見るとですね、組織は普通の人たちが共通の目的のためにチームワークで非凡の成果をあげる仕組みであるというふうに僕は定義しています。
そんなに全てこなせるスーパーマンばかりじゃないですよね。
なので一人ひとりの持ち味が生きるような役割をどう作っていけるかということが、とても上司の腕の見せどころじゃないかなというふうに思うんですね。
そういう意味では繰り返しますが、アンサーの2番目はですね、やっぱり苦手なことを克服しろというふうなことを求めるようになってしまって、
結果としてダイバーシティの時代なんだけど、画一的な人材育成を目指していくということにもなりかねないので、そういう意味では餅は餅屋ということで
アンサーの1番目のようにですね、得意なメンバーが得意なことができるというふうなチームを作っていくということが、とても重要なんじゃないでしょうか。
結果として冒頭に申したように、チームとしてのパフォーマンスが最大化するということもつながっていくでしょうし、部下一人ひとりもですね、
自分の持ち味を認めてもらえたという承認欲求が満たされますし、やっぱり得意なことを磨いていくとですね、より結果にもつながりやすいので、やっぱり手応えになるし、
自己効力感ということにもつながっていって、結果、成長にうまくつながっていくということになるんじゃないでしょうか。
はい、ということで、上司力実践ケーススタディ、クエスチョン6番の解説でした。参考になりましたでしょうか。
ぜひ、普段のマネジメントのお役に立てていただければと思います。よろしくお願いします。