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はい、みなさんこんにちは。FeelWorks代表取締役の前川孝雄です。
今日のですね、上司が元気になるラジオは、部下には作業ではなく仕事を任せようと、こういう話をしたいなと思っています。
仕事と作業ってね、僕はちょっと分けて定義してですね、よくお話をするんですけども、その前提としてですね、みなさんもこう感じることないですかね。
一見同じような作業をしている2人の部下がいたとしても、なぜかAさんは非常にモチベーション高く仕事に取り組んでいて、Bさんはモチベーション低くて、嫌々やらされ感でやっている。
こういうふうなことって起こらないでしょうか、ということですね。
この違いは何かというと、やっぱりモチベーションの高いAさんは、おそらく仕事をしているんだと思うんです。
モチベーションが低く、やらされ感で、嫌々やっているBさんは、おそらく作業を作業としてだけやっている。
こういうことなんじゃないかなというふうに思うんですね。
だから、一見同じ作業でも働き合い、モチベーションが異なっていくんだと。
そういう意味でいくと当然ですが、上司の皆さんからすると、皆さんの部下の方々はですね、できれば全員が仕事をする状態にして、
モチベーションや働きがいをもって仕事をしてもらうという状態にしていくことが、とても大切なんじゃないかなというふうに思うんですね。
じゃあ、この作業と仕事の違いって何なんだっけって考えていくと、僕はこう定義しているんですね。
仕事というのは、必ずその仕事の目的が腹落ち、納得できている状況であって、
具体的な作業に落とし込む工夫の余地が、もしくは工夫をする裁量が任された状態で仕事をしている。
これが仕事なんだと思うんです。
作業というのは、どれだけ緻密に、ミスのないように作られたマニュアルがあったとしても、そのマニュアル通りにしかできない。
かつ、目的もよくわからず、その作業だけきっちりマイクロマネジメントでやれって言われているものが作業なんじゃないかなというふうに思うんですね。
その意味でいくと、皆さんやっぱり任せ方の問題になると思うんですね。
皆さんが日々仕事を任せるときに、やり方、マニュアルだけきっちり渡して、この通りやれとだけ言っていないか。
もしくは、皆さんはちゃんと目的を伝えているようでいても、部下がそういうふうに捉えていないか。
これをちゃんと反芻するということがとても大事だと思います。
部下に仕事を任せると必ず、くどいほど、これ何のためにやるんだっけということを、双方向のコミュニケーションでちゃんと納得してもらうということを大事にして、
その上で、この部分はあなたの作業で考えておいてくれるというふうなことをちゃんと添えて渡す。
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こういうことが大事なんじゃないかなと思うんですね。
こうすることで何が起こるかというと、仕事をしている部下は、これは自分がやるべき意義のある仕事だなと思って取り組みますし、
どんな工夫をしようかなということに対してワクワクするというふうなことも起こり得ると思うんです。
だから、これは当事者意識というものにつながっていきますよね。
でも一方で、作業だけやっている部下は、上司に言われた通りにやっているだけで、自分がやりたいわけでもないし、自分が考えたわけでもないということで、
上司や組織側の仕事を肩代わりしているだけというふうに思ってしまって、当事者意識の反対ですね。
完全「他責」で働いてしまうということにもなりかねない。こういうことなんじゃないかなというふうに思うんですね。
なので、もう皆さんご理解いただけたと思うんですけれども、日々のマネジメントの中で、
ぜひ、どんな小さな仕事でも目的を腹落ちさせて、工夫の余地は裁量を持たせるということを意識して仕事を任せてあげてほしいんですね。
そうすることによって、やっぱり仕事って面白くなりますし、自分が工夫したものが結果としてフィードバックにつながればやっぱりやりがいにも通じますよね。
そんなことを意識しながら任せていただけるといいなというふうに思うわけです。
特に若手社員なんかでいくと、ついついですね、まず作業だけ伝えがちになると思うんですけれども、
まだね、仕事の経験値が少ないですから、できることも少ないわけで、きっちりやり方を教えようとするんですけど、
これはこれを教える一方で、やっぱり目的も伝えてあげてほしい。
よく言うんですけど、例えば新入社員にコピー10部取ってきてくれるっていうふうに言うと、多分コピー10部取ってきてくれると思うんですよ。
でもこれは単に言われた通りやってるだけの作業ですよね。
それにちょっとだけ言葉を添えてあげる。
午後1時からリーダークラス以上10人で会議室でミーティングをするから、
君なりの工夫で会議の資料を10セット準備用意しておいてくれるかなというふうに伝えていくと、やっぱり考えると思うんですね。
会議室に先にコピーを準備して並べておこうかなとか、リーダークラスの方以上であれば、
あんまり縮小コピーすると老眼の方もいらっしゃって見えづらいかもしれないから、
少し拡大コピーに工夫をするかなとか、こんな些細なことで構わないんですけど、工夫すると思うんです。
工夫が良ければですね、目的照らしてよく工夫されたねっていうことがあれば、
フィードバックしてあげるということがあれば、やっぱり嬉しいですよね。やりがいを感じると思うんです。
こんなことの繰り返しですね。
ぜひ皆さんは、例示もお話ししましたが、どんな小さな仕事でも目的を腹落ちさせて、工夫の余地は裁量を持たせてあげる。
こんなことで仕事を任せてあげてほしいなというふうに思います。
ということで、今日は部下には作業ではなく仕事を任せようというふうなお話をしてまいりました。
ぜひ皆さんの日々のマネジメントにお役立ていただければというふうに思っております。
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本日はどうもありがとうございました。