上司の役割の変化
はい、皆さんこんにちは。FeelWorks代表取締役の前川孝雄です。
今日はですね、上司力を考えていく上で、とても大切な概念の応援するとは、ということについてお話ししたいなと思っています。
前回ですね、9月9日に放送公開した回でですね、「任せるとは」についてお話をさせてもらいました。
その中でもお話しましたが、現場でですね、部下を育てる上においては3つのステップが必要ですというお話をしたと思います。
そのファーストステップが、仕事を任せるということでしたね、前回お話した。
今回はそのセカンドステップのですね、任せた仕事を部下自身がですね、やり遂げることを応援するということについてお話したいなと思っています。
まず大前提としてですね、お話したいのが、上司は管理職から支援職に変わるべしということです。
これは長年、上司力というふうな概念をですね、様々な企業、組織、団体等でですね、トレーニングさせてもらっている中で、僕の中で確信に変わってきているんですけど、
上司がですね、まあ管理職というふうに言いますけど、管理すればするほどですね、部下のですね、成長を時には阻害してしまったりとか、やる気を削いでしまったりするということが非常に多いなと思っているんです。
そういう意味においては、任した仕事の当事者は部下自身なので、その部下自身が仕事をやり遂げるということを、上司は管理するというよりも支援する。
もっと柔らかい言葉でいくと応援するということが大事なんだというふうに思っているわけですね。
その上においてですね、じゃあ応援するってどういうことなのかというふうに考えていくと、応援するということは、部下自身が自力で仕事をやり遂げて成果を出すということを支えるということだと思うんですね。
この言葉でもですね、ご理解いただけると思うんですけど、やっぱり任せた仕事の当事者は部下自身だということだと思うんですね。
その意味では、上司自身ができるだけ手を出さないということがとても大切で、部下自身が仕事をやり遂げるということを徹底的に支えていくということに徹していただきたいなと思います。
もちろん、前回任せるとはというときにお話したように、部下自身が少し背伸びが必要な仕事を任せていくということが前提なので、
あまりにも今の部下の能力では高すぎる難度の仕事を任せてしまったりするとこれはこれで問題なんですけど、
3割ほどのストレッチが必要な仕事であれば、何とか自分で頑張れば手が届く、乗り越えられるということだと思うので、
そういう意味においては、できるだけ最後の最後まで手を出さない、部下自身がやり遂げるということを支える、
それができるだけ成果に近づくということを支えるということを意識していただきたいなと思うんです。
そういう意味においては、部下自身が仕事を進めていく上で、皆さん1on1とか面談していて、
なかなか仕事がスタックしているなとか、うまく進んでいないなとか、ちょっと困っているなということに気づく瞬間が多々あると思うんですね。
そういう困難や難題が日々仕事には起こると思うんです。
そこで大切なことは、答えを教えてはいけないということです。
答えを教えてしまった瞬間に、上司に聞けば答えを教えてくれるんだ、これ楽だなというふうに思う人がいるかもしれないし、
自立を促す支援
場合によっては、答えを言われてしまうと途端に意気消沈してしまって、
自分の仕事ではなくなってしまうということに感じる部下も出てくるはずなんですね。
そういう意味では、答えを教えてはいけない。
では、どうやって部下自身が自力で仕事をやり遂げて、成果を出すことを支えるのかということを考えると、
部下自身がその困難や難題を乗り越える仕事のやり方であったりとか、周りの巻き込み方であったりとかというふうな答えに近づく、
ヒントを提示する、もしくは部下自身がその答えを考えられるような問いを投げかけてあげるというふうなことをぜひ意識してあげてほしいんですね。
そういう意味においては、上司は名コーチになっていただきたいですし、答えを教えないということでいくと、
質問上手になっていただきたいなというふうに思うんですね。
こんなことを意識しながら、部下自身が、そっか、これはこういうふうにやればうまくいくかもしれないとか、
これは当然仕事なので、一人では乗り越えられないので、職場の何々さんとか、違う部署の何々さんを巻き込んでみようとか、
というふうなことにピンと気づくというふうなことを、上司との対話の中で気づかせてあげるということがとても大事だということだと思います。
この答えを教えず気づかせるということがとても大事なんですけど、
今は皆さんも日々こういう感じになっているような働き方改革の時代で、生産性向上が非常に求められるわけですね。
そういう意味でいくと、その昔、20年も30年も前、上司の皆さんが若かりし頃は、働き方改革なんてなかったわけで、
多少の長時間労働も目をつむってもらえたわけなんですね。
そういう意味でいくと、仕事でわからないことがあれば、もがいて、時間をかけて、残業して、何とかやり遂げればよかったという時代が過去あったわけですけど、
今はそういう時代じゃないわけです。生産性を上げないといけないわけですね。
そういう意味でいくと、やっぱり上司の質問力というのはとても大事だと思うんです。
すなわち、部下自身が正解に近づける答えに、もっと言えば、自分自身が考える新たな仕事の方法に早く気づくということを支えてあげることが大事。
つまり、部下自身がこの質問の角度とか、もしくは答えに近づくヒントをさりげなく提示するということの方法論を、
ぜひ上司の皆さんも鍛えていただきたいなというふうに思います。
ということで、今日は応援するとはについてお話をさせていただきました。
応援するということに徹すれば、部下自身はこの仕事の当事者、責任者は自分だというふうにどんどん思っていきますので、
仕事に対して責任感も増すと同時に面白くなっていくと思うんですね。
自分が主人公なんですから。
そんなことをぜひ意識しながら、部下自身の仕事の応援、さらには仕事を通じた成長活躍の応援ということを、
ぜひ日々頑張っていただきたいなというふうに思っております。
ということで、本日は応援するとはについてお話をさせていただきました。
ぜひ日々のマネジメントにお役立ていただきたいと思っております。
どうもありがとうございました。