2024-09-09 06:22

「任せる」とは

人は仕事の困難を乗り越えることを通じて成長します。

こうした機会をどう上司がつくり上げるか、悩める上司の皆様向けに、人を育て活かす上司力提唱第一人者 FeelWorks代表前川が詳しく解説します!

 

◆◇サマリー◇◆

「任せる」とは

・任せない限り人は育たない

・現場で人を育てる3つのステップ

・任せるとは部下の現在の能力より3割ストレッチした仕事に挑戦させること

・部下に任せることは、上司が失敗リスクを負うことチームとしてリスクヘッジはしておくこと

サマリー

「任せる」ということは、人を育てるために必要なプロセスの一つであり、部下に挑戦的な仕事を任せることの重要性が強調されています。現代においては、このプロセスにリスクと責任が伴うことが再認識されています。

任せることの重要性
はい、こんにちは。FeelWorks代表取締役の前川孝雄です。
今日はですね、「任せるとは」何かについてお話したいなというふうに思っています。
長年人材育成の仕事をしてきて思うのは、任せない限り人は育たないというふうに確信をしています。
ただ一方で上司の立場から考えるとですね、
任せるということは非常に難しい時代にも入ってきたなというふうに思うんですね。
その辺りをですね、少し解説したいなと思っております。
まずですね、皆さんにお話ししたいのは、
現場で人を育てる3つのステップという3ステップについてお話ししたいなと思っています。
僕はですね、人は育てるには3つのステップが必要だというふうに思っていまして、
まず第1ステップとして大事なのが、今日お話しするテーマのですね、任せるということです。
第2ステップがですね、任せた仕事をちゃんと部下がですね、やり遂げるために応援するということです。
仕事を部下がやってくれてですね、うまくいくこともうまくいかないこともあると思うんですけど、
3ステップ目は一区切りしたタイミングで、その仕事の結果について振り返らせる、もしくは内省させるというのが3ステップ目ということです。
これは部下の立場にとってみるとですね、全部連動してまして、
1ステップは仕事を上司から任されるというのがファーストステップ。
2ステップとしては、任された仕事を当事者意識を持ってしっかりやり遂げると。
3ステップ目が、やり遂げた仕事に関して振り返りをして、
どんな力が身についたのか、どんな課題が残ったのか、
次はどう改善していこうか、こういうことを考えていくことが振り返りですね。
この3つのステップが必要だということです。
今日のテーマの任せるなんですけど、1ステップになるわけですね。
人を育てる上での1ステップなんですけど、これがですね、非常に難しいと思ってですね、
その任せるということに対しての少し定義をお話ししたいなと思ってるんですが、
任せるということは、部下の現在の能力よりも3割ほど背伸びした仕事、
3割ほどストレッチが必要な仕事に対して挑戦させるということだと思うんですね。
部下の今の能力・実力で十分できる、
例えば10の力がある部下に対して7の仕事を任せるというのは任せるということにならないと思うんですね。
任せるということは、10の力のある部下に対して13程度のチャレンジが必要な仕事を任せるということが任せるということだと思います。
これは何かというと、やっぱりこうですね、人は背伸びした仕事にチャレンジしない限りやっぱり育たないからというふうに思うんですね。
あとはチームを作っていく上においてもですね、部下一人一人が自分の今の実力よりも3割ずつストレッチチャレンジしていく仕事だと
チーム全体のパフォーマンスも上がっていくと。
そんな観点からやっぱり3割ストレッチ、チームの成果に対してもそうだし、人材育成においても重要だと思うんです。
ただ、この3割ストレッチした仕事を任せるということがめちゃくちゃ難しいですよね。
今、普段のお仕事を皆さん考えていただいても、3割ストレッチさせるということは、
リスクと責任
すなわち部下の今の実力だと失敗するかもしれないということですね。
実力が追いついていないわけですから。
その部下が仕事をできるできないじゃなくて、これまでの経験値のない仕事にチャレンジするわけなので、
当然ミスや失敗のリスクが伴うということです。
ということは、上司にとって見ると、仕事を任せるということは、
部下の失敗リスクを自分が負うという責任が発生するということが任せるということだと思うんですね。
これが冒頭にお話した今の時代ですね。非常に難しいということですね。
生産性の向上が求められたりとか、やはりコンプライアンスだとか、
いろんな制約がある中で、今、失敗を許容しにくい環境が広がってきていると思うんですね。
そういう意味では、任せるということは非常に難しい時代だと思うんです。
ただし、やはり背伸びした仕事を任せない限り、部下は成長しないわけです。
となると、上司は部下が1人の場合であれば難しいかもしれないですが、
数人部下がいると考えたときにチームが出来上がるわけですね。
その中で、その任せた仕事が部下、もしミスや失敗をしても、
チームとしてちゃんとリカバリする、リスクヘッジはちゃんと用意周到に準備しておくということが、
上司には求められるということだと思うんです。
そういう意味では、任せるということは一言で済ませてしまいそうなんですけど、
意外とチーム全体を見たりとか、部下の育成を考えたりとか、いろんな観点を勘案しながら、
上司が意思決定して、決断をして、上司自身もチャレンジするということが求められるという意味だと思うんですね。
ということで、今日は任せるということに対してお話をしてきました。
改めて繰り返しますけども、この時代、いろんな現場で人材育成の支援をしてきて思うんですけど、
知識を身に付けたりとか、研修で学ぶということもとても大事なんですけども、
やっぱり人が育つ上においては、現場で仕事をするということが大事で、
さらに自分の今の実力、能力よりも背伸びしなければいけない仕事をチャレンジするということが必要なので、
振り返ってみると、上司としてはリスクを背負うというふうな覚悟が必要でということだと思うんです。
今日は任せるということに対してお話をしてきました。
任せない限り人を育たないというふうに思っていただいて、
現場で部下一人一人の皆さんの育成に対して、チーム全体のパフォーマンス最大化に対して
チャレンジをしていただきたいなというふうに思っております。
ということで、本日はこれまでにしたいと思っております。
ありがとうございました。
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