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2025-08-28 43:11

11_国際会議ASEACCUから考える大学と信仰とAI時代の教育の未来

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この番組は、まだ言葉にしきれないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手がかりに、ジャンルを越境しつつ、これからの社会のかたちを探っていくトークプログラムです。

 

今回のエピソードは、台湾・台中にある静宜大学で開催された国際会議「ASEACCU(The Association of Southeast and East Asian Catholic Colleges and Universities)」に参加した際の体験をもとに、Z世代と呼ばれる若者たちがAI時代の課題にどのようなアクションを起こしていけるのか、そしてそうした若者たちを育てていくための大学という場の存在意義と役割について考察します。

 

カトリックという共通言語がある中で交わされた対話は、単に宗教的な枠組みを超えて、「内面の成長」と「社会への貢献」をどうつなげていくかという問いに向き合うものでした。AIが人間の営みを拡張し、ときに代替する時代において、大学は単なる知識の伝達装置ではなく、人間の精神的な成長や倫理的判断力を育む場所である必要がある。そんな問題意識が、参加者たちとのやりとりの中で浮かび上がってきました。

 

エピソードの後半では、次回ゲストであるグラフィックデザイナーAYA IWAYAさんとの対話に先立ち、彼女が長年拠点としていたフィンランドの暮らしや文化にも少し触れています。
 

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サマリー

国際会議ASEACCUには、カトリック系大学の学長や学生が集まり、教育の未来と信仰について議論が行われます。参加者は、多様な文化や価値観を共有し、AI時代における教育の重要性や学生の成長について考察します。ASEACCUでは、大学教育の未来についての議論が交わされ、AI時代における行動と内面の成長の関係が強調されます。また、カトリック大学間の国際的なネットワークによる学生交換プログラムの重要性も取り上げられます。今回のエピソードでは、フィンランドのデザイン界での経験を持つ日本人デザイナー、綾井和也さんの成長と受賞について語られ、特にフィンランドの育児パッケージのデザインを担当し、国際的な舞台での活躍が強調されます。

国際会議の開催
名前は後から付ければいい。山本達也のUntitled、ホストの山本達也です。
この番組は、まだ言葉にしきれないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手掛かりに、
様々なジャンルを影響しつつ、これからの社会の形を探っていくトークプログラムです。
本日の収録は、東京品川区の島津山スタジオからお届けします。
ということで、今週のポッドキャスト、Untitled、始まりました。
今週は、8月の第4週目ということなので、本来であれば、誰か身近な人に来ていただいて、
少し話しやすいような、普段近しいような人といろんなお話をしていくみたいなことができればなという第4週目なんですけれども、
今、夏休み中だったりして、ちょうどこの収録をこのくらいにしたいなっていうところで、
大学が一斉休暇になっていたり、なかなか学生だったりも捕まえにくいというような特別な時期ということで、
今回はというか、今回も先週に引き続き、私のソロ会みたいな感じで、一人で少し近況や最近あったことを含めてですね、少しお話ししてみたいなというふうに思います。
何と言っても、つい先日、この8月は台湾にご縁があって、前の先週もやはり台湾のお話だったんですけども、
実はその後、ちょっと1週間くらいですね、日本に滞在した後に、もう1回、今度は3泊4日で、まあまあ弾丸的というか、普通なんですかね。
でも台湾3泊4日って言ったら普通な感じですけど、今回は仕事で台湾の台中にある正義大学というところで、
英語的にはProvidence Universityというカトリックの大学があってですね、そこで国際会議があったんですよね。
で、それに参加するということで行ってきました。学長としてこうした会議に参加できたっていうことは非常にいい勉強になりました。
もちろんこの会議は汗あくと呼ばれるような会議で訳していくとですね、この会議自体は東南アジアや東アジアのカトリックの短大や大学の集まりというか加盟の年に1回ある年次大会みたいな感じの国際会議だったんです。
で、いろいろと持ち回りで各国、ホスト国というかホスト校もあるんですけども、変わっていて、2023年度、多分コロナ開けて初めてできたのが2023年度だったように思いますけど、
2023年度はフィリピンでやって、2024年度はオーストラリアでやって、オセアニアも入っているのでオーストラリアのカトリック系の大学もメンバーなんですけど、2024年オーストラリアでやって、そして今年ですね、2025年は台湾でやりました。
来年は実はもうインドネシアでやるっていうことが決まっているので、インドネシアでやると。
28年かですね、まだ決まってないのかな。
ただ29年に関しては韓国が手を挙げてくださっているので、29年は韓国でやるっていうことになるんじゃないかなというふうに。
違うな、25年ですよね、26年がインドネシアで、27が決まってないのかな。
それで28年ですね、28年が韓国でやるっていうことになっています。
そんな感じで国際会議があったので行ってきたんですけれども、僕はニューヨークに高校のときにですね、ニューヨーク州の田舎町だったんですけど、このポッドキャストでも話したことがありますが、
高校生のときに交換留学っていう形で、アメリカの現地の高校に行く機会があったんですね。
そのホストファミリーはカトリックの家庭だったので、毎週ではなかったですけど、結構ちょくちょくと教会に行くっていう機会はあって、僕も連れて行ってもらってたんですね。
全然信者とかっていうことではなかったんですけども、教会に行って、カトリックの教会で、みたいなことで、英語で日曜日のミサみたいなことをやるっていうことは経験はあったんですけれども、
今回はですね、なんと260名くらいの学長や副学長や、それから国際交流の担当だったりとかですね、教職員、そして学生も来ているので、学生も合わせると全部で260名くらいの人たちが一堂に返して、
カトリックの大学っていうのは大体、制度があるので、その制度の中に全員が入っていってですね、そこで国際的な環境の中で合同のミサをやるっていうところからこの会議が始まり、そして会議の一番最後にはもう一回ミサをやって終えるっていうようなことで、
こういう形の会議ですね、なんかカトリックのとか、宗教も関係している国際会議って、僕は参加したのが初めてだったので、ものすごく新鮮でした。
学生間の交流
そして、やっぱりこのカトリックの何か信仰とか、世界大切な考え方とか、大事にしていることとか、そして自分たちが帯びているある種の使命みたいなもの、やりたいことやるべきことみたいなものの方向性とか何か価値観を共有している組織や、
その組織のメンバーたちが一同に会して、教育とかですね、大学とかの在り方についていろんな角度から議論していくっていうのは本当に本当に貴重な体験になりました。
すごくやっぱり感じるものがあったというか、いくつかもちろん国際会議って参加したことありますし、学会みたいなものからもう少し本当に国際会議みたいな感じの会議に参加したこともあるんですけども、やはり独特な雰囲気はあったんじゃないかなと思います。
なんか独特なんだけど、おごそかで敷居が高くてとかっていうより、もちろんそのミサはすごくおごそかに行われるんですけども、そのあとみんな陽気な人たちもすごく多くて、いっぱいはしゃいだり、いっぱいジョーク言い合ったり、食事をやっぱり共にしながら、笑いながらいろんなことを話したり、そしてでも真剣にこのテーマについてももちろん話しますし、
それからこれからの未来に向けた国際協力の形とか、大学間連携の強化の話とか、やっぱりその国を超えた文化や言語を違う人たちが、学生同士が交わるとか集まるとか、そして教員や職員のレベルでも相互の交流があるとかって、
こういうことは非常に一般的にいいことっていうかね、すごく価値のあることだと思うんですけど、そういうようなことをシェアすることができてとっても良かったなっていうふうに思います。
学生たち見てるとまあ仲良くなり方が早い早いって感じですね、もう学生たちのプログラムと教員や職員と学生のプログラムが一緒に行われる、そういうセッションもあるんですけども、教職員だけで学生たちは学生たちで別のアクティビティをやっていたり、
学生たちのこう、同士のディスカッションセッションみたいなところに学生たちは行っていたりっていうような感じなんですけど、もううちの大学からも2人学生が行っていたんですけど、すごく嬉しかったのはもう初日の夜ご飯を食べるときにですね、学生がなんとなくテーブルを囲んでいるエリアと教職員が囲んでいるエリアっていうのがあって、
大きなホテルのですね、ちょっとした宴会場みたいな感じですかね、そこに丸いテーブルで台湾の料理というか中華料理というか、すごくおいしいのをいろいろ出してもらってたんです。
で、一緒に来てた国際交流センターの職員さんと一緒に、よりうちの学生どうしてるかねなんて言いながら、ちょっと覗きに行ってみたら、2人が固まってなくて、2人が別々のテーブルでそれぞれもう友達作って楽しそうにその輪の中に入って話して笑ってなんてやってたのが、とても印象的で
まあともすると、同じ大学から行った人たちだけとか、結構日本もカトリック大学あるので、いろんな学生さんたち来ていて、たとえばですね、上智大学の学生さんとかもいましたし、それから精神女子大学さんだったり、白百合女子大学さんだったり、いろんなところから学生も参加してたんですけど、
日本人同士固まるとかそんなこともなくて、よかったなと思います。今回のテーマが希望の巡礼者で、これはカトリックの聖なる年、ジェブリイヤーという青年ということが25年に1回来るわけですけれども、
2025年はまさにこの聖なる年、青年にあたっていて、この時のテーマが希望の巡礼者っていうテーマなんですよね。で、この前ご帰県された聖フランシスコ教皇ですよね、フランシスコ教皇がまだ御存命だった時にですね、この希望の巡礼者っていうことが出されたわけですけれども、
これがテーマで、それは希望の巡礼者だけについて話すっていうよりも、やっぱり大学の若い学生たちを中心に育てている機関でもあるので、いわゆるジェネレーションZって呼ばれるZ世代をフォーカスして、その中での希望の巡礼者だったりとか、霊的な成長みたいな、人間的な成長って言ってもいいのかもしれませんけど、
そういうようなことがテーマでいろんなことを勉強しました。いろいろなんか面白い研究報告とか、それから一番初めのこのテーマ設定みたいなところでのお話っていうのもあったんですけれども、
全体を通してね、やっぱり行動するっていうことって大切なんだっていうのは、なんか当たり前のようなんですけれども、すごくそこを再確認できたのは、僕が今学長している清泉女子大学には2つ学部があって、総合文化学部っていうのと、あと僕が所属している地球市民学部っていうのがあるんですけども、
教育と行動の重要性
地球市民学部は特にって感じかな、総合文化学部でもいろいろと外で活動しているものってあるんですけど、地球市民学部ってもうできたときから、とにかく育てたいのはアクティブグローバルシティズンだっていうことで、何かこう、もちろん大学なんで、いっぱい論文読んだり本読んだり、授業、教室で受けたりもするんだけど、
その知識っていうものをどうやってその現場で知として生かしながら、実際のアクションを起こして、小さくてもいいから社会にポジティブなインパクトを与える、小さくてもいいから社会にポジティブなインパクトを与えられるような知識とか知のあり方っていうのはどういうことなのかっていうのを常に現場と理論と行ったり来たり、ぐるぐる回りながら考えていく、
実際に実践をしていく、そして育てたい人たちっていうのは、何かこの社会の問題を分析して評論して、ここが問題だとかこうすべきだとかっていうことだけを言ってるのではなくて、そういうことはよくわかった上で、自分の持っている今の能力で何が具体的なアクションとして起こすことができるのか、これがわかり、そしてそのアクションをすることができる。
なので、アクティブグローバルシティズンっていうのを育てたいっていうことを思っていたので、フィールドに出るとか現場に出るとか、本当に現場の人たちと一緒に新職を共にするとか、たくさんお話聞かせていただいて、いろんなことを学ばせてもらうとか、同じ体験するとか、とにかくいろんなやり方があるわけですけども、そういうことをすごく大事にしてやってきたんですよね。
2001年にできましたので、今25年、2025年でちょうど4分の1世紀くらい経っているっていうような感じで、その中心的なところに知識を知識だけで留めるのではなくて、そこと行動とどういうふうに結びつけるのかみたいなのを結構重視してやってきたというところがあります。
そんな中で結構いろんな大学が、カトリックだとサービスラーニングみたいなのがあるんですけど、法師活動みたいなところでボランティアみたいなものをいろんな形で教育のプログラムの中に組み込んでいるみたいなのがあります。
で、そんな具体的にどういうことをやっているのかっていう実践、紹介みたいなのがあって、ああいいなとか、やっぱりこういうことって自分の学んだ内容っていうのを社会に対して還元できるような、そういう行動の機会とかまでちゃんと環境として整えられている教育機関っていうのは、
多分このAIの時代で知識的なものっていうのが比較的簡単に手に入ったりアクセスできる時代において、やっぱり教育を受けることによって人間が内面的にも成長していくみたいな、そういうところにも価値を見出すのであれば人としての成熟度みたいなことも、
やはりそれはどれだけいわゆる賢いかっていうことで、その賢さをやっぱりいい方向に使うっていうのは知って感じなんだと思うんですよ。だからなんかノレッジって呼ばれるような知識だけでなくて、ちゃんとそれを社会に対してポジティブな形で使っていくってなってくると、そこはなんかウィズダムっていう言葉もあります。
知みたいなこともあるし、結構会議の中で出てきてた単語だとバーチューっていう日本語的には徳みたいな感じですかね。訳されるようなものだったりとか、もちろんエティックスみたいな倫理みたいなものですよね。
やっぱりこれが求められていく時代の中で、人間的な成長。今回テーマ的にはカトリックの集まりだったので、霊的な成長みたいなスピリチャルな成長みたいなことも掲げられていましたけれども、それをやっていく上で、やっぱりその行動っていうのがすごい大事そうだなというのがわかりました。
というのは、セッションの中でですね、すごい興味深かったんですけど、統計的な分析をした研究報告っていうのもあって、この加盟国があるような、例えば台湾とか日本とか韓国とかインドネシア、タイ、東モール、カンボジアとかも入ってたような気がしますけど、あとマカオかなとかでやられた調査があって、その学生たちにやった調査があるんですけども、
内面の成長と行動
何が宗教的な、宗教心みたいなものを伸ばしたり、だから内面の変化ですよね。内面の変化っていうものを何がもたらすのかっていうので、そういうことをもたらしたいという意欲みたいなものと、それから実際の何か行動ですよね。
例えば何かそのボランティアの活動みたいでいいんですけど、そういった行動みたいなこととか、いろいろと要素を入れて分析をした結果があって、で、それによるとすごい面白いのは、実は意欲じゃなくて、結局行動が内面を成長させるということが、
統計的にも何か見えてきたっていうところがありました。だけどその行動してみようみたいなことっていうのは、何もしないと起きないので、そういう意味では何かボランティアしてみたいっていう、うちの意欲がある人の方が行動に結びつきやすいっていうことはありましたけれども、
しかしその内面の成長みたいなことに関して言うと、やはりその行動をするかしないかみたいなことですよね。その行動を通して内面の成長みたいなものがあるっていうのがデータとして明らかになっていたんですよね。
だからそういうふうに考えていくと、今回の会議の中でもたくさん議論していましたけれども、AIの時代っていうのはもうこれから前提にしていかないといけないと思うんですよ。で、そのAIの時代の当然その倫理的なものっていうのもそうなんだけど、
おそらくもう今でも多分もうほとんどの大学の学部レベルの卒論みたいなのは上手にAI書いてくれそうな気がするんですよ。なのでそのアウトプットの中身だけっていうかアウトプットで出された卒業論文みたいなことだけを手に入れたいのであれば、
何も4年間かけていろんなことしなくても、その形だけは手に入る時代において、じゃあ結局大学における4年間の学びって何だったのかとか、多分なんか知識的なことについて言えば、これもまた学習の科学が明らかにしているように忘却曲線とかがあるので、いくら頑張って覚えていたとしてもですね、覚え続けるみたいなことは非常に難しい。
細かい知識みたいなことであれば、テストってなるとインターネット禁止みたいなことになりますけど、ただ普段の仕事の環境においては常にネットにもつながっているような状況で仕事するのが一般的でしょうから、分からなくなったら何か調べたりとか、それからAIと壁打ちするとかっていうのが当たり前だったり。
あるものはAIが描いてくれる、作ってくれるみたいな中で仕事していくっていうことが、もう既に起きてますし、これからますます起きそうだなって思われているわけです。
そんな中で結局、学ぶことの価値って何なのかみたいなことは、やっぱりこれからですね、相当大学の世界でも高等教育の世界でも根本から問われ直すっていうことがあると思います。
そんな中で、じゃあどうやってその大学で学ぶことの価値っていうのを見せるのかっていうことになってくると、やっぱりその知識を得る中で一生懸命磨いてきた計算みたいなものがあって、それが挫折もしたり、グループワークで多分友達となんかうまくいかないことがあったり、嬉しいことも悲しいこともあったり、
まあいろんな経験みたいなことを学生の間にすることができてとか、なんかそれが全部合わさっての最後の卒業論文になっているような感じがするんです。直接的にはそこには文字としては表現されていないかもしれないけど、そこにたどり着くまでの間にどういうテーマ選択、どういう曲説があったのかとか、もしかしたら研究の手法みたいなところもそうかもしれないし、
なんかあらゆるものがなんか関係をしてきてるんじゃないかなという、そのプロセスみたいなところ、そしてそこで人間的な交わりがあるとか、なんか心が動かされるとか、なんかそういうようなものをですね、全部全部積み重ねていった先にしか、なんか人としての成長みたいなものとかないのかなという。
で、結構そういう部分ってうまく測りにくいところっていうのもあるのかもしれないですけど、多分これからAIの時代に何が大事になってきますかとかっていう議論をたくさん行われることになると思うんです。
AI時代の大学教育
もう既に行われていると思いますけど。そうすれば突き詰めれば突き詰めるほど、なんかこう哲学的な部分とか、こうやっぱり倫理的な部分とか、そのAIみたいなものの社会適応みたいな話をしたときに何が許されて何が許されないのかとか、善悪みたいなものとかですね。
そういうなんかこう、根本的本質的なところっていう感覚をしっかりと思っていたり、そういう判断に資するような何らかのトレーニングを受けているみたいなことがですね、結構重要になったりするのかなと。
で、そこにやっぱり行動とか経験が積めるような環境が用意されている教育機関と、そうでないというか、4年間の間にどのくらいその行動や経験を積み重ねる可能性のあるところに身を置いて計算を積むのか。
そのときにどういう種類の人たちと、それは学生同士のピアな関係でもいいと思いますし、教員とか職員とか関わってくれる様々な社会の人たちと、どんな刺激を受けどんな対話をして4年間を過ごしていったのかっていう全部の積算みたいなことを考えると、やっぱりなんか大学がやっていかなきゃいけない、
やっぱりその教育機関としてやっていかなきゃいけないところに、行動や経験みたいなものっていうのをうまくセットで組み込んだ形での学位プログラムというか、その学びの体系みたいなものっていうのが求められるようになってくると。
ますます求められるようになってくるというか、そういうところがあるときにかなり根本的本質的な問いかけみたいなものに対応しなければいけないっていうこういう状況が起きるんじゃないかなっていう感じもしています。
その中では結構やっぱり大きな大学だったり伝統的なとかいうところと、意外と小さなところで小回りが効くみたいなところだと随分とそういう変化への対応スピードっていうのも違うのかなっていう感じがしていて、大きいとですね、社会のニーズがこうだあだっていろんなのがあれば総合大学でいろんな研究者がいていろんな人が関わっていると、
大学としてそれに対応している部分はありますとか、そういう研究もすでにされていますみたいなことはあるんだと思うんですけど、教育そのものに対して全学レベルでもうそれを前提としたシフトを敷き終えてますし、それを体験しているし、体験しているし、それについてのフィードバックを得ながら常に改善を続けてますみたいな大学ってなかなか
誰もがなれるものではない中で、大きい大学の持っている価値もあるけれども、ほどほどのサイズ感の大学が持っている価値というか、だからこそいろいろとできることだったり、ニーズがある程度限られているからこそ、その経験の機会みたいなものもたくさんあるみたいなのはあるのかなっていうふうに思いました。
今回の会議ではいろんな大学の学長も来てたし副学長も来てたし、国際交流の担当もいたりということもあったので、もうすでにうちが提携を結んでいる大学もたくさんありました。
そのカトリック大学同士の国際的なネットワークっていうのがあるので、お互いに交換留学で、交換留学っていうことは、自分の大学の学費を収めていれば特にエクストラにお金を払うことなく、向こうの大学に提携先の大学で勉強できる。
逆に日本の大学がそういうの同じ条件で学生を受け入れるっていう、エクスチェンジする、学生交換するっていう、そういうような留学の制度がありますけども、結構そういうのをうちの大学持ってるんですよね。
特にアジア圏には多いので、台湾の大学もそうですし、タイの大学とかもそういうの持ってたりとかですね、韓国の大学だったりとか、いろいろあります。
だけど、大きな大学は拠点の数とかっていうのはあると思うんですけど、とはいえ交換留学で使える人数の数と学生数が何万人みたいな大学っていくらでもありますので、
そういう中で交換留学のチャンスを取ると、比較的小規模の大学でいろんな機会、オポチュニティがあるとですね、そういうものに当然経験を得やすいっていうことはありますよね。
機会をつかみやすいみたいなこともあるし、いろんなことで手厚くサポートしてくれて充実した留学生活になるようなサポートっていうのも、留学に行く人数っていうのもそんなに何百人っているっていうわけじゃないので、比較的手厚くすることができるっていうのがあるのかなというふうに思います。
日本で大学に進学するのに、どの大学に進学するのかで、安心できるとか安全性とかっていうのはあんまりイシューにならないというか、あんまり大きな問題にならないかもしれないですけど、ただ留学ってなるとどうですかね。
今回すごい思ったのは、もうやっぱりカトリックの大学同士の仲間感ってすごくて、たぶんこれは、今回大中の正義大学でウェルカムしてもらいましたけど、ホスピタリティとかもすごいですし、
そして同じ共通のカトリック大学であるっていう共通性のもとでの関係とか交流なので、受け入れの温かさみたいなものをすごく感じました。
ともすれば、外のどこか外国の大学から学生が1人来るって話なんだけれども、それが、後ろの協定は、紙の協定もちろんあるからそうやって交換留学成立するわけですけれども、
大学として目指したい共通の価値とか、大学として社会の中で果たしたい役割みたいなものとかを共有しているもの同士の学生が相互に交換するってことになると、これはうちの学生が留学先でみんな口々に言うことですけど、
本当に相手の大学に本当によくしてもらったっていうような感想は多くて、その安心感みたいなところには相手方もカトリックの価値観みたいなものを共有しながら大学運営がされている、大学のコミュニティというものが作られている、
そういうところにお邪魔してというか、1年なら1年間留学をして、共にそういうことの価値観を共有する教職員や学生たちと一緒に学ぶみたいな経験はすごくいいなというふうに思いましたね。
そういうところでのちょっとした安心感。これは別に自分自身がカトリックの信者であるかどうかってことも全然関係なくて、もちろん自分が信者だったらもっといろいろ深く入れるのかもしれないですけど、実際問題、日本の大学だって信者の人ってほとんどいないわけですよね。
国によって、例えばフィリピンみたいなところだったら信者の人すごく多いだろうなというふうに思いますけども、ちょっとちゃんと聞いてはないですけど、台湾の大学だってそんなにみんなが信者ですみたいなことには多分なってないはずなんですよね。
だけど、それがだから信者であるかどうかってことはあまり一番の問題ではなくて、お互い違う国で不安も抱えながら留学をするということをやるときに、ある種の安心感っていうのがあるのかなっていう気がします。
これは本当に紙の協定結んでいますけど、それだけじゃないって言うとなんかちょっとおへいがあるというか、じゃあ紙だけだとそういう関係はできないのかみたいなことにもなりますけど、やっぱり外資でこうやって年に1回定期的にそれぞれの大学の意思決定者だったりとか、国際交流の受入れの担当者とかと顔合わせたり交流をしたりしている中だとやっぱり
違いますよねっていう感じを今回、僕自身はこの会議は初めてだったんですけどすごく感じました。そんなことを皆さんとシェアできるかな。台湾には行ったんですけど台湾の話は先週たくさんしましたので、
それではなく、今回の国際会議の中に出席して感じることっていうのをちょっと皆さんとシェアをしてみました。そしてなんと今日はですね、来週の配信の予告的なことも兼ねて、実は今日、今結構夜の時間帯にこれ収録してるんですけれども、
昼間のちょうど時間帯、午前中からお昼にかけてはですね、来週のゲストにこの島津山スタジオに来ていただいて、ここでじっくりと2時間以上になりましたね。前編と後編合わせて2時間以上になったんですけど、お話を伺ってました。
ゲストというのがですね、本当に素敵なゲストなんですけれども、グラフィックデザイナーの綾井和也さんにこの島津山スタジオに来ていただいてお話を伺っていました。
グラフィックデザイナーさんは別に色々といらっしゃると思うんですけども、彼女の場合は本当にユニークで、高校の時にですね、デザインで非常に有名なフィンランドに交換留学で行かれるんです。
交換留学なので1年間でも帰ってこなければいけないんですけども、その高校留学中も、そしてそもそもフィンランドに留学するぞって思ったのも、フィンランドのデザインに惹かれてっていうところがあったそうなんです。
で、日本の高校を卒業するんですけども、その後にフィンランドの芸術大学芸大に行くぞって決めて見事合格をされるんですけども、まあこれが大変で、フィンランド語でしか受け入れてくれないので、フィンランド語のトレーニングもしっかりとやって、だから1年間の高校の留学でも随分できるようになったと思うんですけど、
しかし大学の講義ってなってくるとまたちょっとハードルが変わってきますので、そういうのも全部クリアをしてフィンランドの芸大に受かってそこでトレーニングを受けるっていうことなんですけど、もう本当に同じ日本人として誇らしいなって思うのは、フィンランドデザイン的に、ちょっとデザイン詳しい方だといろんな素敵なデザインがあるわけですよ。
フィンランドでのデザインの成功
で、そのフィンランドの中でかなり大きな賞であるベストヤングクリエイティブオブザイヤーというのを受賞するんですが、この賞っていうのはお話を伺っていると、
例えばそのグラフィックだけじゃなくて、いろんなプロダクトのデザインとか家具のデザインとかいろいろ合わせた上での賞みたいなことになっていて、これを外国人が取るっていうのはなかなかやっぱりないことなのですが、
彼女はこれを受賞もしますし、さらにこのベストオブザイヤーの審査員も史上最年少で勤めるみたいなことを、このデザインの層が厚いというか素敵なデザイナーがたくさんいるフィンランドで、
この日本からの留学をして、そこの大学芸大に出てやると。なんか彼女とお話していて嬉しかったって紹介してくれたエピソードの中に、やっぱりこういう大きな賞をフィンランドで取ると、ヨーロッパの他の国際会議とかに呼ばれていったりするらしいんですけども、
その時に、例えばラジオ出演とかしてインタビューとか答えるときには、フィンランド代表の綾井和也さんですって言って紹介されるというか、そこは日本人だとかそういうことじゃなくてフィンランド代表として紹介されるっていうのはすごく嬉しかったっていうようなこともお話になっていて、そこも僕の中では印象的だったりします。
さらに、フィンランドっていう国はすごく福祉効果とかで知られていますけれども、妊娠をするとですね、国から贈り物があって、お金を選ぶか育児パッケージって呼ばれるようなボックスみたいなのがあるんですけども、これはすごい政策の世界でもすごく有名で、フィンランドの国民に対しての初めてのギフト、
つまりまだ生まれてない赤ちゃんに対してのギフトなわけですよね。で、このデザインって2年に1回っていう、2年間そのデザイナー採用されると決まるってことなんですけども、
初めてこのフィンランドが思い出を持ってやっているこの政策の育児パッケージのデザインを外国人として初めてこの綾井和也さんは手がけて、2022年から2024年のフィンランドで生まれた赤ちゃんのもとには彼女のボックスが届くと。
しかもこれ、今日もお話を伺っててすごい素敵だなって思ったのは、この時の箱をみなさん大抵捨てずに持っているそうなんですよ。なんか大きくなってからも自分がこのもらった箱、で、その中にいろんなグッズとかが入っているわけですけども、
そうやってなんかこう大事に大事に、人生にとって大事にしていく、そういうボックスで機能的にはこれも綾井さんおっしゃってましたけど、機能的には別にそこにデザインとかイラストとかなくても成立するんですよね、箱としては。
だけど、そこにデザインやイラストを加えることによって新しい価値を生んで、それが国家の国民に対するメッセージだったりとか、そういうところに影響していくっていうような話を伺ってですね、それもすごくいいなって思って聞いていました。
で、僕自身、松本の街に引っ越しというか移住を決めるときに、松本の街を歩いてたときに実はずっと思い出していたのは、初めて訪れたときの夏のフィンランドのヘルシンキの街だったんですよね。で、その辺の話もですね、実は今日しています。
なので、今日はこのくらいで、次回予告編みたいなことで、このまま全部喋っちゃいそうなので、そんな野望なことはせずに、ぜひぜひ綾井和也さんのご本人の口からいろんな葛藤や悩みや努力や嬉しさや、そしてフィンランドに住んでみることで、自分のフィンランドに対する思いでグラフィックデザインとかデザインっていうものができる社会に対する価値の付け方、
最後の方にはAIがいっぱいイラストを描いちゃうけど、それってどういうふうに捉えてるんですかみたいな質問もさせていただいて、それについてもお答えいただいていますので、本当にフィンランドを代表する、世界を代表する日本人としてとても誇らしい、そういう実績をお持ちの女性のグラフィックデザイナーがどのように誕生して、
彼女は今何を考えて、どんなことに悩んで、そしてどんなことで社会に貢献していきたいと思っているのかっていうのを、僕なりの視点でいろいろお話を伺わせていただいたので、ぜひぜひ来週からの2週前編と後編も楽しみにしていただけたらなというふうに思います。
育児パッケージのデザイン
ということで、今日はこの辺までにしておきたいなというふうに思います。最後まで今日も聞いてくださってありがとうございました。そしてまた来週お耳に書かれればと思います。
本日はご覧いただきありがとうございました。
アルプスシティペイも運営しています。こちらも概要欄のリンクからぜひチェックしてみてください。
それでは今回のアンタイトルドはこの辺りで。また次回お会いしましょう。
ポストの山本達也でした。
43:11

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