名前は後から付ければいい。山本達也のUntitled、ソフトの山本達也です。
この番組は、まだ言葉に仕切れないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手がかりに、
様々なジャンルを影響しつつ、これからの社会の形を探っていくトークプログラムです。
本日の収録は、長野県松本市ALPSCITYスタジオからお届けします。
ということで、今日は松本からの収録ということなんですけれども、
いや、かなり暑い日々が続いています。
ただ、東京を長く過ごしていて、7月の上旬はですね、
ほとんど松本に帰ることができずという感じだったんです。
で、今日これ収録しているのが7月の末に近いところなんですけれども、
この間何度か松本に帰ってきましたけれども、東京の滞在時間が長くて、
東京の暑さと松本の暑さ、いや全然違うなというふうに思いました。
多分これ湿度なんだと思うんですよね。
東京でも確かに日陰は涼しい部分あるかななんて思いますけれども、
こうちょっと歩いたりとかですね、朝の駅で電車待ってる間に、
なんかこう汗が出てくるみたいな、なんかそんな暑さがありました。
もちろん松本も日が出てくると日中は結構気温も上がるし暑いわけですけれども、
朝湯とかですね、特に雨が降った後とか、
夕立のようなスコールみたいな感じで雨が降った後とかは結構涼しくなったり、
昨日の夜も街を歩いていたんですけれども、気持ちよく散歩ができるような、
そんな気候になっています。
ただまあとにかく暑いですよね。
なんか熱中症とか本当に気をつけないといけないなという感じで、
家の中でずっとエアコンがついていると。
確かに電気代とかいろいろ気になる部分はあるんですけれども、
とにかくテレビでもエアコンつけましょうっていうことですので、
頼れるものには頼りつつ、何とか過ごしていきたいなというふうに思っています。
今日の回なんですけれども、ゲストもいなくて、
私一人で話す一人回みたいな感じになっています。
一応このアンタイトルドのポッドキャストなんですけれども、
基本的には1月は4週間あって、
そのうちの第1週と第2週はゲストをお招きしてですね、
前編と後編という形でそのゲストとの対話をお届けしようかなというふうに思っています。
第3週目は一人回ということで、一人でいろんなことをお話しさせてもらえたらなというふうに思っているのが第3週目ですよね。
第4週目は比較的自分に近い人をゲストに呼んで、複数回出てもらうとか、
例えば今の大学の同じ学部の同僚とかに出てもらったりとかですね、
松本エリアでいろんなことを一緒にやっているような方に反レギュラー的に出ていただいたりとか、
そんなようなことも少し考えています。
前回の配信ではゼミの学生に2人出てもらって、
開くにというかお話をしたものをお届けしました。
第5週目っていうのはほとんどの月でないんですけども、たまにあるということで、
2025年は7月が第5週目まであるということで、どんな形にしようかなというふうに思ったんですけども、
今回の第5週目は最近の気づきというか、近況的なところを含めてですね、
少しお話をさせてもらえたらなというふうに思っています。
この1ヶ月くらいずっと振り返って、いろんなことがあったんですけれども、
今回皆さんとシェアしたいなと思っているのが、
私が今学長を務めている大学は東京の品川区にある清泉女子大学という大学ですけれども、
2025年の4月、今年度から新しく2つの学部を立ち上げました。
1つが総合文化学部という学部で、もう1つが私が所属している地球市民学部という学部になります。
もともとこの地球市民学みたいなところはですね、2001年に実はスタートしていて、
2001年というとちょうど21世紀が始まった年ですよね。
この時に新しいタイプのというか、新しい時代にどういった女性を輩出していくのかということをですね、
ずっと90年代の末、議論をして、議論を重ね、
そして当時はグローバル化っていうものに対して比較的ポジティブな形ででも捉えられていた時代なんだと思うんです。
1989年に冷戦が終わりというか、ベルリンの壁が崩壊して、
1989年にベルリンの壁で91年がソ連が崩壊すると。
そうすると東と西といったものが一つになっていくという、
これが90年代通してずっと起きてきた世界の流れなのかなと。
ヨーロッパもですね、EUみたいなものが統合していくとか、
EUの範囲が広がっていくみたいな、そんなようなことが起きていました。
そんなこともあって、グローバル化の時代に今どんな女性を輩出するのかということで、
できたのが地球市民学科だったわけですけれども、
それから4分の1世紀、25年が経って、いよいよ2025年からは地球市民学部というのを立ち上げて、
さらにこうした研究とか実践とか教育とか、そういったことを加速させていきたいなというふうに思っているわけです。
その中で、私、今学長をやっているので、
実は担当している授業が非常に少なくてですね、
ゼミはやらせてもらっていて、引き続き継続しているんですけれども、
普通の講義みたいなものがあんまりないんですよね。
ないんですけれども、いくつかオムリバス授業といって、
本学の場合は半期でというか、一学期ですね、前期とか後期、それぞれ13回授業があるんですけれども、
そのうちの3回を私が担当している授業が、実はこの前期にありました。
それは、この新しくできた地球市民学部ですね。
2つ領域があるんですけれども、1つが地域共生領域という領域で、もう1つがソーシャルデザイン領域という領域です。
私が所属しているというか、主に携わっているのがこちらのソーシャルデザイン領域という方なんです。
これは新しくできた領域で、この領域の先生たち、何人か新規に学部のメンバーに加わってもらって展開をしています。
ソーシャルなビジネスであるとか、AIの活用であるとか、メディアであるとかですね、観光とかですね。
私が担当しているような公共政策みたいなものを中心に、これからの都市のデザインみたいなことですね、都市環境デザインみたいな、そんなようなこともやっている領域がソーシャルデザイン領域なんです。
こちらの所属というか、この受験を経て入ってきた学生だけでなくて、地球市民学部の1年生は全員、この必修授業があって、それがソーシャルデザイン概論という授業なんです。
ソーシャルデザイン領域に所属する先生たちがですね、それぞれ3回ずつくらい講義をしていくというので、私は一番最後の担当会でした。
それをやり終えたわけですが、やる前非常にドキドキしていたんですね。もちろん講義たくさんこれまでもやってきているし、大学の教員自体どのくらいやってるんでしょうね。
20年とかそれ以上くらいやっているので、それなりに慣れていますし、必修で全員取る授業で大体100人くらいで、それなりに大きな教室というのも全く緊張することがない。
わりと私は大きな部屋で話すのはどちらかというと得意な方なんですけれども、他の先生方の話を聞いていると、今年の1年生はちょっと違う感じがするんだとかですね。
やや例年に比べて死後が気になることがあるとかですね。なんかいろんなことをですね、この学部の会議の中で聞いていたので、いったいどんな感じで学生たち聞いてくれるんだろうと。
というのは私本当に授業を持ってないので、1年生のいわゆるちょっとした担任的な10人ずつくらいに教員が1人つくというチュートリアルという授業もあるんですけれども、その授業も担当していないので、自分が普段定期的に接している1年生というのが全くない状態で、
いきなり大きな教室にポンと入っていって3回講義をするということで、さすがに顔と名前は知ってもらっているんじゃないかなと思うんですけども、いったいどんな人でどんな授業をやるのかみたいなことは、学生たちはほとんど情報がないみたいな状況なんですよね。
そんな中で、いや果たして興味持ってくれるのかなとかですね、いろんな意味でドキドキしていました。
もう一つドキドキというか、ちょっと気になっていたのがですね、今年1年生にですね、完全に耳が不自由で、老学校に通っていて手話とかそういう形で高校までの授業を受けてきたという学生が、どうしても地球市民学部で学びたいんだということで、
そして国際協力の現場に出たいんだという非常に強い意志を持って、何度もオープンキャンパスに行っては何度もうちの教員と相談をして、結局試験を受けることになってですね。
そして合格をして、実際にこの4月から学生として入ってくれてるんですけども、本当に耳が不自由なので、どんなにマイクを使おうが何をしようが聞こえないわけです。
その授業のサポートで、今AIの文字起こしとかが非常に良くてですね、専用のアプリケーションというかそういったソフトウェアがあってですね、私がしゃべるときにそういったスピーカーというかマイクみたいなものを服にくっつけて、そしてしゃべると自動で文字起こしをしてくれると。
プラスアルファはそこにうちの学生たちのボランティアの人たちが貼り付いていてですね、誤変換をされたものとかですね、それを適宜入力し直してくれるという、ちょっとしたノートテイキングのボランティアをしてくれてる学生がついているんですけども、
そんな中で自分が普通に講義をするのに、いわゆる普通のペースでしゃべって大丈夫なのか、その子にとってですね、何か不利益なことがないようにできるんだろうかとかですね、ちょっとそういうことも気になっていたんです。
結論としてはですね、全く問題がなかったです。本当にそのテクノロジーも素晴らしかったですし、サポートの学生たちも的確に訳してくれたというか、誤変換とかそういったミスをですね、直してくれてというようなことがあったので、
その当該の学生3回の授業、毎回終わってからフィードバックの振り返りのシートみたいなものがGoogleフォームで上がって、いくつか記述で書かなければいけないというような事故課題があるんですけども、その中身を読んでみると完璧に内容を理解した上で自分の議論を展開してくれているというのがわかったので、そこもおっとしました。
なんか、やっぱり地球市民学部って言っているので、地球上に今80億人以上の人類が暮らしていて、本当にその言語も文化も様々な人がいるわけですよね。
なので、そういったこの地球を共有する全ての人類に対して思いを馳せながら、いろんな学問を通して社会の課題に対してアプローチしていきたいというようなことなんですけれども、やっぱりクラスメイトの中にですね、本当に多様な人がいてくれるっていうのはものすごく大きな価値だなっていうのを、
この半期くらいですけども、感じていたりします。本人も生まれてから初めて、いわゆる特別な支援がある学校でないところで学ぶのは初めてということなんですけれども、
その本人にとってもすごく刺激的な経験になっているんだと思うんですが、何より素晴らしいのは、やっぱりこの地球市民学部の同学年、それから先輩たち含めてですね、周りのサポートというか、その周りの人たちが多分相当いろんなことを彼女と過ごすことによって学んでいるなというのを実感します。
私のゼミの3年生もですね、このノートテイクのボランティアに参加していて、ちょうど私の2回目と3回目かなの授業の時には、その彼女がボランティアで、あのゼミの3年生が入ってやっていましたけれども、やっぱりいろんな意味で彼女にとっても学びが大きいなっていうのを感じた次第です。
まあ導入がものすごく、説明がものすごく長くなってしまいましたけれども、そのソーシャルデザイン概論というこの授業、3回授業をドキドキしながらやって、振り返ってみてどうだったのかということなんですけれども、素晴らしかったと思います。
今年1年生、確かに今まで文学部、地球市民学科だったときと地球市民学部として独立して人数も増えたんだけども、その増えた人数のときと、ちょっともしかすると学生のタイプ違う人たちも混じってるなという感じもします。
それ、かなりいい意味で、バラエティに富んだ学生がいるなと。やっぱり文学部ってなってくると、もしかすると学びたい内容というか、我々の学部の同僚ってほとんどみんな博士号は社会科学の分野で取ってる人たちばっかりなんですけども、どうしても文学部っていうものが頭についてくると、
例えば私のように政治とか政策とか民主主義論とか、いろいろそういったテクノロジーにまつわる政治や政策みたいなことやってたり、同僚は開発学の専門家だったりとかですね、文化人類学とか地域研究みたいな先生もいますけれども、なかなかちょっとイメージがつかない頃、もしかしたら初めからそういうことをやりたいと思ってた人たちが来てくれて、
そういった社会的なことに対して結構関心がある人たちが、よりいろんなところから集まってくれてるのかなという印象を受けました。うるさかったかということなんですけど、まあ元気でしたね。
で、なんですかね、地球市民学部って結構グループワークだらけだったりとか、授業の中でも一方的な授業って結構少なくて、グループでディスカッションして発表してマイクが回ってきてみたいなことがすごく多いので、周りの人といろんなことを議論するっていうか、そういうことが多いんですけど、それがもしかしたらカルチャーになっているのか。
私が授業の中で話していても、なんか関係のないことを話しているというより、パッと聞いて、ああこれこういうことかなみたいなのを、この大教室の中なのに隣の人と話し始める人がいるみたいな、なんかそんな印象でしたね。
なんでこれは悪いことなのかいいことなのか、ちょっとよくわかんない感じもありましたけれども、まあそんな感じの一年生たちでした。
どんな話をしたのかということと、ちょっとしたその学生のですね、先ほどちょっとお伝えしたGoogleフォームでいっぱい書いてくれたんですけど、少し感想とかもみんなとシェアできたらなというふうに思います。
というのは、ソーシャルデザイン概論という授業で、私が担当したのは、共に作る方の競争ですね。コクリエーションの方の競争ですけど、共に作る競争。競争的公共政策の伸長流ということで、
この公共政策の分野における、共に作る方の競争という概念がどうして注目をされているのか。それが特に地方自治体のレベルというか、都市のデザインに関連するようなところで公共政策というものがどう関連しているのか。
そして、街に対しての政治的な参加みたいなことっていうのが、単純に投票するっていうことだけが政治参加でなく、多様な形での関わり方とかですね。それからその政策に対しての影響の与え方とか、政策を作っていくプロセスの中に市民をどうやって巻き込んでいくのかとかですね。
そういったことが議論されているわけですけども、そんなテーマでした。いきなりそれを専門的に話しても、なかなか難しいというか、興味を持ってもらいにくいので。
今このポッドキャストでもいつもいつも話題に出していて、僕自身がずっとこだわりを持ってやっているアルプスシティという概念を紹介したり、それから僕が品川区でやっている取り組みだったり、松本市でやっている取り組みだったりとか、
結構このギフトとか与えるとか、そういうような話っていうのを、この1回目でも前振りみたいな感じでしたんですけども、結構そこに反応してくれた人たちも多かったのが印象的です。
気づきでは、例えばギフトとかって書いてあって、その一言のところに経済合理性だけじゃないとかって書いてあったりとかですね、別の学生は与えることに対する気づきがありましたって書いてあって、その心みたいなところですけど、自分自身が誰かに贈り物をしたことを具体例にお話をいただいたとき、
お金をかけて贈り物を用意しているにも関わらず、受け取ってくれた人の反応を見たら、そんなことを忘れて自分も嬉しい気持ちになっているなということに気づきました。
ちょっとわかりにくいかもしれないけど、この話したときに、よくギフトの話とか贈与の話で出てくるので、クリスマスプレゼントの話をしたんですよね。クリスマスプレゼントって親が子供にプレゼントを買って、大抵の場合買うのでお金支払って買いますよね。
それで子供に渡すと。しかも子供はサンタクロースからもらったっていうふうに思っているわけです。朝起きてプレゼントがあって、当然子供はお喜びするわけです。喜んでいる。
本当は両親がないし、両親じゃないかもしれないけど、親とか大人たちが買って渡すケースが多いんだと思うんですけども、そういうふうにして渡している。相手にありがとうとは思ってないわけですよね。子供はサンタクロースにありがとうって思っているわけなので。
当然子供は喜ぶんだけども、実はその喜んでいる子供の姿を見て、最も喜んでいるのはそのプレゼントを買っておいた親だったりするっていう話をしたんですよね。これって経済合理性から考えるとものすごく説明できなくないですか。
つまりお金を払っている親が一番喜んでいるみたいな。しかも自分に対してお礼みたいなものも言われてないのにもかかわらず一番喜んでいると。
もっとも今ほとんどが18歳、19歳みたいな学生なので、おそらくですけども自分のリアルな子供がいないという人ばっかりだと思うので、そういうのはもしかしたら実感できないかもしれないけどっていう話をして、でも誕生日とかお祝いとかに友達にプレゼントしたこととかっていうのはあるんじゃないっていう話をしたんですよね。
で、その時におそらくあってこの学生は思ったのかもしれなくて、自分が何か買ってとか、でも時間をかけて何か作ってかもしれないけど、そうやって自分の大切な時間だったりお金だったりとかを使って誰かにあげている。
自分は何ももらってない。交換をしてるわけではない。あげているだけなんだけども、でもその友人なりがとても喜んでくれたときに、実は自分はものすごく幸せになっているみたいな。結局こういうことってなかなかこれからの社会考えていく上で重要じゃないかなみたいな話をちょっと混ぜたんですけど、
それに対してコメントしてくれる人が非常に多かったなというふうに思いますね。同じようなコメントではこんなのもあって、本日の講義では、贈与や与えることが単なる善意ではなく社会の土台や人と人のつながりをつくる根本的な力であるということに気づきました。
これまで私は経済や社会の成り立ちは交換や合理性によって動いていると思っていましたが、地域通貨やイスラームのザカートの話、またマナーを稼ぐというマオリの価値観を知って、与えることこそが信頼やコミュニティを生み出す力なんだと感じました。
ということの後にですね、特に印象に残ったのは、もらうことで生きるけど与えることで人生が形作られるという言葉です。これは自分の存在が誰かとの関係性の中でどう意味を持つのか考えるきっかけになりました。
社会を支える仕組みの中に与えるという非効率だけど人間らしい行為があることがとても希望のあることに思いました。
というようなちょっと長いコメントを書いてくれた学生もいました。ちょっとだけこれは解説がいると思うんですけども。
さっきの交換とか合理性の話は資本主義的な経済のシステムというのは基本的に交換の論理で成り立っているといういつもの話ですよね。
1万円というものを出したらその1万円分の財とかサービスを等価交換していて、ちょっとだけその価値が高かったらお得だったねみたいな感覚になるみたいな例の話ですけども。
実はそれだけではない何か経済的なものがあるっていうことを感じたっていう話で、この中に出てきたイスラムのザカートっていうのが出てきますけども、これも授業の中でちょっと紹介しました。
イスラムには5個義務とされるものがあって、そのうちの一つがザカートと呼ばれるやつで、喜んで捨てるって書いて記者っていうふうに日本語で書かれたりします。
年間の自分の必要なものを使って、それでも残ったものに対して一定の割合をコミュニティに対して喜んで捨てるっていう寄付というかすることが義務の一つになっているわけですけども、
そんな話をしました。それが実は社会保障的な意味合いっていうか、そういう機能も持っているみたいな話をしたのに多分反応してくれたんだなというふうに思いますし、
あとマナーを稼ぐっていうのが出てきたんですけど、これ一体なんだっていうふうに大思いになるかもしれません。この話も結構多くの学生が反応してましたね。
このマナーは僕がニュージーランドに学生たちとフィールドワークに行ったときに知ったことなんですけども、ニュージーランドの先住民というか、元からいたマオリ族の方々と2泊3日かな、一緒に3日間ともに過ごす機会を得たわけですけども、
そのときいろんなことを教えてもらって、マオリの人たちの世界観みたいなところにマナーっていう概念があると。このマナーっていうものを蓄えておくことがどうやらこのマオリの人たちにとっては大事だっていう話を聞いたんですね。
マナーって生まれたときにMAXだと言うんですね。だんだん生きていくとそのマナーっていうのは減っていくわけです。このマナーを増やすにはどうするかっていうと、人から感謝されるとマナーが増えるという、こういう価値観とか世界観を持っていて、マオリのその世界観に忠実な人にとってみれば、マネーを稼ぐよりもマナーを稼ぐ方が重要みたいな。
こういう世界観とかですね、っていうのは、もしかしたらマオリだけでなくてですね、もしかしたらというか実は結構いろんな部族の人だとか、そういった比較的原始的なコミュニティみたいなところにはよくある話っていうか、よく聞く話なんですね。
文化人類学者の人とかがいろいろ研究して報告しているものとかもありますけれども、なぜか人間のコミュニティっていうのは、こういった与えるとか感謝してもらうとか感謝されるようなことを誰か他人にするみたいなことがうまくインストールされていると。
グラフを用いて曲線で関係を見ると、言葉で説明されるよりもはるかにわかりやすかった。算数や数学は苦手だがグラフの読み取りは楽しかった。都市と国家で何百年もの時間軸の差があり、驚くとともにまたエネルギーのない時代からピラミッドがあり、古代の知恵の凄さを感じたみたいな感想なんですけど、後半の方はともかく前半の方は
結構嬉しくて、グラフを用いて曲線で関係を見ると、言葉で説明されるよりもはるかにわかりやすかったみたいな、なんかこういう感想はちょっと嬉しいですし、関連して同じようなことで別の学生はですね、データを分析しながら考えていくことが面白かったです。
最初はグラフを見るのに抵抗があったのですが、解説付きだったのと具体的な例も入れてくれたので理解することができました。またグラフの理解はできるのですが、なんとなく苦手意識があるという部分に関して、これからレポートを書く上で重要になってくるので、自分でデータを調べる扱うということをやっていきたいというふうに思ったみたいなことを書いてくれている人。
結構今回の回はやっぱりこのグラフの話を書いている人多くて、気づきのところでも別の学生はグラフは大事っていう気づきを書いてくれて、でその心はみたいなところに、政策にグラフを生かしより良い政策を立てることができるということ。
自分は数学括弧算数を教わっていた時代は数学括弧算数が大嫌いでしたが、グラフが持続可能な都市を作ると教わり大切さを感じた。なんかいろんなことちょっと端折ってる感じですけど、いずれですよなんかちょっとこういうようなアプローチから政策の分析とか政策の立案とかっていうのを考えるっていうのは結構面白いって思ってくれた人がいたっていうのはちょっと嬉しいなというふうに思いました。
で、3回目はですね、Alps CityPayの話とかっていっぱいやって、そのテクノロジーっていうのを使うことで、例えばその1回目で話した与えるとかギブのカルチャーみたいなものをインストールしていくとかですね。
今日ちょっと時間がもうかなり喋っているので、Alps CityPayの詳しいことについてはまた別の機会っていうふうに思っていますけれども、とにかくなんかテクノロジーとかデジタルを使うことじゃなくて、それを使うことでどうやってトランスフォーメーション、社会を変革する、ビフォーアとアフターで何か変質している状態を作り出せるのか。
特にそこは単純に便利になりましたとか、より効率的になりましたっていうことじゃなくて、本質的にその社会の、そのコミュニティの、その都市の人々の振る舞いとか、文化的なこととか感覚みたいなものとか価値観とか、そういうものすら何かビフォーアフターで変わっていると面白いんじゃないかなというか。
そういうようにテクノロジーってやっぱり使うべきなんじゃないかなというのが、おそらく世の中で言われているDX、デジタルトランスフォーメーションと言われているものの革新なんだと思うんですけども、そんなようなDXの解説というか、そんなところも含めてですね、第3回目の授業をやったんですね。
そこについてもたくさんコメントも、それから感想ももらっているんですけど、そのシェアはまた今度っていう感じで、一番最後にこのアンタイトルドのポッドキャストでもしかしたら紹介したり、それから答えてみようと思うので、
何かメッセージとか質問とか聞いてみたいことがあれば何でも自由に書いてくださいっていうふうに言ったら結構多くの人がですね、いろんなことを書いてくれていて、これがまたすぐに答えられないような難しいものばっかりがありましたね。
何ですかね、いくつもいくつもあるんですけども、いろんなことがあって、質問とかあって、例えばですね、地域での与える文化を育むために最も効果的だった具体的な取り組みは何ですか、またそれを広げるための工夫や課題は、そういうような質問もいただいているんですけど、
残念ながらまだ途中で、最も効果的だったというような形で、過去形で語れるほどになってないということではあります。
あと、この3回目の授業で、実は旅行と旅の話をしていて、結果というかその目的というか、そこが重要だった、結果が重要だった時代から、もっとプロセス、過程が重要な時代に変わってきてるんじゃないかと。
僕自身は旅が好きなんですって話をして、ここは旅行って言いたくなくて旅だと。それは目的地に行くことそのものが目的になっていたりするんじゃなくて、そこに行くまでの道中みたいなところも含めて、
それのプロセスがどうやってそこにたどり着いていったのかみたいなことそのものが価値があるんじゃないかというか、そういうような時代に多分入ってきてるし、政策についてもその政策的効果みたいなところより、どうやってその政策を作っていったのかっていう、
プロセスの部分っていうものに対する注目が集まってるんじゃないかっていうような、その重要性が増してるんじゃないかっていうようなお話をしてたんですよね。で、そこから行くと、この質問も与える文化が入った、インストールされたっていう、その結果っていうよりそれを求めて、それを目指していろんな人がちょっとずつ関わり合っていって、
予期しないようなことも起きていくというか、なんかそのプロセス部分をどれだけ楽しめるのかっていうのが結構重要な時代になってきてるんじゃないかなというのが、僕の答えですね。
まだできてないっていうことなんだけど、でも、できてないからなんか諦めてるっていうより、その途中を結構楽しんでいくっていうのが重要なんじゃないかなというふうに思ったりします。
別の学生は、飛行機が排出する二酸化炭素の量の削減について研究したいのですが、この情報を世の中にもっと広めるにはどのような広告を作るのがいいと思いますか。
これはわかんないですっていう感じですね。そもそもその飛行機が排出する二酸化炭素の量の削減というものを目的にするというか、そのことが持っている政策的なインパクトというか社会的な意義みたいなものっていうのはちょっと僕自身がまだ完全に理解できてない部分があると思うんですけど、
そもそもでもこれは広告モデルによってというか広告によってそういうことを促すっていうことだけじゃないっていうのが多分ソーシャルデザインなんじゃないかなと思うんですよね。
何か人の行動を変えるっていう時に、多くの場合マーケティングの世界で唱われていた手法が、いわゆるマーケティングに基づいて広告とか出していったりということですけども、これについてはいろんな研究がもうされてるんだと思うんですよね。
人がある種の渇望感みたいな、何か足りないみたいな状況をうまく作ることによってそれを欲しいと思わせるみたいなこととか、いろんなその研究がおそらくこの分野あるんだと思うんですけど、多分このソーシャルデザインでやりたいことってこういう広告の業界というかそういうアプローチとは違う何かによってこの社会っていうのをもう1回デザインする。
ないしはリデザイン、デザインし直していくみたいなところなんじゃないかなっていう気がしています。
それからですね、何かいろんな質問というか感想ももらって、これもちょっと嬉しいコメントをちょっと一個紹介すると。
理論的な話が一番多かったけど、一番多かったけどっていうのはこれあれですね、多分4人の教員が担当して話しているので、僕が担当した一番最後のこの3回がおそらく理論的な話が多かったってことなんでしょうけど、理論的な話が一番多かったけど一番ソーシャルデザインをよく理解できたと思いました。
難しくも面白かったです。社会を考える上で重要なこと、特に競争、クリエーションの競争ですね、共に作る競争を学んだので、システムダイナミクスを使って今後考えていきたいと思います。長野行くのが楽しみになりましたということでコメントをもらったりしています。
システムダイナミクスってなんじゃいっていうことかもしれませんけど、僕らは地球市民のためのというかグローバルシステムのための101のコンセプトっていうのをやっていて、その101ある思考の型みたいなものとか表現の型みたいなもののうちの一つにこのシステムダイナミクスっていうコンセプトが入っているんですね。
なんで彼女はこれ使いながらソーシャルデザインやっていくのが結構重要なんじゃないかってことを思ったみたいです。長野に行くのが楽しみになりましたっていうのはこのソーシャルデザイン領域で入学した学生たちはですね、この夏我々未来キャンプって呼んでるのがあるんですけど必修授業があって
このウェブのデザインとかですね、AIの話とかメディア表現とか取材法みたいなスキルを集中的に合宿形式でガーッと学んだ後で、実地としては長野県松本市にある範倉高原にですね、3日間お世話になって現地のフィールドに出て発信すべきものや社会課題っていうものをしっかり理解して、それを表現していくっていうのをトライしてみるという
1年生の夏の必修授業があるんですけども、それで長野というか、乗り倉、長野県なので、そういうことで長野というふうに変えてくれたんだと思います。ということで結構いろんな話をしてずいぶん長くなってしまいました。
最後に普通にポッドキャストのフォームから質問もいただいていて、ちょっとそれを最後紹介してお答えしておしまいにしたいと思います。今回の質問はですね、ラジオネームポンポコ渡雨さんからの質問です。
こんにちは。私は大学1年生で地域活性化やコミュニティ開発に関心があります。ボランティアやインターンに参加しながら人とのつながりが生まれたり、その場所をもっと好きになれるような活動に惹かれています。
最近いろいろな地域の取り組みを見たり素敵なコミュニティに出会ったりする中で、自分の地元にもこんな場所があったらいいのにと思うことが増えてきました。今はまだ力も経験もないけれど、大学1年生だからこそ今のうちから少しずつ学んだり行動したりしていきたいと思っています。
今すぐ何か大きなことができるわけじゃないけど、考えなしに動くより、こういう力や視点が必要、先に学ぶべきことがあればぜひアドバイスをいただきたいです。夏休みの間も時間をしっかり使って精力的に活動を勉強していきますというメッセージと質問をいただきました。ありがとうございます。
素晴らしい大学1年生ですね。素晴らしいですね。こういう質問をしてくれました。
そうですね。これは今まだ大学1年生ですもんね。いろんなアドバイスがあると思うんですけども、1個は経験ってすごく自分の体の中に残っていく本当に貴重なものなので、このチャンスが何かあるんだったらこのチャンスを逃さないっていうのは結構重要かなというふうに思います。
また次っていうのが意外となくて、これだって思った時に乗れるかどうか。ちょっと前にですね、ハワイで波乗りをした時の話っていうのをポッドキャストでも話していて、この話もちょっと概要欄に貼っておきますけれども、興味があったら聞いていただきたいと思うんですけど、
波乗りをする時ってこの波乗るぞって思った時に、沖にある時から狙い定めて動き始めないといけないというか、乗るって決めた時にちゃんと乗れるような準備をしておくっておく必要があるっていうことを僕は実際のサーフィンで学んだんですけども、結構このチャンスを逃さないとか、乗る波のタイミングが来たらちゃんと乗る準備をしておくって結構ちょっと抽象的なんですけど、
そういう心の準備は結構いるのかなというふうに思いますし、まずそうやって出てみるっていう時に、自分一人で対当たり的に行くのもすごくいいと思うんですけど、時短をするのが必ずしもいいかどうかわかんないけど、でもよくいろんな世界でlearn from the bestっていう言葉があるんですよね。
ベストから、人から学んじゃうって、これがやっぱり一番いいことで、実はこういうフィールドで何かやるってことに長けてたりですね。そういうこともあって、僕は自分が長けてるとは思わないですけども、学生よりは長くいろんなことをやっているので、自分のゼミの学生とかにはなるべくこの一緒にフィールドで自分がインタビューしている様子を見てもらったりとか、いろいろやってるんですけど、
これで結構いいなと思います。やっぱりその分野の専門的な人とか、フィールドでの調査とかいろんなことに慣れてる人と一緒に行って盗みに行くっていう、それで真似できるものをいっぱい真似できるようにするっていうのは結構いいんじゃないかなと思うんですよね。
なので、もし経験者と行けるようなチャンスがあるんだったら、これはやっぱり自分にとって結構財産になるかもしれないから行くぞって思って、多少現地行ったりするのでお金かかったりすると思うんですけども、そういった部分をちょっと貯金をしてみるとか、少しアルバイトのお金を貯めておくとかですね、何かあった時にビッと動けるような余力っていうのを持っておくっていうのは結構重要で、
これいけるって思ったらやっぱり行くと。フィールドでやっぱりいわゆる互換ってやつですよね。こいつをフル解放していろんなことを感じ取るっていう能力も、なんかやればやるほど研ぎ澄まされるような感覚があるので、ぜひそんなことも試してみるといいんじゃないかなというふうに思いますし、他に何かアドバイスがあるとしたらですね、
やっぱりその経験者と例えば言っても、反応してる部分が違う部分、ことって往々にしてあると思うんですよ。それは違う人間なので当たり前だと思うんです。なんで自分が何に反応してるのかみたいなことは、結構アンテナ張っておくといいんじゃないかなと。自分はなんかやっぱりこういうことに対してモヤモヤっとしたり、喜んだりしてるなっていう感覚をしっかり大事にしておくっていうのは結構重要じゃないかなというふうに思います。
そしてまあこれはもしかしたら賛否あるのかもしれないけど、僕は使えるテクノロジーは徹底的に使い倒しっていうのはお勧めしたいなと思います。自分自身もあの30年くらい前に、例えばこうフィールドに出る、まさにこうこの質問してくれた方と似たような年齢の時に、
自分の調査だって言って、たくさんフィールド当時から出ていきましたけれども、その時に使っていたフィールドワーク技法というか、使えるテクノロジー、パソコンはありましたけれども、今は結構それに加えて、本当にこの数年のAIの進化みたいなものもあるので、そういったテクノロジーはいろんな形で使い倒しながら、
フィールド調査のあり方とか、フィールドでの関わり方とか、そういった得たものの情報の発信の仕方とかですね、そういうのを含めていろんなことが変わってきているので、こうしたテクノロジーの動向みたいなものは、ちゃんと自分のなんかそれの専門家にならなくてもいいと思うけど、それを使いながら何か自分がやるべきことをやるみたいなことは
蓄えておいていいのかなという気がします。こういう素晴らしい1年生、いいですね、この人とかいたらですね、ぜひ一緒にいろんなところ行ってみたらですね、なんか気づきを得てもらうことがいるんじゃないかななんていうこともありました。
いやということで、この質問も本当にありがとうございます。なんかうまく答えられない部分があるかもしれないですけども、今自分が思うこととしてはそんなことを思ってますということになります。ということで、今日かなり長くなってしまいましたけれども、ソーシャルデザイン概論という授業をやりましたということと、
その振り返りというか、そこでのコメントを少し紹介させてもらいながら、今自分自身がどんなことを考えているのか、どう受け止めたのかみたいなことを皆さんにシェアをさせていただきました。ということで、これで第5週目なので、次回からは8月の第1週ということでゲストをお迎えしてということになります。
8月の第1週は実はもう収録が終わっていまして、日立システムズの渋谷徹さんにゲストに来ていただいて、DXの話、DX×都市の話、そして都市の選択の話、実は渋谷さん自身が東京から移住をしています。
で、なんで移住したのかとか、移住先ってどういうふうにして選んだのかとか、そんなような都市選択の話みたいなこともしていますので、ぜひ楽しみに聞いていただければと思います。ということで今日はこの辺でお別れです。また次回お耳にかかれればと思います。最後までご視聴いただきありがとうございました。
本日のアンタイトルドいかがでしたでしょうか。感想や質問があればぜひ概要欄のリンクからメッセージをお寄せください。対応された方には番組オリジナルステッカーまたはリビングウィズネーチャーをテーマにした特定ステッカーをプレゼントしています。番組と連動したメールマガジン山本達也の半歩先通信も概要欄のリンクから登録いただけます。音声では伝えきれなかった収録ひわや楽屋トークなどもお届け中です。
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それでは今回のアンタイトルドはこの辺りで。また次回お会いしましょう。ホストの山本達也でした。