名前は後から付ければいい。山本達也のUntitled、ホストの山本達也です。
この番組は、まだ言葉にしきれないアイデアや感覚、何かが立ち上がりそうなワクワクを手がかりに、
様々なジャンルを越境しつつ、これからの社会の形を探っていくトークプログラムです。
本日の収録は、長野県松本市、アルプスシティスタジオからお届けします。
はい、11月の第4週になりました。今、アルプスシティスタジオからお届けをしていますけれども、
まだ朝、4時15分みたいな感じの時間帯ですね。
実は今日、この後、朝のね、特急のあずさっていう特急があるんですけれども、
これで松本から東京に向かう日の朝を迎えていて、朝の間にこの松本で収録しておきたいなということで、
ちょっといつもより早起きをして、今このポッドキャストを収録をしています。
というのも、この週末ですね、何度かこのアンタイトルドの番組でも宣伝というか、ちょっとご紹介もさせていただきましたけれども、
アルプスシティフォーラムというのが開催をされました。
11月の23日、勤労感謝の日に、このアンタイトルでも出てくれた菊池さんというかね、菊池徹さん、アンタイトルドのゲストに出てくれましたけれども、
ブックカフェしおり火、松本のカルチャーシーンを作っている一つの象徴的なお店ですけれども、
このしおり火の1階、2階あるんですが、2階の部分で初めてアルプスシティフォーラムを開催しました。
それまでは別の場所で開催をしていたので、しおり火で開催というのは初めてだったんですけれども、
すごく僕自身は充実したとってもいい時間をしおり火で過ごすことができました。
2階の会場も用意した椅子もほとんど全部埋まって、後ろの方で立ちながらこのセッションを聞いてくださった方々もいて、
本当に全ての皆さんにありがとうございますというふうに言いたいと思います。
本当に良かったんですよね。今日はですね、この11月第4週ということで、
少し雑談みたいな感じで、まだ記憶がフレッシュで、なんとなくまだその余韻が残っている中で、
今年のアルプスシティフォーラムでのハイライトと言いますか、僕なりの感想とか受け止めとか気づきとか、
そのようなことを皆さんとシェアできればいいなというふうに思っています。
全体で3つのセッションがありました。もう1回テーマを振り返ってみたいと思いますけれども、
セッションの1は地方DXの現在と未来の方向性みたいなことを意識してだったんですけれども、
松本でAIコンシェルを今みんなで育てるみたいなテーマで、このバーチャル松本プロジェクトとかをですね、
主導してくださっているのが、これまたアンタイトルドのゲストに出てくれた渋谷徹さんで、
その渋谷さんのプロジェクトチームの皆さんが登壇してくださり、お話をいろいろとしてくださいました。
私自身の役割としては、セッションの1、2、3と3つあった全てで、欲張りに全部でファシリテーターをさせていただいて、
本当に皆さんの話がとても面白かったですし、そんなにファシリテーションなくても場が盛り上がっていくという感じで、
やや楽をさせてもらいましたけれども、とても勉強になりましたね。
2つ目のセッションなんですけれども、このネイチャーありますよね。
これ日本語だと今、自然と書いています、というか発音しているんですけれども、
この自然の漢字というのは、もともと自然ではなくて、自然というような形で読んでいたんだというようなことをですね、
起点に、この自然を自然と読まずに、自然っていうふうに読むことから始まる都市デザインの形ってどういう形なのかっていうのをですね、
これもまたこのアンタイトルドのゲストに出てくれたお二人が登壇してくださいました。
一人は柳沢林業の代表取締役の原薫さんで林業会社をやられていまして、
もう一人は都市デザイナーという形で、ハートビートブランドというハートビートプランの共同代表をされている園田さんが出てくれて、
トークをね、繰り広げていきました。この様子もまたちょっと後で振り返ってみたいと思います。
そして、セッション3つ目なんですけど、食べるっていうことですね。
食いしん坊なんでしょうね、僕自身もね。それで、みんな食べるの好きな人多いなって思いますね。
僕の周りにいる皆さんなんかこう食べるっていう話題になってくると、なかなか皆さん思い入れがいろいろあって、
熱くいろんなことを語ってくれるんですけど、この食べるっていうことを軸に考える、
自立的に自立した都市の未来と言いますか、そんなようなテーマでお話をしました。
で、登壇してくれたのはこの潮リビのオーナーであり、松本市議会議員でもある木口徹さんと、
それから松本にある名店と言っていいと思いますけれども、
沖縄堂という名前の養殖屋さんが戦前からずっと続いていますけれども、
その3代目を務められている木口さんが登壇してくださいまして、
この2人でですね、この食べるとか食にまつわるすごく面白い話をたくさん聞きました。
いわゆる地産地消みたいなことってありますけれども、
この地産地消のリアルみたいなことっていうのもすごく印象的でした。
で、同時開催のイベントがこれまた良かったですね。
潮リビ1回2回とあるんですけども、その1回部分では2つの企画が進んでいまして、
1つがアルブスシティブックパレードということで、リトルプレスと呼ばれるような小さな独立系の出版社で、
一般の本の書籍の流通に乗りにくいけれども、非常にキラリと光った本をたくさん出版されている方々が出展をしてくださっていて、
そこで本の販売とか、それぞれのリトルプレスをやられている皆さんと直接お話ができるようなブースといいますかコーナーが設けられていて、
で、その向かい側には今度まちとつちというこういう企画で、近隣の農家さんがですね、いろんな旬の美味しい、そしていわく月というのはとても賛成込めて作られていて、
勇気で作っているとかっていうこともありますし、それから農家さんの中には自家採集ですね、種自体が自家採取の在来種を使って育てていらっしゃるような農家さんも出展されていて、
で、そんな感じでファーマーズマーケットみたいな形のものも開催をされていました。で、もう一個だけ相当欲張りですけどね、もう一個とても興味深いプロジェクトが、今回は1日だけだったんですけども、
今後の展開っていうのも期待ができるのが、南現地ファーム、仮、閉じていうこういうイベントが、しおりびさんからですね、少しだけその松本駅と反対側の方向に向かってちょっとだけ歩いていくと、もうすぐ右側にあるちょっとした空き地があるんですよね。
で、この空き地のオーナーさんにね、お話をして、企画のお話をして、許可をいただいて、もしもこういう場所に都市型ファーム、都市型農園みたいなものがあって、みんながそこに集って、ちょっとずつ街の中でおいしいもの育てたり、
育てたものをまた収穫祭みたいな感じで、みんなで分かち合ったりとか、そんなようなちょっとした畑部みたいな部活動に近いのかもしれませんけれども、町内会の中でそんなようなものがあれば。
ただその町内会っていうのも、南源地というふうに言いましたけれども、実は私自身もこの松本で所属している町内会、自分の自宅があるエリアの町会はですね、南源地町会という町会なんですね。
なので、この会場になったしおり日も、それからこの南源地ファーム、仮、都市の場所もブロック、同じブロックっちゃ同じブロックだし、同じ町会って言えば同じ町会の場所なんです。
なので、私の自宅からすぐ近くのご近所さんという感じなんですけれども、これはもう南源地町会に限ったことでは全然ないわけですけれども、どの町会もやはりその高齢化とか後継者なかなかいない。
同じようなところかもしれませんけれども、その次の世代でなかなか役員とかいろんな役職とかいろんな重要な仕事を皆さんしてくださってますけれども、それを引き継いでいく人の数とかどうしても減っている。
そして場所によってその町内会、町会への加入率っていうのが年々落ちているんだとかですね。同じような地域にマンションとかがあったりするとですね、なかなか今セキュリティとかでオートロックとかそんなような感じもありますので、なかなか町会の加入率とかが落ちているんだと。
やはりいろんな機能が町会にあるわけですよね。お互いに見守りをしているとか、なんとなく大丈夫かなって気遣っているってこともあるでしょうし、もしも仮に災害みたいな形が起きたときにご近所で一番初めにネットワークを持って助け合っていくっていうのは、
この町会っていうのが普段アクティブに活動していればですね、そういった機能っていうのも担っていくと思いますし、何か情報の伝達みたいなこともいろんな情報伝達手段がある中で、やはり最後必ずしもみんなこの町会の住んでいる皆さんがスマホとかSNSとか自分からインターネットで情報を取りに行くとかね、
そういうようなことが難しいとか得意じゃないとかいう方々もいろいろいらっしゃるわけですよね。そんな中、今でも回覧板みたいなものを日常的に回しているし、その回覧板を回す範囲っていうかね、所属ブロックみたいなのがありますけれども、それぞれどんな方がお住まいでみたいなことっていうのは、
少なくとも私の住んでいる南源地町会だとわかるわけですね。何年かに1回組長さんっていうんですかね、ブロック長さんみたいなのが持ち回りで回ってくるので、我が家も移住をして14年目になりますけど、14年目ってなってくると何回かそういうのを回ってきたりもしますし、
本当に近い、物理的に距離も近いし、いろいろと情報交換といいますかね、そんなようなちょっとした近所づき合い的なものもあるので、そういうのも把握してるというところだったりします。
ただ町会って言っても、未来考えていくとですね、なかなか今と同じ形、今と同じシステムっていうのがどのくらいこうやって残っていけるのか、どういうふうにして考えている課題を解決していくのかっていうのは、どの自治体も頭を悩ませている課題なんだと思うんですけども、
僕らがね、潮リビの菊池さんとかとちょっといろんな作戦会議をして、1個ずっとやってみたいねって言ってたのが食べるっていうことで、これはアルプスシティフォーラムのセッションの3で、食べるを軸にした、自立的で自立した一つの都市みたいなテーマともちょっと共通する部分でもあるんですけど、
なんか食べる入り口を近いところに持ってくる、そしてこの農業みたいな感じで業をやるわけではなくて、みんなでその都市型市民農園を一緒に定例をするという、さっきもちょっと言いましたけど部活動みたいな感じで、
南源地ファーム、過去借りみたいなところで展開できると、南源地町会の正式イベントというかそのアクティビティーでないかもしれないけれども、でもなんかやっぱり近い人たちがね、
この作物ケアするみたいな感じ、ちょっと気に留めるみたいな、そこで一緒に作業しているときになんか話をするみたいな、そういうようなことがもしもできていると、そういったコミュニティとかネットワークとかつながりみたいなものを生み出すことができるんじゃないかなというような仮説もあって。
これが既存の町会にとって変わればいいとかそんなことを全く思っていなくて、こういうことが既存の町会みたいなものの活動の入り口にもしかしたらなるかもしれないし、こういったことも並行して走っていることがその地域にとっての人的なつながりによる社会資本みたいなものがあるんだとすれば、
それをある意味保管したり強化する、そんな役割っていうのも担えるんじゃないかなっていうふうに思ったりしています。
なので、これちょっとやってみたんですよね。ちょっとした簡単な構造物を少し立ててみて、そこに本があったり、このプロジェクトをいろいろと協力してくださっている皆さんが、このアウトドアの椅子とかテーブルとか、それからちょっと11月末の松本だと外だと少し寒いねっていうようなところもあるので、
このあたりも消防の方とかにいろんな確認をした上で、ストーブですね。これを持ってきて、ストーブを囲んでみんなでちょっと暖かいねって言いながら話していたり。
実際これどんな感じになるのかななんて思っていたんですけれども、かなり大成長だったみたいです。僕自身が3つのアルプスシティフォーラムのセッションのファシリテーターをやっていたということもあって、なかなかじっくりとこの南源地ファームの様子っていうのを見ることができなかったんですけど、
ただ、合間合間の休憩の時間、セッションとセッションの間の時間とかっていうのに、ちょっと気になって何度も何度も見に行ってたんですけど、常に子どもたちもいましたし、いろんな人が足を止めて、中入って何これみたいな感じになっていました。
常に人が賑わってましたね。通行する、特にこんなイベントがあるよみたいなことっていうのは広く告知しているわけでもないんですけども、この道を歩く人たちがなんだろうこれみたいな感じで、みんなでワイワイってこうやってて。
で、もしかしたら規模のもう少し小さい町だと、そういうアイデアが出て、立ち上げをできたり運営できたりする能力のある人っていうのはポンっているかもしれないけれども、なかなかちょっとずつちょっとずつ散化できることで、どんどん大きく広げていくみたいなことがしにくいというか、
そういう能力を持った人の絶対的な数みたいなものが限られているエリアと、今の松本くらいの人数がいて、しかも新州大学っていう国立大学があったり、そこに学生がいたりみたいなことになってくると、結構時間とか能力みたいなことを考えても、
いろんな人がいるっていうのはすごく面白いなっていうふうに思っています。このセッションの中で登壇してくださった一人滝沢さんっていらっしゃるんですけども、滝沢さんはこの新州大学の学生さんをうまく巻き込んでいくのとっても上手で、ご自身がメディアを持っていらっしゃるっていうこともあってですね、
すごく、この前新州大学の学園祭があったみたいなんですけど、まだAIコンシルジュ完成してないし、ベータ版みたいなものしかまだないんだけど、なぜかそこに登録みたいな感じで、一気に1200人くらいの人が登録してくれたっていうエピソードを紹介してくれてましたね。
ここにはじめブース出すみたいなことになった時に、100名くらい登録してもらえたらいいかななんて、そのくらいの見積もりで出展したみたいなんですけど、結果的には大抽選会みたいな感じで登録してもらえると抽選参加できるみたいな仕組みになっていて、
そういうのも文化祭っていうか学園祭っぽい感じの設計をうまくされて、それがやっぱり滝沢さんの、よくよく新州大学生のことを理解をしてデザインをしてくれてるからっていうところもあると思うんですけど、
いろんな人が集まってくれて、結果的に目標100だったところ1200集まったみたいな、そんなエピソードを紹介してくれていました。で、結局このみんなで作る的な話っていうのは、セッション2もセッション3も同じようなところがあって、セッション2っていうのはこのグリーンインフラみたいなところで、
松本城の前に存在している巡るベンチっていうのがあるんですけども、ある場所にあったお墓の近くにあったっていうふうに聞いてますけど、桜の木が古墨になって、このままだとちょっと倒れてきて危ないかもしれないということで、いろいろ切らなきゃっていうことで切った木があるんですね。
樹齢300年とか350年とかっていうふうに聞きましたけども、その絵をうまく活かしながらベンチの形にしていく。で、循環とかって結構言ったりしますけど、はじめなんかコンセプト的にはなんか朽ちるベンチみたいなこととかもネーミングとしては考えたみたいなんですけど、ちょっと朽ちるっていうのはね、みたいな感じだったりして、最終的には巡るベンチっていう名前になったそうですけども、
なんかここもエピソード的に面白かったのは、もちろんそういうアイディアで、普通にベンチを作るときに想像するベンチではなかったり、普通にグリーンインフラを整備するっていったときに想像するグリーンインフラでないっていうところ。
で、これはこの自然が非常に近い距離にある松本っていう都市の中で、ある意味その周りの里山とか周りの自然に意識を向ける一個の現代アート的な役割もこのオブジェは示しているというふうに思うんですね。
で、そういうことももちろん意図して設計して作っているわけですけども、そこでね、面白かったのは、やっぱり冬になるとこの苔みたいなものとかもなんかなくなったり、雪が被ってたりとかってするんですけど、だんだんまたこう春になって夏になって、いろんな植物がそこの周りの土とかから芽を出すわけですよ。
で、これ自然に出てきたとはちょっと思えないんですけど、次の夏にはですね、なんかヒマワリとアサガオが育ち始めるみたいなことが起きて、これは置いた人が植えたわけじゃ全然ないですよ。
だからこれを見た市民の人たちだと思うんですけど、誰かがヒマワリの種植えてみたり、誰かがアサガオの種植えてみたみたいな感じなんだと思うんですよね。
で、それが気がつくとスクスクっと育っていって、この場所を350年にわたって見守ってきた、広く活用したベンチの横で新たな植物が出てきてみたいな。
これは設計者側が意図したわけではなくて、誰かこの道を歩いていたり近所に住んでいる人なのかわかんないですけど、なんかちょっとヒマワリ植えてみようかなみたいな感じで植えてみたりみたいな、これもなんかみんなで育てるじゃないですけどなんか参加するみたいな感じですよね。
そんで3番目のその食べるに関してもいろんな話題があったんですけど、ずっと時間割いてちょっとお話ししたこの南源地ファームみたいな取り組みっていうのは、その食べる絶対量みたいなことで言えばですね、この都市型農園で獲れるもので時給率を上げるみたいな、そういうレベルにはならないかもしれないですけど、