1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #191-1 金型屋からメーカーへ..
2025-08-12 41:45

#191-1 金型屋からメーカーへ。自社商品への挑戦が生んだ「横のつながり」(大高製作所 代表 大高晃洋さんゲスト回 1/2)

今回のゲストは、有限会社大高製作所 代表取締役の大高晃洋さん。

横浜で40年以上続くアルミダイカスト金型メーカーの二代目として現場と経営を担いながら、自社ブランド商品にも挑戦。フェイスシールドや金属製おもちゃ「クラベランス」、バランスゲーム「ウィグレ」など、町工場の枠を超えた製品を次々生み出しています。

大高さんが自社商品づくりを始めた理由は、「自分たちの仕事をわかりやすく伝えるため」。

そこから広がった販路や新たな関係性は、製造業の未来像にもつながります。さらに、子育てや若手育成の経験から生まれた“ものづくりを子どもに伝える活動”についても伺いました。

町工場のリアルな進化と、愛されキャラとしての大高さんの人間味がたっぷり詰まった大高さんゲスト回前編です。

サマリー

このエピソードでは、大田川製作所の大田さんが製造業を引き継ぎ、自社商品の開発に挑戦しています。その過程で得た経験や周りとの「横のつながり」について話しています。また、金型製造から自社ブランド構築へのシフトや、その影響についても言及されています。金型メーカーが自社商品の開発を通じて、消費者や関係者との新たな関係性を築く様子が描かれています。製造業の未来においては、協力し合いながら新しいアイデアを生み出し、価値を創出することの重要性が強調されています。金型屋からメーカーへと挑戦する中で、自社商品を通じた新たなつながりや現場での貴重な体験が語られています。このエピソードでは、商品の販売や販売の重要性、そしてコミュニティ内での協力の大切さについても触れられています。

自己紹介と町工場の挑戦
スピーカー 2
働き方ラジオ始まります。株式会社セッション・クルー代表、働き方エヴァンジェリストの田中健士郎です。
このラジオは、誰もが自己表現をするように、情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間づくりをしていくポッドキャスト番組になります。
皆さん、自己表現していますか?
ということで、ゲストをお呼びしております。
今日のゲストも、本当に働き方ラジオの仲間といって問題ないんじゃないかな。むしろ、もう出てもらっていたぐらいの気持ちなんですけれども、ご紹介させていただければと思います。
有限会社大阪製作所代表取締役の大阪昭寛さんにお越しいただいています。
大阪さん、今日はよろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
スピーカー 2
ありがとうございます。
大阪さんとは、もうかれこれたぶん1年半ぐらいのつながりになるのかなっていう感じなんですけれども、
このラジオでもよく話題に出てくるまちプロ、まちプロタウンですね。
まち工場の横のつながり、そしてファンとのつながりをつくっていくコミュニティですね。
こちらでも一緒にいろいろことをやってきましたし、
あとはもう一つ、僕が主催で運営しているライゼミ、ライターゼミですね。
こちらのメンバーとも大阪さんはかなりいろいろとコラボレーションをしていただいてですね、
本当に個人的には本当に何かしら常に一緒にやっているというぐらい、
本当に仲間と言える方なんですけれども、またちょっと自己紹介もしていただければと思うんですけれども、
その金型を作っている製造業のメーカーさんではあるんですけれども、
最近は自社商品をたくさん作っていてですね、
そういった受け負いの仕事だけじゃなくて、自分たちであるブランドを作っていくという挑戦で、
フェイスシールドっていうのを作って、コロナの時期にテレビドラマとかに採用されたりとか、
あとはクラベランスっていう動物の形をした子どもが遊べるインテリア玩具も作って、
それも一緒にクラファンの応援もやったんですけど、160%の大達成をしたりとかですね、
いわゆる町工場っていう、昔ながらの業態でありながらどんどん新しい挑戦をしているという方になります。
自社商品開発のきっかけ
スピーカー 2
ということで、今だいぶ紹介しちゃったんですけれども。
本当ですか。僕がぜひ伝えたいという気持ちはちょっと言っちゃったんですけど、
大田さんからも軽く自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
スピーカー 1
大まかには神奈川県横浜市に構えます大田川製作所の代表をしています。
本業は基本的に金型。またちょっと難しいんですけども、アルミ代化筒っていう作り方なんですけども、
ドーンって一気に金型に流し込むのを代化筒っていうんですけど、
それの金型を主に作る会社として、創業から父の代から40年を超えてまして、
私は2代目なんですけれども、後継いでからもなんだかんだもう20年近くなってくるのかな。
スピーカー 2
職人歴も30年超えているので、ひたすら現場人間です。
まさに職人兼経営者というね、町工場で皆さんがイメージされるような方かなとは思うんですけど、
代替わりは32歳ってどっかの記事でも見たんですけど、めちゃくちゃ早いですよね。
スピーカー 1
そうですね。当時としては多分早い。
スピーカー 2
確かに最近は結構30代で代替わりなんていう話も聞きますけど。
スピーカー 1
今それが普通になりましたけど、私が後継いだ当時だからもう約20年前っていうのは、
まあこのひよっこがみたいな、本当実際実力も全然なかったんで、
まあまあもうこれは仕方がない話なんですけど、いろいろしごかれしごかれ。
おかげででも今があるっていうところなので、いろんな人に本当に教えていただけましたね。
スピーカー 2
なるほど。多分ね、なんか僕らが想像できないようないろんな苦労が、
まだあの後継なんていう言葉も、あんまりカタカナの後継とかなかった時代ですよね、いわゆる。
スピーカー 1
後継っていう言葉自体がほぼほぼ出てくるものではない。
そっかそっか。
まだ当時団塊の世代の人たちがバリバリ現金に、みんな経営者。
その人たちが結局戦後復興期、後の成長期、ずっと支えてきてた、
もう俺こそがもうその道の生き地引きだみたいな。
スピーカー 2
大きい方々が、すごいパワフルな方々ばっかりだったんで、
スピーカー 1
そこに入り込むっていうのはなかなか、やっぱ実績とかそういうのないと本当に大変でしたけど、
でも一回認めてもらえると、もう本当に逆に可愛がってもらえるんで、
そういうのすごく良かったですよね。
スピーカー 2
なるほどね。そうですよね。
なんか大鷹さんの今もね、可愛がってもらうって話ありましたけども、
年齢関わらず、やっぱり大鷹さんって本当に愛されキャラでですね、
本当に来世みの皆さんも結構大鷹さんのこと大好きで、
もうファンがたくさんいらっしゃるんですけど、
そういう色々な経験も経て今あるっていう感じなのかなと思いました。
ちょっと先ほどフェイスシールドとかクラベランス、
あと最近だとバランスゲームのウィグレっていうね、実際商品も。
基本クラベランスとウィグレは僕も持って子供と一緒に遊んでますけども、
やっぱりそういったいわゆる昔ながらの製造業を引き継いで後継ぎとしてやって、
そこから自社で商品を作るっていう。
最近まさにマッチプロタウンとかでもそういう自社商品を作るマチコバさんっていうのが増えてきていると思うんですけども、
どういうきっかけで作ることになったのかっていうところと、
作り始めてからもね、やっともう1年以上経つんですかね、
こうやってどう変わっていったのかみたいなところを最初聞いてみたいなと思うんですけども。
スピーカー 1
どうですか。
そうですね。きっかけ的なものっていうのは、
やっぱり私が基本的にインターネットを使うっていうことに一番抵抗がない、
多分デジタルネイティブの走り?
スピーカー 2
いやー、そうですよね。
珍しいですよね。結構マチコバさんの中でもね、ネットに結構詳しいっていう。
普通にいろいろ知ってますよね。
スピーカー 1
やっぱりなかなか、今は普通になってきましたけど、
この20年前とかっていうと、まだインターネットのホームページをそもそも持ってない企業が大多数で、
そういうところをやらないでも仕事があった時代ではあったんですけど、
ただやっぱりどうしても、うちは金型っていうのは実は物を作る上では道具なんですよ。
それがわかりやすく言うと、たこ焼きのフライパンみたいなものなので、たい焼きとか。
スピーカー 2
たい焼きでバーンって閉めるような、あれの周りですよね、閉める。
スピーカー 1
こっちのフライパン側を作るような存在なので、
そうすると最終的なたい焼きとかたこ焼きを食べるような人たちにとっては、
どんなので焼こうが、とりあえずおいしいのを食べれればいいになっちゃうから、
あんまり見えない世界なんですよ。
そういうのをやっぱり知ってもらわないと、どんどんどんどん結局影の存在として見えないだけで、
独自の自分、まさに本当自己表現な部分ってあるんですけど、
うちはこうだって胸を張って誇りを持って仕事をするっていうのが、
やっぱりどうしても気迫になっちゃうので、そういうのをどんどん出していこうというのが、
やっぱりホームページを作った最初のきっかけだし、
いろいろいろんなところとお話しして、営業っていうものを考えていくと、
長田って何?っていう人が同じ製造業でも結構いるんですよ。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
そうなると、特にダイカストっていう言葉が全くわからない人っていうのが結構いらっしゃるので、
いちいち説明するのが大変なんですよ。
で、何かあった方がいいなっていうのを考えて自社製品を、
とりあえず何か鋳造して作ろうって思ったのが最初なんですけど、
どうせだったらちょっとそれ売れるものにしたいなっていうので、
自社製品を作るっていう流れに、考えに至ったっていうことですね。
スピーカー 2
やっぱり受け負いだったりとか、しかも金型っていう本当に最終的なお客さんからめちゃくちゃ遠いところにいる中で、
どう自分たちを表現していくのかって考えたときに、最初にやったのがホームページで、
製造業としての立場の変化
スピーカー 2
その流れで自社商品があるんですね、ある意味。
そうです。
なるほど、なるほど。
スピーカー 1
やっぱり製造業は現物が大事だよね。
スピーカー 2
現物で、はいはい。
スピーカー 1
だから、異業種交流会とかになると、私は基本的によく首に展示会とかだと、
名刺とか入れてぶら下げるじゃないですか。
スピーカー 2
ああ、はい。
義務上昇。
スピーカー 1
あれをオリジナルで毎回自分でも持っていくんですけど、そのケース入れに、
今もうアルミの定山とか、アインで作ったうちの商品をもう今ネジ止めしてるんですよ。
スピーカー 2
はいはい、見ました、こないだ。
スピーカー 1
そうすると、名刺交換だけじゃなくて、そこで何ですかって聞かれたときに、
これ作ってますって言うと、おお、これねってすぐ理解してもらえるんで、もう話が早い。
スピーカー 2
いやー、なるほど。ある意味自分たちの名刺、まさに名刺とかホームページのように、
商品があるっていうことで自分たちのことをわかりやすく伝えられると。
スピーカー 1
そうです、そうです。
これだから、実はちょうどせっかく聞いてもらってる方にぜひお勧めしたいのは、
もうそういう異業種交流会みたいなときには、自分のやってる手掛けてる商品を、
ぜひ一個持っていってほしいっていうのは、製造業なんだから何か作ってんでしょうと。
はいはい。
名刺交換するのはいいけど、それは所詮名刺であって、やってる人の仕事が見えるわけではないので、
ちょっとお勧めしたいので、だから本当はみんなでこれ作って回して見せっこするのが、ちょっとやりたいことというか楽しみなことというか。
スピーカー 2
そうですね。なるほど。実写商品があればね、それが私がこれってお互いにそれで理解がすぐにできるようになるっていう。
スピーカー 1
そうなんですよ。もうくじっぷにそれで覚えてもらえるんで、相手が。
スピーカー 2
なんかやっぱり実際こう作って、しかもそこから、ただ作りました試作品ですっていうところから飛び越えて、
もうクラウドファンディングも多分累計3、4回ぐらいですかね、やられて。
やって、もう自社商品ラインナップも少しずつ増えてきてると思うんですけども、
やっぱり最初は自分たちを表現する、知ってほしいっていうところから始まったものが、
今こうやって増えてきて、何か変わったこととか、周りの反応だったり、自分の中での感覚だったりとかって何かありますか。
スピーカー 1
増えたことでっていうのは、そうですね、やっぱりメーカーに自らなるっていうことが、立場が変わるわけですよ。
今までは、金型っていうとメーカーがあって、それから鋳造屋さんとか加工屋さん、商社さんとかというところを回って、
うちが受けるっていうのも、孫受け、やしゃご受けみたいなのが当たり前だったんですけど、
そうすると、付き合うお客さんっていうか、うちが業務上付き合うのは鋳造屋さんとか、いっても加工屋さんぐらいで、
この先の、例えば塗装するところとか、メッキするところとか、填装するとか、何で販売しますよねっていう世界が全く知らない世界だったわけなんですよ。
スピーカー 2
なるほど。僕らからすると製造業で近そうに見えますけど、全然そこに接点はなかったんですね、もともとは。
スピーカー 1
そうです。遠い世界だったもんで、やっぱり実は金型ってものづくりするときのスタートなんですよ。
スピーカー 2
基本的にはメーカーさんが図面とかを描いて、その図面、紙情報、今パソコンですけど、その情報から初めてリアルに具現化するっていう、
スピーカー 1
漫画の話になるように、具現化系なんですよ。
スピーカー 2
そこで初めて形になる瞬間の、はい、いってみたいな感じですね。
スピーカー 1
初手なので、そうするとそこに不具合があると、後々の人たちがみんな苦労するわけなんですよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、今までは最初は鋳造屋さんの鋳造するのだけを考えてたんですよ。こうしたら楽だよね。不良が少ないよね。
で、メーカーの方になってくると、最終的に売れるものにしなきゃならないっていうふうな考えになるんで、そこまでは実は今度組み立てる人、アッセンブリっていうんですけど、
組み立ての人、それから買う人ですよね、その機械装置とかを。本当のユーザーさん。それがボタンを押すときに指に変な角があったりすると押しにくいとか。
製造業の新たな視点
スピーカー 1
接近者さんが考えるんですけど、金型メーカー側からもこれこうした方が使いやすいんじゃないとか、なんとなく想像できるときとかあるわけなんですよ。
そうすると、そういう話を普通は金型屋さんってしないんですけど、今の私の場合はなんとなく特に組み立て工程とか、いろいろトータルで考えてこうした方がいいんじゃないっていうのを言えるようにちょっと想像がしやすくなった。
これはちょっとメーカーになったことで、一途中世界が広がったなっていうところですよね。
スピーカー 2
この話はめちゃくちゃ面白いですね。なんかやっぱり自社商品作りました、それが消費者に届きました、消費者の声が届きましたみたいな話って結構よく聞く話だと思うんですけど、
自社商品っていうものを作ったことによって関わる、難しい言い方で言うとステークホルダーというか、関係する方々が変わって新たな関係性が作られることから、自分たちが知らなかった視点とかもどんどん入ってきて、
よりそのものづくりトータルで、ある意味ソリューションというか、今までのお客さんに対してもより踏み込んだ提案ができるようになったりとか。そういうことか、そういう効果もあるとか。
スピーカー 1
より管理しやすい素材に変更したりとか、情報を埋めたりとか、そういうまた今までと違う方法のほうが最終的にいいんじゃない?コストも高いんじゃない?でもコストは上がるけど、長持ちしてそっちのほうがいいよね。
スピーカー 2
いいんじゃないとか、よりお客さんには価値を感じてもらえるんじゃないかとか、そういう視点で。
スピーカー 1
こういう幅広い何かしらを言えるようになってきたっていう。
スピーカー 2
ある意味今までは言い方あれですけど、委託と下請けみたいな存在だったのが、ちょっと同じ立場のパートナーみたいな関係性に少し変わっていきますよね、そうなると。
スピーカー 1
そうですね。
一緒に意見出し合ってどうしたらよりお客さんに届くかとか。
おそらくこれからの製造業はむしろこれをやらないと、今災害がめちゃくちゃ力つけてて、いわゆる今までのピラミッド型の三角形の下にだんだん水平広がりでいくような、下請けの受注型だとあいみつもりで安いところに出すみたいな。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
こういう選ばれ方。それは最終的には、もう多分みんな海外に流れるんですよ。
スピーカー 2
ということですね。もういかに安くするかでしか差分がないってことですよね。
スピーカー 1
ないんですよ。今、いろいろ物流も進化して、注文方式とかもネットでバンバンできるようになってきたんで、海外からの進出もすごい激しくなっちゃったから、
もう日本に頼むよりも海外のほうが逆にもういいよねっていう風な、そういう流れに本当になってきちゃった。
じゃあ、ここで今いる日本のメーカーが、いやいやいや、待て待て、そんなんじゃねえんだよっていうふうにやるには、それこそもう自社一社だけではもう立ち打ちが当然できないんで、
もうみんなで意見出し合って応じたほうが最終的にいいよねっていう、それこそこれが一番僕の中ではAIで判断つかない職人技を見せられる、今までの知見を出せる、もうこの一点。
これが日本の製造業の生き残りの道だと考えているので。
マチ工場の特徴
スピーカー 2
そうですよね。だから今までのピラミッド的な構造の中でも考えるんじゃなくて、一択だろうが下請けだろうがっていうのもなしに、みんなが職人も大企業も含めてパートナーになって、一緒にアイデアを出し合ってやっていくと、世界に戦っていくと。
スピーカー 1
完全にアンチピラミッドってわけではないので、これはこれですごくよくできたシステムなんですよ。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
一番マチ工場が良かった点っていうのは、よく作った商品が営業マンだみたいな話があるわけなんですよ。
良い商品を作れば、それで認めてもらえて、特に人間が営業しないでも仕事が回ってくるというのがあったんで、それをすることで、要はマチ工場は営業マンを置かないでも済んだっていうコストメリットはそこにめちゃくちゃあった。
スピーカー 2
めちゃくちゃ効率が、やっぱり会社やると分かりますけど、営業が一番コストがかかるし、回収がすぐにできないから難しいっていうところですよね、まさに。
そこのところのメリットっていうのはやっぱあるにはあるんで。
めちゃくちゃありますよね、そこは。もうシステムがある意味出来上がってるからこその。
スピーカー 1
壊せ必要はないんですよ。それはそれで本業として、だから私も金型エアを辞めるつもりはないわけなんですよ。
軸足はそこなんで、やっぱり金型の設計ができて、製品のこともちょっとある程度アドバイスできて、硬い焼きの入った鉄を削ることができるというところが複合的に、そこを軸足ですよね。
そこからどっちに振っていくかっていうのをちょっとずつやる。
ピラミッド型はあくまでもベース。そこに今のインターネットとか、まさしくこのラジオとか、こういうのでいろんな発信もできたりして、横のつながりですね。
ピラミッドプラス横のつながりっていうのを新しく付加してって加えることで、より生き残りの道を広げましょうっていうのが私の考え方ですね。
子どもとのものづくり
スピーカー 2
そこでより可能性を広げていくっていうところで、新たなパートナーシップとかコラボレーションみたいな世界もちゃんと作っていくっていうところで、
まさにそれがマッチプロだったりとか、その関係性っていうのをどんどん今ファンみたいな個人の方とかにも広げていっているという感じですね。
ありがとうございます。ちょっと今ね、自社商品のそういう戦略的な部分とかも聞いたんですけど、ちょっとここからもう少し大鷹さんの話も聞いていきたいなと思っていて、
自社商品、まさにうちの子供たちも使って遊んでいるような動物の形をした玩具、メタルでできた玩具だったりとかバランスゲームとか、
僕は大鷹さんの長いので知っているんですけど、中学校とかにもものづくりで教えに行く機会があったりとか、子供向けのワークショップをやったりとか、
結構子供みたいなところにものづくりの楽しさとか伝えていくとか、割とそういうところに活動が行っているなという感じがするんですけど、
その辺はどういうところからそうなっているのかとか、あんまりちゃんとゆっくり聞いたことがなかったなと。
あの辺ちょっと聞いてみたいんですけど。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり一つは子供を授かれたということで、子供と一緒に自分も成長するっていうのはどういうことかっていうのを見ることができたっていうのもあります。
もう一つが、若手の社員さんですね。
働いてもらうっていうことになったときに、金型を作るっていうのは手と削るっていうことになってくるんですけど、これがスムーズにやれるかやれないか、どういうところでつまずくかとかっていうのも、
何人もの若い子を見てきて、本当の工作好きでない限り、普通にそういうのを意識しないできた子には、本当に指先使う仕事ってハードルが高い。
なかなか馴染むことができないんだなとか。
やっぱ職人の仕事なので、自ら興味を持って入ってきてもらわないと。
いくらこっちが説明、こういうふうにやるんだよって優しく言って実践して自分が見せても、なかなかそれが同じようにはできない。
そこに戸惑ってしまう。
例えば研磨機とかっていうのを使うと、1,000分の1ミリ単位で機械には数字が出てきたりするんですよ。
1,000分の5ミリぐらいで狙えるようにとかっていう測定機とかも触ったりして、でもそれができないと。
僕には無理ですっていうふうに根を挙げちゃう子とかがいたりして、これ一体何だろうって毎回考えるんですよ。
自分の実力が教え方が悪かったのかなって、まずそこから入っていくんですけど。
でも何人も話して接してみて、そこだけなのかなっていうのもちょっといろいろ考えて。
っていう中で、たまたま子供を授かれて育ててきて、自分の行動で実践していくわけですよ、また。
実践っていうか、一緒に工作をしてみて。
スピーカー 2
一緒にやって。
スピーカー 1
まずははたみの使い方、お箸の使い方。
じゃあ今度、釘ポンカチで打ってみるとか、指挟んでギャギャ鳴いてみたりとか。
そういうのを隣で見ていきながら。
学校教育とは別に、結局今子供たちが遊ぶのもどんどんデジタル化してテレビゲームで遊ぶ子がほんと増えてきたと。
昔のような自分で割り箸デッポを作ってみて遊ぶとかっていうのがほんといなくなってきちゃって。
そうすると何かしら製造業としては物を使ってやる、遊ぶっていうのが何かあってもいいんじゃないかと。
いうのはなんとなくそういうのでもやもやと考え出して、何か作りたいなってなったんですけど、ちょうどその時に実はコロナ禍が始まって。
本当もう偶然なんですけど、フェイシールドっていうのがあるっていうのを調べたらしくて。
B2C向けな自社商品としてはフェイシールドが第一弾にたまたまなって。
それが自分の枠を外すきっかけになったっていう。
そこから一気にマグマのように自分の中に眠ってたものがバンバン吹き出し始めたっていうような。
スピーカー 2
なるほど。
子供の話でいうと、確かに教え方なんじゃないかと思ったんだけど、もしかしたらそういう純粋なものづくりに対する興味とか、
そういうものを小さい頃から試行錯誤をして、物を作るっていうことに向き合った時間がどれぐらいあったのかっていうのが、実は結構影響してるんじゃないかみたいな。
スピーカー 1
やっぱ、パパ見て、ママ見てってあるじゃないですか。
スピーカー 2
ありますあります。小さい頃は結構やれますよね、もうね。
スピーカー 1
で、パパ見てはもう自分の育て経験からいくと、もうその瞬間見てるのは遅くって、子供が何かやり遂げた瞬間にできたって目を見開いて、そっち見る瞬間あるじゃないですか。
スピーカー 2
あるある。
スピーカー 1
その時にまだパパ見てって言わないんですよ。その時に目が合うか合わないかっていうのは、実はあの瞬間、子供はいらないんですよね。
だから、スマホを見ながら子供が遊んでるのは見てるようじゃ多分よくなくって、ずーっと見てて、できたってこっち見た瞬間に目が合うかどうかが、たぶん子供の自信心とか、これで良かったのかっていう。
スピーカー 2
良かったんだと。
スピーカー 1
その確認が取れるのがあの瞬間。で、ああいう場をいかに増やすかっていうのが大事なんじゃねえのかなっていうのはすごく思うところですよね。
で、それを待ちきれないから子供がパパ見てママ見てになるんですよ。
なるほど。
あれ言われてたらもう遅いんですよ。
スピーカー 2
遅い。すごい。新しいこと。いや、めちゃくちゃ言われてる気がする。
スピーカー 1
なるほど。ちょっとこう、でもたまにね、やっぱり見てると、なんかすごいことやってるなとか、やっぱりその絵描くとかも。
スピーカー 2
もう最近はiPadで、Apple Pencilの使い方なんて教えたことないのに勝手にPencil使って描いてて結構いい感じの絵描いてたりとか。
一応言ってますね。
そうなんですよね。ああと思って、そういうのはやっぱり見てて面白いなと思ってすごいのできたねとか。
なるほど。
やっぱりでもそういうのが、特にね、デジタルだったらまだ今できますけど、やっぱりそのリアルなもので、例えばさらに言うと金属でっていうのはなかなか、そもそも機械がなかったりしますもんね。
スピーカー 1
そうなんですよ。だからたぶんうちが作った自社商品、金属製品の他にはないのっていうのは、金属製のおもちゃっていうのがやっぱり今あんまり主流ではなくなってきてるんで。
あったりしても、ミニカーとかロボットとかちょっとメカメカ系ばっかりなんで、そことは違う可愛らしい金属製品っていうのは本当に種類がない。
あんまり他は本当に見てないので、そこはちょっと他にない。だから逆張り路線ですよね、もう完全に。
町工場、ちっちゃいところとしてはもう誰もやらんところで勝負しないと。だからキャンプ用品なんかはコロナ禍ですごく増えましたけど、もう今や完全レッドウォーターになっちゃってるんで。
だからここにはもう自分はいかないっていうのはその時点で決めてはいたので。
スピーカー 2
そうですね。なんかその逆張りだからみたいなところもあるんですけど、やっぱりその裏に大鷹さんの子育てと若手の育成の苦い経験といろいろなものが重なったからそこをやっていて、
だから流行ってるからやってるとかではないっていうところがすごい良いですよね。
スピーカー 1
ここはちょっとやっぱ信念持ってやってますね。
自社商品の挑戦
スピーカー 2
じゃあこれからも割とそういう子供がパパ見てママ見てを言う前に気づいてもらえるような何か手で使えるものみたいなのを作っていくみたいなのが一つあるんですね。
そうですそうです。だから今のやつも例えばあと上に2段3段積んでたのが4段目初めて積めましたっていう。
スピーカー 1
あの時はパパママじゃなくてごめんねなんだけど、僕の方にもできたって目に開いてくれるわけですよ。
あれにまた他人の子なんだけど立ち会えるっていうのは実はちょっと個人的に作って良かったなって一番。
スピーカー 2
いいですね。嬉しいですよね。
スピーカー 1
あれは嬉しいですよね。
スピーカー 2
大高さんも結構販売の機会に直接いろいろ展示会もそうだし、ポップアップみたいなのも出られてるんで。
大高さんってあれですよね。率先して売り場に立ちますって言いますよね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
ロフトとかも率先して何日か経ってましたよね確かね。
スピーカー 1
頼りましたね。やっぱり本当あの映画の名台詞じゃないですけど、会議室であって現場で物事が起きて。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
あれはやっぱり現場経験は未満ところ本当、渋谷のロフトにずっと立って接客できるチャンスってもう就職しちゃったらないじゃないですか。
スピーカー 2
ないですよね。もうアルバイトで応募するわけにもいかないですからね。
スピーカー 1
それを体験できたっていうのは本当にありがたい機会で、ものすごいたくさんのことを学べたんですよ。やっぱりあの時も。
休憩の時には近いって、ロフトで働いてる人たち向けの社員食堂とかも行って。
スピーカー 2
そうなんですね。
そうですよ。セーブグループの隣の人たちが休憩してどういうふうなのかっていうのも裏側まですげえ見えてきたんで。
スピーカー 1
物流ってこういうことねとか。
いろいろ学べましたよね。また倉庫の荷運びのところとかもちらちら見学できたので。
スピーカー 2
さっきの自社商品作ると関わる人が変わるのが最たる例というか小売物流みたいなところまで見えちゃうっていう。
スピーカー 1
そうなんですよ。売る人の努力ってこういうことしてるのねっていうのもそういうところで知ることができたので。
スピーカー 2
だからメーカーが偉いとか営業が偉いとかどっちが上とかじゃ全くなくて。
そこはやっぱりちゃんと協力し合わないと大衆的なお客さんまで届かないよねっていうことですよね。
働き方ラジオのリサも日本に1週間ぐらい来たときにロフトで販売したんですよね。
コミュニティの重要性
スピーカー 1
そう、その時お会いしたかったけど渋谷では会えなかったんですよね。
スピーカー 2
ちょうどずれちゃったんですよね、日にちがね。
スピーカー 1
そこに現場に立ってもらえるっていうのはちょっと自分も想像してないところで。
その貪欲さというか、リサがすごいなって、あの時はすごく感じたんですよ。
スピーカー 2
むしろそれに合わせて帰国したのが一番最初のきっかけでしたからね。
話していいですか。
どうぞどうぞ。
スピーカー 1
ロフトで販売するっていうのは2週間日本に行くうちの一つの大きな目的だったんです。
スピーカー 2
だって本当大阪さんが今おっしゃったように、あの場に立てるって本当にないじゃないですか。
生の声が聞ける観察できるお客様がどう思ってるかどういう視点で見てるか見れるっていうのはもうこれは絶対行かなきゃと思っていきました。
ねえ、イタリアから駆けつけましたもんね。
駆けつけました。でも特徴な経験させていただけてありがたかったなと思います、本当に。
でも大阪さんとはね、そこで会えなかったんでどうしても会いたいですって言っていただいて別のね、別で会えて。
スピーカー 1
別の日で会えたんでよかった。
スピーカー 2
後退制でスタッフやってたみたいな感じになった。
室代わりで変わった感じで。
いやーでも本当にね、日本のお客さんだけじゃなくて、やっぱり渋谷のど真ん中なので海外のお客さんもいっぱい来ますし、本当になかなか日本の中でもない場所ですよね、渋谷ロフトね。
スピーカー 1
いやー特殊でしたよ。本当だから、あの時ほどもっと英語勉強しておかなきゃダメだったなとか。
英語の接客の方が多かったですもんね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。いやーちょっとね、今またちょうど渋谷ロフトまたマチコーバープロダクツでやるみたいなね噂もあるので、
スピーカー 1
これ聞いたマチコーバーさんとかね、ぜひ検討いただくといいんじゃないかなと思いますね。
スピーカー 2
ありがとうございます。
そんなちょっと自社商品の裏に秘められたストーリーなんかも聞けたんですけど、
ちょっと今度もう一つ聞きたいことは、コミュニティの中での大鷹さんという話でですね、
今回もお聞きいただきありがとうございました。
ちなみにこの番組は読むポッドキャスト、働き方ラジオとしてノートでのテキスト発信も行っております。
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カジュアルにセッションしましょう。
41:45

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