1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #194-2「僕自身が水門だったの..
2025-09-15 32:20

#194-2「僕自身が水門だったのかもしれない」若手が集まる町工場のPR戦略

乗富鉄工所三代目、乗富賢蔵さんゲスト回後編です!

若手が集まる町工場、その理由は“先生の推薦”と“もやもや”にあり?――大学・高校の先生をファンにする採用導線、就活に違和感を持つ人材の活躍、そして「創造性×生産性」を両立させる挑戦。乗富さんが、自身の役割=“水門(Open the Gate)”としての関係性作りと文脈の接続、海外挑戦や自社ポッドキャスト「人文実装部」まで語ります。


聴きどころ

・先生経由の“推薦”が効く採用導線のつくり方

・「もやもやする人」こそフィットする理由

・生産性を高める中で、いかに創造性を残すかという哲学

・水門(Open the Gate)としての乗富さんの自己表現

・過去の文脈を“語り直し”て新しいものと接続

・暗中模索を続けながら活路を探すスタイルと海外挑戦

・アトツギ経営者3人によるポッドキャスト「人文実装部」


キーワード

#採用 #就活 #意味のイノベーション #創造性と生産性 #語り直し #OpenTheGate #人文実装部 #働き方ラジオ

サマリー

若手の人材確保に成功した町工場は、自社の魅力を周囲に伝えるための戦略を深掘りしています。特に、地元の大学や高校との関係構築が重要視されており、その中で個性を大切にする働き方の価値が浮き彫りになります。町工場の業務プロセスにおける創造性と効率性の両立についての議論が展開されます。特に、若手のメタルクリエイターとしての経験を通じて、自己表現の重要性やデザイナーとのコラボレーションに焦点が当てられます。このエピソードでは、のりどみ鉄工省ののりどみ健三さんが、3代目経営者としての苦悩や実践を通じた経験を語ります。また、哲学や人文知の観点から経営者同士の悩みの共有についても触れられます。

若手確保の戦略
スピーカー 1
働き方ラジオ始まります。株式会社セッションクルー代表、働き方エヴァンゼリストの田中健士郎です。
このラジオは、誰もが自己表現をするように、情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間作りをしていくポッドキャストになります。
皆さん、自己表現していますか?
そうですね。ああいう良い若手が入ってくるって、どうしたらできるんだろうっていうのは、純粋に。
しかも、これが都内の資金調達めちゃくちゃしてるスタートアップとかだと、そういうネーミングだったりとか、あとは給与とかも含めて呼べるとかもあると思うんですけど、
地方の製造業が、ああいう若いやる気のある子を取れるって、なんかやっぱすごいなと思うんですよね。
スピーカー 2
ありがとうございます。僕、それでいくと2つやってて。
1つは、やっぱり今の若い子って、結構人からお勧めされるっていうことに結構弱いというか、やっぱりレコメンド世代なんですよね。
SNSずっと使ってるから、お勧めずっと出てくるじゃないですか。だから自分で選べないんですよ。情報量が多くて、仕方ないんですよ、これは。
スピーカー 1
自分で検索してやろうとしても、情報多すぎてわからん。
スピーカー 2
多すぎてわからんし、出すとこもうまくなってるから、騙されるみたいなことにすごい敏感なんですよ。
スピーカー 1
マーケティングが強すぎて、煽られて気づいたら買っちゃうみたいな、ありますよね。
スピーカー 2
それが良くないこともわかってるんで、で、すると何がいいかって言ったら、やっぱり身近な人のお勧めなんですよね。
彼らが会社を決めるときの陽気な要因って。
で、すると大学生だったら大学の先生とつながって、大学の先生にまずうちの会社が素敵な会社だなって思ってもらって、
そこから入社してもらうっていう、そのデミ生とかに紹介してもらってっていうのが、今現状うちで一番多いパターンですね。
高校でも一緒ですね。高校も先生に全員に挨拶にしに行って、うちのファンになってもらうっていうのがやってますね。
スピーカー 1
いやー、これは、僕の働き方ラジオの話なんかちょっと重ねると、
関係構築の重要性
スピーカー 1
まさに僕らもラジオ始めた頃はほんと誰も聞いてなくて、僕っていう存在自体も謎の人だったんですけど、
ゲストの方を呼んでいろんな話を聞いて、ゲストの方がどんどん仲間になってくれるんで、
そのゲストの方が働き方ラジオの話をいろんなところでしてくれたりとか、
そういうことで実際に仕事的になっていったこともあって、それがきっかけで起業するに至ったぐらいなんですけど、
僕は順番がちょっと逆で、やっぱり関係性を作る、しかも身近なおすすめみたいなのがどんどん生まれるような、
僕らはやっぱりそれをステークホルダーとかパブリックリレーションズっていう言い方をすごく大事にしてるんですけど、
まさにのりどめさんそこを丁寧に、要はあれですよね、大学の先生と仲良くなったり高校先生と仲良くなるっていうことを、
そこを丁寧にやられてるって感じなんですよね。
スピーカー 2
そうですね、そこからじゃないと繋がらないと思ってるし、これは僕の特性もあるんですよ。
僕が割と研究派だというか、アカデミックが好きなんですよね。
本も好きだし。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
スピーカー 2
だから、相性がいい。
スピーカー 1
共鳴するんですね、教授とかとは盛り上がりやすい。
スピーカー 2
教授とかと仲良くなりやすいっていう個人的特性があって、
そういうのもある。
スピーカー 1
なるほど、それがまず一つですね。
スピーカー 2
もう一つは、割と最近なんですけど、
うちの会社にピットする人間がどういう人間かってだんだんわかってきて、そこを狙い撃ちしてるんですよね。
職人系だと結構わかりやすくて、ものづくりが好きな人なんですよ、やっぱり。
なので、こっちはわかりやすくて、メタルクリエイターって言葉を作って、
それをずっといろんなところで言って、工業高校とかにメタルクリエイターのことを話すと結構わかりやすく届くんでいいんですけど、
事務、営業とかデザイナーとか、そういう裏方というか事務系ですよね。
こっちのうちのフィットする人って正解ってなかなかわかんなかったけど、最近わかって、それが収穫にもやもやしているやつなんですよ。
スピーカー 1
なんか逆かと、明確なビジョンがあってみたいな人が来るのかと思いきや、そうじゃないと。もやもやそう。
明確なビジョンがある人は起業したり、学校を去るとかに行ったりするんですよ。
スピーカー 2
だけど僕、もやもやしてることってめちゃくちゃ才能だなと思ってて、
自存の収穫っていう決められた枠組みに違和感を持って、順応した方がいいのわかってて、
でもなんか違うっていう、自分をそれでも変えられないみたいな。
そういう問いを携えて生きてる人ってそうなるんですよ。
スピーカー 1
確かに。まあ確かにその収穫の、僕なんかもう何十年前って感じですけれども、
ある意味没個性をして、みんな同じ髪型、特に女性とかね、同じ髪型していく、
コビを打って何とか採用してもらうみたいなことが、会社と個人の出会いってそれでいいんだっけとかっていうことを和解ながらに考える人ってことですよね、ある意味。
スピーカー 2
それで収穫をゲームと捉えて攻略しにかかる人ももちろんいて、それはいいと思うんですけど、それはそれで才能だと思うんですけど、
ただノリドミ鉄工所としてはそういうスタイルよりも、もうちょっと本質的にどういう会社であるべきかみたいなことを考えながらやっていく人のほうが、見てると活躍してるなあっていうふうに見える。
僕もそういうタイプなんで。
スピーカー 1
そうですよね。
なるほど。ちょっとじゃあ、哲学者っぽい若者が集まってきてるんですね。
働き方の価値
スピーカー 2
でもそうですね、割とね、同質性高すぎるのもどうかなと思うんですけど、和解ながらに普通に友達みたいな話しますとかね。
スピーカー 1
いやいいですね、いや本当に。なんか若いからって、最近の若い子って言うとめっちゃおじさんっぽい発言なんですけど、結構考え深い人多いですよね。
スピーカー 2
いやめっちゃ深いっすよ。
スピーカー 1
ですよね。
スピーカー 2
年関係ないですね。
スピーカー 1
そうなんですよね、年関係ないですよね。
でもなんか同質性みたいな話もありましたけど、結構この間僕がいたときも、例えば女性の若手の方とかもいて、男女比とかも結構多様にされてるのかななんていう印象は持ったんですけど、その辺は。
スピーカー 2
まあ意図的に選んでるわけではないんですけど、昔に比べると女性増えましたよね、やっぱり。
スピーカー 1
そうなんですね。いろんな方が集まってきているって感じなんですね。
そうですね。
まあそのバリューのそのやりたいを叶えるみたいな話にちょっと戻るんですけれども、なんて言うんでしょうね、金村さんの影響とかっていうのもあると思うんですけども、
やっぱりどっちかというと自立的な社員の個性とかを大事にするとかって、ある意味一つの思想だなと僕は思ってて、割と僕はそういう方とばっかり最近仲良くなっていくんですけど、
のりどめしさんがそういう方がいいなって思ったなんか現体験とかそういう考えみたいなのってあるんですか。
スピーカー 2
やっぱり僕前職が造船所で生産管理をしてたんですよ。
僕新卒で任社したときにいきなり50人の職場の生産管理一人で任されて、
すごい大変だったんですけど、上からは上司からはいろいろ言われ、現場からは突き上げるくらい大変だったんですけど、
実際にやってる仕事っていうのが当時その造船所って日本で一番最初にトヨタ生産方式って車の生産方式ですね。
スピーカー 1
看板式みたいによく言われるやつですよね。
スピーカー 2
あれを常に適応し、本格的にしようとした会社で、トヨタ生産方式って結構すごい細かいんですよね。
その職人さん、トヨタはちゃんとやってると思いますけど、
僕がやってたのは結局職人さんに主作業ってあんまりメインの仕事をなるべく職人さんにはしてもらおうと。
それ以外の不随作業っていうか、例えば図面を読んで考えるとか、
余計な仕事みたいなものは生産性を落とすから、いかにそういうことを彼らにしなくてよくて、
考えないってものを彼らに作ってもらうっていうのが会社としてのミッションだった、僕としては。
だからそれをずっとひたすらやってたんですけど、結局船って、
船の値段って、僕が作ってた会社の船って50億とか60億とかそのぐらいの値段で売ってるんですけど、
ただそれって世界のマルチック海運指数っていう物流の影響で船の成果ってもうだいたい決まってて、
10億ぐらいぶれるんですよ。
僕らがどんなに頑張って生産性を上げたって、
せいぜい数千万とか数億とかそんなものですよね。
それ全部全然自分たちの頑張りと関係ないところでその利益とか出るとか出ないとか決まっていくし、
川瀬相馬とかが変わったらバーンと動いちゃうみたいな。
実際中国とかがすごい造船、本当にテクノロジーで作っちゃって立ち打ちできないみたいな、
いろいろ言ったときに、こんだけ頑張って人の生産性を上げて何も考えないようにしようとしても、
結局それでガラガラガッシャンってされちゃうんだったらもうなんだろうなみたいなふうにちょっと思って。
会社に戻ったら、水門業界って結構オーダーメイドなんですよね、水門って。
だから職人さんと自動化が難しいんですよ、技術的に。
毎回違うもの作るし、受注が常にあるわけじゃないんで、ラインが組めないし。
ということで職人さんに図面と材料だけ渡して、あと頼むみたいな世界で仕事してるんですよ。
だから生産性としたらぶっちゃんこ悪いですよ。
造船所の指標で測ったらとんでもない悪いんですけど、
スピーカー 1
利益はそれなりに出てるし、彼らが何より楽しそうに働いてるなみたいな。
スピーカー 2
これ業界の構造と、そういう話なんで別に前の会社が悪いとかいうつもりはないんですけど、
造船業界ってそういうことしかできないんで、あれなんですけど、
そこを批判したいわけというよりは、やっぱりこういうふうに人が生き生き働くっていうことの価値ってめちゃくちゃ高いんじゃないかなって思うんですよね。
スピーカー 1
まあ、いわゆるそういう効率的な働き方をやっていくメリットっていうのはめちゃくちゃあると思うんですけども、
それと引き換えに、さっきの話で言うと、考えなくてもいいようにするっていうのは、
ちょっと人間的には、あなたは考えなくていいんです、ただこれをやってればっていうのは、
ちょっと人間性的には、例えば楽しいとか、そういう感覚とは逆行してる可能性がありますよね。
スピーカー 2
そうなんですよね。もちろん改善とか、別に頭の使いどころを変えるっていう話ではあるんですけど、
創造性と効率性の両立
スピーカー 2
ただ、それもなかなか全員が改善できるかってそういうものでもないし、
単純に物を作るってプリミティブな話だって、結局一人で最初から最後まで作るってことなんじゃないかなっていうふうには思ってて。
スピーカー 1
分業しすぎないっていうことも、ある意味クリエイティブさを残せるっていうことですよね。
スピーカー 2
そうですね、分業しないと、一定しないともう本当にビジネスとして成立しないんで、あれなんですけど、やっぱりそういうところを残せるところは残したいよねって思っちゃうんですね。
スピーカー 1
なるほど、そういう、やっぱりクリエイティブに働くみたいなところなんですかね、メタルクリエイターって言葉もそうですけども、
やっぱりそこに人間の創造性を、もちろん効率性も重視しながらも、いかに創造性を残すのかみたいなところをずっと挑戦されてるって感じなんですかね。
スピーカー 2
そういうことです。だからなかなか矛盾したことをやってるなっていう自覚はあるんですけど、でもやっぱりそこはなんかこだわりたいなと思ってて。
スピーカー 1
いやー、いいですね。いいモヤモヤですよね。
僕もモヤモヤです。
モヤモヤですよね。製造業っていうものがそもそも生産性を上げることがもう仕事みたいなところもある一方で、そこに創造性っていう生産性とは時に相反するものをどう両立するのかっていう問いですよね。
スピーカー 2
そうなんですよ。だからキャンプ用品とか作ってるのもその一環で、やっぱり僕らが作るものって、やっぱり中国の大企業で大工場で作るものからしたら明らかに高いんですよね。
だけどそれでも人に価値を届けようと思ったときに、やっぱりデザインが大事になってくるし、職人さんの技術をどこにどう使うのかみたいな、いろんな意味のデザインですよね。
そこを頑張ってるのはそういうことなんですね。
スピーカー 1
そうですね。この間、のりどみさんも言い換えたと思うんですけど、僕も最近イタリアに行って、ヨーロッパに行ったら、
効率性と同じか、むしろそれ以上に、効率性よりも美しさとかを市民レベルが大事にしてるから、どう考えても日本人からすると効率的じゃないことを普通に選択していくっていう、
これね、りささんはもう当たり前にそこに20年以上いると思うんですけど、むしろそっちの方が日本企業とかが今後追求していく方向なんじゃないかなみたいな、
もちろん生産性を上げて中国と張り合っていくっていうのももちろんあると思うんですけども、
特に中小企業とかやっぱり戦っていくのはそっちなのかなっていうのは、のりどみさんの考えとかやってることからしてもすごく思いましたね。
水門としての役割
スピーカー 1
ほんと、なかなか何が正解かわかんないですけど、うちに関して言うと、もうなんかそっちかなっていうふうに思って、今いろんな取り組みをやってますね。
ありがとうございます。
はい、働き方ラジオも結構意味のイノベーションとかもね、すごくテーマにして、安財先生とかともいろいろ一緒にやったりとかしてるんですけども、
すごくその意味のイノベーションの方向に近いというか、完全にその効率性とか生産性で測れる指標じゃないところで勝負をしていこうみたいなところだと結構重なるのかななんて思いました。
スピーカー 2
そういうところで頑張っていきたいなと思ってますけどね。なかなか大変ですけどね。
スピーカー 1
海外はね、またいろいろと大変な。でもそれも、海外もミラノデザインウィークとかも挑戦されて、今結構現地のデザイナーさんとのコラボレーションとかも始まりつつあるみたいな話されてましたよね。
スピーカー 2
そうですね。ミラノのほうはちょっとまだあれなんですけど、海外はちょこちょこドイツとかオランダとか行ってて、現地のバイヤーさんとかと、今これからどうやっていこうかっていう作戦会議をやってるっていう状況ですね。
もうわかんないですよ。暗中模索。
スピーカー 1
でも多分自社商品も組織も全部暗中模索から始まってる感じが今したので話聞いてて、きっとこれも8年後にあの時やってたことがあって話になるのかなっていう気がしました。
スピーカー 2
ずっと暗中模索をし続けてますね。
スピーカー 1
ずっと暗中模索。素晴らしいですね。ありがとうございます。
この働き方ラジオで割と皆さんに聞いていることなんですけれども、
ノリドミさんが自己表現できてるなと感じる瞬間どんな時ですかっていう質問を後半にしてまして、
その自己表現っていうのが、いわゆるその自分らしさというか、自分のありのままの状態が表現できてたり、やらなきゃっていうよりもついついやっちゃうとかに近いとかそういうことで、
全然仕事じゃないことでも全然大丈夫なんですけれども、この辺聞いてみてもいいですか。
スピーカー 2
そうですね。会社って手直しの初期って自分でやるしかなかったんで、自分で旗振りをして、自分で動いて、自分でいろいろ資料とか作って全部やってたんですけど、営業してて。
最近は結構いろいろそういうことをやる人が入ってきたんで、それはどんどん任せてるんですよね。
僕何してんのかなっていうことを考えたら、やっぱり普通にやってたら絶対に出会わないような人とか、関係がない領域の技術とか、文脈を接続するってことをずっとやり続けてて。
僕がもう会社にデザイナー連れてきたり、家具屋さんとかゆぐさ屋さんとかマーケターとかいろんな人連れてくるんですけど、
それをやっぱり会社に流してあげるっていうか、することによって、焦がされていると変化って起きないですよね。新しい何かが起きないと。
っていうことで、僕は会社に新しいものを流し込む役割だと思ってて。
スピーカー 1
っていう話を、この間僕大学の講義で呼ばれてきたら、そのとき先生が、ノリノミさん自体が水門なんじゃないですかって言ってきて。
スピーカー 2
ああ、そうだと思って。
スピーカー 1
すごい。
スピーカー 2
そうだなって思って。だから水門に一ミリも興味なかったんですけど、水門になっていたっていう、綺麗なオチがついたなっていう感じなんですけど。
うちの会社のビジョンが、オープン・ザ・ゲートなんですよ。
スピーカー 1
ゲート、そうですよね。
スピーカー 2
それを今僕はやっているときが、やっぱり自分が一番やれてるなっていう感覚があって、面白いですよね。
もう今度何が起こるんだろうみたいな。これ連れてきたらどうなるのみたいな。
スピーカー 1
なるほど。ある意味、普段は閉ざされてるところに、こっちの太平洋の水をガーッと入れてくるみたいな、全く違う水流のものを混ぜる瞬間とかっていうのが、そこで混ざったときに起きる水しぶきとかを楽しみにしてるわけですね。
スピーカー 2
そうですね。それをやってますね。
スピーカー 1
なるほど、ミスター水門だったと。
めちゃくちゃいいですね。それがでも、8年経ってやっと意味付けされるというか、別にそう思って、
うちは水門でオープン・ザ・ゲートだから、自分はみんなに水を送る役なんだってずっと考えてやったというよりも、自然と自分の役割これかなと思ってやってたことがそこに繋がってたっていう感じですもんね。
スピーカー 2
本当にそうで。だから僕はそういう、具体的にはどうやってその人を引き込むかって言っても、本当に今言われたように、
ずっと無意識にやってきたことが実はそうだったんだっていう語り直しをずっと常にしているんですよね。
だから新しい人が急に入ってきても、今までの過去なかったことにしないので、今までの文脈と新しいものを接続していくみたいな。
例えば水門から急にキャンプ用品行った時も急な変化なんですけど、もともと水門がオーダーメイドで職人さんが工場で椅子とかテーブルとかをずっと作ってたんですよね。
創業の歴史を遡ると水門以外にもいろんな事業をやってて、実際それを覚えてる人もまだ全然いて、
っていうところでいくと、デザイナーと一緒にものを作るのも別にそれ自体新しいけど、僕らがもともと水門だって一社でできないんで、コンクリート業者さんとか土木業者さんとか一緒にやるわけですよ。
一緒じゃん、つって。もともとだから僕らは水門でしかできない人たちじゃなくて、いろんな人たちとコラボレーションしてオーダーメイドの金属製品作る会社だったよね、みたいな。
そういう語りをすることで、そうかと。もううち水門屋やめてキャンプ用品屋さんになるんだっていう風にならないっていうね。
ポッドキャストの活動
スピーカー 1
そういうことをやりながら新しいものをどんどん呼び込んで繋いでいくってことを常日頃やってる感じですね。
だから唐突にいろいろなものを混ぜました。混ぜる瞬間はそうなんですけど、そこに一つ一つ文脈を重ねて意味形成をしていく。
その役割がのりどみさんっていう感じ。それをちゃんと社内にも伝えて、場合によっては社外にも伝えて、それが信頼になって、
ここで一緒に働きたいなとか、のりどみさんと一緒にコラボしたいなっていう人が少しずつ増えているっていうことなのかなと思いました。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
なるほど。意味を語れるリーダーっていうのがこれから求められるって意味のイノベーションでもすごくずっと僕は言ってて、それをまさに体現されている方だなと思いましたね。
そんなのりどみさんが最近楽しく活動していることとして僕が聞いているもので、
ポッドキャスト、なんと今日もこれポッドキャストですけど、のりどみさん自身もポッドキャストをやっているとかちょっと伺ったんですけど、それも聞いていいですか。
スピーカー 2
ありがとうございます。もともとポッドキャストが僕も結構好きで、歴史とか数学とかが結構好きだったんですけど、
そういう同じような後継ぎっていう僕属性なんですけど、経営者仲間でその3人でずっと読書会をしてたんですよ。
普段話さない歴史のトークとかを毎月4時間ぐらい語るっていうのをやってて、
これを放送したら面白いんじゃないかっていうことで、特に視聴者のこととかあまり考えずに、
ただ文化系の後継ぎ3人がひたすらだべるみたいな、人文実装部っていうね、経営者なんで死刑の話も出てくるんですけど、
そういうゆるいポッドキャストをやってるんで、もしご興味ある方聞いてもらえると嬉しいです。
スピーカー 1
そうですね、たぶん働き方ラジオ好きな方は結構好きな領域かなと思うんですけれども、
人文実装部、人文知の人文ですね、人と文を実装する部っていう風に書きます。
後継ぎ経営者たちの読書哲学、時々経営っていうサブタイトルでやられてますね。
今これどれぐらいの頻度で何か配信というかしてるんですか?
スピーカー 2
一応毎週配信してて、木曜日に出すようにしてます。
スピーカー 1
素晴らしい。
3人がすごく仲良さそうで、本当に3人の雑談を聞いてるなっていう感じなんですけど、
哲学と経営者の悩み
スピーカー 1
やっぱもうそういう感じなんですかね、楽しく雑談みたいな感じなんですか?
スピーカー 2
楽しく雑談です。
スピーカー 1
そうですよね、なんかこう哲学とかってそうですね、
やっぱこの3人は割と自然に人文知とか哲学とかそういうのにたどり着いた方っていう感じなんですか?
純粋に好きだからやってるって感じなんですか?
スピーカー 2
好きだからやってますね。もともと古典ラジオっていうすごい有名なポッドキャストが3人とも好きで、
それで仲良くなったんですよね。
スピーカー 1
古典ラジオ好きの集まりっていう感じだったんですね。
スピーカー 2
3人中2人が法人古典クルーっていう。
スピーカー 1
法人古典クルー、よく存じてます。
ファンなんですけど。
割と本当にコアですよね。
スピーカー 2
コアなファンなんですけど、それとは別にやっぱり経営者の悩みってやっぱり共通するところがあって、
やっぱりそれもやっぱり3人とも割とフェーズが近いというか、悩みのフェーズが近かったんで、
それも定期的に話してお互いの悩みに相談に乗り合うみたいなっていうことをやってるんですね。
スピーカー 1
なんかちょっと聞いたんですけど、やっぱりその哲学って言うとすごく抽象的なものなんですけども、
それが俺らの跡継ぎで言うとって感じで、ちょっと具体に落ちてくるときにすごくなるほどってなるっていう。
特に僕はちょっと違いますけど、跡継ぎの方だったら多分すごくわかる例えが出てくるんだろうなと思って。
スピーカー 2
ぜひ跡継ぎの悩みを人に聞いてもらうとなんかわかるかもしれないし。
スピーカー 1
そうですね。僕らの周りにも結構跡継ぎ、特に3代目ですよね。皆さん、やっぱ戦後の創業でちょうど3代目が今3,40代って方がめちゃくちゃ多くて、
なんで僕も同世代なんでやっぱ仲いいんですけれども、その方々にはもうめちゃくちゃ刺さりそうな気がしますね。
スピーカー 2
僕らも、僕も3代目なんで。
スピーカー 1
そうですよね。
スピーカー 2
3代目が会社を潰すって何回言われたかもう覚えてないですけど。
スピーカー 1
そういう言葉もあるんですね。
スピーカー 2
ありますよ。ドヤ顔で言ってくる人いるんで。
スピーカー 1
そうなんだ。むしろ3代目はめちゃくちゃイノベーティブな人、僕らの周りはですけども多いので、
もう本当にこの3代目の、いろんな3代目の話聞いてみたいなとか、
あと意外に僕らの仲いいマチプロタウンだと2代目もいて、その2代目の人たちでもその3代目にこう、ある意味託した人たちの話っていうのも意外と面白くて。
ありがとうございます。
人文実装部、ぜひポッドキャストをね、たぶん働き方ラジオも結構哲学っぽいところはある番組なので、楽しんでいただけるんじゃないかなというふうに思います。
3代目の苦悩と実践
スピーカー 1
はい、ということで今日はですね、のりどみ鉄工省のりどみ健三さんにお越しいただいて、働き方採用いろんな角度からですね、3代目の苦悩とそこから実践してきたことを教えていただきました。
のりどみさん本当に最後までありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
スピーカー 1
またぜひご一緒させていただければと思います。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
ちなみにこの番組は読むポッドキャスト、働き方ラジオとしてノートでのテキスト発信も行っております。
ポッドキャストと合わせてぜひフォローお願いします。
番組への感想はハッシュタグ働き方ラジオで投稿いただけると嬉しいです。
またコミュニティ運営、音声配信、その他PR、パブリックリレーションズなどのテーマでセッションクルーと壁打ちがしたい方はお気軽に田中健次郎か純レギュラーリサにご連絡ください。
カジュアルにセッションしましょう。
32:20

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