つい先々月ですかね、日経クロストレンド BtoBマーケティング大賞のグランプリを獲得されたということで、
おめでとうございます。
ありがとうございます。
素晴らしい。
5社決勝のラウンドで、NTTグループはじめ、 超大手企業に囲まれながらの見事グランプリということで、
ありがとうございます。
感動しました。
ありがとうございます。
緊張しました?
緊張しましたね。
あんなに人前で話すこともあんまりないと思うんですから。
一人作業着を着ながら目立っていくっていうようなところも 僕非常に印象的だったなと思うんですけど、
リスナーの方にちょっと補足をさせていただくと、
COPRECという企業は静岡県を拠点に、 いわゆる板金加工業と呼ばれるようなカテゴリーだと思うんですけども、
代々事業をされてきている会社だったりしますと。
今回、日経クロストレンドのBtoBマーケティング大賞というのが、
いわゆるマーケティングの手法だったりベッドケースを アワードしていくってものだと思うんですけど、
この企業づくりとか、コーポレートブランドの活動が すごく本質的だなっていう評価で、
ブランディングしてたら、結果それがマーケティング、 しかもBtoBのマーケティングとしてめちゃくちゃ評価されたっていうのは、
すごく面白いなと思って見てましたが、良かったですね。
良かったですね。
何か反響ありましたか。
皆さんからありとあらゆるところからおめでとうのメッセージをいただきまして、
我々本当に田舎の地方の小さな会社なんですが、 大学の学長さんから金融機関から、
今まででは信じられないぐらい大きな会社さんからも お礼のメッセージをいただくようになりまして、
こんなに多くの方に見られてるんだというのを改めて感じました。
さすが日経の迫力は、また健在なんだなっていうのも思いますけれども、
本当に本当に、こういったところの記事も、それこそ日経さんのウェブサイトなんかにも載ってますので、
ぜひ検索いただきたいんですけども、
いわゆる地方の中小企業であり、かつ製造業であり、
代々引き継がれてきたところの板金会社さんが、
今、日本を代表するようなステージに上がってくるんだなって、
ちょっと今横で見させていただいてるような感覚なので、
結構多くの方にとって今日はヒントが出るんじゃないかなという風に思ってますので、
じっくりお話ししていきましょうと。
よろしくお願いします。
でもあれですね、小林さん早いもんね。
もう2年半とか3年ぐらいのお付き合いなんですかね。
そうですね、早いですよね。
まさかこんな深いお付き合いになるとは思いませんでしたけど。
僕もうっかり気軽に静岡県の掛川に初めて来ましたけどね。
そうですね、なかなか来ませんよね。
最初は共通のものづくり系のお知り合いの会社に紹介していただいて、
確かコーポレートサイトをリニューアルしたいというようなお題ですごい気軽に、
なんか静岡行きたいなあぐらいの感じで行きましたけどね。
今でもよくその時のこと、というかその時の夜の飲み会のことをよく覚えていて。
そうでしたね。
うちも結構ブランドづくりとかコーポレートづくりみたいなことを
お仕事としてよくやらせていただいてますけども、
やっぱり経営者の方と会う機会ってすごく多くて。
もちろん良し悪しじゃないんですけど、
一般的にはこの自社の成長をどういう風に高めていくかっていうような観点で、
すごく膝を詰めてお話しさせていただくんですけど、
小林さんとはですね、この初日に飲んだ日から、
この人なんかあんまり自社とかCOPRECっていう主語で話さない人だなあっていうのがすごく印象的で。
そうですか。
なんかこの製造業はとか、工場はみたいなフレーズですごくお話をされてて、
なんかこの業界肩にしょってんなあみたいなことをね、
第一印象として思ってるんですけど、やっぱり昔からそんな感じだったんですか。
そうですね。私、製造業に携わって20数年になるんですけど、
ずっと昔から違和感というか問題意識を持ってまして、
というのは、工場で働く人たちの扱いってひどくないかっていうことをずっと思ってたんですね。
というのは、なんか皆さんなんとなく感じると思うんですけど、
工場の事務所って薄暗かったりとか古臭かったりとかちょっとダサいみたいなものが、
そういうものだよねっていう認識として皆さん認識されてると思うんですけど、
よくよく考えてほしいんですけど、日本が戦後、高度経済成長で経済的に発展して、
そして世界に誇れてきたものは何かって考えた場合に、
それは日本品質っていう言葉に象徴されるように、
ものづくりへの信頼であったりとか、小型化とか高性能化といった技術、
つまり工場で働いてきた人たちの貢献度がとても大きかったように思えるんですけれども、
しかし彼らはコストダウンという価値観も吸い込まれているがためにですね、
なんか自分たちが快適に働く環境を作るコストであったりとか、
かっこよさみたいなものはあんまりなくてですね、
時には3Kと呼ばれてしまったりとか、
あと社会的な印象もあまり高くないなっていうのをずっと考えていたんですよね。
一般的なオフィスの方々は、
なんかこう、あれコストダウンってどこ行ったんだろうっていうような環境で働いているようにも見えて、
結構きらびやかなオフィスだったりね。
そうですよね。
それがたとえ中小企業だけでなくても、一つの大手さんの会社でも、
なんか工場とその他のオフィスは何かこう差があるみたいな、
これって何なんだろうなって違和感ってずっと感じていたんですね。
要はその生産の現場はすごいコストコンシャスに振る舞っていくのが当たり前で、
いわゆる会社の顔じゃないですけども、
よく広報とかのPRとかに乗っかってくる本社系と呼ばれるところは結構キラキラしてるぞみたいな。
それは別に本社がキラキラすることは悪いことじゃないと思うけど、
なんかそれが差も当たり前で誰も気にしなくなったのって何なんだっけみたいな課題感ってことですね。
そうなんですよ。
そうですね、なんかそういう漠然としたものを抱えながら、
当然その僕が初めてCOPREC行った時も、
工場のいろんなところに工夫がされていたりだとか、
皆さん行き行き働かれているのは非常に印象的だったので、
その辺後半でまたお話聞いていきたいんですけど、
ちょっと蛇口ひねるだけでドバドバ出てくるんで、やっぱり今日はいいなと期待をしてますが、
本当毎日楽しくやり取りさせていただいてます。
じゃあちょっと基礎的な部分から、
少し輪郭を固めていきたいんですけれども、
改めてCOPRECという会社、企業に関して簡単にご紹介いただいてもよろしいですか。
わかりました。
我々は静岡県の掛川市という田舎町にある板金加工をしている工場を経営している会社です。
社員は70人ぐらいの会社なんですけれども、
私はですね、創業者が祖父で、父が次の社長、私が3代目の社長ということで、
今経営しているところです。
精密板金加工ってどういうものかといいますと、
畳よりも大きな鉄板を仕入れてきてですね、
それを切ったり曲げたりとかしながら機械の部品を作ったりとか、
金属製品を加工するという部品屋さんと言われている分野ですね。
板金って、僕も自分が直接板金の何かを発注したりすることって、
なかなか日常生活の中ではないので、
お付き合いする前までは板金っていう二文字を見たときにイメージするのが、
だいたい街角にある自動車の修理工場のイメージが強かったですけど、
広い意味ではあれも板金。
そうですね。自動車板金と言われる分野で、
おっしゃるように我々も板金の加工をしていますというと、
車の凹みとか直してくれるんですか、なんて言われ方をすることも多いですね。
ですけど実際は、いろんな部品、大型のものから小型のものまで、
穴を開けたり曲げたり溶接したりして製造しているというようなことなんですよね。