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#49 J.D.サリンジャー『彼女の思い出/逆さまの森』〜サリンジャーの原点に触れる
2026-05-13 15:02

#49 J.D.サリンジャー『彼女の思い出/逆さまの森』〜サリンジャーの原点に触れる

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久しぶりの更新となりましたが、今回はJ.D.サリンジャーの短編集『彼女の思い出/逆さまの森』(金原瑞人訳・新潮文庫)についてお話ししました。令和8年の年明けに文庫化されたばかりの本作は、アメリカでは単行本未収録だった「幻の傑作」たちが収められた一冊です。

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僕自身、昔から「グラース・サーガ」などのサリンジャー作品を愛読してきましたが、今作を読んで驚いたのは、その圧倒的な「お洒落さ」と「軽やかさ」でした。『ライ麦畑でつかまえて』や『ナインストーリーズ』で見られるような、思考の深みへ沈み込んでいくような感覚とは一線を画す、20代のサリンジャーによる鮮やかな技巧が光っています。

特にメタフィクション的なコメディ要素や、人と人の関係の儚さを描いた中編など、後の大作へと繋がる「芽」を感じつつも、一編の短編として完成された面白さを堪能できました。「サリンジャーは難しそう」と敬遠している方にこそ、この軽やかな入口から彼の世界に触れてみてほしい。そんな気づきを共有します。

#読書 #書評 #読書日記 #サリンジャー #彼女の思い出逆さまの森 #海外文学 #新潮文庫

 

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サマリー

今回のエピソードでは、J.D.サリンジャーの初期短編集『彼女の思い出/逆さまの森』が紹介されます。この短編集は、グラース家の物語や『ライ麦畑でつかまえて』といった代表作とは異なり、サリンジャーが大きなシリーズに到達する前の、軽やかでおしゃれな作風が特徴です。メタフィクション的な手法を用いた「ボーイミーツガールが始まらない」や、過去の悲しい思い出を描く「ブルーメロディー」、人間関係の儚さを描いた「逆さまの森」など、技巧的でありながら心に響く作品群が語られています。サリンジャーの新たな一面を発見できる、読書体験の入り口としてもおすすめの一冊です。

はじめに:番組と今回のテーマ紹介
tantotの時々読書日記第49回です。
随分間が空いてしまいました。
なかなかこうね、定期的にやるのって難しいなと思いながら、
ちょっと今回も喋ってみます。
で、今回はですね、ちょっといくつか、しばらく収録できてないうちにいろいろ読んでたんですけど、
今日はですね、J.D.サリンジャーの『彼女の思い出マ逆さまの森』という短編集ですね。
こちらの話をしてみようと思います。
『彼女の思い出/逆さまの森』の概要とサリンジャーの代表作との比較
結構新しく、文庫、新調文庫なんですけど、わりと新しく出たやつで、
文庫版は令和8年1月1日だから今年の頭ですね、に出たばっかりというところで、
単行本は2022年に出ているらしいんですけど、
サリンジャーの初期の短編集という感じで、
帯にはですね、アメリカでは単行本未収録の幻の傑作戦というふうに書いて、
サリンジャーといえばあれですね、すごく有名なのが、
ナインストーリーズだとかに始まるいわゆるグラース家の物語ですね。
それがすごい有名なのと、
あともう一つはキャッチャー・イン・ザ・ライ、雷鳴畑で捕まえて、
その2つ、その大きく、解説のところ、役者跡書でも大きく2種類に分けられると言っていて、
コールフィールド、キャッチャー・イン・ザ・ライにまつわる話と、
あとナインストーリーズに代表されるグラース家の物語がすごく有名であるという話なんですけど、
この初期の短編集はそのどちらでもない、サリンジャーの代表作というか、
代表的なシリーズ、大きなシリーズにたどり着く前の、本当に初期の短編集編という感じです。
短編集の全体的な印象と初期サリンジャーの作風
これ、短編がいくつかな、短編が8つで、
逆さもの森という表題にもなっているものだけが結構長くて、
半分ぐらい、この本の半分ぐらいはその逆さもの森という話なので、中編という感じですね、が一編という感じなんですけど、
読んだ、僕サリンジャー結構好き、昔から好きで、
特にやっぱりグラース、いわゆるグラース・サーガの、何ですかね、
フラニーとズーイとか、
あとは、大工よ屋根の梁を高く上げよとかもいいですし、
そういう、あのナインストーリーのグラース家の物語の、
とにかくいろいろに考えている、
どんどんどんどん深みにはまっていくような、そういう物語で、
特にフラニーとズーイとかは、本当にフラニーとズーイという兄弟、
グラース家の一番末っ子の二人の兄弟なんですけど、
あの、何だろう、若さのかゆえの青臭さというか、
青臭さだったり若いがゆえに、ものすごいいろんな小さいことに悩んでいたり、
いろんなことに耐えがたい嫌悪感を感じたりとか、
そういう感性の描き方が本当に秀逸だなというふうに思って読んでいるんですけど、
この初期の短編集は、全体的な感触として、
なんかもうおしゃれ、勝者でおしゃれな、
すごくうまく、短編にしっかりまとまった話を書く、
めちゃくちゃうまい作家だなという感じを感じました。
これを20代で書いているんだから、そりゃまあ人気も出るわなというような感じで、
とにかくずっと面白いんですよ、この短編集、どんな短編も。
面白いし、ただその後のナインストーリーズになるような、
考えすぎて突き詰めていく感じみたいな、
ドツボにはまっていく感じっていうのはなくて、
そこにはまり込んでしまう前の、すごく軽やかなサリンジャーという感じでした。
「ボーイミーツガールが始まらない」の解説とメタフィクション
例えば、これ本当にコメディみたいな感じですらあるんですけど、
一つすごい象徴的なのが、ボーイミーツガールが始まらないという短編があるんですけど、
これがちょっとうまく説明できないかな、この面白さを。
これはエスクワイア市っていう、結構アメリカだとエスクワイアとかニューヨーカーとか、
そういった雑誌に短編小説が載るんですよね。
そういう雑誌に載った短編小説で、
簡単に言うと、ジャスティン・ホーゲン・シュラグっていう冴えない男ですね。
特に何の特徴もない冴えない男が、
街で見かけるシャーリー・レスターっていう、
この彼女はめちゃくちゃ美人でイケてる女性のようなんですけど、
一目で恋に落ちてしまって、シャーリー・レスターに声をかけて、
2人がボーイ・ミーツ・ガールして、2人が恋に落ちるというおしゃれな話が、
いやそれは描けないでしょっていうメタフィクション、
そんな話をどうしたら描けるんだろうみたいなことを作者が語っているような、
メタフィクションみたいな感じの話です。
要はジャスティン・ホーゲン・シュラグ、こういうおしゃれな雑誌に載るような、
イケてる都会的な短編では、男女が恋に落ちるんだけど、
ただこのホーゲン・シュラグとシャーリー・レスターっていう、
全くたまたま同じ町には住んでいるけど、
全く小接点のないような、この2人が恋に落ちるようなおしゃれな話を、
どうしても描けないよっていう話を描く作家の話。
なので、最初なんかジャスティン・ホーゲン・シュラグが同行同行で、
シャーリー・レスターが出てきた、恋に落ちて。
ホーゲン・シュラグはシャーリー・レスターをバスで一目見て、
カーンと頭を打たれた衝撃を受けたっていうところから描き始めてみたけど、
あれ、この2人どうやって出会うんだっていって、
いろいろ出会わせ方を考えるんだけど全然うまくいかなくて、
最後なぜかホーゲン・シュラグはいろいろあって刑務所に入っちゃって、
結局2人は出会わず終わりましたみたいなそんな話。
とにかくおしゃれてるんですよね、この話とか。
その他の短編:「ブルーメロディー」と「バリオニ兄弟」
めちゃめちゃ技巧的にはすごい上手いなというふうに思って、
こういう軽い短編とか、昔書いてたんだなっていうのがすごい率直な感想で、
読んでてすごく面白い、気持ちのいい話。
今のはちょっとコメディっぽい感じなんですけど、
他の話は例えば、
そうですね、ブルーメロディーなんていうのは、
語り手が子供の頃に出会った黒人のジャズピアニストとかのピアニストと歌い手に関わる話なんですけど、
最後すごい悲しい話だったりはするんですけど、
全体的に過去にあったことの悲しみとか、
すごく美しい思い出でありつつ、最後悲しくなってしまった思い出を語る、
その語り口とかはすごくグッと心に来るものがあるし、
そういう悲しい話もあったりするし、
バリオニ兄弟っていう本の話とかも結構悲しみを感じさせる話なんですけど、
でも全体的にはすごくおしゃれって思う。
その悲しさも含めておしゃれって思う感じです。
中編「逆さまの森」のあらすじと人間関係のテーマ
最後の中編の逆さまの森も、
語り手が女性なんですけど、
語り手の女性が子供の時にちょっとだけ関わったことのある少年、
本当に人生の中でちょっとすれ違った少年が、
大人になってからその彼が、ちょっと変わった子だったんですけど、
その彼が詩人になって、
その彼の詩がすごく素晴らしい詩を書いているというので、
その彼と改め再度出会って、
二人が近づいて、最後結構衝撃的などんでん返しみたいなのがあるんですけど、
みたいな話で、
これなんか人なんだろうな、
やっぱり人間関係の妙みたいな、
人と人はたまさか知り合って、
たまさかすごく近い関係になったりするけど、
とも全く想定しないような事件だったり、
出来事によってまたそこから離れていってしまうみたいな、
もしかしたら他の話もそういう話があったりするかもしれないですけど、
人と人の関係の儚さ、脆さみたいなものについては、
全体として通定しているような感じなのかもなというふうに思いました。
初期短編集と後期の代表作への繋がり
もしかしたらこの短編集自体はさっきも言ったようにめっちゃ洒落た感じで、
軽やかな短編集なので、
その後のドツボにハマっていくグラス系の物語みたいな、
ドツボにハマっていくというと変な言い方ですけど、
とにかく考えを考えて突き詰めてしまっている感じはするんですよね、
グラスさがみたいな。
そこにはまだ行っていないけど、
やっぱりそこに向かっていく方がみたいなものは、
やっぱりこの軽い短編の中にも感じられるんじゃないかなというふうには思って、
そういう意味でもサリンジャーの別の側面でもありつつ、
またそれでも彼の作品の根っこにあるものというところを感じることができるという意味でも、
この短編集上に面白いんじゃないかなというふうに思います。
読書へのアプローチと作品の魅力
サリンジャーを読む人にいきなりまずこれから読みましょうみたいなのはなかなか、
でも逆にいいかもしれないですね。
なんかやっぱりナインストーリーズとか、
キャッチャーインズライは読みやすいですけど、
ナインストーリーズを読んで、
なんかよくわからんみたいなとか、
フラにズズイを読んでも、
当てられてしまったみたいなのって結構ありそうな気がしていて、
いきなりそこから入ると。
そうではなくてこういう軽いものから逆に入って、
なんかこの作家のやっぱりめちゃくちゃ上手いんだと思うんで、
上手さをしっかり感じた上で、
ちょっと進んで、
作者と同じような道順で進んでみるっていうのも、
読書の仕方として意外といいのかもなというふうに思うので、
サリンジャー好きだよとか読んでるよっていう人もそうですし、
なかなか手が出ないみたいな人も、
ちょっとこの少し違った視点のものなので、
読んでみるといいんじゃないかなというふうには思いました。
僕は結構これは読んでよかったなというふうには。
意外と結構また何度か読み返してみたいなというようなものでもあるかなと思うので、
読んでよかったなというふうには思います。
まとめと今後の抱負
はい、ということで、
今日はこんな感じで取り留めのない話でしたけど、
今日はですね、J.D.サリンジャーの短編集、
新潮文庫から出ている、
「彼女の思い出逆さまの森」
これは金原みずとさんの訳ですね。
こちらの話をしました。
はい、ではありがとうございました。
ちょっとできるだけゆるゆるとですね、
続けていきたいと思いますので、
また引き続き聞いてください。
では、ありがとうございます。
15:02

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