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2026-03-13 18:32

高橋源一郎『DJヒロヒト』〜ふざけた文体でしか語れない歴史の悲しみ

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高橋源一郎『DJヒロヒト』を読みました。

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今回は、日本現代文学の重鎮・高橋源一郎さんの大作『DJヒロヒト』を取り上げます。2024年に刊行された本書は、約600ページという圧倒的なボリュームながら、著者特有のポップで軽やかな、時に「ふざけている」とも思える文体で綴られた唯一無二の小説です。

私が本書に惹かれたのは、その「語りの軽さ」の裏側に、歴史の重さややるせなさ、そして作家なりの静かな怒りが痛いほど感じられたからです。昭和天皇(ヒロヒト)が深夜の地下でDJとしてお便りを紹介するという奇想天外な設定や、ナウシカの世界、現代のポップソングが入り乱れる虚実皮膜の構成は、まさに高橋源一郎の集大成と言えるでしょう。

戦争という、あまりに重く受け止めきれない悲劇を、あえてこの軽妙な語り口で描くことで、私たちは初めてその理不尽な地獄を「受け入れられる物語」として読み解くことができます。明治から昭和、そして現代へと続く日本の歩みを、DJのビートに乗せて再考する知的な刺激に満ちた時間をお楽しみください。

#読書 #書評 #読書日記 #高橋源一郎 #DJヒロヒト #昭和史 #現代文学

 

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サマリー

本エピソードでは、高橋源一郎氏の小説『DJヒロヒト』について語られています。この小説は、昭和天皇(ヒロヒト)を軸に、天皇制、戦争、そしてそれに翻弄された人々の歴史を、軽妙かつポップな文体で描き出しています。物語は、昭和天皇の教育、関東大震災と金子文子、従軍作家が見た戦争、南太平洋での出来事といった複数の章で構成され、歴史的事実と虚構、現代と過去が入り乱れる独特な語り口が特徴です。分厚い作品ながらも、軽やかな筆致で歴史の重さや人間のやるせなさを描き出し、読者に深く響く作品として紹介されています。

高橋源一郎と『DJヒロヒト』の紹介
はい、tantotの時々読書日記第48回です。 今日はですね、高橋源一郎さんの
DJヒロヒトという小説を、ちょっと最近読むので、 話してみようかなと思います。
高橋源一郎さんって、そんなにたくさん読んでいるわけではないんですが、 結構好きな作家の一人で、
僕が好きな作家と言うまでもなく、 日本の現代の作家の
重鎮の一人というか、 代表する作家の一人って感じなのかなと思うんですけど、
高橋源一郎さんの作品結構好きで、
なんかこう、
デビュー作の、例えば、さようならギャングとかもそうですけど、 その頃からずっと、なんかこの軽さ、
なんか語りの軽さとポップさ、なんかすごくふざけた感じの文体だったりとか、
このDJヒロヒトも本当なんか、いろんな文体入り乱れてて、 なんかちょっと半分ふざけているところがあるんですけど、
なんかそのふざけた感じでしか表現できない、
歴史の重さとか、物悲しさとか、 悲しみみたいなのを
が感じられて、なんかその ギャップというか、ギャップというよりも、この文体でしか表現できない
悲しみみたいなのがあるんだと思うんですけど、 その感覚がすごく読んでて、
グッとくるというか、 好きなんですよね。 なんかそこなので、文体としては、やっぱり大作家の特徴だと、
むちゃくちゃ読みやすいんですよね。 とにかくこう、
軽い気持ちで読めるんだけど、でも、 なんかそこには軽さではなく、
なんか結構悲しさみたいな 感じだと思うんですけど、なんか
いろんなものに対する 作家なりのやるせなさとか、
ちょっと実はなんか、 怒りみたいな、なんかそういったものが感じられるっていう、
なんかすごくこう、
唯一無二な感じの作家だなぁというふうに思って、 時々読みたくなる感じで読んでます。
本当はね、結構まとめ、なんかこう しっかり初期の作品からずっと読んでみたいんですけど、
完全にこの人、多作なんですよね。 なので作品数も多くて、なかなかこう全部、
ぷっつり全部読むみたいに難しいんですけど、 とはいえ、ちょっとちらちらと読んでます。
その中で今回読んだのが、DJ HIROHITO。 これ出たのが、
2024年の2月25日のおととしか、 2年前ぐらいですね。
内容としては、DJ HIROHITOっていうぐらいなんで、 天皇にまつわる話ですよね。
で、大きなテーマとしては、天皇、昭和、 明治、昭和からの天皇制みたいなものと、
戦争。そこが大きなテーマかなというふうに思います。 で、これ全4章なんですけど、
第1章がHIROHITOの学校、第2章震災と女たち、 第3章僕らは戦場に行った、
第4章戦争ミュージカル南太平洋ということで、 1章から4章まで結構それぞれバラバラの、
書き方もバラバラだし、取り扱う話もバラバラだしっていうところで、 なんかこれ面白い
構成だなって感じ。 第1章HIROHITOの学校は、これは昭和天皇、
『DJヒロヒト』の構成とテーマ
HIROHITO、天皇ですね。昭和天皇と、 大きく言うと美中田熊ぐす。
プロボーグは美中田熊ぐす。 昭和天皇に、
帝王学を授けるための、 九中で行われた学校の話。
そこの学校で、 帝王学みたいな話でもありつつ、
年金だとか、生物だとか、結構昭和天皇が、
あれ? 平成の上皇もそうかな?
生物学者として有名だったり、年金とかを、
結構研究してたみたいな話。結構有名な話かなと思うんですけど、 そういう昭和天皇の得意さ、
なんか実はこの人は、 かなりこう、特別な
子だぞ、みたいなことを、
管理させる。そうですね、そんな中で、 戦争が起きてしまうんですけど、
その中でこの昭和天皇、HIROHITO、 天皇が、
戦争に対してどういうふうに向き合っていたのか、 みたいな、その考え方をどのようにこの学校で得たのか、
みたいな、そんな話が書いている。 結構、私立をベースにしている気はするんですよね。
第一章:ヒロヒトの学校
第2章は、震災と女たち。 これはまた打って変わって、
金子文子という女性の話で、この女性は、 関東大震災の時の朝鮮人大虐殺、
朝鮮人虐殺は直接関係ない、ごめんなさい。
でも関係ありますね。 朝鮮の中で、パクヨルという恋人がいた。
その朝鮮人のパクヨルと恋人だった金子文子が、 逮捕されて国中生活を送って、
3年後に、国中で自殺したという女性なんですけれども、
金子文子のエピソード、金子文子の反省を、 学校にも通わず田舎で虐待されながら暮らして、
そこから都会に出て、いわゆる風俗的なところで働きながら、 ただこの人はすごく頭が良くて、
左翼の社会主義みたいな運動に関わり始め、 その流れで朝鮮の人たちとも関わり、
それで恋人とともに逮捕されて、 その人のお話です。
第3章、僕らは戦場に行った。 これは日中戦争、太平洋戦争の話で、
実際に戦争に従軍した作家の話ですね。 最初が武田大順の話、その後古山小真雄の話。
この二人かな? 井上康史も出てくるのかな?
という人たちが見た戦争。 太平洋戦争というより、主に中国ですね。
中国大陸で見たもの、経験したことの話。
第4章は戦争ミュージカル南太平洋というタイトルです。
これは南太平洋という名前にもある通り、
南太平洋諸島の方で日本軍が展開していった南の島の話で、
ここにはパラオの方で研究所があったり、
その研究所の人たちの話とか、
中島敦氏が一時期パラオに派遣されていたらしいんですけど、
中島敦氏が出てきたりとか、そういう話。
最後そのパラオの研究所が廃止になって逃げていくみたいな、そんな感じの話ですね。
面白いのは、ここに今みたいな話が単純に歴史的な、いわゆる小説、
普通に物語と語られるだけじゃなくて、
第二章:震災と女たち
結構ところどころ作者の声が出てきたりとか、
描かれ方も普通の小説風のところもあれば、
なんか急に手紙みたいなものの形になったりとか、
あるいはなんか急になんか、
なんかこう、虚実が入り乱れるというか、現在と過去が入り乱れていて、
なんかこうDJが、南太平洋でDJが語ったりとか、
あるいは途中でナウシカが出てきたり、ナウシカの世界に入ったりとか、
なんかその中の人たちも、何ですかね、本当にその当時の人たちのはずなのに、
なんか平成日本、昭和に平成日本のことを前提としたような発言があったりとか、
みたいな感じで、現代のDJが出てきて、
そのリクエストする歌が80年代90年代のポップソングだったりとか、
そんなような感じで、
虚実だとか現代過去が入り乱れているような話の展開が、
なんかずっと面白い感じで描かれているというですね。
この話の魅力を全然伝えきれている感じはしないんですけど、
この本めちゃくちゃ分厚いです。600ページくらいあって、結構大分なんですけど、
そうですね、なんかそういうやっぱり、やっぱりさっき最初に言ったように、
この軽い語る、いろんな昭和の戦争の時代の人のはずなのに、
なぜか平成の人間ぽい発言があったりとか、
それをクソ真面目に書かれていたりとか、
第三章:僕らは戦場に行った
何が本当に何が嘘なのか分からなくなってくるような、
そういう書かれ方が面白いので、結構長いですけど、
割とコサコサと読めてしまうなという中で、
ただやっぱり、例えば、戦争のいった、
僕らは戦場に行った第三章の話で言うと、
やっぱりその戦争で体験したことの理不尽さ、
地獄、本当に地獄のような環境の話だったりとか、
南太平洋の話もそうなんですけど、
そのやりきれない、
これは日本が戦争したことの戦争責任みたいな話、
日本が悪かったみたいな話だけではなく、
やっぱり当時その場にいた人たち、
第四章:戦争ミュージカル南太平洋
そこで経験したことの本当にやりきれない、
理不尽な経験みたいなものが、
この軽い語り口だからこそ、
ちゃんと受け入れられる形で読めるものになっている。
これを多分重く書かれたら、
やっぱり僕ら受け止めきれないんじゃないかなと思って、
ただそういうものをきちんと受け止めることができる物語になっているのかなと思います。
高橋源一郎の、結構これ大部ですし、
テーマ的にも結構彼がずっと、
小説の独特な語り口と構成
やっぱりいろんな手で、いろんな切り口から書いていた、
日本の近代の歴史と、
あとそこに文学の歴史が絡んでいくという、
そのテーマに正面から向き合っている、
非常にある意味で集大成的な本というのを言えるのかなという風に、
読んでて思ったんですけど、
そういう意味では、すごく力のある、
読むべき小説なんじゃないかなという風に思いました。
いいなと思うのはあれですね。
DJひろひとって言って、
最後に天皇ひろひとが、
ひろひとがDJやるんですよ。
高橋の、これちょっとネタバレですけど、
高橋の地下で、
深夜にラジオ番組をひっそりとやって、
そこでお便りを読んでDJをするみたいな、
そんな話だったりするんですけど、
そんな話をかけちゃうっていう、
この言論の自由というかね、
そういうところはやっぱり、
すごくいいなという風にも思いました。
えっと、個人的には、
例えば、三中拓磨ぐすだとか、
あるいは中島敦史、
最近ちょっと改めて読み返してたので、
とかっていう、結構好きな、
気になっている歴史の、
人たちの話も出てきていて、
そういう人たちについてまた改めて、
その人たちの知らない側面も見れるという意味でも、
非常に面白い作品だったなという風に思ってます。
ちょっと大部ですけど、
そんなに読むのが辛い、
大変みたいなものでもないかなと思うので、
興味のある方はいいのかなという。
ちょっとあんまり、
作品のテーマ性とメッセージ性
ちゃんと喋りきれなかったですが、
あ、でも最後、あれかな?
ちょっと気に入るセリフ、
一編抜粋してみましょうか。
広人の学校の、
一番最後のところなんですけど、
広人の学校で授業を受けている際に、
その途中で、
ヨーロッパで対戦が始まったという情報が入った。
欧州情勢が不運休を告げているのはご存知ですね。
先端は開かれ、対戦が始まった。
我が国も無関係ではない。
このような時に、そのような悠長な事業をして大丈夫なのですか?
これは、
党後、軍人の人かな?
同席している軍人の人が教えている教授に対して、
教えている教授に対して、そういったことをやっています。
その対して教授は、このような時期だからこそ、
博物のような学問を学ぶ必要があるのです。
ここで天皇、広人が、
もうよい。
教室の中で、小さいが明瞭な声が響きました。
殿下の声でした。
博物は楽しいぞ。
お前たちも、服部先生の講義を聞いてごらん。
その時、党後総裁は、
野木さんが全身全霊をかけてこの教室を作ろうとした理由が分かったような気がしました。
何か恐ろしいもの、禍々しいものが、
かつて野木さんが戦わなければならなかったものよりも、
遥かに巨大な何かが、
この国に近づいていることを野木さんは予測していたのか。
それを迎え撃つための要塞として、
この教室を作ったのではないだろうか。
というところで、今日の話はおしまいにできればと思います。
ありがとうございました。
18:32

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