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第225回 すぐに読めるのに、ずっと心に染みる「日本文学短編紹介回」
2026-05-04 56:49

第225回 すぐに読めるのに、ずっと心に染みる「日本文学短編紹介回」

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文学ラジオ第225回の紹介本

 

『サキの忘れ物』

津村記久子、新潮文庫 2023 単行本2020年

https://www.shinchosha.co.jp/book/120143/

『星々の悲しみ』

宮本輝 文春文庫(1984年初版) 単行本1981年

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167348243


『凍った時間』星新一(『ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語』収録)

頭木弘樹 編、毎日新聞出版 2021

https://mainichibooks.com/books/novel-critic/12.html


パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

 

【ダイチが出演しました!】

TBS Podcast 文化系トークラジオ Life

「教えて!文学フリマ東京42注目の本」Part1

https://open.spotify.com/episode/6mN9R3jeDb2KDaa5MioNhG?si=397f14c4deb64b77

Part2

https://open.spotify.com/episode/0iY4vMbKFwAmaEETWFuYZq?si=f0e72efc706343e9


【今回の内容】

改めて文学フリマ東京42参加します/新刊『海外文学ブックガイド2020-2026』は間に合うのか?/TBSポッドキャスト「文化系トークラジオ Life」で文フリ注目本の話をしてきた/四文屋を知る人はどれくらいいる?/第十二回日本翻訳大賞の発表について/今回は日本文学短編紹介回/常連客が本の世界へ誘う、津村記久子「サキの忘れ物」/浪人生が絵画と文学作品から垣間見たはずものは?宮本輝「星々の悲しみ」/サイボーグが誰にも理解されずにひきこもる、星新一「凍った時間」(アンソロジー『ひきこもり図書館』収録)/次回予告

 

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サマリー

今回の「文学ラジオ空飛び猫たち」では、パーソナリティのダイチとミエが、日本の短編小説3作品を紹介します。まずダイチは、津村記久子著『サキの忘れ物』から表題作を取り上げます。主人公の少女が、カフェの常連客との出会いや、彼女が忘れていった海外の短編集をきっかけに、自身の殻を破り成長していく姿を描いた物語です。次にミエは、宮本輝著『星々の悲しみ』を紹介します。浪人生の主人公が、図書館で出会った女子大生や、喫茶店で見かけた絵画「星々の悲しみ」に影響を受け、文学の世界に深く没入していく様子を、自身の体験も交えながら熱く語ります。最後にダイチは、星新一著『凍った時間』を紹介します。これは『ひきこもり図書館』というアンソロジーに収録されており、事故で全身機械化されたサイボーグのムントが、人々を救ったにも関わらず不信の目で見られ、再び引きこもってしまうという、切ない物語です。3作品を通して、人との出会いや文学が人生に与える影響、そして自己の内面との向き合い方が描かれています。

オープニングと番組紹介
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。
パーソナリティは私、ダイチとミエの2人でお送りします。文学のフォローではない2人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、日本文学短編紹介回ということで、日本の作家の短編をお互いに紹介していく回になります。
文学フリマ東京42と新刊、TBSポッドキャスト出演について
はい。まずちょっと今日はどれぐらい長くなるのかわからないですけど、ちょっとクイックにいきたいなと思ってるんですけど、というかあれか、ちょっとこれはリアルタイムで聞いている人がいたら、今日が文学フリマ東京42ですね。
そうですね、はいはい。
今まさに向かっている途中で聞いていらっしゃる方もいらっしゃるのかもしれませんが。
そうですね、あそいち聞かれている方いらっしゃればそうですよね。
かもしれませんが、お待ちしてますというのと、あれですね、海外文学ブックガイドっていう新作が出るので、おそらく間に合うと思います。
そうです。
ちょっと冷や冷やしてますけどね、今ね、この収録段階では確定してないんですけど、まだね。
そうですね、今回ちょっと言い訳をさせていただくとですね、なかなか本読む時間を持てなくて、この海外文学ブックガイドの制作にちょっと追われていたというのと、
あと入校したんですけど、その後ちょっとデータの不備、ちょっと僕が間違えてしまったところがありましたね。
いやいや、いろいろありましたね。
そう、データ差し替えたりして、農機が遅れてとかですね、ちょっといろいろバタバタがあって、なんかじっくり本を読む時間が持てなかったということもあって、ちょっと今回ですね、短編紹介という企画を急遽。
急遽させていただきますけど。
ちょっとその海外文学ブックガイドの件なんですけど、収録してるのが5月1日の朝かな、なんですけど、現段階ではちょっと多分大丈夫そうだぐらいの感じになってます。
おそらく5月4日には並べてお待ちすることができると思ってるんですけど、ちょっとどうなるかは、ちょっとまだハラハラしてるのが結構あるんで、来た時にあったら安心してください。
この話あれだな、もうちょっとまだ状況がわかる前の時に、ちょっと遅れそうっていうのがわかる前の時に、あれですね、これちょっと宣伝なんですけど、TBSポッドキャストの文化系トークライフっていうのがあるんですけど、
それがですね、梅猫沢メロンさんが司会をやっている文学フリーマー東京42のおすすめ本を紹介するというコーナーがありまして、それにちょっとありがたいことにですね、ちょっとお声掛けいただいて、ちょっと私の方が出させていただきました。
大地さんがね、出ておすすめ紹介してたんですよね。
これマジでリアルタイムで聞いてる人しか意味がないんですけど、もしよかったらそっちも聞いてみてください。概要欄に貼っておきましょうかね。
後から聞いてもしかしたら面白いかもしれないんで、ぜひ聞いてみてください。結構盛り上がりました。すごい盛り上がった、収録。
結構ね、あれ1時間ぐらいありましたよね収録というか配信が。
配信自体1時間半ぐらいあったんじゃないかな、50分25分ぐらいだったかな。実際はあれ2時間ぐらいの予定を言われていて、やっぱ最初30分ぐらい雑談してみたいな感じで。
その後、私諮問屋の本を紹介したんですよ。諮問屋って多分これ聞いてる人の中でおそらく2割ぐらいしかわかんないんじゃないかな、もうちょっといるかな。
2割くらいの人しかちょっとピンとこないと思うんですけど、諮問屋っていう飲み屋があるんですね、東京都内には。
「諮問屋」と収録の裏話
あ、みえさん知らない? 知らないです。
なんと、諮問屋はいい飲み屋ですよ。 そうなんですね。
安くて美味しい。諮問屋について書いてある陣があって、何回か前で買ったんだけど良かったんだよね。
それ、毎回出展してるぽかったんで窓辺87さんかなっていうサークル名なんですけど。
もし良かったら、今向かってるとき言ったら諮問屋で検索すると多分出てくると思うんで、文の諮問屋かなっていう陣を作ってるんですけど。
その話をしてしまったもんだから、その後3人、みねこざわメロンさんとライターのねむりえみさんと、3人で収録してたんですけど、
その後、諮問屋に飲みに行きました。 行ったんですね。
私多分ね、コロナ前によく行ったんですけど、コロナの後になってから諮問屋行くの初めてで、ちょっとハマっちゃいそうだまた。
やっぱね、うまいんだよな。諮問屋。安くてうまいんだよな。 いいですね、そういうところが。
東京都内には結構点在してるんで。 結構いっぱいあるんですか。
でも、その時も話したけど、東京のなんていうのかな、西側、中央線沿線に多いかもね。中央線沿線とか西部、新宿線とか。
私はよく行ってたのは中野に行ってましたね。 中野の諮問屋はちょっと綺麗だったな。諮問屋に比べるとわかんないけど、そんなたくさん行ってるわけじゃないんであれなんですけど。
でも諮問屋はあれなんですよね、行くたもの、食べ物の匂いとか焼き焦げる匂いとかを染み込ませたような壁が結構味があって、いいところなんですよね。
ちょっと余談でしたが。とかあって、そういうの話してるんでよかったら聞いてみてください。
文化クリームは終わった後でもね、ちょっといろんな本の話をしてるんで、楽しいと思います。
収録延期と短編紹介企画の背景
で、そんなわけで、そうなんですよ、ちょっといろいろ、その出演もあったりとかもしたのもあるのかな。
ちょっと私もですね、そもそもこの収録1回飛ばしてまして、理由はちょっと私がもうオーバーワーク気味なんでちょっと無理っすっていう弱音を吐いたっていう理由ですけど。
あの理由で多分収録をリスケしたの初めてだと思います。なんかもう疲れてダメだよみたいな感じ。
たぶん。あれ、体調不良とかあったかもしれないけど、単純になんか疲労感がやばいみたいな時は初めてだった気がしますね。
収録する前週ジンを作ってて二徹したんで、二日は徹夜したんで、土日で回復しなかったんですよね。
私はちょっとやばいと思って。まぁちょっと土日もいろいろやってたのもあるんだけど。っていうちょっとぐらい、二人とも追い込まれてましたね。
そうですね。まぁちょっと徹夜が続いたっていうのはね。ほんとそうで。ということでやっぱりちょっと軽めの。
ちょっと企画をということで。
回がいいなということで。
とはいえ別になんか手を抜くあれではないんですけど、ちょっと紹介はちゃんとしますんで楽しみにしていただけたらなと思います。
過去に同じようにちょっとやった回があって、第183回でアメリカ文学短編4本紹介会。これ意外と好評ですよね。
そうなんですよ。この企画で良かったです。
普通に楽しかったけど。で、次が最新SF作品紹介会。これはあんまり触れられないからそうでもなかったのかな。
いや、これもありました。
そうですそうです。やっぱりちょっと感想というか、SFもちょっと気になるものはありましたっていうので。
この連続でこういう企画して、こっちもやっててちょっと新鮮なところがあったんで。
またいつかそうなんです。アメリカの次はイギリスの作家の会とかしようかなとか話してたんですけども、
ちょっと今回日本の作家さんの短編でやることになったという感じですね。
珍しく日本の短編を行くので楽しんでいただけたらなと思います。
第12回日本翻訳大賞の発表
で、その前にちょっとしたお知らせをすると、第12回日本翻訳大賞の大賞が決定しました。
これが4月末かなに発表ありましたね。で、チェルノオビリーマニュアル原発事故を生きるケイト・ブラウン長安倍潤子役。
役はですね安倍潤子さん。他結構何名かで役している本がありまして、
これはちょっと日本翻訳大賞の中華発表か聞いた時に思いましたけどめっちゃ気になりましたね。
そうですよね。
ちょっとこれは読みたいですね。
そうですね。小説ではないんですよね。ノンフィクションになるんですけど、
なんかすごく読み物としてかなり読んでみたくなるような内容で。
また今だいぶ、あのちょっとあれだよね、この原発事故から節目の年なんだよね、今年ね。
うんうんうん。
86年だからちょうど40年か。
40年か。
40年経ってまして、あれだよね、今なんだっけ、ウクライナ戦争のあれでまたなんか穴が開いちゃったりしてるんだよね、確かね。
あーそうなんですか。
だからちょっとなかなかまた、結構また大変な状況にはなってるんだと思うんだよな、確か。
なんか中途半端なことは言えないからだけど。
ウクライナ戦争でもまたちょっとね、ロシア軍が確かチョルノオビリ原発を占拠してなんかあったはずなんだよな、とかあるんで。
そうなんですよね、結構またちょっといろいろ考えるタイミングには来ているというか、解決してないよね、これきっとね。
たぶんね、根本はね。
ちょっとこれ、そこまで詳しくないんで、なんかあれなんですけど、まあでもすごい関心はあるんでよみたいですね。
そうですね。もう一つ受賞作があって、両債本貴ですね。
円錬花さん。
円錬花ですね、来ましたね、円錬花。
作品で谷川剛さん役で、ガーデシャボー新社から出ているんですけども、
このね、中国を代表する作家さんの円錬花さんの、逆にちょっと今までこの円錬花さんの本役で対象って確かね、なかったと思うんですけども、
まあでもいよいよ選ばれたなというので。
僕、一応出た時すぐに買って、つんどくにしていたんですけども。
結構ね、すごい500ページ近くあって、2段組なんで。
やべえやつじゃん。
そうなんですよ、大変なんですよ。
これもやっぱり中間報告会で、読んでるとすごいもうすらすら読んでいけるというかですね、
もうなんか、もう話に引きこもれていくともうグイグイ読んでいける。
まあそのくらいすごい面白いっていうので。
いやこれもやっぱりすごい、本当何でしょうね、千夜一夜物語のような、このちょっと世にも不思議な、面白い話っていうのが、
なんかね、36個入っているみたいです。
だめ。
そうなんですよね。
まあ一応元ネタが、中国の古典で、梁祭史っていう短編集があるんですけども、古典の。
それを元にこの延年賀さんが、再創作というかですね。
まあより何というか生き生きした話にしてしまうという。
まあめっちゃ面白い、見たいっていうので。
いやこれもちょっと読みたいなとは思ってますね。
じゃあ行きますか。
まあそうですね。
行きましょうかね。この2冊はちょっと検討しますけど、必ずってちょっと言えないけど。
まあそうだね、2冊とも500ページぐらいある。
ドンキ本なんで。
なるべく。
対象ね、選ばれてるんで。
日本法約大賞の受賞式がですね、毎年夏にあるんですけど、7月の11日にあるというのはちょっと公表されてますんで、
詳しいことは日本法約大賞のホームページご覧くださいという形なんですけど、
この日はちょっとなるべく私は行こうと思ってるし、
みえさんも多分行くよね。
僕は行きます。
なんでこの日までに何とかこの2冊を。
2ヶ月ありますが。
そうですね。
読んどきたい。
読めたらいいですよね。
ちょっと個人的にやっぱりトピーカスクールが取るかなと思っておりましたので、
ちょっと残念ではあるかなと思ってます。
紹介作品の紹介と津村記久子「サキの忘れ物」
じゃあ本編、日本文学の短編小説を紹介していきたいと思います。
じゃあまずですね、作品最初に行きましょうか。
行っちゃいましょうか。
そうですね。
で、順番はあれかな。
みえさんが2冊で、私が1冊なので。
そうですね。
みえさんは私、みえさんにしましょうか。
じゃあそうしましょうか。
僕が最初に紹介するのは、津村菊子さんのさっきの忘れ物ですね。
これは新聴文庫で出ているんですけども、短編集で。
その表題作のさっきの忘れ物、今回これを紹介しようと思ってます。
続いて私がその後に宮本てるですね。
宮本てるさんの星々の悲しみを紹介しようと思ってます。
これ文春文庫で、今真相版出てるんですけど、
私が持っている初版はですね、1984年に発刊されていて、
単行本は1981年という結構古い作品であります。
最後にみえさんが。
最後が引きこもり図書館、部屋から出られない人のための十二の物語というですね、
こちらアンソロジーになるんですけども、
柏木ひろきさんが編集されているアンソロジーで、毎日新聞出版から2021年に出ているんですけども、
この中に収録されている星真一さんの凍った時間という短編を紹介しようと思っています。
うん、なるほど。
まあ短編とかねショートショートと言えば星真一さんということで。
いいですね。
ちょっとこのアンソロジーから。
引きこもり図書館私も持ってますね。
あ、そうなん。
読んでないけど。
今回は、前につんどくテーマに番外編で話したんで、ちょっとつんどくしている。
なるほど、そこから引っ張ってきたんですね。
取ってきました。
分かりました。
じゃあこんな感じで3作紹介する形ですね、今回は。
じゃあいきましょうか。
まず僕が最初、つむらきっ子さんのさっきの忘れ物ですね。
これ軽くどんな話かというのを言うとですね、主人公千春という女性で高校を中退して、
アルバイト生活、喫茶店でアルバイト生活をしている女の子になるんですけども、
なんて言うんですかね、ちょっと自分を持ってないというふうに解説とかでは言われてますし、
僕が読んでると、やっぱりちょっと自分の殻に閉じこもっているようなところがあるだというですね、
あんまりその人に自分を出したりとか、何かを打ち明けたりとか、
人と積極的に関わろうとかですね、あんまりそういうのはしないタイプの女の子で。
で、ちょっと家庭環境もあれで、ちょっと両親から、
なんて言うんですかね、ちょっとのけ者扱いされているようなところもあったり、
あと、もともと高校には通ってたんですけど、
友達関係、人間関係というところにちょっと嫌気がさせて、高校も中退して、
で、バイトしていて、かといってバイトしてるんですけど、
何か目指すようなところもなくというかですね、
日々、そんな日々過ごしてますという人で、
で、その喫茶店に、ちょっとある時から常連の女性が結構連日来るようになって、
結構遅い時間帯ですね、夜の時間帯とかに来て、コーヒーとケーキ頼んで、
で、その女性が来るたびに毎回本読んでるんですね。
で、そんな常連客がいたんですけど、ある時その常連客の女性が本を忘れていって、
で、その忘れていった本が、佐紀短編集というですね。
あれ、海外の?
そうです。
ああ、だよね。
有名な短編集ですよね。
そうです。これもね、新潮文庫で出てる、ちょっと紫の表紙で出てるんですけども、
佐紀という作家がいまして、で、佐紀短編集。
で、この主人公の女の子はその本とか全然読んだことないんで、もちろん分かんないんですよ。
佐紀っていう人。ただこの女の子が元彼氏と付き合ってた時、
もし子供生まれたら、女の子やったら佐紀っていう名前にしようと思ってたっていうですね。
ああ、なるほどね。
っていうそんなことがあってですね、たまたまこの忘れ物の本を手に取って、
ちょっと読んでみるんですね。
そしたらあんまり分からないところもありつつ、でも読めるところもあるっていうですね。
最初はそんな感覚だったんですけども、この常連客の女性とそれがきっかけでですね、ちょっと会話をするようになっていくんですね。
で、この女の子もあんまり人と積極的に関わるっていうのは今までなかったんですけど、
この女性の常連客に対してはちょっと声をかけるようになったりですね。
なんかその佐紀短編集のこの話が自分は面白かったって言われたら、それを読んだりして。
で、そっからこの女の子のエンドがちょっと変わっていくっていうかですね。
やっぱりその自分の殻に入っていたようなところはあったんですけども、
なんかちょっとそこから状態が変わっていくと。
で、クライマックスになっていて。
このちょっと主人公の女の子が風邪をひいて、ちょっとバイトお休み日があって。
で、この常連の女性がですね、バイト先に来て手紙を残していくんですね。
というのもこの女性がそのカフェの常連になったっていうのが、
元々その友人がその病院、近くの病院で入院していて。
ちょっともう余命わずかっていうようなですね。
そんなところで、それで連日看病で通ってあったんですけども。
友人が亡くなって、でもここに来ることもないだろうというので、最後に手紙を残していって。
で、その女の子がですね、その風邪が治ってバイトに来たら、その常連客から手紙があったよと。
で、その手紙を開くとですね、おすすめの本のリストが書かれていたと。
リーディングリストですね。で、わーっとなると。
で、そこから10年後ですね。もうちょっと10年後にとるんですけども、すごい展開になっているというですね。
もうそんな短編集で。いやこれはですね、もう本当にあの、主人公の女の子がやっぱりその人として変わっていくっていうですね。
その本当にターニングポイントが明確にその短編の中で書かれていて。
で、やっぱりあの、その人を変えるそのきっかけというか。
この常連の女性の人が、その女の子を本当にもう人として変えていったり、その人生をがらって変えていったきっかけになったんですけども。
それは常連の女性であったり、その本ですよね。さっき短編集であったり。
で、ただ、なんかその人を変える人っていうのが、すごい人とも限らないっていう。
この常連の女性っていうのが、結構ね、お母さんより年上だけど、おばあちゃんほどの年齢でもないぐらいの人で。
で、至ってなんか普通の人というか、すごい誠実な人なんですけども。すごいなんかカリスマ性があるとかですね。
すごいなんか相手に何か与えるような人とか。そんなすごい人ってわけではないんですよね。
どっちかっていうと普通の人という。
でもそんな普通の人でも、そういった出会いによってとか、ちょっと偶然とかね、あるかもしれないですけど。
そこに本とか書き合わせたりして、人の人生ってやっぱり変わることもあるんだなとか。
そうやって空にちょっと閉じこもっていた女の子が。なんかちょっと自分からっていうふうにね。
その状態が変わっていったりするっていう。そういったところがね、すごいしっかり書かれていて。
で、これ最後の10年後に飛ぶと、結構泣きましたね。
あー、なるほど。いいですね。
すごい良かったです。
なんかすごい良さそう。やっぱりいいね。本がきっかけっていうのも。
そうですね。
つむらきっ子さん的にもすごいやりたそうなことだし。
すごい。
これは短編集で最初に収録されてるんですね。40ページぐらいですかね。
なるほど。
で、これがすごい良かったんでも逆にそれ以降の話がちょっと読めなかったんですね。
わかる。そういう時あるよね。
そうなんですよ。これあまりにもこのインパクトが強くて、この1作目の。
でもやっぱり自分としても好きなこの作品で。すごく希望がある。
そうなんですよね。やっぱりこの人との出会いとか、本が持っているものとか、
それがちょっとしたことかもしれないですけど、そこに希望を感じれるところがあるっていう。
いいですね。ちなみにこのリーディングリストの中の本で、何ていうのかな。
なんか結構、それも結構ネタバレで大きいとこなんですかね。そのリストの本。
リストの本は出てくる?
ちょろっと出てきます。
全部は出てこないって感じ?
全部は出てこないと思います。
結構でも定番の本なんです。アガサー・クリスティとか、アシモフとかかな。
モームか。
サマセット・モームね。
そうですそうです。
なるほど。じゃあ割と海外文学のリストなんですね。
そうですね。日本の作家も入ってたのかな。海外の作家が多いのかな。
えー面白そう。
でも小田作之介も。
あーはいはい。
それ確かに全部読んだら結構インパクトありそうね。
そうですね。それを1年かけて読むのかな。
そこのまあまあでも10年後に飛んだ時のこのインパクトがすごかったので。
そこはすごそうね。面白そう。
すごいなって本当に思いますね。
いやーでも津永貴子さんの2020年ってことはコロナ禍ぐらいの時に書いてた小説ってことですよねきっとね。
単行本が2020年って感じで。
でもってことはその前の年代に書いててって感じか。
多分そうですね。その前かその年かあれですけど。
いいっすね。津永さんの本たまに読みたくなるからな。
なんかすごい温度感の高い作品を書かないけどじわじわいい作品を書く人ですよね。
津永さんってね全体的にね。
そうですね。
お好きなんだよな。
そうですね。これ読んでさっきの短編集もちょっと気になって一応手に取ってみたんですけども。
さっきの短編集も面白いですね。
面白そうっすよね。気にはなってるけど読んだことない作家の人に。
10ページぐらいの短編がいくつか入ってて。
確かにこれをでも全然本読んだことがない女の子が読んだら。
結構面食らう。
そう面食らうと思います。
読まないきっとね。
そこはやっぱり投げ出さずに。
これが面白いよって言われたらその短編集の中のその作品を読んでみたりしたりしてたんで。
宮本輝「星々の悲しみ」
なるほど。いいっすね。続いて私の方でいきますね。
私が紹介するのは星々の悲しみ宮本てるですね。
これも短編集で一番最初に入っている作品が星々の悲しみという作品です。
この作品はですね、ちなみにめちゃくちゃ読んでます。
何回も読んでるんですか?
これ浪人生の話なんですよ。
浪人が決まった時から秋ぐらいまでの期間かな。
ぐらいの話なんですけど。
私はこれ浪人生の時に読みました。
そっからもうすごい好きになっちゃって結構定期的に読んでるんで。
もしかしたら10回以上読んでるかもしれないですね。
それぐらい読んでるかもしれない。
これ一番最初に入っているんで通しで読んだのは多分1回か2回ぐらいです。その短編全部。
星々の悲しみばっかり読み返すっていうぐらいちょっと気に入ってる作品なんですけど。
じゃあまず一旦ちょっと紹介しますね。
浪人が決まった時にですね。
主人公はね、確か名前一人称なんだけど。
僕で一人称なんだけど。
名前がね、清水なんだっけな。清水くんなんだよな。
清水康隆か。っていう主人公がいるんですけど。
浪人が決まって、その後予備校に入るんですよ。
でも予備校に行かなきゃいけない日に手続きをしただけかな。
そうか一回最初の実力試験、予備校の実力試験を受けて
だいたい真ん中ぐらいだなっていう結果が出てて。
なんとなくその掲示板を見た後、フラッと帰ろうとした時に
無償に本が読みたくなったというか。
ここの文章めっちゃ綺麗なんですけど。
その時、無償に僕は現実的ではないもの、遠い世界のもの、心ときめくもの、
しかも嘘、偽りのないものの中に浸り込んでいきたくなったのだった。
そのまま図書館に行くんですよ、この人。図書館に行くんですね。
図書館に行ったら、何読もうかなみたいな感じになるんですけど。
そこにノートを一冊持ち込んで、いわゆる一般経済誌に持ち込んで
読書しようと思って、外国文学と書かれたところに立つんですね。
ロシアと示されたところに行くんですけど、その時にロシア文学のところに
女子大生らしき女の子がいて、トルストイの復活を読んでたんですね。
その子に一目惚れをしてしまって。
一目惚れっていう表現はしたいんですけど、いろいろ描写があって書いてあって。
一目惚れをしてしまって、その子にその本もう読み終わりますかっていうのを聞くんですよ。
え、探してるんですかみたいになって。
すいません、まだもう2、3日は読み終わるにはかかると思いますみたいに言われて。
あ、なら他の本読んでますから気にせずに読んでくださいねみたいな感じで行くんですけど。
その人ね、ツルゲーネ風全集を見始めるんですけど、主人公は。
そしたらその子が来て半分読むのに1週間かかった。
誰か待ってると思ったら全然読めなくなっちゃったからどうぞ先に読んでくださいって。
いいんですいいんですみたいになるんだけど、僕は読みたい本がたくさんあるからって。
で、そういう時にもうふと何のあれもなくこう言っちゃうんですよね。
今年中にあそこにある本を全部読むんですからと。
言って指差した本棚がフランス文学とロシア文学のコーナーっていうところで。
で、なんかこれ冗談だろうなとかいう感じになっちゃって、その女の子も笑って帰っていったんですけど。
で、トルストイをですね、先に読み出すんですよ。
で、それ以降この僕は毎日図書館に通うようになります。
予備校に行かずにずっと毎日図書館に通って、このロシア文学の本棚に取り込むようになるんですね。
でも、もちろんまたその女の子に会いたいなっていう気持ちはあるんですけど、その女の子現れないですね。
っていうので時間が過ぎていくんですけど、でたまたま図書館の前に2人の男がいて。
その時は牛乳瓶に石を投げて入れようとしてるんですよ、トークの。
2人でどっちが入れるかを競ってる感じで。
で、なんとなく顔に見覚えがあって、その2人。で、予備校の同級生なんですよね。
で、1週間も4日か5日しか行ってない予備校だからあれなんだけど。
でも顔覚えてて、あっとなって。
で、あっちもなんとなくあれあいつ予備校のやつだねみたいな空気を出してきて。
で、2人がこうやってるとこに前を通った時に何してんのみたいになったら、
なんか図書館の入り口で1万円拾ったんだと。
で、見つけたのは俺なんだけどこいつが足で踏んだんだって言って。
今どっちのものにするか、結局をつけるために牛乳瓶に石を入れた方が取るっていうやつをやってるんだみたいなことを言ってて、
あっそうなんだって言って、で、その時主人公がパッて石を投げたら入っちゃうんですよね。
で、うおーってなって。
で、盛り上がって3人で主人公がよく行く蛇行っていう喫茶店に行くんですよ、その後。
で、ここはもう言い方だけですけど、ちょっと客が少ないから、
いつまで出張ってもなんも言われないぜみたいな感じで、勉強もできるし、本も読めるしみたいな感じで過ごし始めるんですけど。
で、そこに絵が飾ってあるんですよ。
で、その絵のタイトルが星々の悲しみっていう絵が飾ってあって、どんな絵かっていうと、少年が一人で寝そべっている絵なんですね。
で、麦わら帽子をかぶって顔を隠している絵なんですけど、めちゃくちゃ油彩かな。
で、すごく勢いのある形、光の筋とか木の葉っぱとかがすごく細かく描かれていて、すごい迫力のある絵なんですよ。
で、これがですね、作者が20歳で死んじゃった子なんですよね、の遺作みたいな感じであって、すごいいい絵なんだけどみたいな。
で、それが主人公はこの絵が好きなんだよねみたいな話をして、そうなんだみたいな。
で、何だっけな、何か手に入れたいんだったら何だろうって言ったら、
なんで図書館に通うようになったかって話をしてるんで、何が手に入れたらいいって言われたときに、図書館で会った女の子とこの絵が欲しいって主人公は言うんですね。
で、主人公が会計をしている間に、この1万円でいいよ、お前の分も奢ってあげるから、この1万円とりあえず払ってこいって言われて、
分かった分かったって払っている間に、お釣りとかもらっている間に、ふとその絵を最後に見ようと思ったら亡くなってるんですよ。
え?ってなって、慌てて出たら、その2人が運び出してて、毎日持ってくぞってなって、絵を盗み出しちゃうんですね。
その後、ここ結構ドタバタするんですけど、その後主人公は、まあちょっと色々あるんですけど、その絵を夜の夜の見るっていう時間が結構増えてて、
もちろん後々これ問題になるんですけど、盗まれちゃったんで、色々あるんですけど。
で、その後これをきっかけにこの2人とすごい仲良くなって、この2人はかなり真面目に勉強してます、主人公と違って。
1人はすげえイケメンで、顔もめっちゃかっこよくて、めちゃくちゃ成績が優秀だったんだけど、たまたま現役の試験1つだけミスを犯しちゃって、
行きたかった、大学に行けなかった。で、医学部目指してて、しかも医学部のタップ校を目指してるから、
でも今後も行けば合格間違いなしって言われているような人と、でもう1人はもうちょっと勉強はそこまでじゃないし、顔もそんなかっこよくないんだけど、
医者を頑張って目指している2人。で、幼馴染がすごい仲がいいんですよ。で、その2人と交流していくんですね。
で、この2人の交流が続いていって、で、やがてちょっとね、優秀イケメン君がですね、腰が痛いとか言い出して、入院しちゃうんですよね。
そしたらちょっとまあ、いろいろどこまで話すかなんだけど、彼がちょっと重い病にしてしまうっていうところで終わっていく。
ちょっと濁すそれがいいなんですけど、っていう形になってて、でもこの僕はその間、この2人と交流はしながらもう一向に予備校に行かないんですよ。
勉強もほぼほとんど、夜家でちょっとするけど、あんまり進まないし、日中は予備校に行くふりして図書館に入りたって、
本を読んでるしっていう生活が続いていくんですね。で、ちなみに出だしもめっちゃよくて、その年僕は162編の小説を読んだっていう。
162作2編、まあ短編集も含めてだと思うんであれなんですけど、だから単純に162作じゃないと思うんですけど、162の小説を読んだっていうことが書かれてて。
で、いろいろあるんですよね、この星々の悲しみっていう絵について思いを馳せてみたり、なんでこういう絵を描いたんだろうと、なんでこの写真でしまったんだろうとか、思いを馳せたりとか。
あと結構好きなシーンは、勉強に行き詰まっていて、ふと、この主人公商店街に住んでるんですけど、商店街の和菓子屋の息子が同級生で幼馴染なんですけど、
そいつが結構天体観測にハマってる意識があって、勉強に行き詰まったからちょっと星見せてくれよって言って、夜中、真夜中訪ねて行って、そいつが寝てたのに起きて望遠鏡を組み立てて一緒に空を見上げるみたいなシーンがあるんですけど。
とか結構なんかよくて、そこでもね、なんだっけな、星は、今日は星が綺麗だぞって言って、主人公が。だから見せろって言うんだけど、星なんていつでも綺麗だぜみたいな話が。こういうちょっとやり取りがめっちゃよくて。これね、でもね、やっぱりすごいね、ラストの一文が超綺麗なんですよね。
そのいろんな、主人公はこちこちの悲しみっていう絵についてもいろいろ思ってるし、そのイケメンの優等生が入院しちゃったのをお見舞いに行ったりとかして、いろんなことも考えるようになっていて、最後、このラストの一文がね、すごい綺麗なんだよな。
アリオシっていうのが、そのイケメン君の名前なんですけど、不意に僕の心にアリオシの最後の笑顔が浮かんできた。僕はある考えを持って、その時アリオシのことを思い出した。アリオシは笑って、またなと言ったのだった。だから僕は思った。もしかしたら、白名の画家が星々の悲しみの中にはめ込もうとして果たせなかったものを、
さらにこれまで読みふけてきた百数十遍の小説が語ろうとしてついに語れなかったところのものを、僕はあの瞬間にかすかに垣間見たはずではなかったか。っていうのに終わるんですよね。なんかここ、なんかすごく文学が表現しようとしてきてるものを、なんかこの文章で全部持ってってる感じがして、初めて読んだ時にすごい感動したんですよね。
終わりのいいですね。
すごい、いや、これは宮本てるすげえと思って。
そうですね。どんだけ言葉を尽くしたりとか、どんだけ絵に描いたりしても、何か言えないことというか、でもそんなものがあるっていうのが。
やっぱそれが芸術なんだろうなって思うんですよね。なんか表現しようとしても表現できないけれども、なんかね、なんとかして表現しようとしてるみたいな。
そうですね。とか人間が、人がね、そもそも持っているものというか、それっていくら言葉尽くしても出なかったりとか。
これを読んだ時に多分これを書きたくて宮本てるはこれを書いたんだろうなと思って、すごい感動したんですよね。
だからなんか文学を好きになったきっかけの一つは絶対私これにあるんで、18の時に読んでるんで。
それまであれですもん、前もどっかで話したけどリングとかホラー小説が入って、なんか太宰治の人間資格読んであわねえなと思って最初挫折して。
文学じゃなくてエンタメだなと思って読んだんですけど、たまたまこれを手に取るきっかけがあって。
それもねあれなんだよね、浪人してて現代文の問題集を解いてる時に、これがこのホショホショの悲しみの一部が使われてたんですよ。
昔の作品とかよくあると思うんですけど、この小説面白いなと思ったんだよね、抜き出されてるとこだけ読んでも。
だからちょっとずっと気になってて、たまたまその時代私が浪人してる時なんかネットがこんなに発達しないんで、すぐ検索できないんですよ。
すぐ宮本てるホショホショの悲しみみたいな感じでグーグル検索、グーグルもなかったんで検索できないんで、
なんかメモっといて、それを持ってて、たまたま田舎にいたんでそんなに大きな本を読めたことなかったんで、
大きな本を読めるの結構大変だったんで、それこそ参考書買いに行って全然違う伊坂幸太郎の本を買ってくるみたいなことをやってたんですけど、
これなんだっけな、どっかのオープンキャンパスにいた時に目の前にあったブックオフにあったんですよね、このホショホショの悲しみが。
買ったんですよね。そこからずっと持っている一冊なんですけど、めちゃめちゃくちゃいいですよね。
なかなか短編ですがいろんな話がちょっと散りばめられていて、かなり濃い作品だなと思います。
その当時浪人生だったのもあるから、すごい自分の気持ちにもリンクしたし、私もね、勉強措置抜けで本読んでた時あったんで、浪人しながら、
全然こんなロシアの文学とかフランスの文学とか読んでないけど、すげえ伊坂幸太郎読んでたんですよね、浪人生の時。
森宏か、すごい読んでてとかあって、なんかそれもわかるなとかっていうのもあったし、
あとなんかね、こういうのが文学だなってすごいパーンって入ってきたんだよな。
なんか今まで文学ってなんだろうみたいな感じだったけど、これだなって思った、最初の一冊で。
当時やっぱ小説家になりたいって思ってたから、こういう本を書きたいって思ってた。
こういう先を書きたいなって思ったし、なんかすごい自分の中では宮本テレのほしぼしの悲しみはめちゃくちゃ大きい作品なんですよね。
だからこれをその後も10回ぐらいですかね、もう読み返してるんですかね。
森宏 2回読んでるかも、もっと読んでるかもしれないね。
ああ、そっか。普段印象とかってどうなんですか、やっぱ。
森宏 あ、いやね、変わるよ、変わる変わる。最初とか、
例えば、ちなみにこれ収録の前夜に1回読み返したんですけど、60ページぐらいの作品なんですね。
はいはい。
森宏 なんでまあ、1時間かかんないぐらいで読めちゃうんで、あれなんですけど。
読んだ当初はそんな感じじゃなかったんだけど、やっぱこの僕がやっぱりまだどうやっても18歳だなっていう感じとかが結構はしばしに出てて。
衝動的ですよね。なんかやることが。
森宏 このね、最初のね、あのあれなんだよね、女の子に話しかける時の描写のところで、
その本もう読められますかって聞いたって書いてあって、
声をかけてから僕はまたこれ以上上手いきっかけの作り方なかったと自分自身にも驚いたぐらいだったぐらい、
この声の書き方が上手くいったって思ってるんだけど。
そう思っちゃってるんですよ。
森宏 思ってるんだけど、でも冷静に考えたらこんなトルストリーの長い本を読んでて、
えっとね、彼女は顔を上げ半分ぐらいまで読み終えた分厚い本を閉じてって半分しかまだ読んでないですよ。
その本も読めますかっていう。
結構分厚いですもんね。
森宏 いう声の書き方結構ダメだろうって思うんですけど、
それは最初読んだ時全然気づかなかったし、ちょっと大人になってから読んだ時に、
これちょっとあれだな、話し書き方雑だなとか思ったりしたとかあるし、
あとでも、やっぱりこのまとめ方は何回読んでも上手いなって思うんだよな。
それはあるかな。
そうだ、その声かけた女の子はその後は出てくる。
森宏 一回だけ出てくる。それもちょっと上手いなと思ったけどね。
一回だけ出てくるんですよね。
そうなんです。
森宏 なんかその女の子の気を引くために、
ロシア文学とか全部読もうとしてるんじゃないのかなって最初は話聞いてて思ったんですけど、
やっぱり途中からちょっと変わってくるんですかね。
完全に読書が目的になってる。
森宏 でもそれも青春っぽくていいかもしれないですよね。
最初のきっかけはね、どうあれ。やっぱり途中から。
そうなんだよね。一応ね、やっぱりね、予備校にも行かず八月が終えようとしてる時に、
ここの文章多いんだよな。
僕は計画性というものを全く持ち合わせていない人間であると同時に、
情熱に惑わせる純粋性すら欠落している人間であるらしかった。
毎日夜になると勉強のスケジュールを立て直したが、実行することはなく、
架空の物語と人物に数多く遭遇したが、
いっぺんの小説すら自分で作り出してみようとは思わなかったからだ。
僕はその夏、海にも冷房にも聞いた映画館にも行かず、図書館の片隅で、
フィリップのビビュード・モンパルナスとスタンダールのパルムの草音を読んだ。
活字を読むスピードが落ちたのは、暑さと不安のせいだった。
あと、読書にある種の喜びと事実を感じるようになったのは、
九月に入ってからだったっていうような感じで、
ちょっと自分の中でも読書の位置が変わってくるんだよね。
だから、本当に小説を読むことにちょっとした意味を見出し始めて、
で、飲めり込んでいくこともあるし。
すごい良い小説ですね。
完全に昔の小説だから真相は出てるけどね、
なかなか手に取る人少ないかもしれないけど、これめっちゃ良いと思いますね。
なんか良いですね。
本当、時代問わず10代のうちに読んでみたい本かなと聞いてると思いますね。
そうやって星々の悲しみの絵はちょっと気になりますね。
実際、実在しないこの絵だと思うんですけども。
ちなみに、真相版じゃない方のカバーがちょっとそれっぽい絵なんだよね、ちょっとね。
めいさんにはこれ分かると思うけど。
ちょっと今ネットで見てるんですけど。
9番の方がちょっとっぽい絵。
なんかちょっと横たわってる。
これ木の下かどうか分かんないけどね。
それっぽい。
でも麦わら帽子は被ってないんだよな。
あ、そっか。
ちょっと違うんだけどね。
カバーは佐藤忠義さんっていう人がデザイン描いてるのかな。
という感じで。
まさか。
こんな思いっきり人生の一冊みたいな本が出てくると。
でもね、ちょっと短編って言ったらもうこれかなと。
すげえ古いの引っ張り出してきたよね。
はいはい。なるほど。
星新一「凍った時間」
じゃあ最後、聞きましょうか。
うん。聞きましょう。
じゃあ最後がですね。
星真一さんの凍った時間ですね。
これは先週の方でお伝えした引きこもり図書館というアンソロジーの中で入っている一冊で。
ちょっと迷ったんですよね。
このアンソロジー結構いろんなやっぱり作品が入っていて。
海外の作家だと半岸さんの私の女の実っていう。
採植主義者が誕生するきっかけとなった短編ですね。
これもすごい良かったんですね。
で、あともう1個ちょっと迷ったのが屋根裏の邦楽図っていう宇野浩二さんという。
これ大正時代の作家さんの話なんですけど。
大正7年に書かれたニート文学で。
ニート文学としては最初の始まりじゃないかと言われるような。
ニート文学っていうジャンルが。
大学卒業した後、仕事せずに家でちょっとプライドの高い男が。
作家志望の男が引きこもって言う話で。
それも面白かったです。
ちょっと今回星井信一さんの凍った時間っていうのがやっぱりちょっとSFになるんですけど。
これは引きこもりサイボーグの話ですね。
ムントという名前の人物で。
ロボットとサイボーグってちょっと違うんですね。
サイボーグっていうのは元々人間だった。
人がサイボーグになると。
このムントも元々人間だったんですけど。
ちょっと工場で働いてた時、事故にあって。
脳以外もロボット化すると。
それでなんとか生き延びれたんで。
脳だけは元の状態で、それ以外全部サイボーグ、機械になっているという。
そういう人ですね。
この社会の中ではそういう人ってちょっと不信がられるんですね。
やっぱり見た目も違うし。
何から何まで違うしという。
かなり不信者的な目で見られてしまうと。
なんでちょっとそういう人間社会に嫌気をさせていて。
地下2階の部屋に引きこもっていて。
人目とかすごい気にするタイプのこの人なんでムントは。
なんで引きこもって。
唯一の楽しみテレビを見ることで。
マーダボットの部屋に来てくる兵器にちょっと似てるところが若干あるんですけど。
なんとなく呼んでてもですね。
ちょっと兵器っぽいなって思うところも若干あったりするんですけど。
そういう唯一の楽しみテレビなんですが、ある日ですね。
テレビがどの局も繋がらなくなってしまうと。
これは何かあったんじゃないかと思って電話をいろんなところにかけるんですけど。
どこも電話繋がらないと。
これはもしかすると地上でとんでもないことが起きたんじゃないかというので。
ちょっと勇気を出して地上に上がってみるんですね。ムントが。
本当も何年ぶりとかそんなかもしれないですけど。
そうしたら人も動物もバタンって倒れてるんですね。
道行く全ての人とかが全員倒れていて意識もないと。
これはもう一大事なのでとにかく生きてる人とかいないのかと思って探そうとするんですけど。
そうしたら車がやってきて声をかけられるんですけど。
車に乗ってる人は防具服を着てガスマスクみたいなのをしていて。
これにはちょっと話があってですね。
ネタバレになるんで何が起きたのかというのはあんまり言わないでおこうと思うんですけども。
バタンって人が倒れてるっていうのは麻痺してしまう薬がばらまかれたっていうのが原因で。
その間にですねちょっと悪いことしようという人たちがいて。
ムントは細胞具なんでその麻痺の薬が効かなかったんですね。
相手から悪いことしようとしている人からするとまさかその細胞具が紛れてるなんて思ってなかったっていうので。
ムントがですねそういう悪いことしようとしている人をやっつけて。
麻痺の薬というのもある時間が経つと回復するんですけど。
それで何時間か経つと人々がですねまた目が覚めて起き上がって。
でその場にはムントもいるわけなんですけど。
そうしたら人々があれ何で自分たち寝てたんだろうと。
なんかねちょっと不思議があって周囲をキョロキョロ見て。
そうしたらやっぱ細胞具のムントがいるんですね。
なんでみんなこのムントをかなり不審な目で見ると。
あれがなんか悪いことしたんじゃないかなと。何かを起こしたんじゃないかなと。
でムントはその視線をすごい感じてやっぱ地下に引きこもりたいなと思って家に帰ろうとするっていう。
そういう話ですね。
いやーこれがなんかその結構軽いタッチで書かれてるんで。
すごい面白く読めるんですよ本当に。
なんかそういう面白い話なんですけど。
なかなかこれもねちょっと救いがあるのかないのか。
このムント側の視点からするとですね。
この人のなんていうのかな。
なんとも言えない。
この人間社会の嫌なところをやっぱり感じさせてしまう。
なるほど。
結構なんかありがちなストーリーコードだよね。
救ったのにできたと思われるみたいな。
そうなんですよ。
さっきの忘れ物の主人公もやっぱりちょっと引きこもっているところは、
引きこもるっていうかね自分の殻に閉じこもっているところはあって、
でこのムントもやっぱり自分の殻に閉じこもっていて、
で一方はさっきの忘れ物の方はやっぱりその人との出会いとか、
やっぱりその人との関わりっていうところでだんだん自分が変わっていくっていうのが、
見えたんですけど、このムントの方は、
やっぱりこの作品の中で人との関わりっていうところはなかったんですよね。
人が寝てる間にこっそりと一人で行動を起こしたっていう話で、
そこがちょっとかわいそうなところ。
結果しか周りの人には、結果さえ知られないってことか。
なんでね、そこが、そうなんで誰にも知られずにいいことをしたら、
結局誰にも知られてないので、結局印象、相手から見える印象も変わらないし。
そうなんですよ。でムントも結局、まあいいことしたはずなんですけど、
周囲から結局自分が悪者やって思われるようなことになってしまうと、
より引きこもってしまうというか、より自分の殻に閉じこもってしまうというかね、
そっちの方に行ってしまっている。
なんでちょっと思ったのは、自分の殻に閉じこもるというか、
自分を変えるみたいなところって、やっぱり人との関わりっていうところがすごく大きいんじゃないかなっていうですね。
そこはちょっと思いましたね。
少ない作品を比較しての話ですけど。
なるほど。
そうなんですよね。もしかしたらこの星々の悲しみも、やっぱり主人公が出会う友人とか、
強烈な出会いっていうか、つながりっていうのがあったから、
主人公のいろんな心の揺れ動きとか、そういうのがあったんじゃないかなと思ったし。
そういったところではムーンとはそう。
そういう出会いみたいなところがないっていうのはちょっとかわいそうな話に思いましたね。
すごいね。でも誰にも認識されずにいる人物みたいなのって。
引きこもりってそういうことだもんね。
そうですね。
これを引きこもりという文脈で引っ張ってきた人が、柏木さんがいるわけだよね。すごいよね。
そうですね。やっぱり面白いです。アンソロジーは。
確かにアンソロジーってそういう編集者の、編集する人の目利きが本当にいいよね。
そうなんですよね。アンソロジーの中には桃太郎も入ってるんですよ、実は。
桃太郎って引きこもり?
桃太郎って実はいろんなバリエーションの話があるみたいで、これ桃太郎に限らずそういう昔話っていうんですけど、
そういうのって意外といろんなバリエーションが作られていて、その中の一つは引きこもり傾向なる桃太郎の話で、鬼に対して聞かない話とかですね。
面白い。離れるワードスキルだな。
いいですね。俺も読んでみようかな、ちょっと引きこもり図書館。
面白いです。やっぱりこの中ではやっぱり半顔さんの短編がめちゃめちゃいいですね。
そうだよね。半顔さんの読みたくて買ったのに読んでないわ。
確かにそうだった。
じゃあちょっと今日はこんな感じで三本紹介してきましたけどね。
追加紹介作品と次回予告
三本紹介してきましたね。
本当は私もう一作紹介したいと思ってちょっと読もうと思ってたけど時間なくて読めなかったのは、もとやゆきこさんの小説ですね。
ちょっとセルフィの死ってやつかぬるい毒どっちか迷えて、ぬるい毒をちょっと最初の方だけ読み出したんだけどちょっと時間なくて。
ほしほしの悲しみだけになっちゃいましたけど。またちょっと機会があればもっとゆきこの小説も。
そうですね。この短編紹介会とか2回目とかもまたどっかで。
なんやかんや評判だったらまた好評だったりやりましょうか。
じゃあそんなわけでちょっと次回予告したいと思います。
次回はですね、エッセイ紹介会になります。またちょっと詰まっているので少しこんな感じで軽く届けたいと思っているのでお楽しみに。
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番組概要欄から入っていきますのでぜひご確認ください。
番組の感想やリクエストまたこの番組を聞いて紹介された本を読みました。
読み返しながらございましたらハッシュタグ空飛猫たちをつけて教えていただけると大変嬉しいです。
Fixやインスタの投稿などでお待ちしております。
お手本もですね番組情報欄に載せております。
こちらのリクエストや悩み相談と何でもいいのでお送りください。
そしてこの番組気に入っていただけましたら積極的に拡散共有してあげると助かります。
エンディング
ではまた来週。
ありがとうございました。
56:49

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