特集「アメリカ人の原爆観を描く」について
TanaRadio Magazine 第1号で特集した映画『オッペンハイマー』では,オッペンハイマーを初めとする様々なアメリカ人の原爆観を描いていました。それ以外にも,今年はアメリカ人の原爆観を描いた作品に触れる機会がありました。一つは,マンハッタン計画に関わったアメリカの若者の戦中・戦後を描いた日本の演劇『イノセント・ピープル』であり,もう一つは,マンハッタン計画でプルトニウム生産に関わった労働者とその家族が住んだ町リッチランドの人々を描いたアメリカの映画『リッチランド』です。本マガジンでは,そうしたアメリカ人の原爆観を描いた作品に関して私が語ったエピソードを集めました。
映画『オッペンハイマー』について(2024.3.13〜)
これについては,先に述べたとおり,TanaRadio Magazineの第1号で特集しました。
演劇『イノセント・ピープル』の再演を知って(2024.5.10-5.11 / 6.17)
日本人がアメリカの原爆開発に関わった人々を演じた演劇『イノセント・ピープル』が,『オッペンハイマー』日本公開とほぼ同じ時期に再演されていたことを知りました。もし事前に知っていれば,是非観たいと思った作品です。映画『オッペンハイマー』とこの作品の両方を観たら,さらに原爆開発に携わったアメリカ人のことを深く考えることができたはずです。
しかし,私が先に知ったのは,その演劇の戯曲が2024年4月に出版されたということです。その翌日,その演劇自体が3月に再演されていたことを知りました。それらのことが,次の声日記で語られています。
その後,『イノセント・ピープル』の戯曲を読み,その感想を語りました。
オッペンハイマーの謝罪に関するニュース(2024.6.20)
1964年に渡米した被爆者にオッペンハイマーが謝罪していたというニュースがありましたので,紹介しました。『イノセント・ピープル』では,謝罪しないアメリカ人が描かれていましたが,オッペンハイマーはそうでないアメリカ人の一人だということが分かりました。
映画『リッチランド』を観て(2024.7.2 / 7.9 / 7.11)
2023年6月にアメリカで公開された映画『リッチランド』が,2024年7月から日本でも公開されることになりました。その情報と,実際に観にいった感想などについて語りました。
(TanaRadio Magazine, No.5 おわり)