TanaRadio Magazineの特集
7月14日日曜日の声日記です。
昨日の夜、TanaRadio Magazineの第5号を配信しました。
特集テーマは、「アメリカ人の原爆観を描く」というもので、
これは、私が最近語っている映画『リッチランド』に関することをマガジンでまとめたいなと思いまして、
それに関連して、アメリカ人の原爆観がよくわかる日本の演劇
『イノセント・ピープル』、これと、それからさらにさかのぼって、
映画『オッペンハイマー』、それに関するものをまとめてみました。
『イノセント・ピープル』に関しては、TanaRadio Magazineの第1号、
これのテーマが映画『オッペンハイマー』だったので、そちらの方に入れていたんですね。
同じ、アメリカ人を描いた作品ということで、オッペンハイマーに関係あるかなと思ったんですけれども、
でもやはり、この『イノセント・ピープル』という演劇はですね、
どちらかというと、『リッチランド』の映画の方に関係が深いかなと思いまして、
このエピソードを、マガジンの第1号から第5号の方に移しました。
こうやって、すでに配信したエピソードを、あれこれまとめていくということ、
これは言ってみれば、雑誌を編集するような感覚なんですけれども、
だからマガジンなんですけれども、これはとても面白いなというふうに思っています。
エディターシップと創造性
そのことを考えていたら、そういったことを前に言っていた人がいるなと思いまして、
思い出したんですが、それは外山滋比古さんの本に書いてあったんですね。
外山さんの本では、そういったすでに出来上がったものを混ぜ合わせる、
お酒を混ぜ合わせて作るカクテルに例えたり、あるいは雑誌ですね、に例える、
そしてそのエディターシップという言葉を使っていますけれども、
それが大事だということを言っていました。
何か新しいものを創造するということも重要だけれども、
でも、すでに創造されたものを組み合わせる、自分なりの仕方で組み合わせるということも、
これもある種の創造性の発揮なのだと、そういう考え方ですね。
このLISTENで配信をしていますと、1回1回のエピソードというのは確かにそこに何か、
自分としては新しいものを入れようとしているわけですけれども、
さらにそれを新たな形でまとめ直すと、まとめるというのは単に並べるということなんですけれども、
それもですね、また何か新しいものがそこで生まれるような気がしまして、
二度楽しいというか、二度おいしいというのがありましたけれども、
まさにこのLISTENというのは何度も楽しめる、そういうものだなというふうに思いまして、
ちょっとそのことをここで記録にとどめました。
それではまた。