1 | 特集・映画『オッペンハイマー』
1 | 特集・映画『オッペンハイマー』 - TanaRadio Magazine
※本マガジン公開後も,随時関連エピソードを追加するなど編集を継続しています。最終更新: 2024.7.13映画『オッペンハイマー』について米アカデミー賞を7部門で受賞したクリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』 (2023年7月全米公開)は,2024年3月29日に日本でも公開されました。この映画は,第二次世界大戦中のアメリカ原爆開発プロジェクトで,科学者側のリーダーの一人であったロバート・オッペンハイマーの生涯を描いたものです。私は,大学で科学史を教えており,アメリカの原爆開発の歴史も扱っているので,この映画には注目していました。TanaRadioでは,この作品のアカデミー賞受賞を受けて日本でも報道が多くなってきた3月中旬から,私もこの映画について語り始めています。NHKでノーラン監督のインタビュー番組を観て(2024.3.13)3月11日に,『オッペンハイマー』がアカデミー賞を受賞したというニュースが流れました。その翌日に,NHKクローズアップ現代で,ノーラン監督のインタビューが放送され,それについてコメントしています(映画制作のきっかけ,監督の意図など)。核兵器に関する最近のニュースとしての映画『オッペンハイマー』(2024.3.27)私が大学で担当している科目「先端技術と社会問題」では核兵器問題を取り上げていますが,その導入として核兵器に関する最近のニュースを紹介しています。今回は,その一つとして映画『オッペンハイマー』のアカデミー賞受賞と日本公開を取り上げました。この映画に対する評価の分裂と監督の意図について紹介し,この映画を観る前の段階での私のコメントを語っています。その講義ビデオの音声です。映画館で『オッペンハイマー』を観て(2024.4.16-4.19)4月16日に映画館で『オッペンハイマー』を観てきました。その感想を4日にわたって声日記で語っています。ノーラン監督は,観たあとにいろいろと考えてほしいと言っていましたが,その通り,この映画を観終わったあとで,いろいろ考えさせられました。観た当日の感想では,いろいろな意味での「恐ろしさ」について語っています。翌日からの3回は,タイトルにある通りの個別トピックについて語っています。オッペンハイマーのドキュメンタリー番組を観て(2024.5.14 / 2024.5.16 / 2024.5.21 / 2024.5.23)5月14日と15日,NHKのBS世界のドキュメンタリーという番組で,オッペンハイマーのドキュメンタリー「“原爆の父” オッペンハイマー」(前編・後編)が放映されました。その番組を観た感想を語っています。この番組に対するはじめさんの感想を受けて,オッペンハイマーの行動についてコメントしました。この配信に対して,もりっしぃさんからコメントをいただき,それを紹介しつつコメントしました。科学者の政治への関与をめぐる声交論(2024.5.27-5.28)オッペンハイマーに関する議論をもとに,はじめさんから科学者の政治への関与の是非に関する問題提起があり,それに対する私の応答を語りました。サハロフのドキュメンタリー番組を観て(2024.6.4 / 2024.6.6)6月4日,NHKのBS世界のドキュメンタリーという番組で,ソ連で水爆開発を主導したサハロフのドキュメンタリー「アンドレイ・サハロフ 祖国と闘ったソビエト“水爆の父”」が放映されました。その番組を観た感想を語っています。サハロフは,ソ連におけるオッペンハイマーといってもいいような人物で,オッペンハイマーと比較するとさらに理解が深まると思います。オッペンハイマーに関する論評の紹介(2024.6.4 / 2024.6.10)映画『オッペンハイマー』に関する科学史家・伊藤憲二さんの論評がWEBみすずに掲載されましたので,それを紹介しました。また,初版が1996年に出版された本ですが,最近やっと読み終わった藤永茂著『オッペンハイマー 愚者としての科学者』についても紹介しました。問題を,オッペンハイマー個人の問題にしてはいけないという視点は,さきに言及しましたもりっしぃさんのコメントにも共通するものですが,とても大事な視点だと思います。オッペンハイマーに関するニュースの紹介(2024.6.20)1964年に渡米した被爆者にオッペンハイマーが謝罪していたというニュースがありましたので,紹介しました。(TanaRadio Magazine, No.1 おわり)#オッペンハイマー