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2024-04-03 10:39

第733回 映画「オッペンハイマー」

日本での公開がかなり遅れた「オッペンハイマー」をIMAXで鑑賞しましたので、ほぼネタバレ無しで感想をお話ししました。 三時間の長尺ですが、是非映画館でご覧ください!


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みなさんこんにちは、おーばです。 今回は、映画オッペンハイマー、こちらについてお話してみたいと思います。
アメリカでは昨年の7月21日、そしてだいぶ遅れて日本では3月29日に公開となりました。
クリストファー・ノーラン監督の話題作ですね。 今年のアカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、
撮影賞、編集賞、作曲賞、7部門受賞ということになりました。 すごいですよね。
映画ファンの方ならご存知と思いますけれども、 クリストファー・ノーラン監督はダークナイトの時からIMAX撮影にかなりのこだわりを見せておりまして、
自分もね、見たいな見たいなと思いつつも、 近所にIMAXを上映する映画館がなく、今回ね、このオッペンハイマーで初めて
クリストファー・ノーラン監督のIMAX作品を劇場でね、IMAXの方で見ることができました。 今回のね、このオッペンハイマーもご存知の通り
原子爆弾の開発者、オッペンハイマーの ある種のドキュメンタリーと言いますか、
史実に基づいた作品になってまして、ド派手なアクションとか、 いわゆる戦争映画におけるドンパチとか、そういったものはないんですね。
大抵においてIMAXを使うというのは、そういったね、アクションシーンが多いような作品に多いんですけれども、 その意味では今回おとなし目なんですけれども、その代わり顔のアップ、
これにこのIMAXの大画面というのがかなり効果的に使われてましたし、 あとはやはり音響ですね。
作品の後半、クライマックスと言える 原爆の実験のシーンですね。
あそこでのこの音のド迫力というのは本当にね、もうビビりましたね。 実際自分が見た劇場では、椅子がね、
もう震度でこう震えるような感じで、 4DXじゃないけれども、椅子がね、ワーッという感じになるぐらいすごい音を聞かされて、
これはね、もう鳥肌ものでしたね。 この作品ですね。
普通の監督であれば、オッペンハイマーを中心に、彼をずっとカメラで追っかけていって、 時系列に沿った形で物語を展開していく。
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ほとんどはそう作ると思うんですけれども、 時間をいじることで有名なクリストファー・ノーラン監督。
今回はですね、2人のキャラクターの 時間軸を数年ずらした、2つの視点を同時平行的に描いていくというね。
これ知らずに見たらもう絶対あの頭混乱しそうな展開で、 自分もこの情報はね、事前に知ってたんですけれども、
以前の作品ね、テネットというのが時間の逆行というものを扱って、 これまた結構ね、ややこしい作品だったんですけれども、
なんでまたオッペンハイマーでこんなややこしい手法を使ってるんだろうなぁと思ってたんですが、 これがね、非常に後半、生きてくると。
通常の作り方であれば、原爆のこの実験のシーン、 これが本当にラスト近くのクライマックスにドーンと来るんでしょうけれども、
本作においては、これ正確に時計見てないからわからないんですけれども、 だいたい3分の2ぐらいのところでこの実験が行われて、
残り3分の1というのがかなり公聴会、いわゆる赤狩りですね。 それに対する描写がメインになってくるんですが、
この後半でのこの公聴会の模様のところで、 この2つの時系列、同時並行で描いてきたということが非常に生きてくる。
ここの構成は本当に見事でしたね。 見事だけれども、
なかなかディープな映画ファンじゃないとわかりにくいんじゃないかなと。 クリストファー・ノーラン監督の作品のファンであれば、
いかにもこの監督らしいなという感じに受け取ると思うんですけれども、 初めて見た人は
本当に混乱してるんじゃないかというふうに思いました。 この作品ですね、いろいろマスコミあるいはネット上でいろんな意見とかね、
出てきまして、特に原爆あるいは水爆問題も取り扱っているわけなんですが、 日本における広島・長崎での原爆投下、その後の被害の模様というのを直接
画面上に出していないということで、 かなり日本国内では意見が割れたと。
そういう情報を得た段階で、公開のもうずっと前から、もうそんな映画は見ないというような意見を強く言う人も結構
SNSで見ましたけれども、 個人的にはそれはいかがなものかなと。
どんな映画であれ、ドラマであれ、アニメであれ、どんな作品であれ、 見る前から
そういったね、噂というか情報だけを耳にして、それだけでもう拒否してしまう、批判してしまうというのは、これはちょっと行き過ぎだと思うし、
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何よりもったいないんじゃないかというような気がしたんですね。 見た後にやっぱりこれはつまらないとか、面白くないとか、合わなかったとか、
この描写は納得いかないということで批判するというのは、もう本当に観客それぞれの意見なので全然ありだと思うんですけどね。
もう見る前から批判している人の神経というのは、ぶっちゃけ自分にはわかりませんでした。
なぜ直接的な広島長崎の描写がなかったのかということについては、監督自身もコメントを出してますけれども、
うがった見方をすれば、やはり
欧米人の感覚の中にある、 日本人あるいはアジア人に対する差別意識、
そういうのが大なり小なり、心の奥底にあるということが影響してるんじゃなかろうかと、そういう意見もありましたし、
特にこの作品で言うと、今年のアカデミー受賞式でとある問題がありまして、これネットで検索すればいろいろ出てきますので、ここでは言いませんけれども、
ちなみにそのシーン、自分生中継を見てましたけれども、
まあそういうところを見ても、やっぱりそういうところが、まあこれね、人によって違えばあろうかと思うんですが、
そういうアジア人別種の考え方がやっぱり未だに根底にあるからこそ、 こういった作品になってしまったとか、
こういったね行動をとってしまったと、 悪気がある意識的に悪意を持ってやったというわけではないにしても、出てきたんじゃないかなという気が、
少ししなくはないです。ただ正確なところをわからないであれこれ言うということは逆に自分自身が、
欧米人に対してまた一種の偏見を持っているということですよね。 まあこれはやはり人としては正しくないあり方じゃないかと思います。
やはり素直な形で作品に対しては向き合いたいと思いますし、 向き合った結果やっぱりダメだったつまらなかったということであれば批判してもいいし、
まあ批判も何も言わず完全にスルーしてしまってもいいんじゃないかなというふうには思います。
作品の総体的な評価としては、やはりすごい作品作ったなというのが一番の感想でしたね。
ただまあ上映時間3時間というのはね、さすがにちょっと長いんじゃないかと。
あの見てていい加減腰痛くなりましたんで、2時間半ぐらいにしてくれたら良かったなというふうには思います。
まあできるだけあの映画はね、コンパクトにしていただきたいなと。 監督がね、もうこのシーンもあのシーンも入れ込みたいとかいうのはもちろんわかるんですけれども、
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もうちょっとこうね、削ぎ落としていただければ、観客に対して優しいんじゃないかという気もします。
あとですね、この作品やっぱりかなり台詞の量も多いので、できれば吹き替え版を見たかったんですが、
うちの近所のシネコンを少し調べた限りでは字幕版しかなかったので、吹き替え版上映やってないのかなぁとは思ったんですが、
いずれね、配信とかソフト化では吹き替え版も出るんでしょうから、そこでね、改めて日本語吹き替えの方で見直して、台詞の意味。
かなり専門用語も多いですし、セーフの量も多いので、字幕版ではどうしても端折られてしまうところがあるので、そこを改めてね、理解してもう一度この3時間の作品に向き合いたいと思います。
何をともあれね、今映画館でやはり見るべき映画だと思いますし、人によってはね、かなり不愉快に思う方もいるかもしれませんけれども、
後でね、やっぱり見とけばよかったと後悔しないためにも、今映画館で見ることをお勧めしたいと思います。
はい、そういったわけで今回は、映画オッペンハイマー、こちらの作品についてお話しさせていただきました。
それではまた。
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