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2024-11-03 00:59

6 | 特集・声で考える

LISTENの有料マガジン『声で考える(仮称)』を創刊する準備として,とりあえず12回配信することを試みています。このページには,各エピソードに内容を読んでだいたい理解できるよう,AIで生成した比較的詳しい要約文を掲載しています。

1.LISTENでサブスク型の有料配信をするには(2024.10.20)

LISTENでは現在、サブスクリプション型の有料配信ができません。しかし、エピソード単体の有料配信でも工夫次第でサブスク型に近い形が実現できると考えています。これは、限定公開エピソードのURLを有料エピソードのコメント欄に掲載する方法です。購入者はそのURLから限定公開エピソードを聞くことができ、新しいURLを追加していくことで、複数エピソードを聞ける仕組みになります。

具体的には、1本10円のエピソードを24本まとめて240円で販売し、購入者が1つのURLを通じて複数エピソードにアクセスできるようにします。これにより、例えば毎日や2日に1回の定期配信を、1つずつ購入せずにまとめて購入できるようになります。個別に決済する手間が省けるため、利用しやすくなるでしょう。

ただ、問題は配信頻度を維持できるかどうかです。実現可能かを確かめるため、まずは無料で定期配信を試みる予定です。今回のエピソードはその第1回目です。

そもそも私がサブスクリプション型の有料配信に挑戦したい理由は、大学の講義や日々の考えをLISTENで有料配信したいという思いがあるからです。早稲田大学の向後千春さんのnoteを参考にしています。向後さんは有料配信により、内容の質向上や読者との良質な交流を実現しています。有料だと、無料の場合よりも高品質な内容を目指そうという意識が働くそうです。また、有料の読者は批判的なコメントが少なく、良い効果があると述べています。

一方、LISTENではまだ有料配信の利用者が少ないのが現状です。しかし、サブスクリプション方式であれば、より多くの人が購入しやすくなるのではないかと期待しています。現在の1本最低50円に対し、1本10円程度でまとめ配信ができれば、手軽に利用してもらいやすいと考えています。この試みがうまくいくかは分かりませんが、挑戦してみる価値があると思います。

2.定期配信を続ける秘訣とは(2024.10.22)

昨日、LISTENでサブスクリプション型の有料配信の方法を検討し、技術的には実現可能だという見通しが立ちました。しかし、問題は定期的に配信できるかどうかです。例えば2日に1度の配信を継続するには、どのような工夫が必要かを考えてみました。

参考になるのが、向後千春さんのnoteでの方法です。向後さんは毎日記事を配信していますが、曜日ごとにテーマを決めており、日ごとのジャンルが決まっているため、執筆に集中できるそうです。さらに、彼は毎日の配信を「習慣化」しているため、それほど負担を感じないと述べています。習慣になれば、努力せずに自然と続けられるようになるということです。

また、はじめさんの方法も参考になります。彼は番組ごとにテーマを定め、収録・配信のルーチンを組んでいます。各番組の配信日とテーマを決めておくことで、配信が習慣化されているようです。このように、定期配信のルーチンを決めて習慣化すれば、無理なく継続できるのではないかと思います。

私にとって最適なルーチンはまだ見つかっていませんが、無理なく続けられて、しかも質のある配信ができる方法を模索していきたいと思っています。

3.番組名を「声で考える」にしたわけ(2024.10.24)

サブスクリプション型の有料配信を始めるにあたって、新しい番組名が必要だと考え、「声で考える」というタイトルに決めました。このタイトルの由来とそこに込めた思いについてお話しします。

いくつか候補を考えていましたが、なかなかピンと来るものがなく、外山滋比古さんの『思考の整理学』にヒントがあるかもしれないと読み返しました。この本では、声に出して考えることの重要性が説かれており、人は頭で考えるだけでなく、声で考えることで新しい発想が生まれると書かれています。私も、仲間と話しているうちに新しいアイデアが出てくる経験があり、この考えに共感しました。

今回のポッドキャストは一人で話す形式ですが、リスナーに語りかけるように話すつもりです。話しながら考え、そこから思わぬ発見が生まれるのを楽しむ新しい試みとしていきます。深く練った内容を語るのではなく、しゃべりながら考えるスタイルを目指したいと思います。

また、専門が異なる人と話すことで発想が広がるという外山さんの経験にも共鳴しています。私もMOSTコミュニティという大学教員の集まりで、専門分野や年齢の異なるメンバーと月一回交流し、新たなアイデアが生まれる体験をしているからです。

サブスク型配信のクローズドな環境なら、リスナーも限られ、気軽に話せると感じます。内容も現実にとらわれすぎず、自由に発想を広げられればと思っています。

4.声で考えるにはどんなしゃべりかたがよいか(2024.10.26)

「声で考える」というのは、頭の中にある考えが声として外に出てくることです。その際に、どのような話し方をすればいいのか、これは結構重要な問題だと思います。今、私は丁寧語で話していますが、これは慣れた話し方ではあります。ただ、少しかしこまった感じもあるのです。たとえば、家族や学生時代の友人と話す時には、このような丁寧な話し方はしませんし、むしろ丁寧語を使うと、よそよそしい印象を与えるかもしれません。ですから、その場合は「です」や「ます」を使わない話し方のほうが自然で、考えもスムーズに出てくるように思います。

しかし、マイクの前で話すときには、どうしても「です・ます調」の丁寧語が習慣になってしまっています。これをやめるのは意外と難しいものです。「です・ます」を使わないで話すことに強い違和感があります。慣れていないせいで、むしろ考えが働きにくいようにも感じます。ですが、慣れればスムーズに話せるようになるかもしれないので、試す価値はありそうです。ただ、この話し方だと、自分にとっては逆にそっけなく感じます。普段、家族と話す時にはもっと自然に「です・ます」を使わずに話せるはずですが、それを意識して話そうとすると途端に難しくなります。不思議ですね。

この違和感の原因は、マイクの前だからかもしれません。目の前に友人や家族がいれば自然に話せるはずなのですが、マイク相手だと普段の話し方ができません。皆さんはどうでしょうか。普段と違う話し方を意識して使うとき、自然に話せるでしょうか?私の場合、今のところは、マイクの前では「です・ます調」で話す方がしっくりきます。逆に丁寧語を外そうとすると、不自然さを感じて話しにくくなるのです。面白い現象ですね。

5.大学ではなぜ不登校はあまり問題にならないのか(2024.10.28)

私は以前から不登校問題に強い関心を持ってきました。特にコロナ禍以降、不登校の子どもが増え、その数は今も多いのではと感じています。リスナーの中にも、不登校の子を持つ方が多く、そういった悩みに答える「Teacher Teacher」というポッドキャストも人気です。このように不登校が増加している背景には、現行の学校制度が多くの子どもに合わなくなっていることがあるのではないかと思います。変わるべきは子どもではなく、学校、さらには学校を含む社会システムなのかもしれません。

ここで、私が勤めている大学の状況について考えてみます。現在の小中高の事情は詳しく分からないため、大学に限定して話を進めます。私自身も学生時代、小中高は皆勤で通学していましたが、大学に入ってからは授業に出ないことが増えました。例えば、理解できない数学の授業などでは、黒板の内容をただノートに写すだけで、次第に出席しなくなりました。その代わり、教科書で自分なりに学び、期末試験で合格点を取る形を取りました。このように、必要なときに自分で勉強するスタイルを取り、授業に出なくても大学から指導を受けることはありませんでした。大学は自己学習が基本という風潮があったため、不登校という意識もありませんでした。

この考え方を小中高にも適用できないかと思います。出たい授業には出て、出たくない授業は自主学習で補うという柔軟な対応が一般化すれば、不登校問題は消失するのではないでしょうか。小学生には自学が難しい部分もあるため、大人がサポートする仕組みがあれば、学び方は多様で良いと感じます。

とはいえ、「あまり」問題にならないとタイトルにあるように、大学でも不登校が全く問題視されないわけではありません。最近は不登校の学生に対するケアも始まっており、アドバイザーが登録や出席が見られない学生に連絡を取ることもあります。相談を通じて、専門学校への転学や休学を考える学生もおり、それも一つの道だと思います。

大学では基本的に自主性が尊重されますが、医療系や教員養成といった資格取得が必要な学部では、出席が求められる傾向があります。それ以外の分野では、大学生の学び方の自由さを小中高にも取り入れても良いのではないでしょうか。こうした視点から、不登校問題を再考するきっかけになればと思い、このテーマについて話しました。

6.なぜ今の大学生は自分で学びが進められないのか(2024.10.30)

今朝、大学の会議で再来年から始まる新しいカリキュラムについて話し合い、新入生向けの導入科目「アカデミックスキルズ」の授業形態が議論されました。この科目は大学での学び方に慣れるための内容で、現在は対面授業で行っていますが、オンラインでの実施も検討されています。

オンライン化の提案には賛否が分かれました。対面なら困っている学生を見つけて支援できるという意見がある一方で、大学側のリソース不足から対面でのきめ細やかな対応が難しいという声も上がりました。オンラインなら統一的に進められるというメリットもありますが、結論には至っていません。

そこで私が感じたのは、「なぜ大学生になっても学びが進められないのか」という疑問です。大学生であれば自ら考え、必要なら友人と協力して勉強方法を見つけるものです。現在は学習サポートセンターなどもあり、担当教員以外にも質問できる場があるため、支援を求めることも可能です。しかし、そうした場所に自分から行かず、わからないままで時間を過ごし、最終的に不登校や退学に至る学生がいる現状は気がかりです。

この背景には、少子化に伴う入試競争の緩和があると考えられます。かつては受験勉強で自分なりに学び方を身につけた学生が大学に進学していましたが、今は推薦入試などで受験勉強を経験せずに大学に入る学生も増えています。結果として、自主的な学び方を身につけていないまま大学に進学する学生が多くなっているように思います。

受験勉強自体を推奨するわけではありませんが、一定の学び方を身につける役割は果たしていたと感じます。できれば小中高の教育段階で、自分から学ぶ力や助けを求める力を育てるべきです。しかし、現在の教育システムでは、指示通りに学ぶ姿勢が強調され、自主性が育ちにくいのではないでしょうか。自分が学びたいことをどう学ぶかを考え、自分から行動を起こす主体性が求められているのだと思います。

このように大学生の現状を見ながら、学びに向かう姿勢や、小中高での教育について考えました。

#声で考える

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LISTENの有料マガジン『声で考える(仮称)』を創刊する準備として、とりあえず12回配信することを試みています。
とりあえず始めた配信なんですけれども、
有料マガジンということで、定期的に、私の考えでは2日に1度程度、コンスタントに配信することができませんと有料マガジンとして成り立たないと思いまして、
しかし、有料で買っていただけるような内容が2日に1度配信できるかどうか、ちょっと自信がなかったので、
とりあえず創刊準備号ということで、12回続けられるかどうか試しているところです。
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