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昔ね、結局は人間力なんだと。人を育てないと、その人っていうものの、選手だったら選手の器がちゃんとね、人間の器が広くなれば、もちろんそれは上に行けるんだって言われてたんですよね。
ただ、あんまりピンときてなかったというか、とりあえず俺の言うことを聞いて、この練習をやってたら全国行けるから、言って頑張ってくれて、全国に行った子もいたんですけども、
結局、じゃあその子の末裔って、僕との末裔ってどんな末裔だったんだろうなって考えると、言われたことをやる。やれと言われたことをやる。
どちらかというと、僕が指示をして、向こうが受けてっていう感じで全国までたどり着いた。
ただ、僕はそのやり方で一番最初にクリアしたんだけども、そのやり方に対しては、その後彼と揉めることになるわけなんですよね。
全然コーチは俺の言うことなんて聞いてくれん。どうせ言っても意味がないみたいな感じで言われてね。確かにそうだなぁと思ったんですよね。
あの当時はね、3年で結果出さんかったら、ぶっちゃけ言ったら選手コースもうやめろみたいな感じで言われてたから、3年でどうしても結果出したいなっていう、僕の感情もやっぱあったわけですよ。
このチームを継続させるには、このスポーツクラブ内では3年で全国の結果っていうのをちゃんと出さないようなものがやっても、まあ価値はないだろう。
だからその場合は潔くやめてくれという話を言われてて、ただ僕はやりたいって思ったし、こいつらだったらできるだろうと思ってやってたから、
なんとしてもやっぱそれを継続っていう形に持っていきたいっていうその3年縛りみたいなのがあって、超特急でやれることをやってね、
本当にもうえげつない練習を今思ってもね、やらせてたかなっていう感じがしたんですよね。
ただやっぱ疲弊しますよね。そういう関係性でいろいろやってると、練習もちょっと殺伐ピリッとしてるし、泣いてる子もいるしみたいなね。
それがいいか悪いかは別としてね、僕はなんかだんだん子供に言われたことも含めてそうだよなって思ったんですよ。
じゃあわかったと、俺が先頭走るっていうよりは全国いく子も出たから、じゃあチーム内で考えながらできるように育ててみるかというふうにやってみたんですけども、
次に起こった問題が、人間性がまだ整ってない未成年の子たちに対して自由というものを与えたら、その自由は結構暴走するというか、
結局じゃあ自分で考えて好きなようにやってねっていうのを入れておくと、じゃあ自分で考えて好きなことしかやらない子が出てきたんですよ。
で、その子はちょっと僕は危ういなと思ったので、うまいことを操縦しながらね、結局そのやり方でも全国にはいけたわけなんですけど、
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全国に行ったらまたね、そのやり方が正しい、私のやり方が正しいっていうふうになっちゃって、結局その子もしんどい思いをまたしていくことになっていくんですけど、
特に女の子だからね、中2、中3ピークで全国に行ったんだけども、じゃあ次に全国に行けるのは、中2で行った後は次が長かったですよ。
高2まで全国大会に行けなかった。で、その中2で行って、もう自分が正しいっていうふうになってしまって、それを僕がそれは違うんだぞという話をして、
で、1回でもクラブを去ることになって、でまたそこで結果が出なかったから戻りたいって言って、戻る時にはじゃあもうやることをちゃんとやるっていうのを約束するんだったらということで、
そこから戻ってきて1年でね、復活を遂げると。まあ彼女もいろいろありましたけども。
でね、共通して早熟とか突っ込んで何かを教えていくと、結果はなんか出るなとは思うんですよ。結果は出ると思う。
ただね、なんかその後苦しんでる子がすごく多い。これは僕が教えてる子たちに共通するから、他のチームの子たちがどうなのかっていうのはわからんけど、
何かまっすぐ早くたどり着くことが正義ではないなとは思ってるんですね。じゃあ今のチームはどうなのっていうと、
じゃあその詰め込んでいくような教育というか、まあ矯正であったりとかまっすぐとか、最短ルートでとかってやってた頃と違って、
割とのんびりと回り道をしてるんですよね。これやってみたい、いやそれやるとっていうコーチの経験上は失敗する可能性があるぞと。
一応それは伝えるけども、でもやってみたいんだって言ってね。じゃあもう例えば端的な例を出すと、100mの自由形です。
なんかコーチ前半のスピードが上がらんと、だけど早くいかんとベストタイム更新できんと、やっぱり僕は呼吸が下手だから最初の50を呼吸回数もう2回でいくって言ってね。
いやお前それ後半めっちゃしんどいでって言ったけど、いやでもまずは前半のスピードを上げて後半は何とか耐えますって言ってね。
耐えれるはずねえよなって思ったんだけど、やるって言うからとりあえずやってこいよって。
そのレースでもうね、確かに前半は呼吸結局1回でいったのかな。でも後半もバテバテでね、フラフラでベストタイムで遅いタイムでタッチしちゃったわけですよ。
で帰ってきて、やっぱりしんどかったです。いやまあそりゃそうだよなって言ったけど、僕もなんかそりゃそうだよって。
で、そんなのできないよって言ったけど、本人もやってみたかったし。で、やってみてもう二度とやることはないと思うって言って。
これが時間の無駄なのか、コーチが言ったことと自分が思ったことを試してみて、確かにコーチが言う通りそうだったよなって感じて、
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じゃあ次に例えば何かにチャレンジするときに、じゃあコーチが言ってるこのことをちょっとやってみようかなとか。
なんかそういう風な意味合いでいけば、果たしてこれは遠回りなのかというふうなことを考えて、遠回りっていうよりは、
次に繋がるかどうかっていう方が僕は大事なんだよなと。で、昔やってたのはやっぱここで呼吸をしろと。
このタイミングでこれをしろと。何秒で入って、ここはこんな感じになるからそこを耐えて最後はこの辺から上げてタッチしようと。
なんかもう全部決めてたんですよ。それが合う子もいますけども。でもそれを全員やってると、結局頑張ったけどもできなかったりとか、
ベストタイムを更新したのに全国に届かなかっても全部バツになってたわけですよ。
だからそれはなんか窮屈な水泳だよなというふうに思います。
ただそれを僕はわざとやってたかというと、僕も必死で彼ら彼女たちも必死で。
もちろん初めて自分のチームから全国出場者が出た時はチーム全員で喜んだから、
それが彼らにとっての思い出にもなってるし、その時にチーム全体が強かったっていうのもあるので、
物量をこなしていって厳しい指導をするとそれなりに結果は続くと。
ただ人間的な成長があんまりなかったかなと。彼らは年齢とともにもちろん成長するんだけども、
やっぱりどこかで自分で考えるとか目標に対して頑張るっていう気持ちが出るか出ないかって、
そのものに対しての愛情度合いというかね。水泳でいけば水泳が大好きなんだと。
だから練習頑張るんだっていう子が今なら圧倒的に強いわけですよ。
だから指導力で全国へっていうのはもちろんできるけど、
なんかそうやってやっていった人って、例えば卒業してコーチとの関わりがそんななかったりとか、
卒業して水泳のことを思い出したくないなって思うような、
一生懸命自分が何年もかけてやってきたものを無駄な時間だったので終わらせることもあるだろうし、
それはすごく良くあって今の仕事の時にもすごく役立ってるんだというか、
考え方とか何かを決める時に自分はやってきたっていう自信がそこにあるんだっていう方が、
後の人生は楽しいだろうなと思ってるんです。
これは決して結果を出さなくていいと言ってるわけではなくて、
結果を出すのはコーチの務めである。ただそこに行く生き方っていうのはそれぞれあって、
僕は楽しく、楽しいっていうのは遊ぶのが楽しいとかじゃなくて、
自分の主体性を持って好きなことに全力を尽くす今が楽しいって思えるような子に育てたいなというふうに思ってね、
今試行錯誤してます。できてるかどうかわかんないです。
今年なんかも特にね、強化に振ってみて一生懸命やってみたりしてるんですけども、
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やっぱり息が長い選手が増えてきたかなと思うんですよ。
最初は中学生で離脱してた。でもなんかそれ周りみんな中学生ぐらいで終わるから、
うちのチームは中学生ぐらいでとかっていうところから、
降参までやる子が出てきて、それが当たり前になって、そして大学で続けるっていう選択肢があって、
今は大学生もね、6人ほど抱えてますけども、こうやって大学になっても推移ができるんだとか、
やりたいんだっていう子たちが集まるようになってきたのは、一つ強制力とかね、
やらせるとかっていうのではなくて、自らやりたいって思えるような雰囲気を作れてることの一つなのかなというふうには思ってます。
やっぱりね、幼い頃でスポーツを辞めると、スポーツからの学びって何があるんだろうって考えると、
やっぱり小学生が考える学びと高校生が考える学びって全然違うんで、
だから僕としては競技を一生懸命やる以上は、ある程度長くは続けられる環境を整えるべきじゃないのかなというふうには思っております。
難しいんですよ。もうそれはね、本当に難しい。難しいんだけども、
多分僕は今後、最短ルートでまっすぐ目標だけ見据えて、それをすごい早くクリアしろとか、
小学生のうちにこのぐらいのレベルまで上げてやれ、みたいなことは多分やることはないだろうなと思ってます。
ただ、狙ってないわけじゃないですよ。今も余力というか強化の余白を残しながら、
10歳以下の女の子の50m自由形の全国大会を狙ってます。
狙ってるんだけども、昔とは狙い方が違うというか、
全国大会に行けたら、その1個上に、もうちょっと先で全国大会に連れて必ず出るだろうという女の子もいるので、
そういうのをじっくり育てていきたいなというふうに思っています。
【佐藤】ありがとうございます。
余白を残したまま、無理なく全国大会に出場できる小学生、全国に行って戦いたいなと思う中学生、
実際に全国で戦っている高校生、さらにその上には大学生、
ちょっとなかなか立ち打ちできない練習でもなかなか勝てないよ、みたいな大学生が存在すると。
そういったチームをちょっと時間はかかるかもしれないけど、作ってみようというふうに思っています。
だから僕は、俺の言う通りやれって言って、卒業したら一切連絡はないような、
そういう人外関係の中でのやり取りではなくて、
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もうちょっと長いお付き合いをしてもらえるような、人間的な、
僕自身の魅力がないとなかなか難しいと思うので、
そういった点はよくよく考えて行動したいなというふうに思っております。
ということで終わります。
それではまた。