社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは行政書士・社会福祉士の尾久陽子さんをお呼びし対談します。
可視化することで“伝わる”をつくる
社労士の田村が今回の対談でテーマにしたのは、「伝える力」。経営者からの相談に対して、頭では分かっているのに言葉が出てこない、専門用語に頼ってしまい説明がふにゃふにゃになってしまう――そんな悩みに対し、尾久さんが提案したのは「可視化する」ことでした。
話をするときには紙やタブレットに図を描き、話の流れを一緒に“見える形”にして共有する。高齢の相談者とのやり取りでは、あえて手書きのメモをカーボン紙で複写し、そのまま渡すようにしているそうです。
「その場で一緒に描いたものは、印象に残るし、後から思い出しやすい。殴り書きでも、共通のイメージを持つ助けになるんです」と尾久さん。たとえ図が下手でも、大きな字で丸を書き、相手と一緒に指差しながら説明するスタイルは、言葉に頼らない新しい“伝え方”として非常に実用的です。
一人だからこそ“刺激を受けにいく”意識を持つ
独立して一人で仕事をすることが多いという尾久さん。しかしそれだけに、あえて「怒られる環境に身を置く」ことを大切にしていると言います。
「大人になると、誰もはっきり言ってくれなくなる。依頼が減っても理由がわからないまま終わってしまう。だからこそ、あえて“下っ端でいられる場”に飛び込むようにしてるんです」。
年齢とともに頭は固くなり、自分のやり方に慣れてしまう。だからこそ、時には他人からの厳しいフィードバックを受け、自分の姿勢や考え方を修正する――その覚悟こそが、長く現場で活躍し続ける秘訣なのかもしれません。
プロフェッショナルも“言い方”を学び続けている
田村自身が課題と感じていたのは、「専門知識はあっても、それを相手に伝える表現力が足りない」という点。尾久さんの実践を聞き、「図示して渡す」「一緒に書く」というアナログなアプローチの有効性に驚きつつも、自身でも「カーボン紙で複写を渡す方法、試してみたい」と前向きな気づきを得ていました。
どんなに経験があっても、知識があっても、「伝え方」「聞き手への届け方」は日々の学びと工夫の積み重ね。書きながら話す、図にして示す、一緒に考える――それらの“やり方”には、年齢や業種を問わず大きなヒントが隠れています。
まとめ:働き続けるために、自分を変え続ける
今回の対談で浮かび上がったのは、「伝える力」と「学び続ける姿勢」の重要性です。相手の理解を助けるために図にして見せる。年齢や立場に関係なく、あえて厳しい環境に身を置く。この2つを同時に実践している尾久さんの言葉には、働く人すべてに通じる“覚悟”と“やさしさ”が詰まっていました。
変わり続ける社会の中で、私たちは何を変え、どう進んでいけばいいのか。そのヒントが、このインタビューの中にたしかに存在しています。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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