2020-08-31 19:08

第129回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:中小企業診断士・管理栄養士①)

社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは中小企業診断士・管理栄養士の小沼梨沙さんをお呼びし対談します。


1. 仕事で大切にしている「フラットでニュートラルに在る」


独立してコンサルティング業を営む小沼梨沙さんが、何よりも意識しているのは「偏りなくフラットに判断すること」。経営者や店舗スタッフなど、お客様からはさまざまな価値観や要望が飛び込んできますが、自身の感情や「私の好き嫌い」に引きずられてしまうと、最適な提案ができなくなる。そこで小沼さんは、心身のコンディションを日々整え、「ふだんから自分の感情の浮き沈みを俯瞰する」ことで、いつでもニュートラルな立場で仕事に臨めるよう努めています。


2. 感情のコントロールと俯瞰力の磨き方


「苦手な相手と話すときこそ、自分の声のトーンや言葉の選び方に注意が必要」と小沼さん。相手への嫌悪感や苛立ちが声に乗ると、相談者は途端に心を閉ざしてしまうからです。逆に、あえて感情を込めて強い言葉を投げるべき場面もある。要は、どの場面で“感情の0〜10”をどのレベルまで出すかを見極め、その都度適切に“手札”を切り分けるトランプのような感覚。こうした訓練と自己観察が、俯瞰的な対応力を育む鍵となっています。


3. 信頼関係を築く“プロセス重視”の対話術


小沼さんは「刺さる言葉」は狙って生まれるものではなく、対話の流れのなかで偶発的に生じると語ります。最初の数分で成果が出るわけではなく、相手の話を受け止め、寄り添いながら、一緒に問題を整理し、最適解を組み立てるプロセス自体が信頼を醸成。それこそが「最終的にお客様の心に残る一言」を生む土壌であり、その土台を作る時間をいとわないことが、コンサルタントとしての使命だと考えています。


4. コンサルタントに求められる「言葉の重み」


人の心を動かす言葉には「重み」があります。「何気ない一言を覚えていてくれた」「この表現で目からウロコが落ちた」と後から感謝される瞬間は、コンサルタント冥利に尽きる瞬間。しかしそれは、単発の名言ではなく「相手の背景や感情を汲み取りながら選んだ言葉」だからこそ響くもの。小沼さんは、言葉一つひとつへの責任を胸に刻みながら、自分自身の表現力を鍛え続けています。


5. 継続的成長のための自己メンテナンス


「フラットでいる」「俯瞰する」「言葉に責任を持つ」――どれも理想論ですが、人間は常に変化する生き物です。だから小沼さんは、自分がベストコンディションでいられるよう、心身のセルフケアや学びの機会を欠かしません。定期的にセミナーに参加したり、新しい業種の現場を視察したり。「自分自身が変われば、お客様に提供できる価値も変化する」。そのマインドこそが、長く信頼されるコンサルタントを支えています。


小沼梨沙さんの「フラットでニュートラルに在る」「俯瞰的に感情を扱う」「プロセス重視で信頼を築く」「言葉に責任を持つ」「自己メンテナンスを怠らない」という5つの柱は、業種を問わず多くのビジネスパーソンにとって有益な示唆となるはずです。人を相手にする仕事の難しさと面白さ、そして「自分自身を俯瞰し続ける覚悟」を改めて教えてくれた豊かな対談でした。


~お知らせ~

サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。


人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。


話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。


パーソナリティー:田村陽太

産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。



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この番組は、社会保険労務士の田村が、様々な業種で活躍する人の働き方や心情、哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組です。
名付けて、教えて、あなたの働き方。
本日も素敵なゲストをお呼びしております。私から簡単にご紹介させていただきます。
アパレルショップ、雑貨店、サロンなどの小売店や飲食店における店舗マネジメント、
接客販売研修での多くの登壇実績を持ち、業種、地域を問わず経営コンサルティングや人材育成を行っているMBAを持ちの中小企業診断士管理栄養士の小沼梨沙さんです。
小沼さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
お願いいたします。
どうも。よろしくお願いします。
サニーデイ・フライデーにようこそおいでいただきまして。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
私の方からいろいろ質問させていただきたいんですけれども、小沼さんに2つお願いがございます。
1つ目は、普段私が社動紙のお仕事をしていまして、
悩んでいるのが、相手に分かりやすく説明する力、心の中とか頭の中をしっかりと解説する力が足りないなって思っています。
はい。
なので、私が小沼さんにヒアリングさせてもらって、
それちょっと私にはできないなっていうことが出てきましたら、
それってどういう意味ですかっていう質問があります。
はい。
2つ目は、いろいろ先輩方から自分がまだ知らない知識だったりとか、いろんなことを教えてもらって日々勉強させていただいているんですけれども、
今後もまだまだいろんなことを知りたいと思っています。
はい。
ですので、小沼さんに私がヒアリングさせていただきまして、
ちょっと今のレベルでは私にはできないですけれども、
いつかその能力を身につけたいなとか、できるようになりたいなってことが出てきましたら、
小沼さん、それなんでできるんですか?と。
03:02
そういう質問が入ります。
はい。
この2つをちょっと私からのお願いで、ちょっとさせていただきたいなと思いまして。
はい。わかりました。
はい。
大丈夫かな?
はい、大丈夫です。
私がちょっと質問ゼミするとか、逆に何か不明点がありましたらまた言っていただけると。
わかりました。ありがとうございます。
では、今から質問させていただきます。よろしいでしょうか?
はい、大丈夫です。
はい。私ですね、いろいろと働き方改革のアドバイスということで、
普段お仕事させていただいているんですけれども、
いろんな経験者の方から働くことについてのお話っていうのを聞かせていただいています。
はい。
今まで小沼さんもいろいろな経験があったりとか実績とかいろいろあると思うんですけれども、
働く上で大事にしていること、
例えばお客さんとの対応とか、
自分の働くときのモチベーションを上げるときにはどうしたらいいのかとか、
働き方で大事にしていることを教えていただけたらなと思います。
なるほど。わかりました。
はい。
そうですね、いろいろあるかなと思っているんですけれども、
今の仕事は一応独立して自分で事務所をやっているっていうところで、
本当に今働き方として、働く上で大事にしているっていうことは、
フラットでいる、ニュートラルでいるっていうことなんですけど、
これはどういうことかってちょっと分からないかもしれないんですが、
偏って考えとか持ってしまうと、すごく正しい判断ができなくなってしまうことがあるんですね。
やっぱり私も人間なので、ちょっと気持ちが浮き沈みがあったりとか、
ちょっと調子が良くない時とか、いい時もあったりとかして、
そういう波があまり大きいと、ちゃんと目の前にいるお客様に対して、
しっかりとお話を聞いたりとか、アドバイスをしたりっていうのが、
冷静にできなくなってしまうので、そういうことがないように、
いつも心と身体の健康、心身の健康の維持っていうのを、すごく保つようにしています。
それが働く上で大事にしていることですね。
そのフラットとニュートラルにいるっていうところの、
お客さんに影響しないような感情だったりとか、健康っていうのを維持するために、
06:01
日々集中したりとか、注意しているみたいな感じですか?
そうですね。例えば、いろんな経営者の方とか、
ご相談に来てくださる方が、いろんなことを言いますよね。
多分田村さんも同じだと思うんですけど、
いろんな課題を持っていて、いろんな問題にぶち当たって、
そこに対して、我々はアドバイスというとちょっとおごがましいんですけれども、
それなりに持っている知識を提供したりとかするわけじゃないですか。
そのときに、すごく狭い視野でアドバイスをしたりとか、
自分の好みとか、自分のすごく偏った考え方でアドバイスをすると、
すごくその方にとっての最適解じゃなくなる可能性があるということを、
すごく最初の頃に経験したことがあって、
それはちょっとやっぱりまずいなって、自分の中で振り返って、
相手の方が置かれている立場とか、自分の感情、私が持っている感情を一旦置いて、
すごく俯瞰してお話しなきゃいけないなっていうことを。
なので、そうなるためには、自分が変な偏った考え方じゃなくて、
いつもフラットでゼロベースでいるっていうことがすごい大事だなと思って、
難しいことなんですけど、
めちゃめちゃ難しいですよね。
難しいです。でも、それが少しだけできるようになってきたんですね、最近。
そうすると、すごく自分が楽になって、
自分がモチベーションをあまり意識しなくても、
モチベーションが上がっているとか下がっているとか、
そういうことを全然意識しなくなって、
一定の対応ができるように変わってきたんですよね。
お客さんの感情に入り込まないというか、
最初は対外的にこういうふうな形で俯瞰しようというところだったのが、
いつの間にか自分自身の感情の変化も俯瞰的に見れるようになってきたという変化が。
それもあります。
なるほど。
ちょっと質問していいですか?
僕もお客さんと話してて、
お客さんに入り込まずに、
自分を俯瞰的に見るっていうのを自分に落とし込んだ時に、
09:02
すごい難しいなって今考えて聞いてたんですよ。
俯瞰するっていう感覚っていうのは、
自分が話してる時の自分っていうのも俯瞰しているっていうか、
自分の心じゃなくて誰かが言ってるみたいな感じ。
そういう感じで頭の組み方とか考え方とかしてるのかなってすごい気になって、
小沼さんの感覚的なところを教えていただきたいなと思って。
やっぱりちょっとこの上の方から、
自分が話してるっていうよりも、
ちょっと自分じゃない自分っていうのがもう一人いるっていう感じで話してる感じっていうか、
ちょっと説明が難しいですけど、
だからすごい意識してその場所にいるんですよね。
自分の感情を一旦置いて、話を聞く時も話をする時も、
感情が揺れ動くと本当にね、
人間ってこの人嫌だなって思ったら聞けなくなっちゃったりとかって、
そういうのって訓練しないと難しいんですよね。
私はそこはすごい自分で気をつけてというか、
小沼さんはどうですか?
ちょっとこの人苦手だなっていう方とかがいらっしゃらないってことはないと思うんですけど。
めちゃめちゃそれあります。
本当に私も苦手だなっていう人に対しては、
自分も感情的になってしまうとか、
言葉の声とかも、
ちょっとこの言葉の棘が出てるなっていう喉が自分で感じてしまって、
後で後悔するみたいなのがあったりするなって思ってて。
小沼さんもポッドキャストやられてるじゃないですか。
僕もどこかのエピソードで小沼さんの話ですごいいいなと思ったのが、
人を嫌いになるっていう原因っていうのは自分の中にあるっていうのを聞いて、
あるんじゃないかっていうのが、
それをちょっと見た方がいいよみたいな話があって、
それ深いなって思って、
それを自分で考えたときに、
確かにそうだなっていうのを思ったんですよ。
なので、さっきの小沼さんのお話とかも聞いて、
なんか深いなって思いました。
聞いてくださってたんですね。
ありがとうございます。
めちゃめちゃ聞いてます。
ありがとうございます。
12:02
そうは言っても、いつも私をスムーズに、
そういう自分の感情をコントロールできてるかっていうと、
全然そんなこともないんですけど、
時にはやっぱり、
すごくちゃんと感情を出さなきゃいけない場面っていうのもあるので、
その辺はやっぱり、
言っちゃいけないこととかを言ったときには、
やっぱりそういうことを言うっていうことは、
言われた側はこういう気持ちになるんだよっていうことを、
ちゃんと言わないとその人って分からないじゃないですか。
はいはいはい。
だから、全部が全部ニュートラルでいるのがいいかっていうと、
そういうことではないんですけどね。
この場面では、その感情の0から10だったら、
一番の起伏の高い感情の10を出すときもあれば、
ニュートラルの感情5のやつを出すみたいな。
それを都度、
トランプの手札を出すような感じで、
期間してみるみたいな感じですか?
ちょっと5とか10とかはあまり、
数値化はしたことないですけど、
なんとなくそういう加減はしてるかもしれないですね。
いいですね。
その感情が揺れ動かないときも必要だし、
揺れ動くときっていうか、
素直に伝えるっていうところ、
伝えなきゃいけないってところは、
相手の感情も知っておかなきゃいけないし、
自分の感情が揺れ動くっていう経験から、
こういうふうにお客さんに伝えようとか、
そこの調整とかっていうのが、
小沼さんの中にはあるっていうか、
働き方で大事にしてるっていうか。
そうですね。
人間関係じゃない。
人ありきのお仕事なので、
こちらがそんな大したお話ししてなくても、
すごく感謝いただいたりとか、
なんかあるじゃないですか。
すごい言葉を覚えてくださってたりとか、
あの時こういうふうに言ってくださったとかっていうこと、
後から言われたりとか、
本当に自分の言葉の重みとか、
その対応の仕方すべてが、
やっぱり大事な仕事だなっていうふうに思ってるんで。
もう一つ質問してもいいですか?
はい。
お客さんから言葉を覚えてもらうっていう感覚って、
僕も自分がそういう立場だったら、
すごい嬉しいなって思うんですけど、
それって小沼さんが発言した後に、
この言葉はお客さんに刺さったなとか、
伝わったなっていう実感っていうのは、
やっぱりあったりするんですか?
絶対これは後からお客さんに、
この言葉言われてよかったよみたいな、
そういう実感が発言するときにあったりするんですか?
それとも、なんかそういうのが、
自己的にあったりとかするんですか?
そうですね。どうかな。
15:03
あんまり、
なんか、あんまりそこまでの、
そこまでちょっと感じないかな。
やっぱり、
人に刺さる言葉を言おうと思うと、
難しいですよね。
狙っていったりとか、
そういうのとちょっとまた違うんですよね。
やっぱりそのときは、
その場の雰囲気とか、
その会話の雰囲気とか、
流れとか、
そういったものの中での一言なんですよね。
その一言だけが、
すごくヒットしたということではないと思うんですよね。
全体の会話の流れの中で、
だからこその一言が、
その一言がすごく刺さったっていうか、
多分その部分じゃないんでしょうね、きっと。
ちょっと説明は難しいですけど。
そのお客さんが、
お沼さんに対して話を段々と聞いていって、
信頼関係も築いていって、
その中で最後に喋った言葉っていうのが、
頭に残って、
それが良い言葉だったな、みたいな。
途中のプロセスもすごい大事というか。
そうですね。
プロセス大事でしょうね。
それは本当に、
やっぱり5分とか10分とか喋っては得られない、
まず信頼関係を作るっていう工程みたいなのがあって、
その中でお客様と話しながらも、
話しながら問題がだんだんクリアになってきたりとかってあるじゃないですか。
クリアになって、
話しているうちに解決していくみたいなこともあったりするんで、
そうですね。
でもやっぱり、
こちらとしては、
やっぱり全てをちゃんと受け止めるっていう姿勢がやっぱり必要じゃないですか。
そうすると、
嫌だなとか、ちょっとそれ違うなとか、
仮にそう思ったとしても、
やっぱり一旦はニュートラルにまず全部受け入れて、
そこからやっぱり整理しながら、
その人にとっての最適解というか納得解って言ってるんですけど、
その方が納得してもらえるのが一番の回答だと思っているので、
そこに導いていけると、
私もすごく嬉しいし、
次また頑張ろうみたいになるんですよね。
お互いに話しながら作っていって、
18:02
双方に納得できるような答えを一緒に作り上げていくという感じですか。
はい、それすごい立法的な形かなって私の中では思っています。
ありがとうございます。
自分が相談しながら、
どんな風にしてやったらいいんだろうって考えながらちょっと知ってたので、
すごい勉強になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
すみません、よくわからない話になっちゃった。
いやいやいや、めっちゃ深いです。
はい、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
教えて!あなたの働き方。
次回もこのお話の続編をお送りします。
魅力的なお話たっぷりです。お楽しみに。
シャローシラフィオ サニーレイフライデー
DJの田村洋太でした。
それでは次回も、
リスナーの皆様のお耳にかかれることを楽しみにしております。
いってらっしゃい。
19:08

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