社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の続きで、中小企業診断士・管理栄養士の小沼梨沙さんをお呼びし対談します。
1. 感情の波を整えることから、信頼は始まる
「働く上で一番大切にしているのは、フラットでニュートラルに在ること」。そう語る小沼さんは、相手の話を真摯に受け止め、偏りなく整理するために、日頃から感情や体調の管理を欠かしません。感情の波に飲まれると、目の前の相談者に対して誠実な対応ができなくなる。その経験から、自分の意見を押し付けるのではなく、一度すべてを“ゼロ”にして受け止める姿勢を持つようになったといいます。
2. 効率より納得感――“非効率”に学びがある
専門家として効率的な手段を提示しても、相談者が選ぶのは遠回りなルートかもしれない。そんなとき、小沼さんは「その人にとっての学び」を尊重します。自ら回り道することでしか得られない納得感や失敗からの気づきこそが、その人にとって必要なプロセスなのだと。「効率は重要。でも、学びには効率だけでは測れない価値がある」――その姿勢が、コンサルティングに深みを与えています。
3. 自分の意見に縛られていた過去からの転換
独立当初、小沼さんは「こうすべき」という自身の正しさに強く囚われていました。けれど、相手が納得しなければ意味がないことに気づき、自分の正しさを一歩引く“俯瞰の視点”を養うように。自分と異なる意見こそ受け止める価値がある――そう思えるようになってから、相談に来る人の表情も変わり、信頼が深まったといいます。
4. 人の人生に寄り添うという仕事の価値
小沼さんは、起業や転機の相談にのる中で、「他人の人生の一場面に立ち会う」という感覚を大切にしています。働き方や生き方に触れながら、相手の物語に伴走する。その経験は「自分の人生を何度も生き直すような感覚」でもあり、大きな学びと喜びにつながっているといいます。「一人の人生では足りないくらい、いろんな人生に出会える」――それが、この仕事の醍醐味だと語ります。
5. 独立して働くことは“旅”のようなもの
コンサルタントとして独立して8年。日々違う人と出会い、違う課題に向き合う今の働き方は、「まるで旅をしているよう」と小沼さんは例えます。一つの会社にとどまっていると見えなかった世界が、独立した瞬間にパッと広がる。そしてその旅の途中で出会った人たちが、また別の出会いへとつながっていく――そんな偶然の連鎖こそが、働くことの面白さであり、独立という選択肢の魅力です。
小沼梨沙さんの働き方には、理想論ではない“実感”が詰まっています。自分の感情を整え、相手の納得を尊重し、人生という旅路をともに歩く。「人と向き合う仕事は、自分とも向き合う仕事」――そう教えてくれる対話でした。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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