2020-08-30 17:15

第128回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:行政書士・社会福祉士③)

社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の続きで、行政書士・社会福祉士の尾久陽子さんをお呼びし対談します。


行政書士という働き方は“地図のない旅”かもしれない


資格を活かした独立開業――と聞くと、なんだか特別な人のための選択肢に思えるかもしれません。しかし、行政書士として活躍する尾久陽子さんはその感覚を「パイオニア」と例えつつも、「もともとそんなに構えて始めたわけじゃなかった」と笑います。


行政書士を目指した当初、尾久さんは「行政書士に就職する」という選択肢がほぼないことに気づき、迷いなく独立へ。周囲にも行政書士はおらず、手探りのスタートでした。けれど今では、その自由さと幅広さを魅力に感じ、「この資格だからこそ、自分の人生に合わせて働くことができる」と実感していると語ります。


“例え力”で伝える行政書士の仕事:ニッチな経験が強みになる


「行政書士の仕事って何ですか?」と問われたとき、尾久さんは「地味だけど、確かな仕事」と答えます。実際、許認可や書類作成といった業務は一見ニッチでも、そこにしかない専門性が問われる場面も多いのです。


「会社で“報われない仕事”だと思っていた経験が、行政書士としては“唯一無二の強み”になることもある」。たとえば防火計画専門や医療機器だけの申請に特化した行政書士など、実際に「その道のプロ」として全国規模で活躍する人もいます。


これまでの仕事人生のなかで、何か小さな専門性を積んできた人にとって、行政書士という資格は「その経験を転用できる選択肢」なのです。


“4回やれ”という教え――続けることに意味がある


尾久さんが今も胸に残している言葉があります。それは独立直後、先輩からかけられた「みんな3回で諦めるけど、4回やれ」という言葉。


努力がすぐに結果にならなくても、焦らず、諦めず、もう1回踏ん張ってみる。その姿勢が、行政書士としても、人生のあらゆる局面でも重要なのだと、今では実感していると話します。


「すぐに白黒つけたくなる気持ちは分かる。でも、ぐっと力を抜いて、少し遠回りしながらでも続ける方が、実は最後に強い」。舞台俳優時代に見てきた“すぐ結果を求めて去っていった人たち”のことを思い返しながら、尾久さんは「向いてないと思いながらも続けることに価値がある」と語ります。


働き方の柔軟性と、人生の“ぼちぼち”哲学


行政書士という仕事は、ライフステージや状況に合わせて柔軟に働けるという特徴があります。子育て、介護、体調の波。どれも人生に訪れる可能性のある変化ですが、それに仕事を合わせていくことができるのは、この資格の大きな強みです。


尾久さん自身も今、親の介護と仕事を両立するなかで「働き方は“ぼちぼち”でいいんだ」と考えるようになったそう。ある人から「仕事なんて一回やめてもまた戻れる」と言われたことが印象に残っていて、「そんなふうにゆるやかに向き合える仕事だからこそ、長く続けられるのかもしれない」とも話していました。


“今、手を差し伸べられなくても”――長期目線の野望


最後に尾久さんが語ってくれたのは、自身が立ち上げた「みんなのプライド」という一般社団法人について。これは、高齢者などの緊急連絡先を担う団体であり、「本当に必要とされるのは20年後、30年後かもしれない」と言います。


「そのときに、自分がいなくなっていましたでは意味がない。だから、いまから組織としての体力を育てていきたい」。そんな“時間をかける”視点に、尾久さんの誠実さと長期的な社会貢献への意思が滲み出ていました。


資格は“自由に働く”ための道具になる


尾久陽子さんの働き方には、「やりたいことを実現するための資格の使い方」と「焦らず続けるという人生の姿勢」が融合しています。


行政書士として独立する道に、不安や未知はあるかもしれません。けれど、尾久さんの言葉には「特別な誰かだけの道じゃない。ニッチな経験も、迷いも、全部強みになる」という希望が込められていました。


~お知らせ~

サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。


人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。


話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。


パーソナリティー:田村陽太

産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。


カバーアート制作:小野寺玲奈


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社労士ラジオ 【対談】サニーデーフライデー
この番組は国内、海外問わず、放浪が大好きな国際派社労士DJのポッドキャストです。
明日から週末だ!とウキウキするような、そんな昼下がりの金曜日の気持ちになれるトーク番組を作っていきます。
番組へのメッセージ、ご意見、ご感想、番組で取り上げてもらいたいトピックなどなど、どしどし応募しております。
はい、わかりました。
次の質問なんですけれども、今、資格というか行政書士で働くっていう仕事をし始めて、
仕事と生活の両立ってところでもいいなっていうところもお話いただいたと思うんですけれども、
そういう資格で仕事をしてきたことがない方、全くそういう経験がない方に、
それをこういう経験ですよっていうのを伝えるときの例え、わかりやすい例えみたいなのがあるとすごい助かります。
こういう行政書士としてとか資格で働くっていうのは、こういう感覚なんだみたいな、例えみたいなのがあるとちょっと嬉しいなと。
もう一回言って、行政書士の資格を取りました、独立しましたっていうことを、
こんな仕事ですよっていうのを、なったことがない人にお伝えするとしたら、こんな感じっていうことですか?
ああ、そういうことです。
今まさに最初のお願いについてお尋ねした。
行政書士になったことがない人がなるにあたって、例え。
今まで行政書士になったことない方が、それは私の今までの感覚にあるから、
そういう感覚だったらここ地位から行政書士になってみようとか、資格を使って独立してみようみたいな、
そういう例えみたいなのがあれば、そういう感覚かっていうのが、
このハードルが低くなって、いざ挑戦してみようという方が増えるんじゃないかなみたいな。
行政書士のためにありがとうございます。
僕の例え力を高めたいなっていうのがちょっとあって。
何かありますか?
私、行政書士の資格を取った時って行政書士さんに会ったことなかったんですよ。
法律事務所にはいたけど、行政書士っていう人は知らなくて、
軽く就職するくらいのイメージでいたんです。
03:02
でも資格の学校にいた時にも、独立開業もできるって書いてあったんですけど、
どっちかというと選択肢が独立開業しかない資格だったんですよ。
行政書士にしか雇用してもらえないんですよ。
行政書士として勤めるには。
そういう仕事だったんです。
え、そうなの?と思って独立しちゃったんですけど、すぐに。
なんだろう。
だから、すごく独立性というか、
自分で何かを開拓して、
いろんな選択肢がある中で力を生かしていくものを、
自分でサポートして広げていく。
パイオニアみたいな方にはいいのかも。
もしくはニッチな仕事の経験がある方が、
案外そのまま独立できる。
自分の力でもっと立てることがあると思いますね。
そうですよね。
今まで、逆にニッチだったところが弱みじゃなくて強みに変えられる。
すごい強みになると思う。
なおかつ独立するということによって、
自分自身の行動によってはそれがいろんなところにも波及できるような。
そうです。
そういうのが資格の性質としても。
性質としてすごく強いですよね。
社会保険労務省の先生だって、
ここが専門でって強弱終わりでしょうけど、
もう少し狭いと思うんですよ。
仕事の範囲とか通用。
なんかもっといっぱいあると思いますね。
私もわからないくらい。
もう医療法人だけ強いですみたいな方もいらっしゃるし、
そうやって尖ってる先生が、
より大きくなって生き残っていらっしゃるとか、
大きくなっていらっしゃることが多いので。
そうなんですか。
行政措置といえばそうですね。
普段お客さんから聞いたこととか、
そういうちょっと日常な情報でも、
もしかしたらそれが強みになるっていう、
お仕事的に強みになるって可能性も、
行政措置というのはあるっていうか。
なので私はあまりそういう、
これに特化して回すわけではないので、
人捨てで来ることが多いので、
これできますかって言われて、
やってみますみたいなことが未だに多いんですよ。
その範囲の広さだるやって感じですね。
本当ですね。
その時代の流行りみたいなところで、
すごくその仕事が増えたり、
新しいものになったらまた変わったりとかするんですよね。
そこが面白いと思います。
06:02
ありがとうございます。
すごい分かりやすい説明でありがとうございます。
気に入ります。
じゃあ次、5番目の質問なんですけど、
今までのご説明の中で、
参考にされた方とか、
その方のエピソードとか、
そういうのがありましたら、
教えていただきたいなと思います。
先輩出身にあまり寄ってなくてごめんなさい。
2人、独立会議をしたばっかりの時に、
先輩から言われたことは、
みんな3回営業して、
ダメだったら諦めちゃうんだけど、
4回やれって言われたよね。
諦めるなみたいに言われたことは、
すごい今でも心に残っています。
あともう1個は、
フリーランスでお仕事をしていた方で、
これから私急に独立しちゃったんですけど、
どうしたらいいかなみたいな時に、
ビールか何か飲んでて、
いやいや、そんなね、
自分がどれだけ仕事をしないといけないかって、
生活費とかわかるじゃない。
それで自分ができる時間ってあるじゃない。
それで割ればいいんだよ。
簡単に言われたんですけど。
そうか、でもそうか、
そういう風に考えればいいんだみたいな。
さっきの話より、
あんな尖がってって言ってるレベルと
だいぶ違いますけど、
でもお二人の、
もっと気を楽に持って、
どんどんトライしてきなさいよっていう、
背中の押され方は、
私多いまでもしてくれてると思います。
その3回までやって諦めるじゃなくて、
4回やれ。
つまりもう諦めるなっていうところの話っていうのは、
やっぱり今の大牛さんの中でも、
お仕事してても、
どんな困難なこととか、
つらいことでも、
最後まではこうやり通すみたいなところに
繋がったりとかあるんですか?
私自身は自分に甘いので、
そんなに自分がそれをちゃんと実践できてるかは、
わからないですけど、
私はその、
創業のご相談を受けする機会が多いので、
その時に、
ここで諦めちゃうのか、
みたいなことは、
押してダメなら引いてみたり、
ちょっと右に寄ったり、
左に寄ったりできそうなのに、
すぐ白黒つけて、
本当はもうやめたいのかもしれない。
諦めたいからそうしてるのかもしれないけど、
っていう方もいらっしゃるなって思います。
自分も役者をしていて、
なんかそんなとこあったんですよ。
自分に才能があるかどうか、
白黒つけたいって。
不安だったんだと思うんですよね。
今、やってる仲間って、
何人もいるんですけど、
09:02
かえってなんか鈍臭い人の方が、
鈍臭い言っちゃった。
不器用な人が、
それしかできませんっていう、
愚直な人が残ってるんですよね。
でも何十年もやってるから、
やっぱりかなわない。
私なんかもうやめちゃってるわけですし、
なんかちょっとできて、
すぐ結果出したいみたいな人って、
続かなかったんですよ、今振り返っても。
続いてないんです、今。
ちょっと早くよくできて、
ちょっと世にすぐ出て、
かえって才能ありそうな人の方が、
やめちゃったりとか、
っていう姿を見てるので、
諦めないで頑張るぞっていう、
気合ではなくて、
ぼちぼちずっと向いてないな、
向いてないなって思いながらも、
やってみるっていうか、
続けてみることに価値があるのかな、
って思いながら取り組んでます。
4回目でも5回目でもやれっていうのは、
やっぱりそれが結果が出るとか、
そういうところじゃなくて、
目の前のことを続けていくみたいな。
そうですね。
そんなにすぐ結果出ないんじゃない?
って思いながら、
焦るときがあれば、
思ってはいますけど。
その劇団の方のエピソードって、
すごいいいですね。
本当に。
本当にそうですよ。
あんまり力を入れて、
進んだみたいなのって、
持たないですよね。
短期的にしか。
一緒に、
共に何かすると、
暮らしていくというか、
仕事と共にいくっていう感じで、
いけばいいのかな。
ありがとうございます。
もう2つ目のエピソードの、
目標に向かって、
これだけ稼ぎたい、
それに対しての時間はこれだ、
それを割って、
あると思うんですけど、
今のお仕事の計画とか、
仕事のやり方にも、
つながったりしてますか?
それはいい考えだな、みたいな。
あんまり、
あんまりそんなに意識してないです。
そうですね。
今、質問あれでしたっけ?
6番くらいですか?
そうですね。
どこまで続くのか。
そんな偉そうなことを言っておきながら、
ある見える人に、
お牛さん、仕事一回やめてみたら?
って言われたことがあった。
全然話が矛盾してるけど。
やめてみたら?って。
なぜかといえば、
この仕事は、
やめてまたやりたいと思った時に、
無くならない大事な仕事だから。
世界一周でもしてきたら?
12:01
みたいに言われたことがあったんですけど、
そういう取り組み方もありなのかな?
って思ったりもします。
資格があることによって、
また一回やめても、
それが自分の糧になって。
そうですね。
つまり、ぼちぼちやりましょうっていうことなのかな?
って思います。
ありがとうございます。
次の質問が、
お仕事の野望や目標等を
聞かせていただけたらなと思います。
私は個人で仕事を
しているほかに、
緊急連絡先を
受託している、
一般社団法人みんなのプライド
っていう団体を
やったりしてるんですね。
その団体そのものが、
私のイメージでは、
本当に
ご利用されている方の
力にならないといけない時って、
20,30年後に
必要なんだろうなって思って、
今利用されている方が
ずっと続いたとしたら、
本当に力を、
本当に手を伸べないといけない時って。
その時に、
ごめんなさい、私が倒れちゃって、
ないですっていうことがないようにしたいな、
育てていきたいなっていうのは
一方で思ってて、
それって今までの中では、
今まで私が申し上げていた中では、
全然違う観点というか、
どうやってこれから先、
その後に繋げていけるようなことが
できるのかなって、
今思っています。
それがもう野望ですね。
自分がやっていく中でも、
10年後、20年後っていう風な形で、
どうやって目を伸ばしていくかというか、
育てていくものを、
イメージしていきたいと思っています。
ありがとうございます。
そしたらですね、
最後にPRとか宣伝を
自由にやっていただけると思います。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
私は割と相続関係の仕事とかを
することがあるんですけど、
まさにそのライフスタイルって
申し上げたところでは、
私も今、親の介護の真っ最中で
ぼやき続けております。
それで、
親が70歳以上になったら
考えておきたいライフラミング
というセミナーの先生をしたりとか、
時々しているんですけど、
もし関心を持っていただけたら、
お牛介護とか、
今、皆さんがどんどんITで
いろんな発信をしているのに
刺激を受けてノートを始めたり、
いろいろしているので、
15:01
よかったら見ていただけたら
嬉しいです。
ノートもやられているということで。
そのままの名前で
やっているので、
介護のぼやきばっかりしているんですけど、
そういうことに
共感していただけるというか、
同じような悩みを
持っている方と
リアルでつながれたらいいなと
思っています。
ありがとうございます。
高齢者の方とかも一緒に
生活設計というか、
そういうところも
一緒にやりたいなというところもあったり。
介護って急に、
例えば田村さんくらいの年齢の方でも、
親御さんが急に何があるか
わからなかったりすると、
本当にびっくりしちゃう。
何したらいいかわからない。
介護のご相談とかも、
制度上、無料でお受けしないといけない
という方がいるので、
私が介護事業所をやっているからですけど、
そういった方の
お力になれたらいいな
と思っています。
分かりました。ありがとうございます。
ありがとうございました。
お時間いただきまして、貴重なお話。
こちらこそ聞いてくださって、
ありがとうございます。
働き方について、
お牛さんの今までの経歴と
きっかけと、
今のエピソードを分かりまして、
ありがとうございました。
まさか、物体装置が上がって下りる話を
すると思っていなかったです。
本当に楽しい思い出を
思い出させてくださって、
ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日のゲストは、
行政書士・社会福祉士の
お牛陽子さんでした。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
教えて、あなたの働き方。
次はどんなゲストと
お話ができるでしょうか。
次回作もお楽しみに。
シャロウオシラジオサニーレイフライデー
DJの田村陽太でした。
それでは次回も
リスナーの皆様の
お耳にかかれることを楽しみにしております。
いってらっしゃい。
17:15

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