社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の続編で、中小企業診断士の尾崎佳貴さんをお呼びし対談します。
職人型コンサルタントとしての矜持 ―― 種をまき、水をやる仕事
尾崎さんは自身の働き方を「農耕民族型の職人」と表現します。マグロ漁のように一攫千金を狙うのではなく、時間をかけて丁寧に耕し、種をまき、水をやり、実りを待つ。その積み重ねが成果につながるという信条が、彼の仕事への向き合い方に表れています。クライアントにも短期的な成果を求めるのではなく、プロセスを共有しながら信頼を築いていく支援を大切にしています。
独立初期の苦悩と転換点 ―― 「焼き畑農法」からの卒業
独立初期、尾崎さんも収益性を優先する“焼き畑的”な働き方をしていた時期がありました。単発案件を追い求め、短期的に成果を上げるも、関係性が続かないことへの違和感を覚え、徐々に方向転換。信頼を軸にした継続的な支援の方が、結果として生産性も満足度も高く、無理のない働き方につながると実感。今では「取った仕事は徹底してやる」という信条のもと、契約段階から丁寧に関係を築くことを大切にしています。
支部長から学んだ「三角飛び」の教え ―― 売り込まない営業術
独立直後に支えとなったのが、中小企業診断士協会の支部長の存在でした。尾崎さんは“自分で自分を売り込むこと”への違和感を抱え、「紹介」によって仕事の縁をつなぐ「三角飛び」的なスタイルを確立。支部長から行政機関や商工会などに同行してもらい、信頼関係の上で業務をスタートすることで、丁寧な仕事と紹介の循環が生まれました。今ではその恩を返すように、若手や独立間もない診断士への支援にも尽力しています。
将来像の描き方 ―― 無理の効かない時代に備える仕事設計
30代後半を迎えた尾崎さんは、自らの体力と気力の変化に直面し、将来の働き方についても深く考え始めています。「寝ずに働けた時代」から、「質で選ばれる仕事」へ。中小企業診断士として、今後は民間企業との深い関係性を築き、柔軟なフィー交渉が可能な仕事の割合を増やしたいと語ります。また、一人で仕事を抱えるリスクを減らすため、診断士法人のような協業体制の必要性も強く感じているとのことです。
組織の力で品質と信頼を高める
尾崎さんは現在、台東区の中小企業診断士会の一般社団法人化に尽力し、行政との連携体制強化を進めています。組織化は容易ではなかったものの、行政からの信頼と案件獲得により仲間も徐々に集まり始めています。志と責任を共有できる体制を整え、品質管理や若手育成の土台を築くことが現在の目標。民間・行政両面からの信頼を得て、持続可能な業界構造を目指す姿勢が語られました。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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