社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは中小企業診断士の尾崎佳貴さんをお呼びし対談します。
期待に応える、その先にある喜びを原動力に
尾崎佳貴さんは、製造業を中心とした中小企業の経営支援に携わる中小企業診断士です。技術営業や人事、燃料調達など多様な経験を経て独立した尾崎さんが、働く上で大切にしているのは「相談された期待に応えること」。とりわけ、お客様が抱える漠然とした課題を一緒に整理し、具体的なアクションプランにまで落とし込むプロセスに強いやりがいを感じると語ります。また、その過程を通して生まれる“信頼関係”が、自身のモチベーションの源でもあります。
コンサルティングは「受託型」より「伴走型」へ
尾崎さんは支援の形を大きく3つに分けています。①経営課題に向き合う直接契約型、②補助金申請に代表される成果型、③行政委託の専門家派遣型。特に①では、クライアントが思い描く“理想のゴール”と、実務的に積み上げていく“小さな成果”の差を埋めるため、プロセスを丁寧に説明し共有していくことの大切さを強調されていました。また「一緒に考える伴走者」としての関係性が、コロナ禍のような危機時にも切れない信頼へとつながると語ります。
“焼き畑”からの脱却:持続可能な支援スタイルの確立
要約独立初期の尾崎さんは、案件数をこなす「焼き畑型」の働き方に陥り、短期収益を重視するあまり信頼構築が難しい経験をされたといいます。そうした反省を経て「継続的な信頼関係の中で伴走する」ことに軸足を移し、顧客の持続的な成長と自らの専門性の発揮を両立するスタイルへと変化しました。今では業務の60%以上を長期伴走型とし、加えて行政案件や地域貢献も適度に組み込み、無理のない働き方を設計しているとのことです。
仕事を受ける“条件”を整える:契約前の見極めが肝心
尾崎さんが今特に意識しているのは、「契約の入口を明確にする」こと。どんなに熱意があっても、契約条件が曖昧では双方が不幸になる可能性があるため、支払い余力や組織規模、フェーズなどを見極めて適切な金額提示をする力が必要だと話します。自らの価値を正しく伝え、合意形成をした上でプロジェクトに臨むことで、結果的に信頼性の高いアウトプットやリピート契約にもつながると語られました。
働くとは、「価値を伝えられる相手と出会い続けること」
最後に「尾崎さん流、働くとは?」という問いに対し、「金額に関係なく、引き受けた仕事には全力で応える。ただし、それを持続可能にするためには、契約前に“条件”を整えることが不可欠」と答えられた尾崎さん。仕事に対する誠実さと、持続可能なプロとしての自覚が感じられる一言でした。また、相手企業のフェーズや支払い能力に応じた価格設定や、相手にとっての“時間価値”を見極めるスキルも、今後ますます重要になるとも語ります。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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