社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストはweb制作・ウェブ解析士の志鎌真奈美さんをお呼びし対談します。
大事にしているのは「喜ばせること」と「発信し続けること」
今回のゲストは、2002年からウェブ制作・企画・講師業などを多方面で展開する志鎌真奈美さん。彼女が働く上で最も大切にしているのは、「目の前のお客さまを喜ばせること」、そして「情報を発信し続け、いつでも認知される土台を整えておくこと」。ウェブ制作では、まずヒアリングで相手の想いや強みを丁寧に引き出し、本人が気づいていない魅力や特長を発見して言語化。「そんな風に言ってもらえると思わなかった!」という反応こそがやりがいであり、制作の起点になると語ります。また、発信活動では「誰に、何を、どう伝えるか」を明確にしておくことが肝。ターゲットを想定して情報を届けることで、自然と必要とされる相手に届いていくのだそうです。
きっかけは転勤と育児、「出会いゼロの地」で築いた人脈
志鎌さんが「発信の力」を実感したのは、家族の転勤により名古屋に移住した2006年のこと。子育て中で外に出られない中、ウェブサイトを自作してSEOを駆使し、現地のお客さまを獲得することに成功。おかげで「一歩も外に出ずにゼロから人脈を作る」経験ができたと言います。この実体験から、発信し続けることが自分の信用になると確信。さらには、その集客ノウハウをそのまま顧客への提案にも活かし、「自分が得た経験をそのまま人の役に立てる」という好循環が生まれました。「営業しなくても、きちんと種まきをすればお客さんは来てくれる」――その言葉には説得力があり、今まさにフリーランスを目指す人にも刺さるポイントが多くあります。
フリーランスはすすめない?でも、決める自由がここにある
一方で、志鎌さんは「フリーランスという働き方自体はあまりおすすめしない」とも語ります。理由は、「不安定さ」と「すべての責任が自分にあること」。どんなにスキルがあっても、案件がなければ成り立たない。営業努力や情報発信をやめれば仕事は止まってしまう。だからこそ、独立には計画と覚悟が必要。しかしその一方で、「嫌な仕事は断れる、全部自分で決められる」という点は、フリーランスの特権。「自分の人生を自分で運転している感覚」は何ものにも代えがたいと語ります。目標を立てず、PDCAもまわさないぶっちゃけトークも飛び出しましたが、自由であることを選び、自分の責任で形にしてきた志鎌真奈美さんの姿に、田村も大きく頷きます。
伝える力は「思いやり」から生まれる──小さな言葉の積み重ね
番組後半では、志鎌さんの「やさしいコミュニケーション」についても話題に。目の前の相手を否定せず、「その言い方、もっとよくできるかも」と思ったら、必ずワンクッション置いて伝えるようにしているとのこと。「これ、いいですね!」とポジティブな前置きを入れた上で、次の提案を添えることで、相手の受け取り方もまるで違ってくると言います。田村からの「相手との距離があるときの言葉選びが難しい」という悩みに対しても、「無反応が一番冷たいから、“あ〜”とか“へぇ〜”でもリアクションは大事」と志鎌さん。言葉を尽くさなくても、「あなたを見ているよ」「聞いているよ」という気配が伝わるだけでも、温かい関係は築ける。小さなことに思えるこうした積み重ねが、信頼や安心感に繋がっていくのだと、あらためて感じさせられるやりとりでした。
「好き」と「実力」をつなげていく──働き方は人生の編集作業
最後に志鎌さんが語ったのは、「フリーランスになったのは好きなことを続けたかったから」というシンプルな思い。特別なスキルがなくても、実体験を積み重ね、発信し続けていけば、仕事はつながっていく。そしてその積み重ねの中で、「人にやさしくあれること」「自分が信じられること」が生き方の軸になる。誰かの成功を真似るのではなく、自分なりの工夫で「働き方を編集する」。志鎌さんの言葉からは、「働くこと=人生の自己編集」という視点がにじみ出ており、それがまた多くの人にとって励ましになるメッセージとなっていました。
働き方をどう選ぶかは、自分をどう信じるかという問いでもある。志鎌真奈美さんの話から伝わってきたのは、目の前の人を大切にし、自分の足で丁寧に土を耕し続ける姿勢でした。SNSで発信を続けることも、SEOを学ぶことも、伝え方に気を配ることも、すべて「誰かのため」に地続きでつながっている。働き方に正解はないけれど、「この人と一緒に仕事したい」と思ってもらえるようなあり方を日々つくっていくことが、何よりのキャリアかもしれません。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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