ありがとうございます。IPを活用したプリクラ機って普通に事業をやっていると思いつかない事業領域なのかなと思ってまして、
ここにたどり着くまでにどんなふうに吉田さんの思考回路が変遷してきたのかなっていうところから教えていただけたらなというふうに思っております。
前半で一番最初にやられていたのが、リアルな場所でのアートギャラリー、六本木で2年ほどやられていたっていうことなんですけれども、
実際にはどんな事業だったのか、アートを飾って売買する手数料で儲けていたのか、どんな事業だったのかっていうところ、一番最初の事業を教えていただけますでしょうか。
そうですね。六本木のアートギャラリーの時は完全に現代アーティストさん、いわゆる本当にいろんな作家さんいたんですけど、
そこの六本木で、実際に昼はアートギャラリーで、夜は知人の会社でバーをやるっていう二毛作経営みたいな感じでしている場所でして、
夜の寛静のバーの方でいいお客さんはいろいろいらっしゃるので、そこの方でコミュニティの中に作家さん紹介しつつ販売していく、その手数料をいただくっていうモデルで当時はやってました。
アートギャラリーで売買してっていう事業の後に、今度はNFTで、アーティストさんはNFTを活用して支援するっていうような事業に進化されたのかなと思っているんですけれども、
ここはなんでリアルじゃなくてデジタルにいこうっていう風になったのか、その辺りは教えていただけますでしょうか。
そうですね、ギャラリー時代の思い出も話せばこれだけで、結構いろんなことがあったんですけど、やっぱり一番大きいのはコロナがもう最終切り替えないといけないっていうのがタイミング的になったかなと思うんですけど、
そもそも作家をいわゆる作品を通じてグローバルに出すってすごく大変だったんですよね。
海外で展示会をやりたいとか、そうなると美術品保険みたいなのかけて輸送料もすごいかかるし、保険料だけでも大赤字みたいな感じの中で売れるか売れないかもわかんないっていう、
こういうものができる作家さんとかギャラリーってほんの一握りだし、だからこそ構造上トップアーティスト以外って経費をかけられないんですよね。
いわゆるシードのVCがいない状態がアートマーケットかなと思っていて、まさにシリーズC以降は手伝えるけど、シードアーリーは頑張ってみたいな感じの状況があったので、
そこを個人的にはシードアーリーをもっと応援したいなっていうのもありましたし、そういう中でじゃあどうやってビジネスとしてやっていくかっていう中で、
やっぱりデジタルはもちろん荒利率も高いですし、知的財産として売れる可能性が多いアーティストのデザインを販売できたり、
やっぱり最近ヘラルボニーさんとかもそういう活動をやられてると思うんですけど、そういう知財で稼いでいくっていう活動を持っていかないと、
作品売っててもいつまで経ってもみんな儲からないっていう構図がすごく見えたので、そこでデジタルでなんかできないかなっていうタイミングで実はNFTがちょうど海外から来たっていうところで、
まさにこの技術だったらアートマーケットの先駆者として我々も投資して、作家さんをよりデジタル方面でも伸ばせるんじゃないかっていうところから一気にピボット、そのタイミングでしてデジタルに入ったっていう経緯ですね。
ありがとうございます。今お話しあったようにちょうどピボットされたタイミングが2021年頃、この頃まさにオープンシーとかこういうグローバルなNFTプラットフォームが取引額のピークみたいなのを迎えている時期で、
新しい領域ですごい伸びている領域というとNFTって一つあったのかなと思うんですけど、こういう視点でNFTを選ばれたのか、やっぱりNFTの特徴として普通のWeb2ではできないことってあるのかなと思ってまして、
やろうと思ったことがこれNFTじゃないとできない部分があったみたいな感じなのかなぜデジタルでアーティストを応援しようと思われた時にNFTっていう選択肢に行き着いたのかなっていうところももう一段教えていただいても良いでしょうか。
はい、ありがとうございます。やっぱり一番大きいのはさっきもお話ししたところで、アーティストの知的財産を最大化させる、それによる稼ぎを最大化させたいという思いがすごくあって、
やっぱり今で言うとそのアート作品ってご存知かもしれないですけどオークションに出て第三者に販売されていって転売されていくと思うんですけど、これの収益って入ってこないですよね、アーティスト本人に。
やっぱりそこのいわゆるオークショニアとかその間で持っていた人が儲かるだけで、本人に入ってこないってこれは追及権って結構昔から言われてる権利ではあるんですけど、なかなかそれが実現できてなくて、やっぱりNFTの場合ってそこのロイヤリティがいわゆるシステム上入ってくるっていう仕組みになってたり、やっぱりこれはもう革命的な、プラスデジタルなのでやっぱりそこって作家にとってはすごく良いだろうなっていう思いはもう直感的に感じて、
一番大きかったのはもしかしたら、そうですね、なんか取引額っていうよりもやっぱりそっちの仕組みが本質的にすごい優れてるから、このマーケットにね、全プレイヤーが投資してくれるんであればもうこれは作家にとっては潜在一遇のチャンスだよねっていうので、
当時はだからもうNFTをとにかく作ってくださいみたいな、もうリアル作品いいんでみたいな感じのことを言っちゃってた人も結構いるなっていう感じなんですけど、それぐらいに可能性は感じてたのはありますね。
ありがとうございます。一方でちょっと最近のNFTマーケットというと、やっぱりピークの頃と比べて何十分の一とかマーケットがシュリンクしていて、これもともと当時で取引していた分が減ったんだよって、もともとのユーティリティとして必要な機能で取引されている分っていうのが残ったんですよっていう見方もある一方で、
この辺り、思っていたより何でこんなにマーケットがシュリンクしてしまっているのかっていうところと、あとはその影響ってハーティさんにはあったんですかみたいなところをちょっとズバリ教えていただけたらと思います。
ありがとうございます。僕もそうですね、対極的に見たときに、やっぱりネットバブルと同じようなことは起こるんだろうなと思ってますし、やっぱりタイミングとしても、あれもネットバブルも10年20年かかったわけなので、やっぱりインフラが浸透するって時間はかかると思うんですよ。
かつ、やっぱり日本って人口の年齢層が高めなので、どうしても新しいものが流行りづらかったりとか、海外に目を向けると、もちろんゲームを中心にしたメタバースって運億人運次億人っていうユーザーがついているプラットフォームも多いですし、やっぱりそうなってくるとARデバイス、眼鏡、グラスみたいなものとか、やっぱりゲームの中のアイテムとか、
そういうものにNFTが使われていくってのはほぼ間違いない未来だとは思っていて、やっぱり優れたゲームの体験とか、そういうIPを作ってきたのって、僕は日本企業が歴史的にも一番強いと思っていて、ただその日本企業こそがNFTになかなか入ってこれなかった。
いろんな意味で。っていうのが一番のこの市場のペンニングしている要因かなと思っていて、なのでそこは今の事業に繋がるんですけど、やっぱりIPとユーザーをもっとつないでいくというか、やっぱりそこが軌軸にあって、よりそれを裏側としてNFTを使って、よりマーケットを大きくするとかっていう順番だと思うので、ちょっと急ぎすぎたんじゃないかなというか、っていうところで一時停止みたいな感じにはなってるかなっていう印象ですね。
なるほど。ありがとうございます。そっからのプリキっていうのもなかなかにジャンプがあるなっていうふうには思ってまして、もしかしたらもともとNFT、デジタルみたいなところのユーザーってかなりリテラシーの高いアーリーアダプターで働いている層、ある程度お金がある層が中心なのかなと思うんですけど、今度そっからの女子高生がターゲットにしたプリクラキっていうのはまたターゲットのユーザー像も違いますし、
リアルでもちょっと絡んでくる、デジタルで完結しないみたいなところもちょっと違うのかなと思いますし、このあたりはなぜプリキなんだっていうふうになっていったのかっていうところを教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。やっぱり一番NFTをやってた時に思ってたのが、圧倒的なグローバルプラットフォームにしていきたかったんですよね。
やっぱりNFT自体を活用して、現代アートっていう市場はもう本当に簡単に言うと欧米が作り上げたマーケットで、ちょっとスタートアップもそういうところもありますけど、やっぱりなかなかそれを革命を起こすって難しい。
革命が起きる条件っていくつかあると思うんですけど、やっぱり技術革新とか、やっぱりそれを使わざるを得ない社会環境とか、複合的な要因で革命って起きると思うんですよね。
っていう中でNFTはそれだったんだけど、やっぱりキラーコンテンツが不足してた中でなかなかインフラが浸透してこなかった。
で、かたやインターネットって、プロ野球中継とかがインターネットに乗った瞬間に結構光ファイバーとかの加入者数が増えたみたいなことを読んで、やっぱりあれもばらまくように。
コンテンツと孫さんがモデルをばらまいたみたいな話で、やっぱりそれぐらいのことがないとなかなか一般浸透はやっぱりしないっていう中で、じゃあもうそれだけ?
一般浸透しきってる、そもそもインターフェースって何なんだっけっていうのから当時考え直して、やっぱりNFTはジャンプがあるけど、なんかみんなが体験してるところから持ってくれば早いんじゃないっていうところで、
さあいろんなものを見てた中で上がったのがプリキっていうところで、まさにそこはもう正直ジャンプはあるんですけど、プリキっていうところはもうほぼ国民によっても2、3000万人年間使うインターフェースですし、
これってTikTokとかともひするぐらいの規模なんですよね。でもほぼみんな今の50代ぐらいまでやったことがある体験で、日本国民にとってはもう慣れ親しんでる体験でしかないので、
ありがとうございます。今このフェーズでIP×ブリキっていう事業が成功する上で、アライアンスとか提携とかもやっていくと思うんですけれども、
ここはどんな提携先とか、どんなアライアンスがあるとこの事業がよりドライブされるというふうに考えられているか、この辺りも教えてください。
やっぱりそこで言うと、一丁目一番地が、やっぱり今ですとイベントがかなり多くて、やっぱりイベントって言っても結構いろいろあるじゃないですか。
フェスみたいなものもあれば、アーティストの単独ライブとかもあって、やっぱりそんな中で熱量高くお仕事をされているアーティストさん及びファンダムというか、
というのはもう一番我々のターゲットとしては合うので、そういうイベントをやられているアーティストさんの事務所さんですとか、
いうとこと一緒にご一緒していくのも一番やっていきたいところですし、そうなってくると面白いのが、
ライブに来れない子たちとか、東京まで来れないけど、なんか最寄りでそのフレームで撮りたいんだけどみたいなことがあったときに、
初めてその地方にある常設でも撮れますよみたいな、ある種こう連動企画みたいなものもできてくるので、
そうなってくると、ある種デジタルサイネージみたいなものよりも超えて、体験型のインターフェースというか、みたいなものを作れていくので、
今後はその不動産系の企業さんとか、まさに観光地、ホテル、いろいろあると思うんですけど、
そういうインフラ施設さんも関わっていきたいなっていう、その二段構えでは考えています。
ありがとうございます。今おっしゃられたところに、あれもしかして該当するかもというふうに思われた方は、ぜひ吉田さんにご連絡をいただければと思っております。
ぜひお待ちしています。
ありがとうございます。ちょっと最後に資金調達のところもお伺いしたいなと思ってるんですけれども、
鈴木おさむさん、確かにVC立ち上げられたなっていう印象がありまして、
過去スタートアップファミリーのイーバさんとかもこの辺りから調達されているのかなと思っているんですけれども、
このスタートアップファクトリーさん、ハーティーさんのどんなところっていうのに魅力を感じて創出していただいたのかっていうところを教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。そもそも鈴木おさむさんにアプローチをさせていただいたのも、我々お世話になっているタイムアドバイザーの方経由だったんですけど、
もともとはさっきの六本木のギャラリーに実は一度お越しいただいたことがあって、
それもその当時一緒にやってたアーティストのご紹介だったんですけど、
なのでその時からまだ頑張ってたんだねみたいな感じの話が一番最初にあり、
ただおさむさんとしてもプリクラの可能性というか、今って韓国プリクラみたいなものが流行ってたりとか、
そういうのをまさにエンタメの業界で見られていて、プリクラにそもそも出資したいっていう興味があったっていう話を再開した時におっしゃっていただいて、
そんな器具あるみたいな話もいい意味で思ったんですけど、鈴木おさむさん及びスタートアップファクトリーさんのやっぱりC向けファンドってもう明確におっしゃられてるところとか、
やっぱりLPの皆さんの親和性とか、そういうものを考えても我々もメディアとして今後成立させていきたいという思いが一致して、
おさむさんご紹介いただくことでいろいろ広がっていくところの魅力を感じて、ほぼ即決で条件交渉させていただいて、決めていただいたっていうのが背景ですね。