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2025-03-11 18:23

#28 【資金使途】とは?実は大事な融資の使いみち

今回は「融資の【資金使途】。借りたお金の使い道は実は大事」についてお話しました。

✅️資金使途とは?

✅️なぜ資金使途は大事?

✅️資金使途にはどんなものがある?

✅️金融機関にとっていい資金使途、悪い資金使途って?

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。

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✅パーソナリティー▼若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。⁠⁠https://x.com/wakaba_office⁠⁠


▼遠藤朱美(株式会社INQ)PR・マーケティング・共創担当として、スタートアップエコシステム実現への貢献を目指す。時々、地域での相互扶助関係創りを、旅をしながら活動中。

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サマリー

このエピソードでは、スタートアップ企業の資金使途、特にデットファイナンスにおけるお金の使い道が深掘りされています。融資における資金史の重要性や、設備資金と運転資金の違い、さらには前向きな資金使途についても議論されています。資金使途の重要性を理解することで、企業は金融機関からの融資をより円滑に受けることができ、特に増加運転資金と悪い資金使途の影響が深く考察されています。

資金使途の重要性
企業のデットファイナンス、年間500名以上の企業家から相談を受けるデットファイナンス支援の INQ 代表の若林が、
スタートアップ企業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
皆さんこんにちは、INQの若林です。
さて、今回からですね、企業のデットファイナンスはシリーズ2として、
パーソナリティにINQの遠藤明美さんをお迎えして進めていきたいと思います。
遠藤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。INQの遠藤です。
はい、では遠藤さん、簡単に自己紹介をお願いしていいでしょうか。
はい、簡単に自己紹介させていただくと、INQではマーケ・PR周りを担当しています。
新卒からイベント・オーガナイザー・営業・コミュニケーションプランナーと職種と組織を変化させながら、
とはいえ、ずっとスタートアップ・ベンチャー企業様の成長をご支援する事業に携わっていました。
直近だと、スタートアップ向け金融関連サービス事業のビジネスサイド創業メンバーとして従事していまして、
ここで岡林さんと出会うわけですが、
根っからのスタートアップ大好き人間ですし、
特に創業期の方にとって最初の歯車を回し始める上でのお金の大切さをご支援する立場からめちゃくちゃ実感してきました。
とはいえ、岡林さんの豊富すぎるご支援実績と知見には到底及びませんので、
この番組ではリスナーの方と割と同じ目線から私自身もたくさん学んでいきたいという思いでいます。
改めて岡林さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
はい、では早速なんですけども、今回ですね、遠藤さん、
融資における資金史とお金の使い道についてお話していきたいと思います。
今回資金史とこのテーマにした理由って何ですか?
資金史とっていうのは融資してもらったお金の使い道のことなんですけれども、
スタートアップっていつでもお金が必要なので、とにかくお金必要ですとか、
ざっくり開発費に突っ込みますとかですね、金融機関の人に対してまるっとお金の使い道を説明してしまうことが少なくないんですけれども、
金融機関としては何に対して使うお金を貸してどうやって成長してどうやって返してくれるかっていうのを非常に気にしてるんですよね。
なので資金史とお金の使い道がざっくりしすぎると貸しにくいんですよということで、
融資においてはお金の使い道の説明というのが意外に重要なので、
ここで資金史についてお話しすることによって金融機関の方との考え方と
企業家の皆さんとの考え方のギャップを埋めれればなというふうに思っています。
設備資金と運転資金
なるほど。資金史との説明の仕方によって金融機関への見え方が違ってくる重要なポイントという感じですかね。
そうですね。お金の使い道がですね、それはつまり返し方にもつながってくるので、
ちゃんと返ってくるかどうかっていうところを逆算する意味で、
お金の使い道っていうのに結構金融機関の方がこだわってるって感じですね。
なるほど。では改めて資金史とは何ですか?
これは繰り返し申し上げている通りお金の使い道ですね。
借りたお金を当然、企業家のポケットに入れちゃダメじゃないですか。
自分の飲み食いとかに使っちゃ当然ダメじゃないですか。
ダメですね。
ちゃんと事業のために使ってほしいです。で、ちゃんと事業を伸ばしてほしいです。
売上げを上げて利益を出して、その中からちゃんと返してほしいです。
なので何に使うか、ちゃんと売上げにヒットするのか、ちゃんと経費削減にヒットするのか、
何に効果がある資金なのかっていうことの説明が必要だってことなんですよね。
そういう意味で資金史との説明が重要だってことになります。
ちゃんと使ってちゃんと返す、これがセットになっている金融機関の方の視点で見たときに何に使うかは確かに重要ですね。
そうなんですよね。
なるほど。じゃあその資金史とにはどんなものが種類としてあるんですか?
ざっくりですね、設備資金と運転資金に分かれます。
設備資金はですね、文字通り設備なんですよね。設備にかかる資金のことです。
例えばラーメン屋さんをイメージしていただくと、冷蔵庫とか、麺を茹でる厨房機器とか、お客さんが座る座席とかテーブルとか、そういったものが必ず必要ですよね。
それがないと始まらないもの、これが設備資金になります。
もう一方の運転資金っていうのは、例えばアルバイトの方の人件費ですとか、ラーメンの麺を仕入れる仕入れの資金だったりとか、家賃とか、あるいは広告宣伝費とか、こういったものが広く運転資金ということになります。
冒頭のちゃんと使うと返すがセットの金融機関の仕方の趣向で考えたときに、設備資金と運転資金、この比べたときにどちらが貸しにくい、貸しやすいみたいな視点ってあるんですか。
はい。設備資金っていうのはラーメン屋の例で言うと、厨房機器とか、店舗そのものとかって申し上げましたよね。
これって貸した後に、ちゃんとお金がその設備という目に見えるものに変わるじゃないですか。これは確認しやすいわけですよね。これは比較的貸しやすいです。
ちゃんと貸したお金が形を変えて設備になって、それで売り上げを生むものとして目に見える、確認できるので、これは貸しやすいです。
一方、運転資金は確かに人は稼働するかもしれないが、家賃は払っているかもしれないが、なかなか目に見えにくいというか。
さらに言うと、それがどういう効果を及ぼしたのかというのも、後で追っていかないと分からないですよね。
というところなので、必ずしもお金の使い道が正しかったかどうかというのを金融機関の方がすぐ確認することが、設備資金に比べれば難しいですよということになるので、
したがって運転資金の方が設備資金より貸しにくいということにはなるかと思います。
資金使途の種類
なるほど。運転資金の中にもいくつか種類があるかしらって思っちゃったんですけど、そういう意味で金融機関にとっての運転資金の中での貸しやすい、貸しにくい。
ここの良い資金人と悪い資金人みたいな区別ってあるんですか?
はい。これは明確にあるんですよね。
あるんですね。
あえて悪い方から言います。悪い、後ろ向きな資金人とお金の使い道。分かりやすく悪いことに使う資金。これはもちろんダメですよね。
悪いことって例えばどんなことですか?
例えばですけど、分かりやすく社長がキャバクラ行く時の資金とか。
なるほど。
はい。とか、人を騙すとか、工事を老俗に反することにお金を使う。これはもう当たり前にダメじゃないですか。
これはダメです。言うまでもなく。
それから社外にお金が流出するような使い道。
これは例えば先ほどのキャバクラの例もそうなんですけど、役員とか従業員の方にお金貸しつけちゃうとか。
あるいは自分の事業のためにって言って借りてるのに、関連会社とか他の社長の事業とかに使っちゃったり、投資しちゃったりするっていうのは、これはもう流出ですよね。
あとは投資新宅買っちゃうとかですかね。事業のために使うって言っててですよ。
言ってて、自分の資産形成とかに使っちゃうとかっていうこと。これは基本的には資金使と言ってることと違うってことなので、これはダメですよね。
さっきの役員への貸し付けとか、本来の資金使とではないところに資金を使っていた場合みたいなところに分類されると思うんですけど、これもしやったらペナルティみたいなのってあったりするんですか?
これはですね、あると言った方がいいと思います。
資金使と違反とか、迂回融資とかっていう怖い用語があるんですけど、資金使と違反っていうのが判明した時にはですね、基本的には借りた人は期限の利益を失うってことになるんですよ。
期限の利益を失うとは何ですか?
期限の利益っていうのはどういうことかっていうと、お金を借りた時にいついつまでに返せばいいですよっていう期限が決められてるじゃないですか。
逆に言うとそこまでは返すことを猶予されてるって感じなんですよ。
なのでそれを期限の利益って言ってます。
ところがこの期限の利益を失うってことはどういうことかっていうと、金融機関側が、貸した側がすぐ返せって言えちゃうってことなんですよ。
例えば1000万円借りました。800万円まで返しました。資金使と違反が明確に判明しました。期限の利益を失いました。800万円すぐ返さないといけない。
現実的に難しいですよね。すぐ返すのね。
っていうぐらい重たいことなんで資金使と違反は絶対やっちゃいけないんですよ。
なるほど。なんか少しペナルティーの話もあってちょっと怖いなっていう思いもしたんですけど。
一方で前向きな資金使と金融機関さんにとって、貸しやすくなるこの資金使との種別ってどんなものがあるんでしょうか。
比較的前向きな資金使とお金の使い道として、収支ずれによって必要となる経常運転資金というのがあります。
これはどういうことかというと、例えばECの事業だったとして、物を仕入れて広告かけて販売して売上げが立って入金されるまでにタイムラグがあることがあるじゃないですか。
一方でその先に仕入れだったり広告費だったり、その間の人金費だったり家賃だったりというのが先に出ていったりしますよね。
この収支のタイムラグっていうのを埋める、簡単に言うと経常運転資金というふうに言うんですね。
資金使途の理解
これは、この経常運転資金を融資で埋めてしっかりお金が回るようにしましょうっていうのは、ちゃんとお金が回っていることが分かれば、これは比較的前向きな資金使と言えると思います。
なるほど。ある程度売上げに返ってくるのか、実績とかで分かる、こういう根気が示せる場合って感じですか。
そうですね。それが分かっているとより貸しやすいってことになると思うし、ここはある程度ビジネスモデルとかをきちんと説明すれば、金融機関の方も経験がありますので、
これはちゃんと資金回ってるよねっていうことが分かるので、そういった資金は比較的貸しやすい部類にあると思います。
さらに言えば、先ほど申し上げた売上げ入金までの期間に先に出ていくお金、この収支のずれ、売上げの増加に伴って大きくなったりしますよね。
こういうの増加運転資金って言うんですね。
例えば、ECで物を売ってます。で、売れ行きが好調ですって言ったら、仕入れ増やすじゃないですか。
はい。
で、広告がきちんとこの広告が当たってるなって思ったら、広告費増やすチャレするじゃないですか。
はい。
だけど、それによって売上げは増えるかもしれないが、当然先に出ていくお金も増えるわけですよ。
手元にちゃんとキャッシュ持ってないと、黒字倒産みたいな話がありますけど、
先に出ていくお金を賄い切れなくて、事業が伸びているのに、売上げが伸びているのに倒産とかストップしちゃうみたいなことっていうのが起こり得るんですよね。
そういう増加運転資金を賄うっていうのは、まさに金融機関の方の得意領域というか、出しやすい資金にしとうということが言えるかなと思います。
なるほど。比較的前向きな運転資金、収支ずれによっての経常運転資金と、そもそも売上げ増加してるから、そこの元となる増加運転資金が前向きになるということですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
融資をする上で、資金使徒ってめちゃくちゃ大事なんだなと理解をしました。
悪い資金使途の影響
金融機関にとってちゃんと返してくれるのかが、セットになっているので、何にそもそもお金を使って、それでちゃんと授業を伸ばしてくれるか、そこでちゃんと返済減支としてくれるのか、
この思考の型みたいなのがとても学びになりました。
そうですね。やはり金融機関の方の考え方、思考にうまく合わせていくということも、企業が場合によってはテクニックとして必要かなと思いますよね。
確かに確かに。
個人的にはこの悪い資金使徒の一つとして、社会への投入し資金ですかね、本来の資金使徒とは違う使い道をするって、シンプルに嘘ついてる、ダメじゃんみたいなことだなと思ったので、金融機関からもとても嫌われるっていう感じなんですよね。
そうですね。どれぐらい嫌われるかっていう例で言うとね、社会への投入し資金。
もう判明するとですね、先ほど期限の利益を失いますみたいなお話もありましたけど、もう一個、代表者の連帯保証必ずついちゃうんですよ。
だって代表者個人、自分自身に対してお金貸したりとかしてるんだったら、会社の資金を私物化してるよねと。
だったら会社に対して貸すけど、代表者に貸すのと同じことになっちゃうから、だったら連帯保証ってくださいねっていう風になりがちなんですよね。
そういう意味でも非常に嫌われがちですので、次がなくなりますから、絶対に悪い資金使徒でお金は使わない方がいいと思います。
なるほど。具体的な嫌われ方も理解できました。
なんかペナルティもあるので知らないでは済まされないなという風に思ったので、今日詳しく知れてよかったです。ありがとうございます。
遠藤さん、今回シリーズ2ということで初めての収録でしたけれども。
本当ですね。
本当初めてじゃないですけどね。
そうなんです。テイク2、3とやってしまいましたけれども、徐々に皆さん、リスナーの皆さんにも聞きやすくなってくれることを願いながらちょっと頑張りますという感じですね。
そうですね。一回収録しましたけど、聞き直したらボツになっちゃったんですよね。
編集の方からめっちゃダメ出しされるっていう。
遠藤さんがあまりにもエンディングを噛みすぎたので、今やり直してるっていうね。
そうですね。温かくね。また噛みましたけれども。
そうですね。我々も一生懸命、皆さんに分かりやすいように優しく有志のことをながら聞きして学んでいただければなというふうに思ってやっておりますので、生温かく見守っていただければなというふうに思います。
はい。お願いいたします。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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また、この番組では企業家の皆さんからのリアルなお悩みにもお答えしていきます。
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企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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