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2024-10-22 18:25

#9 保証協会付き融資の攻略ポイント

今回は「保証協会付き融資の攻略ポイント」についてお話しました。

保証協会付き融資とは何?についておさらいした上で、 ✅️保証協会付き融資のキーマンは誰? ✅️保証協会付き融資の3つのポイント

についてお話しました。

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。

エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。

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サマリー

保証協会付き融資は、信用保証協会が融資を保証し、企業にとっては借りやすく、金融機関にとってはリスクを減少させる仕組みです。番組では、融資申請のポイントや必要な事業計画について詳しく説明されています。また、保証協会付き融資の活用法や注意点についても掘り下げられています。特に、保証枠の効果的な利用方法や保証の種類選択に関するポイントが紹介されています。

保証協会付き融資の概要
企業のデットファイナンス、年間500名以上の企業家から相談を受けるデットファイナンス支援 INQ 代表の若林さんとともに、スタートアップ企業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッツプロデューサーの稲荷田です。
こんにちは、INQの若林です。
さて前回は第8回目、日本政策金融高校の申し込みのタイミングというテーマを扱わせていただきました。
はい、前回ですね、日本政策金融高校さんの融資の攻略ポイントをおさらいした上で、なぜ無計画に突ってはいけないのか。
企業家のケース別ですね。
で、高校への申し込みタイミングというものを解説させていただきました。
今回はその前にですね、初めてのデットファイナンス制度の選び方編ということでお話しさせていただいたんですけど、
その中で、まず初めてのデットファイナンスだったらお勧めは高校と保証協会付きだよというご紹介をしたんですけど、
前回高校をお話ししたので、今回は保証協会付き融資の攻略ポイントについてお話ししたいと思います。
保証協会ですね。
はい。
これもよく聞くんですが、実態はよくわからない部分がありますので、今回非常に楽しみにしておりました。
はい。
ということで早速なんですが、まずそもそも保証協会付き融資というものが少しおさらいにもなるんですけれども、改めてどんなものなのか概要から教えていただけますでしょうか。
保証協会付き融資というのは、各都道府県、政令指定都市にあります信用保証協会というところが、企業に対する金融機関からの融資に対して保証をしてくれるという仕組みですね。
保証をしてくれるということは、企業がもし返せなくなっちゃった場合でも保証協会が肩代わりをしてくれるということになるので、金融機関としてはリスクが少ない状態になると。
したがって貸しやすくなる。企業家側からすると借りやすくなるよという仕組みですね。
さらにそこに各自治体とかのサポートが入りますというところで、さらに使いやすくなるというような公的な融資制度ということになりますね。
自治体さんはさらに保証じゃなくてサポートしてくれてますか?
利子補給というものだったりとか、信用保証料補助とかという形で、その金銭的なところを補助してくれると。
補助金みたいな感じですね。
なるほど。ありがとうございます。
そしてこの保証協会付き融資に出てくる登場人物といいますか、どんな方々が関わっているのかというのを改めていただけますか?
まずは融資を受けたい企業ですよね。スタートアップ。そこに対して融資をする金融機関、銀行さん、信用銀行さん、信用組合さんと、信用保証協会ですね。
と自治体。企業、金融機関、保証協会、自治体。この4者出てくるというところがポイントなんですよね。
融資を得るためのポイント
これは広告さんの場合だと企業と金融機関だけだったところが、今回は保証協会と自治体も出てくるということですね。
そうなんですよ。
ちょっと手厚いなって気持ちとステークホルダー増えるので大変そうだなっていう感想をいただきました。
基本的にコミュニケーションがいろいろ発生すると、リードタイムというかね、時間がかかるって世の常じゃないですか。
そうですね。ちょっとそんな気がしました。
そうなんですよ。
とはいえ、大いにお勧めというところで、今いただいた4者いることになりますけど、この中で特に大切といいますか、抑えるべき方とかそういうのもありましたらぜひいただけますか?
はい。これはもう皆さん聞いてればわかると思うんですけど、これも保証協会なんですね。
そうですね。名前にもなってますもんね。
そうなんです。
はい。
なんでかっていうと、融資するのは金融機関さんだし、融資受けるのは企業なんだけど、結局この保証協会さんが保証するよって、イエスって言わないと金融機関側としてはリスク高いんでやりたくないんですよ。
まして、スタートアップで創業間もない会社さんってことになりますと、事業の不確実性も結構高いですよねと。
うんうんうん。
なった時に、保証つかないんだったらちょっと、いわゆる保証のつかない融資のことをプロパーって言うんですけど、プロパー融資なんです。
あ、そういう意味なんですね。
はい。プロパー融資だとちょっとできません。保証協会つかないとちょっとできませんっていう風になっちゃうんで、やっぱり保証協会がうんというかどうかっていうのが、
とにかくこの制度のすべてなので、キーマンは信用保証協会さんですということになります。
とはいえ、保証協会さんはその貸し顔でした際に補点をするような立場なので、当然かなりしっかり厳密にチェックをしていくわけですよね。
そうですね。
はい。
ここはどちらかというと感覚的には日本製作金融広告さんよりちょっとしっかり目に見るというか。
あ、そうなんですね。
ちょっと厳しめだと思っていただいていいんじゃないかなと思います。
はい。
企業家としてはちょっとっていう感覚値信じたいと思いつつ、もうちょっと具体だとどれぐらいの差分があるんですか。
難しいな。
難しい。本当にちょっとって思っておけばいいですかね。
ちょっと、うん。
広告さんだとある程度代表者の方の経験とか自己資金とかがしっかりされていると、売上立つのはまだこれからですよっていう状態でも割と出してくれたりはするわけなんですけど、
売上が全く立つ香りがしてないのにポンポンポンと出してくれるかっていうと結構保証協会さん渋いところもあるかなという点においては、
ある程度事業が立ち上がり始めてからですね、保証協会に行った方がいいケースも結構あるという意味では広告さんより少し厳しめかもしれないなという感じですね。
確かに前回も、まずは広告で新規開業資金で融資を受けてから合わせ技として保証協会付きを使うのがいいんじゃないかみたいな話もいただいてました。
そうなんですよ。
おっしゃる通り。
そうしましたら、保証協会付き融資、これポイントとかがもしありましたらぜひまとめて教えていただきたいです。
保証協会付き融資のポイントは3つあります。
1つ目は100%保証の制度を使おう。
保証協会付き融資が得意な金融機関から申し込む。
保証協会が納得する事業計画を作ろう。
融資申請時の注意点
この3つですね。
1つ1つすごく気になりますね。
そうしましたら1つ目、これ100%使おうってことは100%じゃないものもあるってことなんですね。
そうなんですよ。
責任共有制度みたいなちょっと分かりにくい言葉があって何のこっちゃってことなんですけど。
そうですね。
要は金融機関と保証協会で責任を共有し合いましょうみたいな意味なんです。
保証協会は保証はしてくれるんだけど、80%分だけ保証しますと。
残り20%は金融機関さん自分で責任持ちなさいよと。
そこは保証ついてないよっていう形なんですね。
1000万円が貸し倒れちゃった時に800万円は保証協会が保証してあげるけど200万円はあなた方の損だからねっていう。
そういうのがあるんですね。
一方で100%保証ということになりますとこれも保証協会が全部持ってくれるってことになるんで。
金融機関さんとしてはその分についてはノーリスクと言いますか。
ということになりますと。
なので100%保証になっている制度を使った方が通りやすいってことですね。
これは一つのまず申し込もうとした時にその中でじゃあこの条件だったら100%です、この条件だったら80%ですという話ではなくて、
そもそも入り口の制度選びの段階から100%がそれ以外かがあるってことですか。
そうなんですよ。
なので100%保証の制度を使った方がいいということになるんですよね。
これちょっと次のやつにも若干絡んじゃうかもしれないんですけどこれは企業家側がまず行くときに100%保証の制度でお願いしますみたいなことを言わないとそうじゃない制度を斡旋されるというかご案内いただくこともあるってことなんですかね。
それもあり得ると思いますね。
プロアクティブに自分からこの制度を使いたいですっていうふうに金融機関に言ってその前提で行った方がいいと思います。
わかりました。じゃあこの辺り抑えなきゃいけないですね。
そして2つ目がどこに行くのかみたいな話が聞きました。
僕ちゃんもいただきますか。
保証協会付き融資が得意な金融機関から申し込みましょうって話なんですけど保証協会付き融資って申し込み金額というか無担保無保証の枠っていうのが8000万円まであるんですよ。
8000万円結構ありますね。
なんですけど8000万円借りれる会社さんって超ざっくりって年収で3億円以上みたいなところで8000万円を使い切れるみたいな超ざっくりとそういう感じなんですね。
簡単ではない気がしました。
一方でメガバンクさんとかって年収5億以下の会社さんはやりませんとか年収10億以上じゃないとうちの部署ではやりませんっていう法人営業部とかって存在するんですよ。
そういうところはつまり保証協会付き融資っていうのはあんまり取り扱ってきてないってことになるんじゃないですかと。
そうですね。
一方で信用金庫さんとか信用組合さんとか地銀さんに関しては保証協会付き融資いっぱいやってきてますと。
保証協会の人たちと人材の交流とか勉強会だったり飲み会だったり出向みたいなこととかも含めて行き来がありますということでは比較的ですけどね。
地銀さん、信銀さん、信組さんの方が保証協会付きになれてるケースが多いです。
そうなんですね。
もちろんメガバンクさんでも保証協会付き融資最近ではたくさん取り扱っていただいているんで、
この差は結構埋まってきてるかなというふうに思う一方で、
地銀の方とかの方が保証協会とのコミュニケーションは割と慣れていらっしゃるとかすると。
そもそもの話、銀行さんが保証協会さんにこういう案件あるんだけどっていうことで事前相談みたいなやり取りがあったりするんですよね。
その段階でちゃんとビジネスモデルだとか、その会社の基盤とかそういったことをお伝えいただいた上での事前相談だったり審査ってことになるんで、
やっぱり金融機関さんからのプッシュっていうのも少なからず必要になってくるといったときに、
そこの事業の解像度みたいなところも重要だし、信用保証協会さんとのリレーションみたいなことも大事だしっていうところで、
そういったところが得意な金融機関から申し込むっていうのがポイントになるかなという話なんですよね。
そして信用保証協会さんから納得がいただけるような計画とかも大事だと。
そうなんです。信用保証協会さんが事業計画を見て、その他これまでの財務状況とかを見て、
保証できるか否かっていう審査をして判断するという仕組みになってるんですけど、
保証協会さんは広告さんとかよりも実績重視する傾向が強いかなとも思うし、
あと資金の使い道ですね。資金使徒というふうに言うんですけど、
これもしっかり見てくる傾向にあるかなというふうに思います。
なので、ただとにかくいっぱい欲しいっすみたいな感じの計画よりかはしっかりですね、
これとこれとこれに使いますと。これとこれこれをしっかりやってきたんで、
それをさらに成長させるための運転資金にとか設備資金にということで、
しっかりお金の使い道の説明ができるとよりいいのかなというふうに思いますね。
広告さんに出すときよりも、金額自体は場合によっては絞るというか、
より現実的な、ちゃんとリアルな数字で出すべきだし、用途というのもしっかり記載をして、
保証協会付き融資の活用法
これはまた面談とかそういった場でも伝えていく必要があるということですね。
そうですね。
あともう一つ気になったのが、保証協会付きでこの枠っていうのがいわゆるあるわけじゃないですか。
これは、さっき8000万円で枠をいただきましたけど、これを例えば、
ちぎんさんで1000万円分だけ使いましたってなったら、
これでもう保証協会付き融資は終わってしまうのか、
あるいは残りの7000万円分の枠もあるから、
これは別の金融機関さんにお願いしようとかそういうのもできるんですか。
めちゃめちゃいい質問ですね。
そういうことができるんですね。
なので、この8000万円の枠をいかに有効活用しながら、
金融機関さんとの取引を増やしたり、あるいはまた後で触れますけど、
プロパー融資っていうものですね。
こういったものにどう移行していくか。
保証協会の枠をうまく使いながら、
保証協会のつかないプロパー融資をどう獲得していくかみたいなところも、
この枠の使い方として結構うまい会社さんと変わるんですよね。
深そうですね、これは。
じゃあ保証枠をマックス使い切る、
マックスかわからないですけど、より多く使い切るっていう目線と、
そこでプロパー融資にいかにつなげられるかっていうポイントもあるので、
結構大事ですね、これじゃあ最初の。
もちろんビジネスモデルにもよるんですけど、
融資を継続的に使っていった方がいいビジネスモデル、
D2CであったりECであったりとか、
SaaSでもBPaaSのような形で、
コンサルテーション的なものも一緒に提供しながら、
ある種そのソリッドベンチャー的にですね、
売上げもしっかり立てながらサービスも提供していくような、
そんなスタートアップだったとすると、
やっぱり継続的に融資を活用していった方がいい。
事業の不確実性がある程度落ち着いてきたところで、
エクイティファイナンスではなくて、
デッドファイナンスを中心に調達をしていく。
例えばタイミーさんのようにですね、
2021年以降はもうエクイティファイナンスしないで、
ずっとデッドファイナンスで調達してきた。
そして上司でいったっていう会社さんもあったりするんですけど、
そういった戦略的にデッドを使っていこうと思った時に、
やはり創業初期でですね、
いかにこの保証協会の枠をうまく使いながら、
フォーメーションを組んでいくかみたいなのが、
結構うまい会社はうまいなっていう感じなので、
その辺りのノウハウもお伝えしていければなというふうに思いますね。
保証制度の選択と注意点
最近エクイティ周りだとそういうナレッジとか細かいのが
Xで議論をたくさん見ている気がしていまして、
なんとなく学べている部分はありますけど、
やっぱデッドも当たり前にそれぞれの注意ポイントとか
深さっていうのがあるんだなっていうのが気づけましたので、
この辺りこのラジオでも引き続き伺いたいなというふうに思いました。
お伺いまして、やっぱ新法保証協会付き融資
非常に良さそうだなということは思ったんですけど、
これ例のごとくもし注意点とかありましたら、
ぜひお伺いしてもよろしいでしょうか。
そうですね。保証協会付きの融資っていうのは、
選択する制度によっては代表者の連帯保証が
デフォルトでついちゃうんですね。
ついてしまうんですね。
つかない制度っていうのが、スタートアップ育成5か年計画
等々の政府の後押しによってですね、
連帯保証がつかない制度っていうのは出てきてるんですよ。
なのでそれを選択できれば連帯保証なしでもいけます
ということにはなるんですけれども、
それ以外の制度を選択すると、
当然のように代表者の連帯保証がつくので、
つかないと思ってたけどあれのほうがついたな
みたいな話もたまにあるんですね。
確かに噂レベルで聞くとやっぱ保証協会付き融資は
連帯保証つかないよとか、それぐらいで
情報伝達ってされちゃいそうな気がしますもんね。
そうなんですよ。
なので基本つきますけどつかない制度があります。
それをちゃんと選びましょうっていうぐらいに
考えておいたほうがいいと思います。
なるほど。
ちなみに最後にお聞き伺いしたいのは、
先ほど100%保証のものと、
あと連帯保証ありなしのものがあるっていう風に
伺いましたけど、その中でいくと一番企業界にとって
ある意味優位ともいえる100%保証かつ連帯保証が
なしの制度っていくと、今この2024年10月時点だと
どんなものになるんですか。
例えばですね、スタートアップ創出促進保証
っていう制度があります。
これは100%保証でかつ連帯保証がつきません
という制度になってますね。
それが一択って感じですかね、現状でいくと。
他にはあるんですけど、やっぱりスタートアップの
方、企業から5年未満の方とかっていうことになると
それが一番お勧めの制度ってことになりますかね。
なるほど、これもまた気になるので近々扱いたいな
という風にも思いましたし、あとは何よりやっぱ
さっきの連帯保証の話が個人的にはすごく
入ってしまった部分がありますので。
お家族いる方は特に決めちゃうね。
そうですね、ちょっと怖いなって気はしちゃったので
この辺りも次の辺りで扱えたらなという風にも
思いました。ありがとうございます。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞き
いただきましてありがとうございました。
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最近嬉しいお声も若林さんに入ってきていると
いろいろとなっています。
DMいただいたりしています。
嬉しいですね。ぜひぜひ個別のご相談でも
番組のリクエストでも構いませんので
いただければと思います。
企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしく
お願いいたします。
18:25

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