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2024-10-01 18:36

#6 はじめてのデットファイナンス〜制度の選び方編〜

はじめてのデットファイナンスシリーズ、3本目の最後のテーマは「融資制度の選び方」です。

創業初期の起業家からよく頂く「融資制度はどれをどの順番で使ったらいいですか?」というご相談にお答えする内容になっております。

------------ 「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。 エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。 ✅番組ハッシュタグ #起業のデットファイナンス

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✅パーソナリティー ▼若林哲平(株式会社INQ ⁠代表取締役) デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。 ⁠https://x.com/wakaba_office⁠

▼稲荷田和也(JobTales株式会社 代表取締役) 「スタートアップと社会をなめらかに繋げる」をミッションに、スタートアップのコミュニケーションを支援。スタートアップ専門のポッドキャスト制作「StartPods」プロデューサー。 ⁠https://x.com/oinariiisan⁠

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サマリー

デットファイナンスを初めて行うスタートアップのために、制度の選び方に関する具体的な情報と事例を交えて解説しています。特に、日本政策金融公庫や保証協会付き融資など、創業初期に利用可能な支援制度について詳しく説明されており、起業家が直面する資金の悩みを解決する手助けをしています。このエピソードでは、信用保証協会や日本政策金融公庫を通じたデットファイナンスの選び方について解説されています。特に制度融資の仕組みや、融資選択の優先順位に焦点を当てており、企業が資金をどのように調達すればよいかを語っています。

デットファイナンスの基本的理解
起業のデットファイナンス、年間500名以上の起業家から相談を受けるデットファイナンス支援のINQ代表の若林さんとともに、スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッツプロデューサーの稲荷田です。
こんにちは、INQの若林です。
若林さん、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
前回は初めてのデットファイナンス、アクション編を扱わせていただきました。
この初めてのデットファイナンスシリーズですね、かなり基本的なところを多く扱わせていただいたんですけれども、個人的にはですね、心当たりは怪しかったけど、調べるのはちょっとめんどくさいな。
そして、当然専門家の方に聞くまででもないなという、それあたりをですね、きちんと抑えられたなという感覚がございまして、これはパーソナリティではなく、一人の起業家としてもとっても助かりました。
なので若林さん、ありがとうございました。
とんでもないです。ありがとうございます。
そうですね、これまではわりと概念的なお話が中心だったんですけども、ぜひ制度とかね、少しずつ詳しい具体の話に入っていければなというふうに思います。
ぜひ今回はね、初めてのデットファイナンスシリーズということで、仕組みの話などもそうなんですけど、実際にあったしくじりポイントとかですね、つまづきエピソードみたいなことも事例を交えつつね、お話していければなと思います。
制度の選び方
めちゃくちゃ聞きたいです。やっぱりそういう話があってこそ身に入ってくる部分があるかなと思いますので、ぜひぜひ組み込んでいただければなと思っております。
本日のテーマは初めてのデットファイナンスの3本目、最後ですね。
こちらは制度の選び方について扱っていきたいと思っております。
いよいよ少しずつ本格的な内容になってきまして、これが個人的には楽しみでもありながらちょっと難しそう、怖いなみたいな気持ちも正直あるんですけれども、はい、いきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
そうしましたらまずお伺いしたいのがですね、スタートアップが活用できるデットファイナンス、これ実はかなりいろんな種類があるんじゃないかなというふうに思っておるんですけれども、特に創業初期含めてですね、皆さんが使えるような代表的なもの、これを抑えておくといいよというものをぜひ教えていただけますでしょうか。
はい、承知しました。
おっしゃる通りですね、デットファイナンス、たくさんの種類があるんですよね。
ただ、タイミーさんのようにある程度ステージが進んできて、大きいキャッシュフローが動いているようなステージのスタートアップと、創業初期のまさに初めてのデットファイナンスしようという時期とだと、結構手段が限られているというか違っているというところがあるかなと思いますので、今日は初めてのデットファイナンス限定してお話をさせていただければなというふうに思っています。
戦い方から全然違うし、逆に言えば、そんな話まだ耳に入れなくていいよみたいなものも含まれているのかもしれないですね。
そうなんですよね。
日本の創業有志制度、初めてのデットファイナンスで使うような制度っていうのは、結構優れているなと思っていまして、
その制度を創業初期はきちんと理解して使っていくということが大事かなと。
それぞれの制度の特徴とかメリディメみたいなことを理解した上で選んでいくと、創業初期に関して、初めてのデットファイナンスに関してはクリアできるかなと思います。
では、その初めてのデットファイナンスを抑えるべき制度を教えていただけますか?
これはですね、日本政策金融高校さんの新規開業資金というものと、保証協会付有志、ざっくり言うわけでこの2択で考えてもOKです。
2択でいいんですね。かなり楽になった気持ちがあります。助かります。ありがとうございます。
じゃあ1個目が日本政策金融高校の新規開業資金でしたっけ?
具体的には次回かなり詳しく触れようかなと思っているんですけれども、まず概要の部分だけそれぞれ教えていただけますか?
日本政策金融高校さんというのは政府系の金融機関ですね。
政府系なんですね。いわゆる民間で株式会社とかではないってことなんですかね?
株式会社ではあるんですけど、国が100%出資している国の政策を反映するようなそういう金融機関です。
どういう政策かというと、基本的には今企業を促進しようと、10Xしていこうみたいなスタートアップ育成5カ年計画というものがあったりとか
ということで企業率を欧米並みにしていこうという動き、そして産業の新陳代謝を測って経済成長を測っていこうというような
そういう大まかな政策がありまして、それを具体反映していく一つの金融機関というところで日本政策金融高校というのがあって
基本的には閣議決定とか法案成立っていうところがあって初めてその高校の制度が決まってくる
そんな仕組みの金融機関になるということなんですよね。
いわゆる独立系のといいますか、ピュアな銀行さんですとあくまで利益を出していかなきゃいけないというところを重点的に置いた制度も多いのかなと思うんですけれども
日本政策金融高校さんは政府の意向がかなり直接的に反映される場合によってはそういう利益異常にも異議だったり対議みたいなもの、国としてどうあるべきかというものも反映されるような銀行さんということなんですかね。
おっしゃるところなんですよ。
めちゃくちゃありがたい存在ですね。
そうなんですよ。今の稲荷さんのこの民間金融機関が鋭利企業であるというお話が結構ポイントかなと思ってまして
これは後ほど保証協会月融資のところでお話させていただくんですけど
高校にお話戻すと、例えばなんですけど、高校さんってデフォルト率っていうのが7%ぐらいなんですね。
デフォルト率って、簡単に言うと返してもらえなくなっちゃいそうな
また返してもらえなくなっちゃった先の割合のことをデフォルト率って言うんですね。
なるほど、初めて聞きました。7%って、でも前回まで聞いたお話の中でいくと貸し倒れしちゃいけないビジネスと思うと、この7%って実は高いですか?
そうなんですよ。民間の金融機関さんとかだと0.何%から3%ぐらいの間なんですね、デフォルト率。
なんですけど高校はあえて7%なんです。
あえてなんですね。
6から7ぐらいを毎年行ったり来たりして、これはそれぐらい少しリスクを取ってでも企業を促進するために貸しましょうっていうスタンスってことなんですよね。
この数字がまさに高校さんが政府金融機関として国の政策を反映しようというところの表れの一つかなと思います。
今いただいたのが高校さんですね。
そうですね。高校の創業者向け、創業から概ね7年以内の会社さんに対しての融資というものが新規開業資金というものになります。
今新規開業資金にフォーカスいただきましたが、これも創業初期だったらまた何個かあったりはするんですかね。
高校さんの制度はちょっとややこしいところなんですけど、ここの馬なので簡単に説明すると。
新規開業資金っていうものを軸にしながら、他にもいろんな制度あるんですよ。
ソーシャルビジネス向けの資金だったりとか、女性起業家向けだったり、いろいろあるんですけど、
そういった金利がディスカウントされたいとかっていう有利な条件がつくものをドッキングする。
軸となる制度があって、そこにいろんな優遇制度をくっつけていって仕上がりいくらの金利みたいな感じの仕組みになってるんですよね。
ベースは新規開業と言うし、大阪を使うんですけれども、プラスアルファなんか条件が緩和できるような制度があって、合わせ技で勝負しにいくみたいなことなんですかね。
そうなんですよ。これはもう高校の中の方しか、はっきり言ってよく分からないですね。
そんなレベルなんですね。
もちろんウェブにはきちんとあるんですけど、そこまでバチバチにこれとこれとこれが私当てはまるから行ってくださいみたいなことにならなくて良くて、
通るっていうことになれば、じゃあ適したものを適用して仕上がりこうなりますっていうのはある程度高校さんの担当の方がアレンジいただけるので、
軸となる新規開業資金ってことだけ分かってれば一旦企業化はOKだと思います。
メリットとリスクの理解
じゃあ高校さんは一旦抑えられたということで、保証境界付き融資についても簡単に教えていただけますか。
先ほど稲荷さんがおっしゃった、銀行さんとは営利企業ですよねっていう話がポイントで、基本的には利益出さなきゃいけないじゃないですか。
銀行さん利益出すためにどうすればいいかっていうと、基本的には貸すべきところに貸して、貸すべきでないところに貸すべきじゃないんですよ。
そうなっちゃいますよね。
そうですよね。貸すべきところってどこかっていうと、基本的には大きなキャッシュフローが動いている事業体に対して貸した方がいいんですよね。
例えばわかりやすくざっくり言うと、年収5億円の会社に貸すのと15億円の会社に貸すのだと審査にかかるコスト、予診にかかるコストってそんなに変わらないらしいんです。
だったら15億円に貸した方がいいじゃないですかっていうのが銀行さんの基本的なスタンス。
5億円だったらある意味じゃあ15億円分の値するような融資で考えると、じゃあ3社分同じ審査を回さなきゃいけないというところを1社で済むみたいなところなんですかね。
それもありますよね。やっぱり金利なんで、それの15億円の何%ってなった時に一般のビジネスで言うとあらりが違うってことになるわけじゃないですか。
ってなったら昼返って創業初期の数百万とか1000万みたいなスタートアップへの融資ってどうなんだっていうと、創業初期でビジネスがどうなるかわからない。
そうですよね。
リスクも高い。しかも金額も小さい。やはり基本的に数億円とか数十億円から取り扱ってないみたいな。
そういうメガバンクさんとかからの法人営業部とかからするとやっぱりちょっと違うわけです。
貸しにくいわけです。
そうですね。全然桁が違いますね。
なんですけどそこにもやはり融資をどんどん出していかないと将来のお客さん捕まえられないし。
今の大手企業も昔はスタートアップ的な形で立ち上がってますよね。
そうなんです。インターネットさんがもともといらっしゃったさんさんさんも創業融資を使ってるわけですから。
そうですよね。
なので銀行さんとのお付き合いのスタートっていうところはいずれなきゃいけないんだけれども、とはいえリスクの高いところに貸しにくいですよね。営利企業の銀行が。
そういうところであるのが保証協会付き融資なんです。
どんなものなんですか?
各都道府県と一部の政令指定都市に信用保証協会っていうものが置かれてました。
信用保証協会の役割
この信用保証協会が金融機関の企業に対する融資に対して保証をしてくれるよっていうものなんですね。
保証するってことはどういうことかっていうと、銀行が企業に対して融資をして、もし貸したお金が返ってこなくなっちゃったっていう時に、簡単に言うと肩代わりしてくれるようにってことなんですよ。
すごい良い存在ですね。
そうすると銀行は肩代わりしてもらえるのでリスクが少なくなっちゃうんです。貸し倒れリスク。
そうすると貸しやすくなります。企業側は借りやすくなりますよね。
めっちゃ良いですね。
なのでこの保証が付くってことがめちゃくちゃありがたいっていうそんな仕組みなんです。
保証協会も都道府県ごとにあるみたいな話もあったので、これもある意味国の機関協会みたいな感じなんですかね。
そうですね。
その信用保証協会の保証を付けることによって借りやすくなるっていうのに加えてですね、都道府県ですとか九州町村などの自治体さんが補助をしてくれるっていうものもくっついて制度融資って言われてたりします。
補助まであるんですね。
そうなんですよ。例えば信用保証協会さんが保証してくれる分、保証料を取るわけです。
保証料の負担っていうのが1点何パーセントとかっていうふうにその格付け等によって決まってくるわけなんですけど、その保証料の半分を例えば都道府県が持ってくれるようとか、福祉省さんが持ってくれるようとか、あと利子補給っていう言い方をするんですけど、
金融機関に対して、例えば2点何パーセント、本来だと利子を払いますと、ただそのうちの1パーセント分を何々区、何々市が持ってくれるよう、補助してあげるよう、そうすると1点何パーセントだけの実質負担で済むという形で、低金利で借りれるっていう融資圧戦制度みたいなものがあったりするんですよ。
かなり助かりますね。
はい。そういった自治体の補助、サポートっていうものも4にいったりというんですかね。
で、やっていくのが保証協会付き融資って感じですね。
融資の選び方
各国の手当が今は熱いってことが分かりました。
今いただいたのが日本政策金融高校の新規開業資金と保証協会融資ということですね。
この時点で2つあってそれも迷っちゃうなと思うんですけど、これはどういう感じで選んでいけばいいんでしょう。
これですね、もうまず高校一択でいいんです。
一択でいいんですね。
もう少し正確に言うと、高校は軸として、高校は絶対やる。
次に保証協会付き融資をやるかどうかっていうのはここに判断すればいいよねっていう感じです。
それは高校の方が融資の制度として優れている企業化ファーストであるからってことなんですか。
そうですね。先ほどお話したように政府系金融機関として企業促進していこうというところで、
民間の金融機関がなかなか取りにくいリスクをとって、まず高校は呼び水になりましょう。
高校が融資したところだったら、民間金融機関のリスクが保証協会付き融資とかも併せて軽減されているので、
そういった高校が出したところに対して融資しやすくなるよねっていうところがあって、
この民間との橋渡しみたいな、そういう立ち位置というか高校が担っている、円滑化する役割というのになっているので、
まずは高校を軸にして考えていいかなということですね。
保証協会付き融資が保証協会がついているとはいえリスクがそこそこあるという中で、
一番最初に高校さんの信用をつけてくれると、その後の金融機関さんもだいぶ貸しやすいですし、
それが一番最初につけられるのが、やっぱり政府の意向を強く反映しているような高校さんということなんですね。
おっしゃるとおりですね。
じゃあ今回は本当には高校とにかく、保証協会付き融資も次の次点の選択肢として持ちつつ、
まずは日本政策金融高校の新規改良資金、これを狙っていきましょうというところで大丈夫ですかね。
はい、そうですね。まずは高校一択でOK。高校さんを呼び水にして保証協会付き融資やっていきましょう。
あるいは高校さんと協調融資という形ですね。
これはまた改めて説明しますけど、高校さんとほぼ同時に協調して調子を合わせて融資をやっていきましょう、みたいな形。
このいずれからですね、やっていくのがいいかなと思います。
ありがとうございます。
そうしまして初めてのレッドファイナンス、一番最後に扱わせていただいたのが制度というところと選び方というところでございましたので、
シリーズとしてはここで完結とさせていただきまして、
次回もですね、今少し詳しい面に教えていただいた部分もあるんですけれども、
改めて高校さんだったり保証協会付き融資だったり、それ以外のところも含めて詳しいところ、
じゃあ具体的にどう扱っていけばいいのかみたいなところまで扱えればなと思いますので、
また次回お聞きいただければなと思っております。
企業のレッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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