そこで今回は融資金額の目安はというところをテーマとしてお話をしていただきたいなというふうに思っております。
融資金額の目安って結構よくいただく質問ではあるんですよ。
決まってる基準っていうのはこれないっていう前提をまず犯していただくのと、
いろんな変数の総合評価で決まってくるので、
一つだけをよりどころにするわけにはいかないんですけど、
おおよそこれから申し上げる3つのことの総合評価っていうところで見えてくるんじゃないかなというふうに思っています。
まず一つ目の自己資本を基準とする場合っていうことなんですけれども、
これはですね、その企業の安定性がどのくらいあるかっていうところの目安になってきますと。
自己資金の2、3倍っていうのが創業融資などで言われる融資金額の目安っていうふうにされています。
これがどこから来てるかっていうと、銀行さんとか融資を受け付けるときに、
決算書を分析してというか解析して格付けみたいなことを行うんですね。
格付けを行う中のこの要素、指標の一つとして自己資本比率っていうのがあるんですけれども、
この自己資本比率っていうのが高ければ高いほど安定性があるっていうふうに評価できるんです。
これが30%以上あると良いというふうにされているんですね。
先ほどの自己資金2、3倍っていうのは、例えばなんですけど、
100万円資本金で自己資金で事業始めましたって言ったときに、
じゃあその2、3倍の金額借りました。200万円借りましたって言うと、
付債が200万円になります。対借対償表の右上のところが200になります。
で、先ほど自己資金が100万円だって話。
対借対償表の右下のところが100になりますと。
言うと全部で合わせて300なんですけど、
そうすると大体自己資本比率っていうのが、この付債とこの資本の割合で言うと、
資本が33%、付債のところが66%みたいな感じになるので、
ちょうど100ですよねというところで、
自己資本比率30%以上の状態になる。
したがって自己資金の2、3倍の金額間の目安でいくと、
ちょうどいいよねっていう感じになるって感じなんですね。
そういう会社だと安定性が一応確保できてるよねっていうことになります。
今の計算のロジックを聞いてより理解が深まりました。
もう一つが燃焼規模を基準とする場合なんですけど、
これは事業規模に対して大きくないですか、少なくないですかっていうところを見極める。
事業規模基準みたいなところになってきます。
やっぱり大きい事業になってくれば、それだけ事業維持したり伸ばしていくのに大きな資金が必要になってきますよね。
やっぱり大きい体の方の方はよく食べるみたいなそういう話です。
それでいうと、前期の計算書の燃焼の4分の1とか、割とよく言われるところです。
1年12ヶ月なんで、足元の月表とかでいうと、その2、3ヶ月分みたいな感じですかねっていうのが言われるんですけど、
足元の月表よりかは、月表ってボラティリティ上がったり下がったりみたいなのがよくあるので、
前期の燃焼の4分の1だとだいたい平均できるので、それぐらいが一つ目安になることが多いです。
またですね、売り上げは上がっているんだけど、入金は後になったりするようなビジネスモデルの場合、
いわゆる運転資金みたいなのがかかるようなビジネスモデルの場合はですね、
運転資金の2、3倍みたいな言い方をすることもあります。
このあたりが事業規模をベースにして考えたときの融資金額の目安ということになります。
もう一つ、3つ目がですね、返済キャッシュフローを基準とする場合。
もう少し平たく言うと、利益を基準とする場合ということですね。
そういうことですね。
これは会社の収益力ひいては返済能力があるかどうかというところをよりどころにしていますと。
2つ目は燃焼だったんで、ある意味それキャッシュアウトも当時にあったら返せないじゃんって話ですね。
そうですね。
これも利益が出ています。
基本的には融資って利益から返済をしていくっていうものになりますので、
どのくらい利益が出せるのっていうところで返済能力を見ていくわけなんですけど、
半管費の中に原価消却費っていう項目があると思うんですけど、
これは資産に対して毎年消却していくっていうものですね。
資産をメベリさせていくと言いますか、形状するものになるので、
実際にキャッシュは出ていかないものになるんですよ、原価消却費。
なので実際はキャッシュ出ていかないこの原価消却費っていうものと、
営業利益や形状利益を足した金額を返済キャッシュフローというふうに仮に呼ばせていただいたとして、
その返済キャッシュフローの範囲内でちゃんと返せるかどうか。
さらに言うとその返済キャッシュフローの3分の1から2分の1ぐらいで返済できる金額っていうのがいいよねっていうふうに言われています。
なのでここ返済能力基準というところでは利益を基準として考えて、
それに原価消却を足した返済キャッシュフローの3分の1から2分の1で返済できる金額を借りるんだったらいいよね。
それは返済能力に見合った融資になるよねっていう考え方ですね。
例えばなんですけど500万円の融資を借りたときに、それを5年で返しますと言ったら年間100万円じゃないですかと。
そうですね。
そうすると12でさらに割ってあげると大体8万円ぐらいになるんですよね。
そうすると500万円を借りるときに月々8万円返していく計算になるから、
その場合返済キャッシュフローというのは大体15万円から25万円ぐらいの間の利益が毎月出ているといいよねとなりますと。
なるほど。
そうなってくるともし利益率が10%だったとしたら大体150万から250万の間の売り上げがあると、
そうすると500万円借りても無理なく返せるよねっていうふうになるという感じですね。
そうすると150万から250万の月賞だったとした場合に、
その2、3倍って450万から600万ぐらいの間になるじゃないですかと。
はい。
言うと先ほどの年賞規模で照らしても大体そのぐらいだよねっていうふうになってくるので、
先ほどから繰り返している自己資本を基準とする場合、年賞規模を基準とする場合、
それから利益を基準とする場合、この3つ総合的に見たときに大体着地点このぐらいだよねっていうのが見えてくるという感じです。
はい。
それが有識銀学の目安という感じですね。
赤林さんはどうしてここまで明確な数字をご存知なんですか?
これはですね、毎日喋っているからです。
すごいなって関心しながら聞いてしまいました。
これって別に公開されているものなんですか?
いろんな本を読んだり、銀行の方とか高校の方からいろいろ教えていただいて、
それを繰り返し企業家の方にお伝えをしていく中で、脳裏に定着させております。
すごい、この数字が育てて出てくるっていうのはさすが。
本当にいろんな方から教えてもらってっていう感じです。
なるほど。ありがとうございます。すみません、気になってしまいました。
あともう1個気になっていたのは、今この自己資本全期の年賞を返済キャッシュフローと3ついただきましたけれども、
これもしエクイティ調達しているようなスタートアップだった場合って、
エクイティ調達していたら結構何千万とかもしかしたら何億円とかってキャッシュ自体はあるって状態だとも言えるんですけど、
そしたらこれってレッドも引きやすいんじゃないかななんて思ったりしたんですが、
ここってどうなんでしょう?
それはですね、半分イエスで半分ノーって感じですね。
どういうことかっていうと、おっしゃる通りエクイティがドンと入りましたと言った瞬間は、
自己資本比率高くなるんですよね、先ほど言ったと。
なので、そういう意味では安定性はその時点では高くなっているし、
格付けも高く出せるので、しやすい瞬間というふうに言えると。
瞬間っていうのが気になります。
スタートラインは上げれると思います。
ただしなんですけど、やっぱりスタートアップって言っても基本的に先行投資をしていくじゃないですか。
そうですね。
なので赤字で基本的には次のファイナンスまでキャッシュを減らしていきながら事業成長を試行するということが一般的に多い事業体だと思うので、
そういう意味では返済キャッシュフローとかっていうのはあんまり当てにできない状態であることが多いし、
っていうところで言うと、本来は利益から返すべきだよねっていうところに関してはちょっとポイント低くなるわけですよ。
そもそも今キャッシュポジション、現用金残高いかもしれないですけど、
基本的には減らしていきますよねっていうふうに捉えられれば、
そこはあんまり返済原始としては当てにできないよねっていうふうになるので。
確かにそこを返済原始に実際にしないでしょうし、
有機管の方もそれもよく分かってるってことですね。
そうですね。また次のラウンドが確実に調達できるかっていうところも、
基金機関さんはその調達の改善性とか分からないじゃないですか。
評価ができないってことですね。
難しいですよね。
なのでそこは当てにできないので、
したがって次のラウンドで調達した金額で返しますっていうのは通用しないんですよね。
そうなんですね。
なのでスタートアップの融資って非常に難しいと。
なので今の稲荷さんのご質問に対しては、
エクイティの資金調達とは関係あるかというと半分イエスで半分ノーっていう感じですね。