まず佐藤さん、日本政策金融高校ってどういう金融機関なんですか。
どういう金融機関って言うとですね、何とも言えないんですけど、政府系の金融機関ですよね。
そうですね。
岡林さん、非常にいろんなところで高校の話をされるので、お詳しいと思うんですけど、岡林さん的に高校はどう認識されてますか。
まず政府のお金で運営されている金融機関ということですかねと。
じゃあなんで民間でたくさん銀行さんがあるのに、高校さんが必要なのかっていう話かなと思っていて、
それで言うと、一つ目は民間金融機関さんがなかなか手を出せない領域と言いますか、フェーズの企業等にしっかり融資をしていくっていう、
その政策を実現していくと言いますか、企業とかを促進していこう、開業率を上げていこうっていうような、
あるいは近年で言うとスタートアップ幾千五か年計画とか、そういったものの政策を反映させていこうっていうところの命を受けているっていうのがまず一つあるかなと。
まず合ってますかねこれ。
合ってます。
あえて言うとすると、政策金融の的確な実施っていうのが高校の基本理念の中の一つになっていまして、
政策金融とは何ぞやっていうところなんですけど、もちろんいっぱいいろんなことをやってはいるんですが、
よくいろんなところのセミナーで話をするのは主に二つ。
一つはセーフティーネット事業に対する対応。
もう一つは、さっき言った政策的な分野に対する資金供給と。
この二つですね。
セーフティーネット分野も本当に分かりやすくて、例えば東日本震災とか前回のコロナとか、そういうときの緊急的な対応資金。
これはもう喫緊にお金を出さなきゃいけないっていう中でリスクを取ってお金を出す。
これはなかなか民間の金融機関ってやっぱりやりにくいところなので、ここに対応していくと。
もう一つは政策的な意義があるもの。
他の企業家の人たちに覚えてもらいやすくするために、いわゆる政府の推し。
推し勝つの推し。
推し勝つ。
推しに当てはまっていれば何かいい制度があるよ。
それぐらい押さえておけば、とりあえず広報の使い方はいいんじゃないかななんて思ってます。
なるほど。
ちょっと踏み込んで伺うんですけど、今推し領域って、例えばディープテックとか、あるいはインバウンドとか。
そういった具体的に挙げられるものってあるんですか?
昔から変わらないところではあるんですけれども、一つは創業ですね。
創業に加えて今回、スタートアップっていうものも入っています。
それからちょっと珍しいかもしれないんですけど、事業処刑とかですね。
あとは推しだと事業再生も実は入ったりしています。
それからもちろん海外展開だとか、あとはソーシャルビジネスとか農業みたいなところですね。
この辺がよく聞くようなところかなと思います。
なるほどですね。
ゆえに近年非常に創業系の制度、例えば新規開業資金ですとか、あるいはスタートアップ支援資金だとか。
そういったまさに今佐藤さんからお話しあったような領域の制度がより拡充されて使いやすくなって、みたいなことになっているってことですね。
そうですね。ただ高校は基本的に民間金融機関の補完なので、メインになることはあんまりないかな。
そうですね。もう一つ、民間金融機関との協調と言いますか、民間金融機関が取れないところの補完っていうのも高校の大事な目的、ミッションの一つかなと思うんですけど。
この辺りもう少し伺いたいんですけど。
そうですね。でも普通に考えるとリスクを負担しているっていうのが正直なところだと思います。
例えば若林さんと稲荷さんの前回か前々回の回で協調意思の話をしていたと思うんですけども、協調意思するときに基本金融機関が何を考えているかっていうと、
メインバンクがどこかっていうのと、それに加えて残高シェア、残高トップはどこかと。
もう一つ考えがあって、リスクシェア、リスクトップがどうかっていう考えをするんですよね。
そういったときに基本的に金融機関って保証協会付き融資が最初に来るじゃないですか。
そう考えると実は民間の金融機関のリスクシェアってそんなに高くない。
だいたい高校がリスクを一番取った状態が出ていると。
これが事業成長するに伴って、仮に高校のリスクシェア部分が5000万でトップまで来たとして、
他の金融機関もプロパーが出続けてリスクシェアが上がっていくような状態。
というような補助戦というか、最初の助走期間みたいなところ。
そこの役割を担っているっていうのが認識としていいんじゃないかなって気がしますね。
助走期間って非常に分かりやすいですね。
そうですね。結構出ている金額で意境調融資みたいに取られる人多いですし、
高校さんもっと出してくれないと思う人いるかもしれないんですけど、
意外とそのリスク負担で考えていくと、高校が圧倒的トップだよねみたいな状況がかなりあると思いますね。
そういうことですね。だから保証協会さんとか高校さんの融資、
例えば保証協会だったら8000万円の無担保も保証枠みたいなのがあって、
高校さんだと5000から7000万円くらいの国民生活事業のアッパーがあって、
だいたいそこを卒業していってプロパーに行くっていうと、年賞で言うとどうなんでしょう、
3億とか5億とか、そういうレベルになってきたときにプロパーとかっていう話になってくるんだと思うんですけど、
そこまでのまさに助走期間というか、
民間金融機関さんがフルでリスクを取っていく金融に当てはまってくるまでの準備期間というか、
助走期間をまさに高校さんが完走支援しているという感じですね。
そうですね。こういう役割をしている金融機関というのがあんまりないですよね。
これは多分海外にいてもほとんどないと思います。
詳しいですよね。
世界で一番デッドファイナンスしやすい国、日本っていうね。
アメリカとかだと上場企業だって金利5%とか7%、8%当たり前じゃないですか。
そういう業機にそんな金利2%とかで活性化はないし、むしろ担保といったり取るしみたいな。
という中で担保も保証で、ここ最近は代表者の保証もなくて、
数千万出してそこの助走期間をやるなんていうのはほとんどないですよね。
本当そうですよね。
高校さんが政府系金融機関として、政策目的の実現という中で一つ創業というのを挙げていらっしゃったわけですけども、
そもそも創業期って一番事業の不確実性が高いじゃないですか。
ガバナンスだって一人でやってたりとかして、
そうするとローリスクローリターンを本来取るはずの融資という資金調達手法とは最も相性が悪い状態ですよね。
そうですね。
にもかかわらずやっぱりそこは高校さんとか保証協会とか、
でも保証協会もね高校が裁法権を受けてますから。
高校さんがそこリスク取って、しっかり助走期間を作って、事業成長していって、
その助走が終わるところでしっかりガバナンスとか事業も成長させて、
プロパーのリスクに合うような、リターンがきっちり返せるような、
そんな状況になってつないでいくみたいな、
まさにそういうところの円滑化をやってらっしゃるみたいなイメージですよね。
そういう認識を僕は持っていますね。
企業のデッドファイナンス、ここまで佐藤さんに高校の概要をお伺いいたしました。
次回は資本性ローンについて伺ってまいりたいと思います。
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