起業のデットファイナンス、累計1300社、130億兆の融資をサポートしてきたINQの代表で、スタートアップ大好き若林哲平がファイナンスのお役立ちTipsはもちろん、起業家、スタートアップ、ステークフォルダーとの対話を通じて、ファイナンス起点のストーリー、理論と実践をぼちぼちお届けする番組です。
皆さんこんにちは、INQの若林です。
こんにちは、INQの遠藤です。
若林さん、今日はどんなテーマでお話をいただけますか?
今回は、PayPay銀行が保証協会付き融資というテーマでお話したいと思います。
先日、XでPayPay銀行が保証協会付き融資に対応しますというリリースがありまして、それをポストしましたところですね。
いろいろ考察を加えて、推測を加えて、大丈夫かというトーンでポストしたところですね。
実際にPayPay銀行さんの中の方に取材させていただく機会に恵まれまして、いろいろお話を伺いましたので、ぜひ今回取り上げさせていただければなと思っております。
じゃあちょっと中の人のお話も含めて解説いただきたいという感じですかね。
はい、その通りです。
ありがとうございます。
じゃあ、そもそもなんですけど、この保証協会付き融資というところはどういうことの意味なんですか?
はい、まず保証協会付き融資のこの保証なんですけど、信用保証協会の保証というものをつけますと、
信用保証協会というのは全国の都道府県および一部の政令指定都市に存在してます組織なんですけども、
保証をつけてくれるってどういうことかというと、金融機関さんがスタートアップに対して融資をしますと、
例えばするときに、この2社の関係なんですが、もしこのスタートアップが返せなくなってしまった場合、
貸し倒れになっちゃいますよねというところを保証してくれる。
つまり、もし返せなくなっちゃった場合、保証協会が代わりに肩代わりをしてくれますということになるので、
金融機関としては貸し倒れのリスクが下がります。
したがって貸しやすくなります。
そういう仕組みのことを保証協会付き融資と言っていて、それを担っているのが信用保証協会というところになります。
この保証協会の保証付かない融資のことをプロパー融資というふうに対比的に言ったりしております。
この保証協会付き融資って基本的には店舗を持っていらっしゃるリアルな銀行さん、信用金庫さん、信用組合さんなどが取り扱っていらっしゃったんですけど、
今回はペーペー銀行というネット銀行では初の取り組みということになりますというニュースでした。
ペーペー銀行さんの保証協会付き融資、ここは一般的な保証協会付き融資とは何か違う取り組みになるんですか?
そうなんですよ。ペーペー銀行さんってネット銀行じゃないですかと、店舗が基本的にないですよねというところなんですけど、
ペーペー銀行さんの保証協会付き融資というのは一般的な保証協会付き融資とは何か違う取り組みになるんですか?
そうなんですよ。ペーペー銀行さんってネット銀行じゃないですかと、店舗が基本的にないですよねというところなんですけど、
この保証協会付き融資をオンラインで完結できるというところが売りになっているということですね。
ここはあくまでも保証協会への申し込みをオンラインで完結できるよということなんですね。
なので全プロセスが必ずしもオンライン完結ではないんですけども、
少なくとも例えば何々銀行さんの窓口の営業の担当の人に会いに行ってお話をして、
書面の申し込み書を書いたりとか、あるいはExcelで作ったものを提出してという形で申し込みする。
少なくとも金融機関さんとの面談は必ず発生していた。
オフラインでの面談を発生していたこの保証協会付き融資の申し込みだったんですけども、
これが基本的にオンラインで完結するよということですね。
もちろんこの申し込みの過程の中でコロナ以降はZoomなどの面談によってやり取りがなされて、
オフラインでの面談なくても申し込めているケースというのはあるんですけども、リアル銀行さん。
ただもうこの申し込みのフォーマット自体がオンライン完結で、それ専用のものをですね、
クレジットエンジンさんというフィンテックの会社さんが開発したレンディングプラットフォーム、
CE論保証協会というプロダクトをベイベー銀行が活用してデジタル処理ができるというところが非常に画期的なところだということになりますね。
これそもそもなんですけど、授業主さんがこのペイペイ銀行さんの保証協会付有紙を申し込もうといったときは、
一旦ペイペイ銀行さんに申し込むというステップになりますか?
そうですね。そこからペイペイ銀行さんに提出した情報がデジタル、オンラインでそのまま保証協会さんの方に伝わっていくと。
こういう流れになるということですね。
これまずは東京都のみからスタートして、そこをパイロットとして東京都以外での地域への取り扱いを目指しているということで、
まず東京都での取り扱いが始まったよという、今そういうフェーズですよということです。
じゃあ都内に東京をお持ちの授業主様が一旦対象と。
おっしゃるとおりです。
とてもオンラインに特化したというところでめちゃくちゃ便利そうなんですけど、
そもそもこのペイペイ銀行さんとはというところをもうちょっと教えてもらえますか?
ペイペイ銀行さんはもともとジャパンネット銀行という名称でした。
ペイペイが出てきてから2021年なんですかね。ペイペイ銀行という名称が変更しまして。
ということで弊社はもう2018年からジャパンネット銀行を使っていたので、
未だにジャパンネット銀行と書いてあるカードを使っているんですけど。
Zホルディングスなんですね。
LINEヤフーグループとかヤフーが株主になっているインターネット専業銀行で店舗などがありませんと。
その分手数料が安かったりとか、ペイペイとの連携が強いみたいなところもあって、
わりとC向けの銀行さんという感じ。
なんかそのイメージですね。
ですよね。
でも預金額はですね、2025年3月期時点で19.1兆円と。
900万コーザもあるということで、それはすごいなというところなんですけども。
それがいよいよ事業向けの取り組みもしていこうというところが、まずあるということですね。
なるほど。ちょっと概要を教えてもらったんですけど、
ペイペイ銀行さんの事業主様向けの商教会融資だと思うんですけど、他に取り組みってどんなものが?
もともとオンライン銀行として事業向けのものって非常にUI UXも良くて使いやすかったんですね。
あとフリーとかマネーフォワードとの会計ソフト、クラウドとの相性も非常に良かったんで、
弊社も使わせてもらって非常に使い勝手が良かったんですけども、
プラスアルフはビザデビットの翌月払いの仕組みであったりですとか、
あるいはインターネット上から簡単に申し込めるビジネスローンとか、
そういったものは事業向けとしてもありましたということなんですけども、
いよいよその事業性融資にも取り組んでいこうというところで、
プロパー融資にも対応していますし、
そのプロパー融資の手前のところでビジネスローンだったり、
不償協会付き融資というところにも対応していこうよというのが、
今回の取り組みということになろうかと思います。
事業向けの取り組みの拡張性をとても感じますね。
そうなんですよ。
PPB銀行さんの今回の不償協会融資、オンラインでとても便利だなと思うんですけど、
改めてメリットデメリットにおけるとどんな感じになるんでしょうか。
これから申し上げますのは前提としてリリースが出た段階で、
その情報をもとに私が考えていたことをまず先に申し上げますと。
その上で実際取材してみてどうだったかというところをお伝えしますね。
まずメリットとしましてはオンライン完結というところですよね。
おそらくPPB銀行って非常にUI UXがいい銀行さんなんで、
オンライン完結でそのあたりの入力ですとかいうところも非常にしやすいのではないかなというふうに思っていて、
そこら辺のメリットは非常に大きいかなというふうに思いました。
一方デメリットとしては完全オフラインになるのかなと。
保証協会ってちゃんと面談があったりとかするケースも多いし、
いうところではなかなか完全オンラインってならないんじゃないかなというふうに思っていましたということなんですね。
それがまず一点目。
それから会社の状況とか事情ってちゃんと伝わるのかな。
ちゃんと銀行さんとかですと担当者の方がついてお話を伺って、よし行こうと。
校内での審査などもあった上で、あるとことないとあるんですけど、
あった上でじゃあしっかりプッシュしていこうというふうな形で保証協会に申し込みのプロセス進むわけですよねと。
なった時にまずそこで1回フィルターが入るっていうところが、まだ創業間もないベンチャーとか中小企業ですと。
そこが心強かったりするわけですけども、そこの機能ってどうなのかなみたいなところが1個ありました。
これは2つ目。
3つ目が今回東京都の保証協会付有紙が対象ということなんですけど、
東京都内の屈指町村ですね。
新宿区とか渋谷区とか立川市とか、そういう屈指町村単位でも有紙あっせん制度っていうのがあって、
保証協会に申し込むんですけど、その保証協会付有紙の利子などを一部その屈指町村が持ってくれる利子補給制度っていうのがあって、
そうすると事業者側の利子負担っていうのは軽減できるっていうそういう仕組みがあるんですよ。
そういうものを使えるのかな、使えないんじゃないかなっていうのがデミリットとして想像していたところです。
グループが出た時点ではそこも考え得るということですね。
そうですね。
それ踏まえて実際にPayPay銀行の中の人に岡本さん取材してみてどうでしたでしょうか。
結論ですね、まず1点目の完全オフラインじゃないんじゃねっていう話についてはやはりそうでした。
保証協会さんに関してはやはりリアルな面談っていうのが発生しそうですと。
これはしょうがない。
ただやはりPayPay銀行内はまず受付のタイミング、申し込み前のタイミングにおいてもオンラインで対応していますし、
保証協会の保証承諾というのが決まった後の契約に関しても面談なくオンラインで完結できるということなので、
確かにその保証協会付有紙の申し込み及び契約に関してはオンライン完結というのは偽りなしというところでしたね。
2つ目の会社の事情とか状況とかってちゃんと伝わるのかなみたいなところに関してなんですけども、
これを取材させていただいて、しっかり保証協会に送る前にPayPay銀行内で事前審査とかあるいは前さばきっていうのをされているということですね。
これはちゃんとリアル店舗、例えば何々銀行さんとか信用金庫さんとか、そういったリアル店舗のある金融機関ご出身の保証協会の有志になれた方が
ちゃんと審査部門内にいらっしゃって、専任チームがあって、そこでの前さばき、事前審査などを経て保証協会の方の申し込みに進めるということ。
そこが一安心というところかなと思いますし、特にスタートアップですとか、エッセンシャル系の事業であったりとか、そういった国策関連の事業などですね、
力を入れてどうやらやっていらっしゃるようなので、そこは他の銀行さんと同じように把握した上でプッシュいただけるのかなというふうに思います。
場合によっては、今まさに始まったばっかりというところで、精力的に取り扱っていらっしゃるぐらいなんではないかなという期待はありますね。
3つ目の屈指町村の有志圧戦制度を使えるのか問題は、これはまずは東京都の制度有志のみというところで、屈指町村の有志圧戦制度に関しては見たいよということになっているようですね。
これも多分時間の問題かなというふうには思います。
まず制度有志のみで都道府県単位で広げていった後に屈指町村対応になるかもしれないし、東京都内の屈指町村対応になってから他県に進むかもしれないし、ちょっとそこは分からないんですけど、
いずれにせよ制度有志のみでも十分オンライン完結できればメリットあるかなというふうには思いますね。
というところを踏まえてサマリーさせていただくとなんですけど、
デメリットとして一番私が大きいかなと思っていたのは、結局保証協会付き有志に慣れていらっしゃらないとすると、
ちゃんと保証協会との間に銀行さんが入って会社の状況とか事情とかうまくお伝えいただくというか、
前さばきといいますか審査にあたってのオペレーションのところをしっかりやっていただけるのかなというような、
そこの機能の心配みたいのは、ちゃんと経験豊富な方がリアルに中にいらっしゃって、
オンラインのやり取りの中できちんと事業を把握してやられるのかなというところなので、
シンプルに効率化されただけという感じになっていて、心配いらないのかなというふうには思いました。
むしろゆえにオンライン申し込みできるという点において、利便性が際立つような取り組みなんじゃないかなというふうに思うので、
ぜひ東京都でうまくいったら、全国に広がってほしいかなというふうに思いましたね。
そもそも社長開発系融資を使いやすいタイミングの創業間もない事業主様は事業にとてもお忙しいと思うので、