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2025-08-12 16:18

958.松浦陽司さん(パッケージマーケッター)

【売れない原因は、パッケージだった!】

「パッケージなんて、ただの外袋でしょ?」
そう思っていた過去の自分に、そっと語りかけたくなる。
焼肉のタレが、8倍売れた。
大学芋が、10倍売れた。
売れなかった理由は、中身ではなく“伝わり方”だった。

「パッケージは、ゴミだよね」と言われて傷ついたあの日。
それでも、震災で届かなかった袋に奔走し、
「あなたのおかげで出荷できた」と言われた瞬間、松浦さんは気づいた。
自分の仕事は、物流を支え、感情を届ける“希望の入れ物”だと。

デザインとは、商品の価値を引き出す会話であり、オンラインでも心を通わせられる時代だからこそ、地方の魅力ある逸品を、全国へ羽ばたかせたい。

売れるパッケージには、物語がある。
そして、その物語を形にする人がいる。

【今回のゲスト】
パッケージマーケッター 松浦陽司(まつうら・ようじ)さん
https://www.p-matsuura.co.jp/

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サマリー

パッケージマーケッターの松浦陽司さんは、商品の売上を向上させるためにパッケージデザインの重要性を強調しています。特に、パッケージデザインの変更により焼肉のタレや無添加お芋商品の売上が劇的に向上した事例を紹介し、マーケティングにおける表現力の重要性について話しています。松浦陽司さんはパッケージマーケティングの重要性を説き、商品の安全性や安心感と販売促進の機能を重視しています。また、オンラインを活用して全国各地のパッケージに関する課題を解決し、地方商品を新たに展開する方法を提案しています。

00:01
声を思いを世界中に届けるこえラボ
経営者の志
パッケージマーケッターの役割
こんにちは、こえラボの岡田です。今回はパッケージマーケッターの松浦陽司さんにお話を伺いたいと思います。
松浦さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずはこのパッケージマーケッターということですけど、どんなお仕事されていらっしゃるのか、そのあたりから教えていただけますか?
パッケージマーケッターという仕事なんですけども、簡単に言うと商品はそのままでいいんです。同じ商品でいいんですけども、パッケージ、外見を変えることによって売れる商品に変えていこうという仕事をさせていただいております。
そうなんですね。これ例えばどんな商品とか扱ってここを変えたっていうようなことあるんですかね?
そうですね。例えばですけども、30年間売れなかった焼肉のタレのパッケージリニューアルと名前たことがあったんですけども、
それは最初どんなパッケージ使ってるんですか?
真っ青のパッケージで
青い色、なかなか珍しいんじゃないですかね。
青って食欲減退食の最高峰の色なので、どうしてその色を採用したんですか?30年前に。
色々聞いてると、創業者が女性なんですけど、30年前に主婦だって、この焼肉のタレを企業化して売ろうと思ったと。
そのきっかけが、孫が今夜は焼肉じゃ、おばあちゃんのタレで焼肉じゃって言って喜んだからですって。
なので、今夜は焼肉じゃっていうネーミングにしてパッケージリニューアルして販売することにしたんです。
ちなみになんですけど、普通に焼肉のタレっていうよりも、今夜は焼肉じゃとか語りかけ口調でネーミングする方がお客様の心に響きやすくて。
例えば、佃煮っていうよりもご飯ですよって言った方が、煎茶っていうよりも大いお茶って言った方がお客さんの心に響きやすいんですと。
何より青色やめましたみたいな感じで。
それで変えられるとどう変化ありました?
これは売上8倍になりましたね。
すごいですね。パッケージを変えて中身は変えないんで。
中身は変えてないです。中身は全く一緒です。
一緒で。パッケージでそれだけ売上変わるんですね。
事例紹介と成功の秘訣
そうですね。パッケージで今のは8倍ですけども、10倍になった事例とかもありまして。
大学今のパッケージのリニューアル依頼を頼まれたんですよ。
その時に特徴は何ですかって聞いたら無添加で、
なるときんときっていうブランドのお芋を使ってますと。
なるほどと。他社を調べると確かに強いんですよ。
現材料表示を見るとさつまいもかっこ国産としか書いてない。
なるほど。
ブランドのさつまいものことは表示してないし、職員定価物もいっぱい入ってるんですよ。
ただここで困ったのが、パッケージに無添加って書けないんですよね。
そうなんですね。
びっくりするほどハードルが高くて、申請書類を通さないといけないんですけど。
中小企業に通すのはほぼ無理だと。
なので普通は一括表示っていうのはパッケージの裏に小さくひっそり書かれてるものなんですけども、
その大学今は一括表示をパッケージの前に持ってきて、
めちゃめちゃ現材料名をデカく書いたんですよ。
なるほど。
さつまいもかっこなるときにとき、天菜と植物は3本とごまとしか現材料名に書いてないので、
無添加とは一言も書いてないんですけども、手に取ったお客さんが、
あ、これ無添加のやつねって勝手に感じてくれるようになりました。
これは売り上げが10倍になりました。
すごいですね。
本当に表記の仕方を工夫することによって、
お客さんがしっかりと理解いただけるっていうことなんですね。
これいつぐらいからこのパッケージマーケッターとしては取り組みされてらっしゃるんですか?
パッケージマーケッターって名乗り始めたのは2013年なので12年前ですね。
そうなんですね。
それはそこで名乗り始めようと思ったきっかけとかあったんですかね?
もともとは僕がパッケージマツーラっていう会社の2代目なんですけども、
やっぱり街の放送資材屋っていう感じでやってたので、
どうしても安くせいや早くせいやみたいな感じになってくるので、
ここに何か提案を載せれば、この価格競争から抜け出せれると。
ということで売れるパッケージっていうのを表現するために、
パッケージマーケッターって名乗り始めたんです。
そうなんですね。
じゃあ名乗り始めた当初はまだ実績がないけど、
マーケッターとして活動してますっていうことで。
そうですね。よく言ってましたね。
実績一つもないのにブログとかを一生懸命書いてたんですよ。
森永のパッケージがこうやって売れましたとか、
タップヌードルのパッケージのコクが素晴らしかった。
書きまくってて、よく自社事例でもないのにこんなに書いたんですよ。
そこからパッケージデザインの詳しい人っていう感じで認知度を上げていきながら、
自社の事例も徐々に徐々に増えていったっていうことなんですかね。
そうですね。本当に一番最初ブログ見ましたパッケージ作ってくださいって言って、
言っていただいたのがさっきの焼肉のタレの話。
そうなんですね。
そこで8倍売れるようになって、そこから先も、
あの人売り上げ8倍にした人みたいな形になって、
ですね。徐々に実績も増えてきて、
今はそういった事例は100以上あるんですよ。
なるほど。やっぱりそうやって実績を増やしていかれたということなんですが、
何かこうやって実績を作れるようになった取り組みとして、
自社の強みとしてはどういった部分が強みだなというふうに今やってらっしゃるんでしょうかね。
そうですね。そのブログを見て、パッケージまつらに入社したいって言ってくれるデザイナーが出てきました。
すごいですね。
それが桑原って言うんですけど、2014年に入社してくださって、
2013年にパッケージ負けたって言い始めたけど、
今までとあんまりやり方変わらない。どうしたらいいかわからない。
たまに外部のデザイナーも使うけど、
何か思ったようなのが出てこない。
遠慮もあるしどうしようみたいなところに、
社内デザイナーとして入ってきてくださって、
もともと僕のブログを見て面白いって言ってくれる人なんで息も合う。
なるほど。
マーケティングの勉強もしてたので、
それはじゃあこういうふうなことですねとかいう飲み込みも早かったので、
彼の桑原の入社によって、
デザインの採用率っていうのが一気に上がっていくことになりましたね。
じゃあ松浦さんもその思い描くようなデザインちゃんと作ってくれるし、
成果も出るし、お客さんも実績出るということで、
良い循環がすごく生まれるようになってきたっていうことなんですね。
そうですね。
志と仕事の意味
この番組は経営者の志という番組ですので、
ぜひ松浦さんの志についても教えていただけるでしょうか。
志の前になんですけど、
昔本当に志がなかった時。
そうなんですか。
それはパッケージを入社した当時27歳ぐらいの時なんですけど、
お客様から、松浦君の会社ってパッケージ作ってるよね。
パッケージってゴミだよねって。
松浦君の会社ってゴミ製造業だよねって言われた人がありまして、
もうその頃にそのお客さんに言われた言葉がショックでショックで。
あ、そうか。うちゴミ製造業で環境対応なんだと思って、
仕事にやる気がめちゃくちゃなくなってたんだよね。
でもたまたまなんですけど、2011年に震災がありまして、
その時にパッケージさせてもらってたおまんじゅう屋さんのパッケージが作れないっていうことがあったんですよ。
震災の大混乱で普通3週間でできるようなプラスチックの袋が3ヶ月かかっても出ないと。
でもおまんじゅうの注文来てるんですよ。出荷できないんですよ袋がないと。
その時に僕がメーカーさんに頼み込んでいって、
もう状況わかってると。こういう状況ならわかってるけども、
本当に5月1日までに袋がないとおまんじゅうが出荷できないんですと。
どうにかして割合してほしいと。
普段2万枚作ってるところ1万枚、いや5千枚でもいいからと。
っていう頼み方をすると、何とか間に合わせてくれてですね。
それでその時に松浦さんが間に合わせてくれたおかげで
おまんじゅうが出荷できます?ありがとうございます?って言ってくださって。
ああそうかと。パッケージゴミじゃないんだと。
パッケージがないと商品が出荷もできないわけだから。
日本の物流を、世界の物流を支えてるすごい大切な仕事なんだと。
パッケージの役割と機能
でパッケージの役割を考えてみたときに、
実はお客さんの依頼の仕方としては袋が欲しいとか箱が欲しいとかいう言い方なんですけど、
パッケージを欲しい人は1人もいなくて、
欲しいのは安全安心に商品を輸送できるっていう機能と、
あと店頭で飛ぶように売れて欲しいっていう販売促進の機能。
2つだなと。安心安全と販売促進。
安心安全と販売促進は、
安心と安全はもうこれあって当たり前なんですよね。
袋が破れてたり、箱が間違ってたり、
シールの印刷が5時があったらダメ。
これ全部0点なんですよね。これみんな守ってると。
じゃあ販売促進の方をすれば抜け出せるんじゃないのかなと思って、
パッケージにはそういう可能性があるということで、
パッケージマーケティングというような意味で始めまして、
活動してきました。
オンライン活用による展開
じゃあそういった本当に今までの経験があるからこそ、
このマーケティングっていうところすごく重視されてらっしゃるっていうことなんですね。
そうですね。
これからはどういうふうにしてこのパッケージについて、
やっていきたいという思いってありますか?
コロナのおかげでオンラインが進みまして、実はパッケージ松浦、
北は北海道から南は鹿児島県の奄美諸島まで届く遺跡があって、
この理由っていうのがもちろんオンラインの活用なんですけど、
問い合わせを受ける、昔だったら東京からの問い合わせですか?って、
パッケージ松浦は徳島にあるんですけど、
今度東京に行くの2ヶ月後なんで、
ちょっと待っておいてもらえますか?とか言ったら、
だいたい2ヶ月も経たずに流れる。
でも今はまずちょっとオンラインでお話しましょうかっていうので、
オンラインで話をする。
そうすると結局最後までオンラインでデザインが変わったことがあるんですよね。
一番最初とかは広島県の養鶏場さんから問い合わせがあったんですけど、
須賀島養鶏場っていうところから、
こだわってますふみちゃんちの卵のパッケージのリニューアルをしたいと。
でも須賀島社長はこだわってますって書いてるけど、何にこだわってるんですか?とか。
松浦さんよく聞いてくれました。
餌にこだわってるんですと。
卵っていうのは健康な鶏から生まれます。
健康な鶏を作るには餌です。
だから餌にビール、コウボウ、ヨモギ、海藻など食べさせるんですと。
なるほど、でも1ミリも伝わってないですよ。
話をさせてもらって。
新しいパッケージだよ。
餌にこだわりバランスのとれた配合資料に海藻、ヨモギ、ビール、コウボウを配合しております。
ということでイラストでもやることで、
これ117%売れるようになったんですよ。
これが実はコロナの時に一番最初のオンラインだけで完結した仕事で。
最後までできた。
そうなんですね。
ずっとこの画面を通じて打ち合わせをしたりとか、デザインを確認したりとかっていうこともやってらっしゃるってことなんですか?
そうですね、デザイン提出の時には僕だけでなしに一緒に小原っていうデザイナーもこのツールの設計をしてもらうんですけど、
それによって、じゃあ岡田社長今からデザインの提出をしますと。
画面共有しますねっていうのでバンとイラストレーターの画面を見せるんですよね。
そうすることによって、こういう風なABCデザインしてくれたんですね。
私Bがいいと思いますと。
ただBの色替えバージョンも見てみたいと。
いうようなことって結構言われるんですよ。
そしたらその場で、ちょっとじゃあ赤み増してみましょうかと。
色を変えてあげれるんですよね。
なるほど。
これリアルでやってる時は、じゃあ帰ってからデザイナーに言ってもう一回社長にメールをさせるみたいなことで、
1日2日経過することが多くなって。
じゃあ赤み足してみましょうかね。
ちょっと赤み足しすぎかな。
それぐらいとかいうのが1、2分で済むという。
そういうことなんですね。
もうデザイナーさんも一緒なのでその場で変更できるわけなんですね。
そうなんです。
すごいオンラインで便利になりました。
なるほど。
じゃあこれからは全国のそういったパッケージ悩まれてる方も対応していきますということですかね。
やっぱり色々関わってきて、地方地方にいい商品なんですけど、パッケージがまずくて売れないとかいうのもあるので、
その食品を一緒に売れるようにしていきたいし、地方でそこそこ売れてるけど、
全国に飛び立ちたいけど、展開したいけどなかなかうまいこといかない。
それ結構パッケージが原因だったりする時もあるので、
それをパッケージを変えることで地方の埋もれてる食品を東京に全国にみたいな形に協力できたらなと思ってます。
素晴らしいですね。
じゃあぜひ今日のお話を聞いて自社のパッケージもちょっと相談したいなという方がいらっしゃれば、
このポッドキャストの説明欄にホームページのURLを掲載させていただきますので、
ぜひそこからお問い合わせいただけたらなというふうに思います。
ぜひホームページ見てやってください。
本日はパッケージマーケターの松浦洋次さんにお話を伺いました。
松浦さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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