1. 経営者の志
  2. 948.梅川康輝さん(株式会社に..
2025-07-25 16:48

948.梅川康輝さん(株式会社にいがた経済新聞社)

【地域経済を照らす、言葉の力】

地域の営みを、記者の言葉で未来につなぐ。
経済ニュースのその先に、人の想いを映す。
にいがた経済新聞が挑んでいるのは、情報の“流通”ではなく、“信頼”の再構築です。

梅川康輝さんが見つめるのは、記者一人ひとりが“地域の目”となって、暮らしの中に埋もれた経済の種を拾い上げていく姿。
行政との適切な距離、取材対象との信頼関係、読者のニーズとの接点。
そのひとつひとつに、情報の「質」を守る覚悟が宿っています。

全国紙では拾えない、でも地域にとってはかけがえのない“ニュース”。
それを丁寧に掘り起こし、文脈とともに伝える。
記者である前に、地域の一員として寄り添う姿勢が、読者との信頼を育てています。

経済活動の背後には、必ず人がいる。
だからこそ、言葉には力がある――。
地域経済の未来に、静かに、しかし力強く光を当て続けるその姿勢に、深い共感と勇気をいただきました。

【今回のゲスト】
株式会社にいがた経済新聞社 常務取締役 梅川康輝(うめかわ・やすてる)さん
にいがた経済新聞: https://www.niikei.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/yasuteru.umekawa.9/

【こえラボメルマガ】
ポッドキャストに関する情報をお届けしています♪
https://koelab.biz/p/r/oMAdA7S5

サマリー

新潟経済新聞社の常務取締役、梅川康輝様が会社の特徴や経営者としての志についてお話しされます。特に、新潟経済新聞が提供する無料の記事や取材の重要性、顧客満足度の向上について深く掘り下げています。また、梅川様は報道リテラシーや顧客ファーストの重要性についてもお話しされ、ビジネスにおける義の精神の必要性を強調されています。さらに、地域貢献への意欲と共に、新潟を盛り上げるための今後の活動についても述べられています。

00:00
声を思いを世界中に届けるこえラボ 経営者の志
新潟経済新聞社の役割
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、株式会社新潟経済新聞社 常務取締役の梅川康輝さんにお話を伺いたいと思います。
梅川さんよろしくお願いします。 よろしくお願いします。新潟経済新聞の梅川と申します。初めまして。よろしくお願いします。
まず、新潟経済新聞社ではどういった役割として、どんな仕事をされていらっしゃるのか、そのあたりから教えていただけますか。
新潟県内のネット媒体のネット新聞で、全記事無料で配信している新潟経済新聞を運営していまして、
私は常務取締役ということで役員でして、取材記者ですとか、編集のデスクもやってますし、広告営業もやってますし、そういったところを担当してます。
そうなんですね。今までは記者として記事も書いていらっしゃって、今はこういった常務として新聞社を経営されていらっしゃるということなんですね。
特にこの新潟経済新聞社さんの特徴として、どんなところ強みだったりとか特徴はあるんでしょうかね。
経済新聞と名乗っておりますし、メインは経済情報が多いんですが、あとは警察の事件情報も読まれてますし、
特徴としてはやっぱり倒産情報とか、新潟県内の上場企業の欠産情報もすべて報道してますし、その辺が特徴と強みになってきますね。
あとちょっと申し上げたいのは記者飯コーナーという、記者がお昼ご飯をレポートするというコーナーが有名になってますんで。
これが実は新潟県知事が読んでるよって記者に話したというエピソードもありますんで。
これが人気なんですよ。ラーメンとかが多いんですけどね。
じゃあ皆さんも、新潟県内の人も多く見てらっしゃるっていうことなんですかね。
はい。ネット用語でユニークユーザーっていうんですけど、月間の訪問者がですね、約100万人ぐらいおり、毎月100万人ぐらいおりまして、県内のネットメディアでは一番多いと言われてますし、
あとスマートニュースとかでヤフーニュースに転載という形で載ってきますんで、全国発信、東京発信ができて、東京の読者も結構20%ぐらいおりますんで、となりの特徴ですね。
そうなんですね。やっぱり経済新聞として経済的な情報もいろいろ発信されていらっしゃったりとか、本当に身近な情報もあったりとかっていうので、
みなさん楽しんで、いろいろ記事を見ていただいているっていうことなんですね。
はい。全記事、他のメディアさんとか新聞社のサイトですと、ここから下は有料とか会員とかあるじゃないですか。
そうですね。
うちのネット新聞の場合は、全記事無料で配信してますんで、全部読めるんですよね、無料で。
その辺が特徴と強みになって、それで読者をたくさん集めて、テレビ、ラジオと同じなんですが、高読量ありませんので、広告モデルでやってる感じですね。
なるほど、そうなんですね。
高読量ありませんので、はい。
なるほど、そういった感じの運営もやっぱり特徴としてあるわけなんですね。
だから、みなさんが本当に自由に記事をしっかり読んでいただけるということで、やっぱりそういった意味で読者さんが多いんですね。
そうですね、はい。月間のユニークユーザーが約100万、月間毎月100万人おりますんで、これは県内では一番多いですね。
経営者の志と顧客満足
そうですね。この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ梅川さんの志についても教えていただけるでしょうか。
よろしいですか。パレットの法則があると思うんですが、
これも私が百貨店のデパートの担当記者のときに教えてもらったのもあるんですが、
2割の顧客が約8割の売上を作るという法則がありまして、いろんなところに載ってて有名だと思うんですが、
IT業界ではわずか1%のお客さんが全体で100%の売上を作ると思ってまして、
例えばチャットGPTの3万円課金とかあると思うんですが、ほとんどの人無料で使ってると思うんですよね。
約1%くらいのコアなファンがいて、その人が3万円課金して、それが全体の売上をしているっていう、そういう法則も業界の人から聞いたことありますし、
そういった意味では固定ファンとかリピーターを作ることが大事だと思いますので、
お客満足度を上げるというところですね。
なるほど、やっぱりそうやって皆さんしっかりとファンを作って固定的に使っていただける、そういったサービスを提供することがすごく大切になってくるわけなんですね。
あとリピーターをどう作るかというところが出てくると思うんですが、
あと私も調べたところですね、最初の期待値を上回るとリピートするという法則があるそうですね。
ですので、まあ顧客満足度と関連するんですが、期待値を上回ればリピートしてくれるということが分かりましたので、
そういった期待値を上回るサービスを提供することが大事。
やっぱりそうですよね。やっぱりこれだけかなと思ったところをそれを上回るようなサービスを提供していただくと、
いやこれすごいなってなってファンになりますし、また使いたいなというふうにやっぱり繰り返しリピートしてくれるような、
なんかそういったところもあるので、やっぱりこの辺りを期待を上回るようなところを提供するというのはすごく重要なところになるわけなんですね。
逆に最初から期待値が高すぎると難しいんです。逆にそれを超えなきゃいけないんで。
なるほど。
あんまり高くしちゃうと大変ですよね、逆に。
すごいよって言い過ぎると、こんだけすごいんだからって言うと、そこをさらに超えていかなきゃいけない。
そうなんですよね。
それは難しいと思うんですが、言えることはやはり質の高いサービスを提供するということだと思います。
取材の重要性
そうですね。これを例えば新聞社とかそういった記事作るところで当てはめると、どういったところが質の高さにつながってきたりとかするんでしょうかね。
やはり今オンライン時代ですから、オンラインインタビューとかオンライン営業とかいろいろあるんですが、
差別化するためにはリアルの対面インタビューですよね。
そういったところとか、チャットDPTを使わないで自分、クラフトカーって言ってるんですが、自分の手で書くってことですね。
パソコンでもいいんですが、チャットDPTを使う人も結構いるんですよ、記者の中に。
使わないで自分のクラフト感っていうか、リアル感とか、そういったところで差別化するのは必要だと思いますんで。
そうですね。だからしっかりと自分の足でちゃんと調べたりとか、目で見て取材したりとかっていう、そういったところでしっかりやって記事を書くっていうところは、
ますますこれから重要になってくるかもしれないですね。
大事ですね。本当、こたつ記事が増えてる状況で。
そうするとね、いろんなところで見たようなことの内容になってしまうので、だから独自の内容っていうところがだんだん貴重になってくるっていうのも、そういったところからあるのかもしれないですね。
記者の基本の取材、インタビュー取材をするっていうのが、かなりこれから大事になってきますんで、いかに取材をするかですね。
今、取材をしないで書くのが増えてきてますんで、コメントを取るとか、記者の基本なんですが、そこをやることですね。
梅川さんも今までも、やっぱりいろんな人とお会いして、お話を聞いて取材したっていう、そういった経験もやっぱり終わりになるんですか?
そうですね。25歳ぐらいから20年ぐらい続けてますんで。
やっぱりそういった取材の大切さっていうのを、よくご存じでやってらっしゃるっていうことですね。
ただ、取材する前にホームページとかいろんな過去記事とか、本当に調べて、調べやしていくんですが、
実際、社長さんとかにインタビューで話を聞いてくると、予想外の話が出てくる。
そうですね。
そこがやっぱり醍醐味というか面白い。結局調べた内容だけでインタビューする意味がないので、
それ以上の予想外のことが出てくるとか、それが面白さですね。
そのために、いろいろな質問の仕方とか、どういう切り口で聞いてみよう、そういったところを工夫されるわけですかね?
そうですね。やはり記者は質問力だと思ってます。営業は提案力だと思うんですが、
記者は質問の鋭さ。やっぱりできる記者って質問が鋭いですから、その辺ですね。できる記者とできない記者は。
報道リテラシーと顧客ファースト
そうですね。だからそういったところをいかに鋭い質問をしていって聞き出していくかっていうところは、記事の質にもつながってくるんですね。
やっぱりそのためには知識が必要かなと思いますけどね。政治経済とかの知識がないと鋭い質問できないと思いますので。
自分自身も勉強してちゃんと知識を身につけた上で、そういった質問ができるような、そういった記者を育てていかれながらっていうことなんですね。
そうです。報道リテラシーって言ってるんですが、そういった基礎知識も必要ですよね。
はい。その他に何か気をつけていらっしゃるとか、大切されていらっしゃることってございますか?
はい。実はですね、私が20代の頃のデパート、ファッション業界新聞のデパート担当の時に教えていただいたことがありまして、
アメリカの高級デパートのノードストロームAというところがあるんですが、そちらの接客方法でノードストロームAっていうのがありまして、
これが池袋の東部百貨店がですね、西部百貨店に対抗するために導入したことがあるんですが、どういうことかと言いますと、
東部百貨店に来たお客さんに対してですね、いい商品がなかった場合、なんとライバルの西部百貨店のですね、お勧めるという、そういうやり方がノードストロームAっていうんですね。
へー、なんかライバルにね、サポートしているような感じもいっぱい見えますけど、それが強みになるんですね。
それが回り回って、顧客ファーストというか、顧客に一番考えているということになりますんで、お客さんのためにどうするかと考えた末に、ライバル店にいいものがあれば進めると。
それは結局、回り回って、東部百貨店の信頼につながるわけですね。
なるほど。じゃあ本当にそういったやり方も取り入れていきながら、信頼をお客さんのためにやっていくっていうことですね。
一見そうしたと思うかもしれないですけど、実はこれがですね、私の出身地であります新潟県上越市のですね、
ゆかりの戦国武将の上市謙信がいまして、上市謙信が皆さんも知っている通り、敵に死を送るという故事がありますが、ライバルの武田信玄さんが敵に死を送ったんですね。
これは敵を助けているわけですから、こういった義の心っていうんですが、ノードスロームウェイを通じるところがあるかなと思いますし、稲森さんがおっしゃってたリタの精神にもつながると思いますんで、そういったところを私大事にしていきたいなと思ってますね。
地域貢献への意欲
確かにね、そういったところをしっかりすることによって、期待を上回るような、そういったサービスにつながるというところもあるのかなと思いますね。
最後ちょっと申し上げたいんですが、私のメンターでもありまして、移動直下のジープ島という小さい島があるんですが、
そちらのオーナーの方は知事合なんですけども、その方が前からおっしゃってるために生きる精神っていうのをおっしゃってまして、
これがですね、その人のために生きる精神なんですが、上杉憲士の義の心にもつながると思うんですが、
とにかくギブギブギブで、変えたことを忘れろっていう教えがついてたんですよ。
そういうことです。とにかく与えて与えて、ギブギブギブで、与えたことを忘れるぐらいでちょうどいいと。
ところでやっぱり、最終的に帰ってくるっておっしゃってますんで。
いやー、その精神。
大事にしたいですね。
そうですね。やっぱりそういった義務の精神っていうのは、本当にビジネスをやる上でも大切だと思うので、ぜひ皆さんも参考にしていただけたらなと思いますね。
これからはこういったことをやっていきたいという、将来のビジョンとかそういった目標とかってございますか?
これは企業としては、常務として役員やってるんですが、個人の活動として話させていただくのであれば、
地元のですね、文芸同人誌の文芸高田っていうところの編集員やってます。
そちらの方で地域貢献も含めて、将来は編集担当とか、今は編集員として何人かでやってる形なんですが、将来的には編集の方も担いたいなとは思ってますけどね。
じゃあこれからますます新潟の地域を燃え上げるというような意味でも活動を広げていらっしゃるということですね。
はい。
ぜひ今日のお話を聞いて、梅川さんのお話もっと聞いてみて、あとは新潟経済新聞の記事も読んでみたいという方がいらっしゃいましたら、
このポッドキャットの説明欄にURLも掲載させていただきますので、ぜひそこからチェックいただけたらなというふうに思います。
よろしくお願いします。
今回は株式会社新潟経済新聞社常務取締役の梅川康輝さんにお話を伺いました。
梅川さんどうもありがとうございました。
今日はありがとうございました。失礼します。
16:48

コメント

スクロール