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#901 名詞と動詞の区別は普遍的か? from Radiotalk
2026-10-06 11:47

#901 名詞と動詞の区別は普遍的か? from Radiotalk

主要参考文献
Schachter, Paul, and Fe T. Otanes. 1972. Tagalog Reference Grammar. Berkeley: University of California Press.

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本日のエピソードのテーマは品詞です。 品詞というのは単語のグループ分けみたいなことですね。
今回はその中でもタイトルにある通りですね。 名詞と動詞をテーマにします。それ以外にも日本語であれば形容詞、
形容動詞、助動詞、助詞、副詞とか、 こういった品詞が設定されることが多いです。
この品詞というのがどんな言語でも共通かというと、 例えば英語には形容動詞っていうのは普通考えられないし、
逆に日本語では漢詞、英語で言うとこのあとかざっていうのは考えられないので、 ある品詞はその言語で見られるけど別の言語では見られないということも考えられるんですね。
そんな中、名詞と動詞っていうのは普遍的な気がします。 つまりどんな言語にもありそうな気がするんですよね。
日本語と英語を考えてみただけでも、 どちらの言語にも名詞と動詞はあります。
ただその定義の仕方っていうのは少し気をつける必要があって、 一般的な理解だと、
あるいは学校で教えられる漢字だと名詞っていうのは物の名前を表して、 動詞っていうのは動きを表すとか言われることがあると思います。
こういうふうに意味から品詞を決めるっていうのは非常に危険というか、 あんまり意味がない、意味が全くないわけではないですけど、
普通言語学では品詞っていうのは意味から定義するものではなくて、 形、専門的には形態的に定義されるものなんですね。
一体それはどういうことでしょうか。 BGMです。
始まりました4月15日のツボ。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。金重東洋です。
名詞は物の名前を表して、動詞は動きを表す。
簡単に言うと名詞や動詞っていうのがそのように定義されることがあると思うんですけど、 それは非常によろしくなくって、
例えば動きを表すといったときの動き、 この動きという単語自体は名詞なんですよね。
だからそもそも、なんというかこの定義自体が破綻しているようなところがあって、 動きに限らず動作とかもこの動作という単語は名詞ですので、
意味から名詞なり動詞なり、 いずれにせよ品詞というのを定義すると、
結構はちゃめちゃなことになってしまいます。 確かに名詞っていうのは物の名前を表しやすいし、
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動詞は動作、動きを表しやすいのかもしれませんけど、 それはそれとして形の面から名詞や動詞というのを定義する必要があります。
例えば日本語の動詞を定義するのであれば、 デフォルトの形というかノーマルな形が無断で終わるとか、
こういうふうに形の上から攻めていく必要があります。 食べるとか飲むとか叩くとか、こういったものはすべて無断で終わっていて動詞でございます。
さっきの動作とか動きっていうのは無断で終わってないので動詞とは言えません。
しかし日本語で無断で終わっているものがすべて動詞かというとそういうわけではありません。
動物のオスとかメスというのはスという無断で終わってますが、 これは動詞とは言えないので、
現代日本語のすべての動詞は無断で終わりますが、その逆は真ではないですね。 無断で終わる単語がすべて動詞というわけではありません。
ですのでプラスアルファでいろいろ考える必要があって、 日本語の動詞は無断で終わるという特徴の他にも活用という特徴がありますので、
例えばたで終わる過去形があります。
食べるに対して食べたとか、あるいは命令形があります。
食べろとか、こういう形を変える活用があるというのが動詞の特徴です。
それに比べてさっきのオスとかメスっていうのは無断で終わってますけど、
過去形があったりとか、あるいは命令形があったりとかそういうことはない、活用がないので動詞とは言えないんですね。
それに比べて日本語の名詞というのは、もしかしたら動詞ほどはっきりと形の面からは定義できないかもしれません。
動詞は必ず無断で終わっていましたが、名詞は必ず何らかの音で終わらなきゃいけないというわけではないんですよね。
ちなみに日本語の形容詞は必ずイーの音で終わるので、暑いとか寒いとか、形容詞もありかし定義しやすいというか見た目としてわかりやすいんですが、名詞はそういうわけではありません。
では名詞をどのように定義するかというと、例えば各助詞がつくことができるとかですかね。
各助詞というのは例えばがとかをとかでとかそういったものをですね。
06:00
学校が、学校を、学校で、あるいは学校に、学校から、こういった各助詞がつくことができるものが名詞の一つの特徴だと思います。
動詞の場合はあんまり各助詞がつくことができないので、
走るを見たとかはちょっと厳しくて、走るのを見たというふうに、のをというので名詞化するというかね、ワンクッションを置くとか、
同様に来ることを知っているのように、ことをで名詞化するとかね、のをとかことをといったもので、
一回名詞化して、それから各助詞をつけなくてはいけません。
例外的に負けるが勝ちとか、この負けるという動詞に直接がっていうのがついている例もあったりするんですけど、
これは寛容的な表現なので、例外的なものと考えるのがいいと思います。
今見た日本語の動詞や名詞の定義、定義というよりは特徴といった方がいいかもしれませんが、
まあ諸特徴は日本語の中で通用するものですので、言語が変われば事情も変わります。
英語であれば動詞っていうのは別にうという母音で終わるわけではないですね。
ただ似ているところもあって、やっぱり活用というか、動詞は形を変えます。
例えば三単元のsがつきますとか、過去形があります、文詞形がありますとか、
このような特徴は英語では動詞にしか見られないし、あるいは名詞でいえば複数形があるとか、
漢詩と一緒に出てくるとか、こういった特徴が英語の名詞に見られます。
皆さんが知っている言語や学んだことのある言語で、名詞や動詞っていうのがどのような特徴を持っているかというのを改めて考えてみるのも面白いと思います。
ただ実際に語学として外国語を学ぶときには、すでに名詞とか動詞っていうのはあるもんだと思って、当然のこととして学ばれていくのではないかと思います。
改めて考えるまでもないというか、どんな言語でも名詞や動詞という品詞はあるものだと。
品詞の中でも特にこの2つ、あとは形容詞も足してもいいかもしれませんけど、
そういったある意味メジャーな品詞っていうものは前提として話が進んでいくのではないかと思います。
しかし、名詞と動詞の区別が曖昧というか、日本語から考えるとちょっと不思議な感じがする言語もあります。
09:09
結構あるんですけど、例えばタガログ語、フィリピンで話されている、フィリピンの中でも話者数の多いタガログ語がそのような言語で、
動詞がそのまま名詞っぽく使われるということがあります。
ちょっと日本語風に考えてみると、話している人を見たとかいうのを話しているを見たのような言い方ができるんですね。
つまり動詞の目的語が名詞ではなくて動詞が現れるということです。
これは先ほどちょっと言いましたけど、日本語だとそういった言い方は厳しくて、話しているのを見たっていうふうに、のみたいにワンクッションを置いて、
つまり一旦名詞にして目的語とするんだったらいいんですけど、タガログ語の場合は話しているを見たとか話したを聞いたとか、
動詞がそのまま名詞化することなく目的語というか名詞っぽく使われるんですね。
ああそういった言語もあるんだな、面白いんだなということなんですけど、これが理論的にはちょっと困ったことになり得て、
言語学で主要部の原理ヘッドネスプリンシプルと言われるものがあって、これは名詞句の中身は名詞じゃなきゃいけないし、動詞句の中身は動詞じゃなきゃいけないっていうような、ひらーっと言えばそういうことなんですよね。
ただ今のタガログ語の例で話したを見たとか言った場合、この話したっていうのは目的語なので名詞句に相当するんですけど、ただその中身は話したという動詞なので、その名詞句なのに中身は動詞っていうちょっとちぐはぐなことになりかねないんですよね。
その辺を解決するためにいろんな人がいろんなことを考えたりしています。
というわけで今回は名詞と動詞っていうのは普遍的と考えられやすいんですけど、タガログ語のようにちょっと不思議に思える言語もあるというお話でございました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー。
11:47

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