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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
最近、ラジオトークがちょっと新しくなって、ライブ配信というのができるようになりました。ご存知の方も多いと思います。
僕自身もですね、現時点で2回ぐらいライブ配信やってみました。
聞きに来てくださった方、どうもありがとうございます。
その聞きに来てくださった方はね、ご存知だと思うんですけど、
なんかね、僕が配信してる時にですね、コメントが見られないっていうね、これは何の不具合か全くわかんないんですけど、
まだね、改善されてないんですよね。
なので、皆さんがせっかくコメントを送ってくださったりしてもね、
こちらから全く見ることができなくて、ライブ配信の醍醐味っていうのが全く感じられないと。
これはですね、僕が他の方のそのライブ配信にコメントを送った時も一緒で、
自分のコメントが見られないので、コメントがそのトーカーさんに届いているかどうかがわかんないっていうね。
まあ、読み上げてくださって初めてわかるみたいな感じで。
これどうですか?なんか同じような不具合の方いらっしゃいますかね?
そのコメントだけじゃなくて、何人聞いてくれてるかみたいなのが本当はわかるんだと思うんですけど、
ずっとそれもゼロ人のまんまで。
だからなんか僕としてはあんまりライブ配信やってる感じは全然しないんですよ。
リアルタイムでコメントいただくっていうのがね、面白いとこなんでしょうけど。
心優しいリスナーの方がですね、ツイッター経由で聞こえてますとかね、
あるいは今何人いますとかっていうのをね、質問とかもね、
ツイッター経由で送ってくださったりしてね、
そういうちょっと二度手間なことになっちゃって申し訳なかったんですけど、
これがね、さっさと改善されてというかね、
コメントが見れるようになったら嬉しいなと思ってる次第でございます。
で、今日はですね、何を話そうかと思ったんですけど、
日本語の動詞についてまた話そうかなと思いました。
過去にもね、動詞が僕結構好きなので、
その日本語の動詞が特にいいんですけど、
それについて結構話してるんですよね。
今回は日本語の動詞の四分類っていうすごい有名なものがあってですね、
それについてお話しするということです。
過去のトークだと、動詞の分類っていろんな分類の方法があるので、
それについてはお話ししてるんですよ。
例えば活用の種類について話したりとかね。
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いわゆる五段活用と一段活用っていうのがあって、
そのグループ分けっていうのは活用の仕方ですね。
形が変わるそのパターンによって、
主に五段活用、一段活用、あとは変格活用、
つまり不規則動詞として来るとするっていうのがまた別項にあるので、
こちらも4種類に分けられるっていうことなんですよね。
ただ、動詞の分類っていうのはいろんな基準に基づいてなされるので、
これって言語に限らずですよね。
グループ分けっていうかクラス分け分類ってなったときに、
さまざまな基準が立てられるわけですけど、
今回はアスペクトっていう観点から動詞を分類したっていう研究があるので、
それをご紹介しようと思います。
アスペクトって何だっていうことなんですけど、
アスペクトっていう言葉自体は分かってなくても、
このトークを聞き終わった頃には何となく分かると思うので、
詳しく説明せず進めていきたいと思います。
アスペクトに基づいて動詞を分類したときに、
さっきもちょっと言ったんですけど、
4種類に分類されるっていうのが大まかな分類としてあるんですよね。
これを分類したのが金田一春彦っていう人で、
皆さん名前ぐらいは聞いたことあるかもしれません。
国語辞書も作ったりしているので、
金田一先生の家系って言語学の家系なんですよね。
金田一秀穂先生のお父さんが金田一春彦先生で、
そのお父さんが金田一京介先生というふうに脈々と受け継がれているんですけど、
その金田一春彦先生が動詞を分類していて、
先に言っておくと、
継続動詞というのと瞬間動詞というのと状態動詞、
そして最後に第4種の動詞と言われるものがあるんですけど、
この4つに分類しました、動詞を。
継続、瞬間、状態、第4種、この4つですね。
これは動詞の意味と言えば意味なんですよね。
意味によってグループ分けしていると言えばそうなんですけど、
はっきりした基準がちゃんとあって、
それはテイルっていうのをその動詞につけたときに、
どういう意味を表すかっていうのが一つ基準となっております。
最初に言ったアスペクトっていうのはこのテイルのことがアスペクトなんですよね。
動詞で表される自体の状態を表すのがアスペクトっていうことなんですけど、
1個ずつちょっと見ていきましょうかね。
まず継続動詞からいきますか。
継続動詞っていうのはですね、名前が表す通りですね、
ある時間内でその持続的に動作が行われるような、
そういった自体を表す動詞です。
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例えばこれは読むとか書くとか笑うとか泣くとか、
こういった動詞は継続動詞に分類されます。
こういうのはある一定期間の時間で行われるようなものです。
意味としてはそうなんですけど、
さっき言った基準としてテイルをつけたときどうなるかってことで、
こういうのは読んでいる、書いている、笑っている、泣いているっていうふうにテイルをつけたときに、
その動作の進行を表すような動詞っていうことができます。
それはそうだろうっていう感じがしますよね。
テイルつけたらそれは現在進行なんじゃないのかって思うかもしれないんですけど、
そうとも言い切れないっていうのが次なんですよ。
次にお話しするのが瞬間動詞と言われるもので、
これも意味としてはやっぱりその名前が表す通り瞬間的に終わっちゃうようなものです。
これは変化動詞って言ってもいいんですよね。
動詞で表される事態の前後で状態が変化するような動詞のことを瞬間動詞と言います。
基本的なのは死ぬとか、消えるとか、始まるとか終わるとか、
こういうのは動詞で表される事態が基準となって、その前後で全く状態が変化しているものです。
それが瞬間動詞っていうことなんですけど、
こういうものにテイルをつけた場合は現在進行にはならないんですよね。
例えば死んでいるとか消えている、始まっている、終わっている、
これは進行というよりも結果状態とか言ったりするんですよね。
その結果が現在も残っているっていうような言い方をよくします。
なので死んでいるっていうのは死んでいる最中だっていう意味ではなくて、
北斗の拳みたいにすでに死んじゃっている、その状態が今も続いているとこういうことです。
これが瞬間動詞と言われるものです。
続いて見るのは状態動詞というもので、これはテイルっていうのがそもそもつかないようなものです。
代表的なのはいるとかあるですね。
これは言っているとかあっているとは言えないので、こういうものは状態動詞というものです。
第4種の動詞っていうのも、これもまたちょっと不規則的なんですけど、
常にテイルっていう形じゃないと使えないものです、逆にね。
例えばそびえているとかすぐれているとかありふれているとか似ている、こういったものは常にテイルと凶器して、
性質とか様子とかそういったものを表す、ちょっと形容詞っぽいとも言えるかもしれませんね。
というわけで今お話ししたように金田一晴彦先生は、
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日本語の動詞をこのテイルをつけたときどうなるかっていう基準で、つまりアスペクトの観点から継続瞬間状態第4種というこの4つに分けました。
特によく注目されるのは最初に言った継続と瞬間なんですよね。
つまりテイルをつけたときに走っているみたいに現在進行になるのか、あるいは死んでいるみたいに結果状態になるのかっていうのが
かなり面白いところですよね。
この現在進行と結果の状態っていうのが同じテイルっていう形で表されるっていうのは、
なんか全然違う意味のはずなのに面白いですよね。
一つの形式で表されるっていうことなのでね。
ただ今お話ししたのは共通語の場合です。
これは方言、特に西日本の方言になるともう全く違いますね。
というのが、これ過去のトークでも話しているのでそのリンク先貼っておきますけど、
西日本方言の場合は現在進行はよるっていうのを使って、
結果状態の方はとるっていうのを使うんですよね。
なので共通語で死んでいるっていうのは結果状態しか表せないんですけど、
これ方言だとしんどるだと死んでいると同じく結果状態なんですけど、
しにおるとかしによるっていう言い方になると、
死んでいる最中だって言ってね、
ちゃんと瞬間動詞でも進行を表すことができます。
逆に走っとるみたいな言い方をすると、
これは走ってその状態が今も続いているっていう結果状態を表せて、
走りよるだと進行形を表すことができるっていうふうに、
夜ととるっていう進行と結果状態に全く別の形を使うので、
そこがまた面白いところですね。
というわけで今日は日本語のアスペクトについてお話ししました。
ぜひ過去のトークも聞いていただけたらと思います。
それではまた次回お会いしましょう。ごきげんよう。