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#884 大母音推移の“その後”はニュージーランドで起きている? from Radiotalk
2026-08-08 10:38

#884 大母音推移の“その後”はニュージーランドで起きている? from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

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00:00
前回のエピソードで、英語の大母音推移のお話をいたしました。 簡単に言うと、英語の母音のその発音する位置が
それぞれ一個ずつ狭くなっていった、下の位置が高くなっていったみたいな話でした。 ぜひね、前回のエピソードも合わせて聞いていただけたらと思うんですが、
その母音が狭いとか高いってどういうことかというと、 ああっていう母音に比べて、Aは高いあるいは狭い。
そのAに比べると、Eというのが高いないし狭い母音と言われます。 実際にね、
ご自身で発音してみるとなんとなくわかると思うんですけど、 アーっていうのは割りかし大きく口を開けて発音する母音ですが、
そこからアーエーっていう風に、舌をちょっと上げるとエーという母音になり、さらにそこからエーイっていう風に口を閉じていく、舌を上げていくと
エーという母音に行き着きます。 そういった母音の組織的変化というか大規模な変化があったために
現代英語のそのスペリングと発音は一致してないんですね。 例えば
ミルのシーっていう単語はSEEでローマ字通り読むんであればセーとなりそうなところですけど、
Aからイーに母音が話し言葉では移行してしまったので、現代英語では発音はシーになっています。
さらに、時間のタイムっていう単語はもともとイーという発音、文字通りの発音だったんですけど、
このイーという狭い母音、一番狭い母音が二重母音に変わった結果、タイムという発音になっている。
そんな話を前回しております。 こういった英語の歴史的変化、大母音推移は
大昔に起こった歴史的出来事だというふうに普通考えられると思います。
というかこの番組でもそういった言い方をしましたが、ただ似たような音変化は実は現代英語でも起こっています。
それはニュージーランドで顕著に見られるんですね。 ニュージーランドで母音の組織的変化っていうのが
まさに起こっていると言ってもいいかもしれません。 BGMです。
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始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 トビーマグワイヤーです。
ニュージーランド英語の母音の質というか発音の仕方が、我々が学校で習う英語と違うみたいな話をね、聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。
実際にニュージーランドに行ったことある方はご存知だと思います。 例えばtoday
今日という意味のtodayはtodayっていう風な発音になる、aがiという発音になったりとか
あるいは5の5っていうのが5という風にoiという発音に聞こえたりとか、そういったことがニュージーランド英語であります。
今回は大母音推移と同じような変化がニュージーランド英語であるという話です。
さっき言ったようにaっていう広い母音がaになり、 そのaという母音はさらに狭いeとなり、それ以上狭くなりようのないeはiという二重母音に至った。
これが冒頭お話しした大母音推移の一部のあらましです。 同じように母音が狭く狭くなっていくっていうことがニュージーランド英語であって
例えば猫のキャットこれはaっていうような日本語風に考えるとaとaの中間ぐらいの音で
猫のキャットのaという母音がニュージーランドではちょっと狭くなってaに聞こえます。 なのでケットみたいに発音されるんですね。
あるいは悪いのベットもベッド。 寝るベッドに近いような発音に聞こえます。
つまりアルファベットのaで書かれる母音が eで書くようなaの音に変化しているのがニュージーランド英語です。
大母音推移と同じようにaの母音はeとして発音されるんですね。
赤のredはreadになるし、10の10はteenになるし、aはeに狭い母音になります。
で一番狭い母音eは大母音推移だとiという二重母音、タイムみたいになってたわけですけどニュージーランド英語では
曖昧母音、シュワーと言われる発音記号だとeをひっくり返したような、小文字のeをひっくり返したような音になります。
なので魚のfishはfishみたいに聞こえるし、 野球のヒットはfootみたいに聞こえます。
このようにニュージーランド英語はかつて英語で、イギリスの英語で起こった大母音推移と同じように母音が狭く狭くなるという現象が起こっています。
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この母音の変化っていうのは玉突き事項的にというか組織的に変化しているもので、どういうことかというと
例えば左のleftっていうのはaがeに狭くなるのでリフトになるんですよね。 これ持ち上げるのリフトと同じ発音になります。
ただ、リフトはリフトで曖昧母音でleftみたいな発音になるので、
音の合流が起こるわけではないんですね。一個ずつ一個ずつずれていくので leftとリフト、発音は変わりますけどその区別は保たれる。
そこが音変化の面白いところですよね。
もう一つ面白いところは、eという母音、一番狭いeという母音はそれ以上狭くなりようがないので、
曖昧母音のさっきのリフトの場合はleftとか、fishだったらfushっていうふうに行き場のないものは曖昧母音になっちゃうっていうところも面白いですね。
大母音推移だとeという一番狭い母音はiという二重母音になったわけですけど、ニュージーランド英語では曖昧母音になった。
いずれにせよ母音は一個ずつずれていって合流することはない。 そのために単語の区別もきちんとできているということです。
このようにですね、大母音推移にしろニュージーランド英語の母音の発音の変化にしろ、
その母音の体型っていうのを考える必要があります。
一個の母音だけ見てるんじゃなくて、全体としてどういう変化なのかというのを捉える必要があるんですね。
ただ母音の変化がいつもいつでもこの英語の変化のように組織的に起こるわけでもありません。
ある母音が変化してしまった結果、別の母音と同じ発音になっちゃうというケースもあります。
日本語で実際にあるもので、例えば日本語の水が凍ったやつ、氷。
アイスの氷っていうのは、かなだとこうおーりっていう風におーというかなで書きますよね。
一方、氷菓子とかいった時の高い利益の利で氷っていうのはこううーりという風にうーのかなを使いますが、発音は氷です。
アイスの氷と氷菓子の氷、これらは発音は区別されないんじゃないかなと思います。
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高い利益の方の氷は、もともとかなどおりにこううーりっていう風におーうーという二重母音だったわけですけど、
このおうっていうのがおーというただの長音になっちゃって、
アイスの氷の方は英語みたいに別の母音に変化するとかいうことはなかったので、氷どちらも同じ発音になってしまいました。
こういう風に母音が合流するっていうケースもまあまああるんですよね。
ですので、言語はあらゆる側面で変化するわけですけど、今回は音の側面の変化についてお話ししていますが、
音が変化するって言った時に、英語の大母音推移みたいに全体の体型を見なきゃいけないケースと、
おーうーという日本語のおーうーという二重母音がおーという長音になる、そういう個別的な変化と、
少なくとも2つ種類が大きく分けられると思います。
というわけで今回のエピソードはここまでということで、また次回のエピソードでお会いいたしましょう。
前回のエピソードまだ聞いてない方はぜひ聞いてみてください。
番組フォローまでの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー。
10:38

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