2025-09-25 12:59

#1579. 「大母音推移」は解体していくのか? --- 9月28日(日)の音声学セミナーに向けて

▼2025年10月15日に新刊書が出ます


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の11号が公開されています


- 第11号(2025年8月28日):https://note.com/helwa/n/n2415c5e4db5e


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

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 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

音声学セミナーは9月28日に開催され、大母音推移とその解体の可能性について議論されます。この音変化は英語史において重要な位置を占め、研究が続けられています。

音声学セミナーの紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュウイチです。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。 井上一平・ホッタリュウイチ長。言語学ですっきり解決英語のなぜ。こちらもどうぞよろしくお願い致します。
英語の語源がミニツクラジオヘルディオ、英語詩王チャノマニオ・モットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は、大母音推移の話題を一つお届けしたいと思います。
来る9月28日日曜日、3日後の日曜日のことになるんですけれども、日本音声学会が主催いたします音声学セミナー。
こちらで私、英語史上名高いこの音変化についてお話しさせていただくことになっております。
タイトルは、現代英語の発音と大母音推移です。
青山学院大学にて9月28日日曜日の午後2時から5時という枠で開催するセミナーです。
対面とオンラインの同時ハイブリッド開催となります。
ご関心のある方はぜひですね、こちらに詳細へのリンク貼っておきますので、そちらからご確認ください。
明日、9月26日金曜日までが登録期限となっておりますので、
今日はしたぜひご検討いただきまして、ぜひご出席いただければと思います。
大母音推移の重要性
会員および学生は無料、非会員一般は1500円というふうに学会から設定されております。
今日はですね、このセミナーの内容とも関係する話題をお届けしたいと思います。
ダイボーインスイは解体していくのか? 9月28日日曜日の音声学セミナーに向けてです。
どうぞお聞きください。 日曜日の音声学セミナーにて、ダイボーインスイ、Great Vowel Shift
という非常に名高い音変化を扱う予定です。
英語史上最も有名な音変化の一つといって間違いないですね。
もう一つ挙げるとすれば、グリムの法則、グリムズ・ローというもので、このヘルディオ、日々お聞きの方はですね、両方とも用語としては聞き慣れているんではないでしょうか。
そして6月18日に刊行されました英語語源ハンドブック、こちらでもですね、
この2つの名高い変化、ダイボーインスイとグリムの法則というのは品質ですね。 専門的な英語語源辞典の方ではですね、あまりこの用語現れないんですね。
なぜかというと、その辞典を引くような専門家であれば、この音変化はダイボーインスイのことであるとかですね、グリムの法則のことであるというのがすぐわかるんですね。
一目瞭然ということで、本文中では丁寧に言及してくれていないんですね。
ですが、英語語源ハンドブックの方では、読者は一般の読者を想定しています。
英語は勉強してきたけれども、英語詞についてはよく知らないという方もターゲットにしておりますので、このあたりはしっかりとですね、
地区一キーワードとしてのダイボーインスイとかグリムの法則というのは、なるべく書き込んでおこうと。
ですので、英語語源ハンドブックに親しんでいる多くの方々、そしてこのヘルディオを毎日お聞きの方々には、もうすっかり耳なじみなんではないかと思われるんですが、
これが実に奥が深い音変化ですので、数時間に及ぶ音声学セミナーでもですね、これ一つでいけるんですね。
中身が深い、広がりがあるということなんです。 英語詞を学んだことのあるものであれば、必ず通過しているはずなんですね。
ある意味では、英語詞を学んでいてダイボーインスイについてよく知らないという人がいたら、それはもうもぐりというような、一発でわかるようなそれぐらい有名な代物なんですよ。
教科書風に言いますと、このダイボーインスイになるものは 1400年から1700年くらいに起こった大規模な一連の音変化です。
強制のある超ボインに 例外なく作用しました。
これカッコつきの例外なくなんですけれどもね、原則として例外なく働いた規則です。
これを図示しますと、極めてきれい、美しいということで、ダイボーインスイ、Great Vowel Shiftと呼んでいるわけなんですよね。
英語詞の教科書、英語詞の講義ではですね、これなしには終えることができないという、英語詞の一大イベントと言っておきましょうかね。
現代の英語の発音やつづり字に与えているインパクトも非常に大きいということで、ことさらですね、大事に扱われてきたという経緯があります。
ところが、このダイボーインスイというものはですね、学識的に見ても実は長らく研究されてきており、いまだに謎が多いんですよ。
つまりですね、みんなが知っているといえど、学術的に言うとまだまだわからないことがたくさんあるという、謎めいた魅力があるんですね。
ここが多くの人々を引きつけて止まない音変化である理由なんですね。
私も長らく英語詞の講義をしてきましたし、英語詞の解説的なことを書いたりしてきましたけれども、このダイボーインスイがないとですね、
学説の変化と未来
英語詞のドラマが寂しくなってしまうんですね。 それくらいに話題性のある変化だということなんです。
ところが、先にも申しました通り、様々な学説があってまだわからないことも多い、 合意を得ていない点もあるんですね。
とするとですよ、英語詞にはなくてはならない、この賑やかしとしてですね、存在感の大きいダイボーインスイについてですね、疑いの声も出てきているっていうことでもあるんですよ。
要するにですね、数十年間持ち上げられてきたこのダイボーインスイというキーワードそのものが 疑いの目で見られるようになってきているんですね。
最近では、専門書の中ではカギ括弧をつけてですね、 英語の場合ダブルクオーテーションつけて
great vowel shiftと括られることがだいぶん多くなってきました。
つまりですね、いわゆるという意味のダブルクオーテーションですから、 本当にそんな現象あるの?といったちょっとした疑いの気持ちが入っているっていうことになるんですよね。
つまりですね、一言で言えば、長らく親しまれてきた、そして尊ばれてきたダイボーインスイという現象が解体されつつあるということなのかもしれないんですね。
学説的に こう呼ぶのはふさわしくないんではないかというようなアイディアが出てきたということなんです。
このあたりは学説史の話になりますし、かなり専門的な話題にはなってくるんですね。
もしこれがなくなってしまうとすると、私も確かに困るんですね。 英語史というドラマを語る際のにぎやかしですから、
これがないと寂しくなってしまうという代物ですから、 ぜひですね、存続してほしいなというふうに思う一方で、
そのような新しい学説を 単念に読んでいきますと、
無弁なるかなと。 つまりですね、ダイボーインスイ、解体が近いんではないかとも
思われるんですよね。 もしこの路線で学説が流れていくとしたらですね、
そうですね、あと数年とか10年ぐらいは、カギ括弧付きのダブルクオーテーション付きのダイボーインスイ、
これはキーワードとして残っていく可能性はありますが、その先はですね、完全に解体されてしまうと、
カギ括弧すらつかなくなって、つまりダイボーインスイというキーワードが徐々に忘れ去られていくということもありえますね。
あくまで学説史の中で残るということはあるかもしれませんが、
英語史の通常の教科書の中で、通常の講義の中で、ずばり触れられる機会というのは減っていく、場合によってはなくなる可能性もありますが、
ただですね、代わりの言い方であるとか、代わりの捉え方というのは、
おそらく、生み出されていくのかなとは予想しております。
ただ、今申し上げたようなダイボーインスイの解体という可能性についてもいろいろな意見があります。
私は今日のところ、現時点での考えを述べたにすぎません。どうなっていくかは、まあわからないということが大きいんですけれども、
ただ、これぐらい魅力的な話題であるということが少しでも伝わったらなというふうに思います。
ダイボーインスイとそのいろんな意味でのインパクト。
関心がある方は、ぜひ日曜日の音声学セミナー、出席してみてください。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
日曜日のセミナーではどこまで学説史を深掘りするかというのは、ちょっと考えどころではあるんですね。
比較的長時間のセミナーとはいえですね、他にもダイボーインスイ周りでは語ることがたくさんありますし、
この学説史の部分のみでですね、時間を割くわけにはいかないということもありますが、
多少は触れることになるのではないかと思います。
ぜひこの機会に、かっこつきかもしれませんが、ダイボーインスイという現象に関心を抱いていただければ幸いです。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voiceneのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日!
12:59

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