リスナーからの質問と今後の配信予定
番組宛にお便りいただいております。 ショコラさんからいただきました。ありがとうございます。
いつも楽しく拝聴しています。ありがとうございます。 第870回の歴史言語学シェアドイノベーション共有革新のお話、とても面白かったです。
今回は、詩音の変化、ブルグからプトゥクや、トゥからツーなどがメインでしたが、母音の変化についても興味が湧きました。
主にグリムの法則の話をしたんですよね。 シャープ870、まだ聞いてない方はね、これ聞き終わった後、聞いていただけたらと思います。
そこで質問なのですが、いわゆる大母音水位は、現代の英語の発音のバリエーション、イギリスの各方言、スコットランド、アメリカ、オーストラリアなどと何か関連があるのでしょうか。
もし、歴史言語学の視点から紐解けるお話があれば、ぜひ番組で取り上げていただけると嬉しいです。
これからも配信を楽しみにしています。ということで、ショコラさんどうもお便りありがとうございます。
大母音水位については、過去のエピソードで取り上げたこともあるし、今後のエピソードで取り上げる予定です。
おそらく1ヶ月後ぐらいに配信することになると思うんですけど、シャープ883で大母音水位のお話をする予定ですので、ちょっと先ですけどね、お楽しみにしてください。
それと英語の歴史の話もまた配信する予定で、これはもうすぐ配信予定です。
シャープ877で英語はかつて滅亡の危機にあったのか、みたいなエピソードを配信する予定ですので、そちらもぜひ聞いていただけたらと思います。
大母音推移とは
大母音水位っていうのは簡単に言えば、英語における母音の変化で、例えば、みるっていう動詞はシーっていうのがありますけど、つづりの上ではSEEですよね。
で、あれは本当に昔はセーみたいな発音でした。セーっていう風にエーという母音だったのが、シーというイーという母音に変わっています。
このエーからイーに変わった音変化を含めて、大規模な母音の変化があったっていうのが大母音水位です。
で、この大母音水位が現代英語のバリエーション編集に関わっているかというと、正直あんまり関わっていないんじゃないかと思いますね。BGMです。
始まりました。4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。福田吉兆です。
大母音水位っていうのがいつ頃起こったかというと、大体16世紀ぐらい、1500年前後っていう風に思っていただけたらいいんじゃないかと思います。
結構時間の幅を持った音変化と考えられていて、英語のその時代区分でいうと、中英語から近代英語に変わるその境目というか、
近代英語っていうのはその大母音水位によって特徴付けられていると言ってもいいかもしれません。
近代英語とはすなわちシェイクスピアの英語というような感じなんですよね。
日本で言えば江戸時代が始まるぐらい、戦国時代から江戸時代初期にかけて大母音水位と言われる母音の音変化が起こりました。
大母音推移とイギリスの海外進出
大英帝国イギリスが世界各地に植民地を作っていくっていうのは、この辺りの時代とかぶってると言えばかぶってるんですよね。
イングランドがスペインの無敵艦隊を撃破したのが1588年で、
その後1600年、関ヶ原の戦いの年に東インド会社というのが設立されています。
この1600年代17世紀前半に北米に植民地を作り、1776年にアメリカとして独立が宣言されるんですよね。
アメリカ独立のちょっと前に1763年にフランスからカナダを獲得して、1788年にはオーストラリアへ植民が開始されます。
ご存知の通りね、もともと留系地だったわけですが。
このように年号と一緒に考えると、イギリス本土、ブリテン等でダイボーイン水位が概ね完了してからイングランドは海外に進出していったと考えるのがいいかと思います。
なのでダイボーイン水位っていうのはある意味で英語を特徴付けている共有核心ということができるんですね。
ですので結論としては、現代地球上で話されている英語の編集はダイボーイン水位によっては説明できません。
ダイボーイン水位が終わってから世界各地に散らばっていったと見るのがいいと思います。
大母音推移と現代英語の多様性
もちろん世界各地の英語には色々なバリエーションがあって、その中には母音の違いっていうものもたくさんあります。
例えばニュージーランド英語はある意味でダイボーイン水位の続きが起こってるんですよね。
これについてはシャープ884で配信予定のエピソードがあります。
ダイボーイン水位のエピソードの次に配信するものがありますのでそちらもお楽しみにしておいてください。
少し具体的に言うと、先ほどCがCになる、Aという母音がEになるっていうようなお話をしました。
それと似たようなことがニュージーランドで起こっていて、左のleftっていうのはAという母音ですけど、ニュージーランド英語ではliftっていう風にEという母音で発音されます。
ですのでダイボーイン水位と同じくAからEという母音の変化っていうのがあるんですね。
詳しくは今後配信予定のシャープ883と884を聞いてみてください。
イギリス英語とアメリカ英語の違い
もちろんイギリス英語とアメリカ英語の違いっていうのもあって、
例えばRの発音、車っていうのはcarですけど、アメリカ英語ではcarっていう風にこのRっていうような音色がかかるんですよね。
イギリス英語では単純にcarっていうそのRの要素は聞こえません。
これはイギリス英語の方が変化してるんですね。
アメリカ英語の方がこのRの音色について言えば補修的です。
ある意味つずり通り発音しています。
そのRの音が消えてしまったという意味でイギリス英語の方が変化しています。
ここも結構大事な点で、当然英語っていうのはイングランド、イギリスから始まっているイギリスが発祥の地なわけですけど、
だからといって補修的なわけではないんですね。
ふるさとだからといって古い言語の形を保持しているわけではありません。
よくある勘違いとしてイギリス英語からアメリカ英語が派生したんだ、あるいは進化したんだみたいな、そんな風に思ってしまうかもしれないんですけど、
現代話されているイギリス英語とアメリカ英語にその順番っていうのはないんですよね。
どちらも現代話されている言語なんだから、どっちが古いとか新しいとかいうことではありません。
ある面ではイギリス英語の方が変化しているし、また別の面ではアメリカ英語の方が変化しているかもしれません。
どっちが古いとか新しいとかいうわけではありません。
これは結構重要な点です。
結論とまとめ
この他にも様々な英語の編集があって、それは母音の違いであったり、詩音の違いだったりするわけですが、
そういったものは大母音推移とは関係ないというのが今日の結論の一つです。
大母音推移が概ね完了してから英語は世界各地に散っていったということですね。
それと、現代話されているイギリス英語が古いというわけではないということも重要なことです。
気持ちはわかるんですよね。英語発祥の地なんだから古いんじゃないかという気がするんですけど、
ただ、現代話されている言語は現代話されているんだからそこに新しいとか古いはないし、
それぞれの英語の編集でそれぞれの変化が見られると、そういったことですね。
というわけで、今回のエピソードは関連エピソードが未来のエピソードとなってしまいますが、
ぜひお楽しみにしておいてください。
シャープ883と884、こちらで大母音推移とニュージーランド英語の話をしています。
それとシャープ877で英語の歴史のお話をしてますので、そちらもどうぞお楽しみに。
エンディング
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー!