巨木の魅力
はい、今回も始まりました。草とか石とかのラジオ。このポッドキャストは、自然界で好きなもの、気になるものについて深掘っていく番組です。よろしくお願いします。
さて、今回のテーマは巨木でございます。要は巨大な木とか大きな木についてですけれども、有名なものはと、薬師間にある縄文杉なんかがあるかと思います。
僕の友達の中でも、薬師間の縄文杉行ったよーって言う人が結構いたりするので、その巨木にすごい馴染みがなくても興味があって見に行く人は多いんじゃないでしょうか。
僕も巨木は興味があって、わざわざ旅行のメインの目的に据えることは少ないんですけれども、旅行のついでに近くに有名な木があったりする場合は、ちょっと立ち寄ったりすることはあるんですよね。
ただ、今回この巨木をテーマに選んだ理由は、最近日本で一番高さが高い木を見に行きまして、巨木にすごい興味を持ったからですね。
皆さん、日本で一番高さが高い木ってどこにあるかご存知でしょうか。
僕は最近まで全然知らなかったんですけれども、これは京都市内にありまして、と言っても街中じゃなくて京都市内のだいぶ北の方の山の中にあるんですけれども、これが花瀬の三本杉っていう木ですね。
今回意外と身近なところにこんなでかい木があるんだっていうことを聞いたので、ちょっとこの京都の山の方にですね、杉を見に行ってきました。
これはちょっとした林道沿いをてくてく歩いていくんですけれども、杉がたくさん植えられている林道を歩いていくと奥の方にこの花瀬の三本杉があるんですよね。
さすがに日本で一番でかい木っていうぐらいだから、他の観光客もいるんじゃないかって思ったりするんですけれども、
僕はその杉の前で20分ぐらい木を見たりうろうろしてたんですけれども、誰一人来なかったですね。
そんな山の中にある隠れ有名な木なんですけれども、これはですね、花瀬の三本杉という、その名の通り一つの根元から三本の杉が天に向かって伸びる形をしていて、
昔三本の杉だったのが合体して一つの杉になっているっていう、そういうものですね。
この木は2017年に林野町がドローンを使って高さを測定したところ、その三本の杉の中の1本が62.3メートルという高さだったことがわかって、これが日本で一番高い木だということがわかったみたいです。
これを高さ、具体的な数字を上げましたけれども、実際に見ていて本当に大きくてですね。
この花瀬の三本杉以外にもたくさんの杉がその周りに生えているんですけれども、他の普通の杉と比べて太さもかなり大きくて、普通の杉の丸太を20本ぐらい束ねたぐらいの太さがあるんじゃないかっていうぐらい太かったですね。
高さも当然すごくて、上を見上げて首の角度を直角にぐらいまで上げても上までしっかり見渡せないぐらいでかかったですね。
高さが60メートル以上っていうふうに書いてあるんですけれども、下から見ているとおそらく30メートルぐらいまでしかなんやかんやで見えないんじゃないかぐらいでかかったです。
この三本の杉、花瀬の三本杉にはですね、根元の方に締め縄が巻かれていまして、昔から信仰の対象になっているんだなっていうことがわかりますし、
近くにこの杉の説明書きが書いてある看板があったんですけれども、江戸時代からずっとこの木は記録されていたりするぐらい昔から注目される大きな杉でしたね。
この巨木を見ていてですね、これまでも巨木になんとなく興味はあったんですけれども、
そもそもこの巨木っていうのは何なのか、なんでこんなに大きくなったのかっていうことにすごい興味を持ったので、今回詳しく巨木について調べてみました。
そもそも巨木って何なのかって言いますと、日本の定義だと環境省の巨樹、巨木の調査の定義では、地上から約1.3メートルの位置、お台の大人の胸元ぐらいですかね、
の位置で木の周りが3メートル以上の木を対象として巨木というふうに言われています。
環境省は全国の巨樹、巨木を調べて、そのデータをまとめた書籍を発行しているんですけれども、それに日本の巨木ランキングみたいなものも載っているんですよね。
その中で日本の大きな巨木ランキング10位までのうち9個はクスノキでしたね。
なのでクスノキっていう木は本当に日本では大きくなりやすい木なんだなって思うんですけれども、
日本で最も大きいのは鹿児島県の鴨町というところにある鴨のオークスという木で、周囲の長さなんと24メートルもあるそうです。
ちなみに世界の方に目を向けてみますと、世界の最大の巨木はアメリカのシャーマン将軍と呼ばれるセコイヤで、高さが83メートル直径11メートルもあるそうです。
昔、この世界で一番高い木にちょっと憧れた時期がありまして、自分もこんなでかい木を市から育ててみたいなって思ったことがあったんですけれども、
巨木に関連する文化
その時はセコイヤの種をどこかから入手しまして、種からセコイヤを育てようとしたことがあったんですけれども、セコイヤってやってみると育てるの結構難しいんですよね。
発芽はしたんですけれどもすぐ枯れてしまって、セコイヤって育てるの本当に難しいなって思いました。
すいません、少し話は逸れたんですけれども、この巨木というのがなぜあんなに大きくなるのかという疑問が湧いていきますよね。
日本の大きな巨木というのはだいたい神社にあることが多いです。
さっき出てきた日本の巨木ランキングにある巨木の中でも半分ぐらいは神社にあるかなと思います。
これは神社にあったから伐採からマヌが守られたのか、逆に木が大きくなったからそれが御神木となってそこに神社ができたのか、そのどちらかじゃないかというふうに思います。
あと個人的な考えですけれども、風から守られる場所、例えば谷底とかそういった場所に巨木は多いような気がしてますね。
この間、沖縄に行った話をしていた回があったと思うんですけれども、その時に首里城の近くに沖縄の大垢木っていうすごい大きな巨木を見に行ったんですね。
そこもすごい谷底に、谷底というか崖か、崖の風があんまり通らなそうなところにその大垢木があってですね、沖縄って台風ですごい風が強い印象があると思うんですけれども、
そんな沖縄でも倒れずに大きく育っていたのは風から守られるような環境だったのか、その地形の影響をすごい感じましたね。
あと、こういう巨木って年齢がどれぐらいなのか、樹齢はどれぐらいなのかということも気になると思うんですけれども、この樹齢を測るのって結構難しいみたいですね。
木の年齢って年齢、シマシマを測ればわかると思うんですけれども、その年齢を測るためには一般的には木の断面というか棒のサンプルを取るというか、
ボーリング調査をしてサンプルを取り出す方法もあるんですけれども、巨木の多くはすごい長い年月をかけて育っているので、その中心部は腐って空洞になっていることが多いみたいなんですよね。
なので年齢をとって測るのはなかなか難しいみたいで、多くは推定の年齢しかわからないみたいです。
そうは言っても、すごい長い年月をかけて育ってきたこの巨木というのは風格が出てきて、信仰の対象になっていることも多いです。
環境省の巨木のデータによりますと、巨木に関するさまざまな伝説が報告されていますね。
例えば、神として崇められたり、他にも傷つけたり、木を買ったりすると、たたりがあるんだというふうなことが言われていることも多いです。
ジブリの隣のトトロに、トトロが住んでいる巨大なクスの木が出てくると思うんですけれども、
サツキとメイとそのお父さんが大きなクスの木に祈っているシーンがあったりすると思うんですけれども、
昔から日本人の信仰を対象に巨木はなっていたんじゃないかなというふうに思います。
ところで今回のこのポッドキャストの内容は、ある図鑑を参考にして作っていまして、その図鑑が巨樹巨木図鑑というものになります。
これがすごいいろんな全国各地の巨木を紹介している図鑑なんですけれども、
全国には有名な巨木じゃなくても本当にいろんな種類の巨木があるんだなということがわかります。
その中で最近行ったのは大阪の門真市にある三島神社っていうところにあるすごく大きなクスの木があるんですけれども、
この大きさが木の周りが12.5メートル、高さが24.4メートルもあるすごい大きな木ですね。
この木は本当に大きくて、一本で森のように見えるぐらい大きくて、すごいゴツゴツしててかっこよかったんですけれども、
この木はどこにあるかというとごくごく普通の住宅地の真ん中にあるんですよね。
こんなふうに身近なところにも気づいていないだけで魅力的な大きな巨木というものがあるんじゃないかと思います。
なのでですね、もし巨木というものに興味がある方はですね、
少し自分の身近なところにも巨木があるんじゃないかというふうに探してみて、見に行ってみてはいかがでしょうか。
その参考にこの巨樹巨木図鑑なるかと思いますので、おすすめなのでぜひ探しに行ってみてください。
以上、草とか石とかのラジオ、巨木についてでした。
お聞きいただきありがとうございます。
