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草とか石とかのラジオ、このポッドキャストは、自然界で好きなもの、気になるものについて深掘っていく番組です。よろしくお願いします。
雪山の魅力
さて、今回のテーマは、雪山と樹氷でございます。
皆さん、雪山って聞いて、どういうイメージをお持ちでしょうか? もちろん、人にはよると思うんですけれども、
例えば、スキーを楽しめる場所って思う人もいるだろうし、
なだれとかがあって、すごい危ない場所っていうイメージがあるかもしれないですよね。
その中でも有名なのは、日田二郎さんの小説の中で、八甲田さんの雪山の遭難の話がありますよね。
これは1902年に青森に駐屯していた日本の歩兵の軍隊が、雪山の中で抗軍演習をしていた中で、遭難をした事件を扱った小説ですね。
この中で、演習に参加していた200名近くの方が遭難したという事件の本なんですけれども、
実際、雪がたくさん降っている山って、本当に行くと命の危険もあったり、体温が下がったりする危険もあって、結構危ないなって思う事が多いんですよね。
一方で、僕、結構山登りの中でも雪山って結構好きなんですよね。
と言っても、この雪山って言っても、山によって危険度は結構変わっていて、その中で初心者向けの雪山に登る事が多いんですけれども、
その登る道具として、足に装着するアイゼンというトゲトゲしたやつを着けたりとか、
軽い山だとチェーンスパイクっていうアイゼンのより簡単なバージョンみたいなものを靴に着けていくと、
そんなに大変じゃないというか、そんなに難しくはないかなって思っているんですよね。
雪山で何がいいかというと、まず涼しいんですよね。
涼しいって何やねんって話ですけど、山登りって結構登っていると体力が使うというか、体がどんどん温まっていくので困るんですけど、
雪山だと雪が積もっているので、ある程度涼しくて体温がちょうどいい感じでキープできて結構いいなっていうところが好きだったり、
あと普段は岩場とかでゴツゴツしていて障害物が多い道も山道多いんですけれども、
雪が積もっているとそういうのが埋もれてしまって逆に歩きやすいとか、そういうところも好きなんですよね。
このスパイクのトゲトゲを雪に打ち込んでグイグイ登っていく感じも結構好きだったりするし、
普段夏場とかに登っている山でも、夏の緑をいしげっている山と違って景色が全然違うし、
雪に一面包まれたこの雪山っていうのが普段の景色と違ってまた面白いなって思ってますね。
樹氷の形成
そんな雪山の中で僕が面白いと思っている現象が樹氷っていう現象なんですけど、
樹氷って木に氷と書いて樹氷ですね。
皆さん樹氷ってご存知でしょうか。
ひょっとしたら樹氷って聞くと、東北の山形のザオーのアイスモンスターっていう木がもこもことした雪に覆われているみたいな、
そういうものをイメージするかもしれないですね。
ただ僕が言っている樹氷というのは、木の枝とかに霜柱みたいな、というかエビの尻尾みたいな、そういうものがたくさんついているものがありまして、
今回のサムネにもなっているんですけれども、これは鈴鹿山脈にある渡向山という山の写真で、
木の枝に樹氷がいっぱいくっついている様子が写っているんですけれども、これはすごい綺麗なんですよね。
この樹氷が光に当たるとすごいキラキラしていて、触ったらこのパキッと取れる脂肪みたいに折れる感じがちょっと面白くて、
これがすごい好きなんですけれども、この樹氷ができるのは夜の間らしくて、
朝早い時間に行かないと昼というか太陽が上がってくると溶けてなくなってしまうので、
割と朝早く起きて見に行かないといけないんですけれども、
こういうキラキラした、普段なかなか見られない景色が見れるのは雪山をやっている人の醍醐味なのかなって思いますね。
この樹氷のことをいろいろ見ているとですね、なんでこの樹氷ができるのかっていうのは疑問になってきますよね。
ちょっとそもそもの話をすると、小学校の理科の授業とかで、水は0度まで温度を下げると凍るっていうことを習ったんじゃないかなと思います。
ただ自然界ではこれは必ずしも当てはまらなくてですね、実際はマイナス5度ぐらいになっても水は凍りにならない場合も結構あるんですよね。
本来なら状態変化を起こす温度なのにもかかわらず、これをさらに癒しても凍っていない、そういう状態のことを過冷却って言うんですよね。
実際、雲とかの中にある水滴も同様で、上昇気流によって持ち上げられている空気の中の水滴っていうのは0度以下になっても凍らないことっていうのは結構あるんですよね。
この過冷却された水分というのは何かしらのゴミとかに触れることで氷の塊になったりすると、それで雪になったりしますし、この水滴が木にくっついたりすると地表になるということですね。
雪山のアート
この過冷却された水滴が風に乗ってどんどん木にくっついていくと、その結果木の風上側に氷がどんどん成長していって、そのせいでエビの尻尾のような形の地表ができていくということですね。
この地表というのは、その氷の間に空気の隙間がたくさん空いているので不透明で白いんですけど、一般的には気温が低くて風が比較的に弱い時にできると言われているみたいです。
ここまで喋ってきたのが、僕がよく見たり全国的によく見られる地表っていうものなんですけれども、
一方で東北のザオウとかで見られるようなアイスモンスターとかスノーモンスターって呼ばれている、あのもこもこした木にくっついているものは地表がさらに進化したものなんですね。
かなり山の標高が高いところに育っているトドマスとかそういった木に地表と同様に氷がくっついて、さらに雪が上にくっつくことでさらに大きな巨大な雪の塊に成長するっていうものみたいなんですよね。
この辺は科学的な定義はないんですけれども、こういうふうに地表って言ってもアイスモンスターみたいなもこもこしたものもあるし、エビの尻尾のような地表みたいなものもあるし、その形はその場所によって全然違うんですよね。
こういう氷の形っていうのは気温とか風の強さとか本当に全然場所によって違って、
例えば、ほぼ透明に近い硬い氷の雨の氷と書いて雨氷っていうものもあるし、風が強い時にできる素氷っていうものがあったりとか、本当にいろんな種類のものがあるんですよね。
こんな感じで雪山に行くと単に山に雪が積もっているっていうことだけじゃなしに、いろんな霜がくっついてできる自然のアートみたいなものもあるし、
その他にも川が凍ったり滝が凍ったものがあったりとか、ツララが見れたりとかして、なんか雪山すごい綺麗で面白いなって思ってるんですよね。
もちろん雪山って危ないところではあるし、装備も整えていけないなと思うんですけれども、しっかり準備していくととても面白い場所なので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
以上、草とか石とかのラジオ、雪山と地表についてでした。
お聞きいただきありがとうございます。