うちの会社もワークショップとかを通じて、多くの日本企業さんに対してデザイン的考え方とか、イノベーティブなやり方とか、サーフランシスコのスタートアップっぽいマインドセットとかを伝授してるんですけど、
最終的にマネジメントとかエグゼクティブリーダーシップの人たちが変わってくれないと頭打ちになるのを何度も見てるんです。
若者がすごい頑張って生き生きとやってるんですけど、最後の最後のディシジョンメーカーとか会社の方針を決める人たちによってやらないことになってしまったりとかして、
せっかくいいところまで行ったんだけどもったいないなっていうのを何度も見てる中で、
沢さん結構リーダーシップマネジメントサイドのお手伝いをしていることが多いので、その辺の秘訣とかどうやったらいいんだっていうのがあれば。
まず今度もし中間マネジメント層よりも上ぐらいの人たちが来たときにはぜひ聞いていただきたいのが、
自分の上に何階層あるかっていうのを聞いてほしいんですよ。
聞いたことある?これ。
ないです。ないです。
信じられないぐらい上に何人もいたりするからね。
その人たちは知ってるんですか、階層数。
大体測得できないことがある。
だから一回聞いて、次の休み時間かなんかに調べてくださいみたいなことを言って、
そうすると伝言ゲームのルートがそれで分かるんですよ。
それが結構肝で、そこでちゃんとバトンが渡されていくかっていうのは最終的に本企業って導入されるかとか、
それが採用されるかって決まるわけですよね。
さあここで、ディシジョンメイクをするために一番重要なキーワードは何でしょうか。
クイズです。
その上の人たちがですか。
そう。
失敗しない。
いいですね。
それに繋がってます。
正確に言うと、ここでワークショップを受けた人が実際に、
本当はこっちをプライオリティー高くしてほしいんだけどっていうのは、
いいデザインのものを作るがプライオリティー高いのは当然だと思うんですけど、
違うものをプライオリティー高く設定したんですよ。
それはまさに今の失敗ってところに繋がるんですけど、
これは怒られないことなんですよ。
上の人から怒られないことっていうのはトッププライオリティーになって、
結局そうするといいデザインじゃなくて、
無難なデザインっていうのが結局採用されやすいって結局そうなるんですよね。
誰も傷つけないようなもの。
あるいは過去をちゃんと踏襲して誰の顔も潰してないもの。
重要視されるのが過去になっちゃうって話ね。
本当はデザインで未来を良くするためのものだと思うんだけど、
過去を重要視するっていうことをやるから大体おかしくなる。
確かに日本のプロダクトとかでデザイナー目線で見ると、
ここの部分は多分誰かの顔を立てて妥協してるんだろうなっていう時がある。
ありますよね。
ウェブサイトとかでもたまに特定のページだけ妙に古臭いページが残ってたりするのが、
何々部署の何々さんのためにここは残してるんだろうと思う時がある。
一回ね、日本のスポーツカーが一気にデザインチェンジしたことがあったんですよ。
たぶんその時にはイケてるデザインもあればどうしようもないデザインもいろいろあったんだけど、
ただいきなりガーッと顔が変わったからなんだろうと思ったら、
これリトラクタブルライトの禁止だったんですよ。
パカッて開くライトですよね。
安全性の問題で全部禁止になったら一気にデザイン変わったんですよ。
たぶんあれね、みんな呆然としたんじゃないかと思う。
今までこれで格好良さを演出してたらどうしようみたいな感じになったらデザインがぐっちゃぐちゃになって
ひっどいデザインのものがいろいろ出たんだけど、
あれなんかは起こる理由が上の人も思いつかないっていうか、
途中でバシンって法律制裁に決まっちゃったってなると、
過去を踏襲せよって言えなくなるから、
その時に一回カオスが起きたんじゃないかなと思ってね。
だけどもう一回そういうのを繰り返してマーケットに出して
ぶっ叩かれてまた直すってやっていけば本当はいいんだけど、
そうしないとずっと安全廃、安全廃っていう感じかなっていう。
過去が継続され続ける。
それで言うとあれもそうですね、コロナの時のリモートワークによって
オンラインミーティングが一気に普及したり、
クラウドサービスが一気に普及したとか、
その前まではそんなことせずに会社来いよみたいなプレッシャーあったけど、
やらざるを得ないというか、国単位でやりなさいっていうような感じになってきたので、
やらないと逆に怒られるみたいな状態になったから一気に振り切れた。
今度は戻すってなった時に、戻すというかコロナ禍がある程度明けました、
さあどうしましょうっていう時にどうなるかというと、
戻したい一派がいるわけでね、昔に戻したい一派。
で、それが押し使いきだとか言う。
で、その時の電化の報道がアマゾンだってアップルだってそう言っている。
週5に戻れとか。
そうそうそう言ってたじゃないですか。
で、だからうちらもやるべきだみたいな感じで日本語で言うんだけど、
あんたさジェフ・ベゾスとかスティーブ・ジョブズ並みの経営者なわけみたいなね。
だったらいいよって話。
あと理由がね、あれ実際にはそういうイノベティブなものを生み出すためにって
表向き言ってるけど実際税金の問題だったりするからね。
ああそうなんですね。
あれオフィスにたくさん人が来る前提で、
そのマチのかけてる税金っていうのが優遇されてたって背景もどうやらあれだしね。
確かにそれはありますね。
分かるでしょこれ。
分かります分かります。
統一じゃないからもう。
そうですそうです。
サムリスコとかもそうなんですけど、
スタートアップが成長してって従業員が増えるとかなりのオフィスのサイズと
周りの商業施設に与えるポジティブ影響が大きいじゃないですか。
そうなった時にたまにここの街だと結構税金高かったりなんだりで
他のとこに引っ越しますみたいなことを言い出したとすると
街がちょっと待てくださいと。
あなたたちは特別に無税にしますんで残っててくださいとかっていうのがあるんですよ。
多分それの話だと思うんですよ。
そうそうそうそう。
そういうバックグラウンドがあるんだけど、
表記した通りにそんなアナウンサーしないので、
そうすると日本の人たちは戻すっていうふうに一気に振ったりする。
ちょっと話し取れたけど、
いずれにせよその上の人たちに怒られないようにするっていうのが
実は僕はイノベーションをめちゃめちゃ阻害してるって常に思ってて。
じゃあ一番上の人はどう思うんですか。
経営者はだいたいもっとアイデアが欲しいとか、
もっと面白いことがしたいとか。
だって権利を持っていて権限を持っていて、
そして会社も勝わなきゃいけない。
そしてやっぱりトップオブトップまで上がっちゃうと
隣の山のてっぺんも見えるわけですよね。
うわっあいつらあんなことやってんの。
うわあっちゃんあんなすげーことやってんの。
うちらも頑張らなきゃってなるからもっとアイデアを出してくださいとかって言うわけ。
もちろんもっと変化が欲しいとかって言うんだけど、
それがさっきの話だっけ。
階層が深くなればなるほど上の景色見えないから。
あともうちょっとでもう少し上まで行けるのに
ここで下手うたうと俺滑落しちゃうじゃんって。
だから自分の今いる何号目かわからんけど
そこの位置をキープするために
俺が滑落しないようなアイデアを出してこいっていうのがプレッシャーになっていくっていうね。
じゃあ今の話で言うと
トップオブザトップはイノベーターだったとしても
2から下が結構固くなりがちなので
その人たちをほぐす必要がありそうだってことですね。
どうするかっていうと