はい、本日はリブランディングのポイントということで、記憶に新しいリブランディングだったツイッターがXになったとか、大きいリブランディングもありましたけれども、そもそもリブランディングって何のために行うのかとか、あとはどんなポイントをリブランディングの際に抑えるべきなのかというのを、今日は深掘りできればなと思っております。
はい、うちの会社ってブランディングのサービスを提供していて、多いのがブランドローカリゼーションということをよくやるんですね。
日本の企業の海外向けにブランディングを合わせていったりとか、整えていったりとか、あとは海外ブランドの日本向けにキャッチコピー作ったりとか、ブランドガイドラインとかデザインシステム作ったりとかするようなことを仕事をよくしている中で、リブランディングしてくださいっていう仕事もいくつかやったりしてます。
リブランディングっていうのは既存のブランドを改善するっていうことなんですね。
あやかさんがさっき、ツイッターがXになってどうこうって言ったんですけど、あれリブランディングの例としては一番よくない。
そうなんですか。
そのエピソードを1年くらい前にそのエピソードをやった時にも話したんですけど、リブランディングのセオリーに全く合っていない。なおかつ、僕はいいやり方じゃないと思ってるんですけど、あれもリブランディングの域を超えてるんですよ。
リブランディングの多くはブランドの名前はあまり変えずに、いわゆるルック&フィールを変えるっていう。
色を変えたりとか、ちょっとキャラクター変えてみたりとか。
一番わかりやすいのがロゴが変わりましたっていう会社とか商品がたまにあるじゃないですか。
名前自体が変わるってことですよね。
名前自体は変わらないってことですよね。
日本だと何がわかりやすいかな。結構やってる会社多いんですけど、リブランディング回数が多めだなと思うのを僕は思うのはミクシーっていう会社で、ミクシーって会社ロゴが定期的に変わったりしてるんですけど。
あとは多分3回か4回変わってますね。
DNAっていう会社もロゴが今機体っぽいけどその前とかちょっと違ったりとかしますし、味の素も実は数年前に変わってたりとか。
消費者が気づかないけど実はロゴとか雰囲気が一新してるブランドっていうのがあったりしてるんですけど、それをそうじてリブランディングって呼ぶんですね。
一方でずっと変わらない会社とかもあるんですよ。
例えばそうだな。
ナイキのロゴとか変わってない感じするじゃないですか。
あれはナイキはあんまりリブランディングをしないタイプだったりするんですけど、最近だと自動車メーカーがこぞってリブランディングしてますね。
そうなんですか。
これ気づきにくいんですけど、日本も含めて世界の自動車会社が多くがロゴとかタイプフェイスっていう使うフォントとか色のカラーパレットっていう色のセットとか、あとはキービジュアルっていうビジュアルの雰囲気とかをこぞってここ5年くらい以内に変えてたりしますね。
フォルクスワーゲンもそうだし、BMWもそうだし、日産もそうだったりとか、最近マツダもやり始めた。
KIAとかすごい変わりましたね。
KIAは一番変えましたね。
ジュラスティックに変えましたね。
あれは一つの失敗例ではあるんですよ。
失敗と言っていいのかわかんないんだけど、KIAのロゴって読めなくて、リブランドした直後からGoogle検索にKNロゴっていう検索が増えた。
確かにIがこう…
Nに見えるんですよね。
確かに確かに。
なるほどなるほど。
逆に何だろうっていうので。
長期的にはそうかもしれない。
まず大前提として、リブランディングをなぜ行うかっていう話からできればなと思ってて。
人間で言うと、いわゆるイメージチェンジみたいな感じじゃないですか。
そうですね。
名前はなかなか変えないけど、名前の表記を変えたりとか、自分が醸し出す雰囲気を、髪の色とかメイクとか服装とかを一気に変えた場合に、
あれ、全然雰囲気変わったねっていうのがリブランディングだとすれば、それが企業とかブランドだとすれば、よりポジティブに受け止めるためにすることだと思えばいいんですね。
じゃあ彩香さんがイメージチェンジをしようとするなら、狙いは何ですか。何でしますか。
印象を変える。
印象を変える、はい。
そうですね、あたりですね。
一つは印象を変えたい、なぜなら新しい自分を見せたいみたいな感じになるじゃないですか。
なんかその先に目的はあるときが多そうですけどね。
例えば、好きな相手がいて、その人のタイプがこれだからとか、そういうのもありそうですね。
すごいいいポイントで、今二つ重要なことを言っちゃったんですよね。
一つは新しい自分を見せたいということで、その会社とかのビジョンとかやることの内容とかが変わってきたときにリブランドを行ったりしますね。
事業変換とかをある程度し始めたりとかする際とかに、今までのイメージだけじゃないよとか、新しいことをやり始めているのみたいなことで。
これはさっき冒頭で言ったDNA社なんかは元々ゲームの会社だったんですけど、それ以外にもいろいろ事業されているから、それの決意表明もあって多分やったと思うんですね。
二つ目が好きな人がいてとか、それってターゲットが変わった場合だったりするんですよね、ターゲットユーザーが。
例えば今までは庶民的な消費者だったのが、もっと高級層に訴えたいとなると、高級なイメージにするためにブランドを一新して、より富裕層に響くようなブランド作りをするみたいなのがありますね。
あともう一個、ファッションとかメイク変えるときって、世の中のトレンドが変わっているときに合わせるじゃないですか。
今までだったらダサくなっちゃうみたいな。いまだにそんな服装とかメイクしてるの?とか。特にメイクとかって変わるじゃない?時代だと思う。
それに合わせて置いていかれない雰囲気にするっていうのもあるし、あとこれが一番最近理由として多いんだろうなと思うのが、デジタルチャンネルの普及なんですよね。
ちょっと詳しい話になるんですけど、高級ブランドって多くがロゴがすごいクラシカルなロゴだったんですよね。
想像してもらえるとわかるんですけど、ルイ・ビトンみたいな感じとか、バーバリーとか、エルベスとか、そういうのってクラシック調の文字体で書いてるんですけど、
最近ハイブランドがこぞって、専門用語で言うと3セリフ調のロゴに変わってきてるんですよね。
ストーンとしてる感じも。
ストーンとしたモダンな文字体。バレンセアガーとかバーバリーとかが結構、サン・ローラムとかもそうですね、変えたりとかしていて。
これっていうのは、スタートアップのロゴっていうのは3セリフ使いがちなんですけど、理由があって、パソコンとかスマホの画面でよりきれいに表示されやすいんですよね。
セリフフォントっていう、いわゆる日本で言うと民調体みたいなものが、文字のメリハリはあるんですけど、解像度の低いデジタル画面になると文字が潰れがちっていうか、読みにくいんですよ。
紙だったらいいんですけど。
それもあって、なるべく装飾を減らしたシンプルな字体とか、ロゴシンボルにするケースが多いんですね。
デジタルメディアに対応してるってことなんですけど。
ここでポッドキャストを聞きの皆様へお知らせです。
僕が経営するビートラックスでは、シリコンバレー式のイノベーティブな組織作りや企業カルチャー変革、そして日本企業の世界進出を支援しています。
これまで300以上のプロジェクトを成功に導いてきました。
ビジネスのグローバル展開やブランド強化、組織変革を検討中の方は、ぜひ概要欄よりビートラックスのウェブサイトをご覧ください。
それでは引き続き内容をお楽しみください。
自動車ブランドもこぞってリブランドしてますよって言ったのは、これまでのロゴが結構メタル調の装飾がついてたんですよ。
3Dっていうかちょっと立体的なグラデーションがついてて。
それをデジタル画面で表示するとすごいダサくなったりとか見づらいので、フラットにしますね。
ベタ塗りにアウディとかも最近変えたんですけど、ベタ塗りの4つの輪とか。
立体的なものが多かったですね、昔は。
自動車ですから、もともとエンブレムじゃないですか。
車体のボンネットについてて。
だからジャガーとかも立体的なジャガーの動物だったりしたんですけど。
それがどんどんどんどんデジタル化が進んだりして、プラスいわゆるEVシフトがなると。
EVって電気自動車じゃないですか。
電気っていうイメージがデジタルなんですよ。
KIAがあのロゴに思いっきり変えたのはEVシフトの表面なんですけど。
あのロゴを見るとEVっぽく見えるっていうか、思わせる思惑があって。
なのでデジタルメディアに対応するために変えるところが増えている。
あとはたまにあるんですけど、リブランディングしてくださいって言われて。
理由はって聞いたら、年末予算余ってる。
日本企業っぽいですね。
そういうのもたまにあるんですけど。
そこに付随して、自分の中でもどうなんだろうって思ったのが。
予算がたらくある会社はいいと思うんですけど、お金結構かかるじゃないですか。
いろんなものに。
それは従業員もそれを意識するようになるっていうのと、それをさらにお客さんに伝えていくっていうのにも1ついい手段になるっていうこと?
そうです。
で、ほら、うちの会社って最近またリブランディングっていうか、プチリブランディングなんですけど、4年前が超大幅だったんですよ。
最近、ブランドアジャスメントに近いカラーパレットとタイプフェイスを更新してウェブサイトを1ヶ月くらい前に新しくしたばっかなんですけど、
それも時代の変化で、また世の中が隔離の時代から人が集まってコミュニティになっていく時代になり、
AIのようなテクノロジーが発達したことによってデザイン会社の意義がアップデートされてきているので、
それに合わせてビートラックスとしても提供サービスと存在意義と存在する雰囲気をアップデート。
今まではちょっとクラシカルな雰囲気にしたのを、かなりポップに。
現代的な。
現代的ポップな若返りを図った感じをしました。
そこは大胆なビジュアルの変化をさせましたね。
ロゴは書いてないですけど。
ちなみにリブランディングをした際に気をつけていたポイントとか何かありますか?
ある程度ポップでありながらも普遍性もなければいけないので、
短期間でチープにならないようなカラーバランス、色のバランスとかビジュアルデザインのバランスというのを大切にしたことが一つと、
あとはコアにある会社のビジョンは変わっていないので、そこからは大幅にずらさないっていうのと、
あともう一個実は原点回帰的なことをやろうかなと思ったことがあって、
うちの会社でビートラックスっていう名前は音楽から来ているので、
レコードですよね。いわゆるバイナル版といわれる黒いレコードをモチーフにしたロゴだったりするので、
60年代とか70年代とかのレトロのレコードジャケットのアートワークみたいなものをちょっと意識して、
ポップなブランドアセットを作りをしたりとかしているっていう、
もともと会社ができたルーツに立ち戻ってデザインの見直しをしてみたっていうのがありますね。
今回のブランディングには最初のルーツも入っていれば、
4年前に変わったビジョンとかそのあたりも入っているし、
最近のトレンドも入っている。
欲張りプランみたいな。
さっきおっしゃってた全部のポイントというか、
ブランディングをする際のきっかけが全部入っているなというふうに聞いていました。
簡単じゃないですけどね。
リブランディングは本当に外から見るとサクッとやっているように見えますけど、
実際中でやっている人たちは非常に大変な思いをしながらやってたどり着いたっていう感じですね。
なるほど、なるほど。
なので、興味ある方はretrax.comにぜひご覧ください。
概要欄にもURLを貼っておいてください。
だいぶポップになっているので。
わかりました。
今日はですね、リブランディングのポイントというところで、
会社のビジョンだったりミッションとかが変わった時であったりだとか、
世の中のトレンドについていくだったりだとか、
あとはターゲットユーザーが変わったりだとか、
そういったタイミングでリブランディングを行うと、
より良い影響があるんじゃないかという話をさせていただきました。
弊社もリブランディングをしていますので、
ぜひご興味を持った方はウェブサイトをぜひ見ていただければなと思います。
本日もありがとうございました。
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また、サンフランシスコデザイントークは、
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最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。