2025-07-11 30:13

#2-5 スピード重視の時代のプロダクトデザイン。とりあえず出してみよう

アジェンダ:
  • 実験的プロダクトとは?実験の鍵となる“ソーシャルリスニング”の重要性
  • なぜ今、実験的ローンチが増えているのか?
  • 「とりあえず出してみる」を日本企業がどう取り入れるか?
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btraxは "We design the future by bridging the gaps." がビジョンのデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。詳しくは弊社⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ホームページ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠をご覧ください。最後までご視聴頂きありがとうございました!今後ともデザインに関するお役立ち情報を配信していきますので、是非チャンネルフォローよろしくお願いします。

サマリー

アメリカのスプライトのティーフレーバーの発売に触発されて、実験的なプロダクト開発のトレンドについて考察されています。特に、ソーシャルリスニングやマーケティング手法が製品開発に与える影響が強調されており、スターバックスやトレーダージョーズの事例を通じて、商品開発のアプローチの違いが論じられています。このエピソードでは、スピード重視の時代におけるプロダクトデザインの考え方について議論されています。特に、SNSでの拡散を意識したテストマーケティングの重要性や、日本とアメリカの企業文化の違いについて考察され、実際の事例を交えて具体的な戦略が提案されています。ニンテンドーは、ハードウェアのクオリティをある程度妥協しつつ、ユーザーの体験や喜びの最大化を目指しています。日本企業におけるプロダクトデザインの新たなトレンドとして、実験的な商品の開発とマーケティングが広がりを見せています。

プロダクト開発のトレンド
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社からここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MC勤めます、りゅういちです。
Brandonさん、よろしくお願いします。
本日のテーマなんですけど、少しマーケティングによったトピックにやってみようかなというチャレンジをやってみます。
テーマとして、とりあえず出してみる時代、実験的プロダクト開発のトレンドということで、もともとこのトピックを取り上げようと思ったきっかけがありまして、
アメリカでスプライトのティーフレーバーというのが発売されたというニュースを見たんですよ。
スプライト好きの僕からしたら信じられないくらい。
スプライト好きなの?
はい、好きなんです。
美味しいのかな、なんでこのプロダクトが出たんだろうっていう、そもそもの好奇心から取り上げてみようと思いました。
調べてみた結果なんですけど、これもともとTikTokでスプライトにティーバッグを入れるっていう動画が結構回ってたらしくて。
その飲み方を紹介してた?
それを見たスプライトを作っている会社のインターン生が調査をして、それを実現させたのが今回スプライトのティーフレーバー。
なるほど。
面白いなと思ったのが、スプライトみたいにもうすでにすごく知れ渡っているような、いわゆる保守的になってもおかしくないようなところが、思い切ってプロダクトを出しているっていうのが面白いなと思って。
ブランドさんもアメリカに住んでて、そういう思い切ったプロダクトを見ることって多いと思うんですけど、何か感じるところはありますか?
まず、スプライトを作っている会社はコカ・コーラですね。
すごい老舗だったっていうことが一つと、
あと、今回のテーマって結構珍しくマーケティングっぽい話じゃないですか。
この前ね、僕は興味本位でチャットGPTにビートラックスっていうデザイン会社の世の中の評判教えてって聞いてみたら、
見事書いてあったんですけど、指摘されているポイントで、ちょっとデザイン会社って言う割にはマーケティング職強すぎないかっていう声もあるって書いてあって、
すごいおかしかったんだけど、僕的にはマーケティングとかをちゃんと理解している方がデザイン会社としての価値が上がると思っているので、
今回のテーマはすごい重要ですっていう、ちょっと本題に入る前に、チャットGPTに言われた指摘を皆さんに聞こえるように今反論しているということなんですけど。
ソーシャルリスニングの重要性
商品とかで、とりあえず出しているとか、面白い商品出てるなとよく思うのは、スーパーマーケットのトレーダージョーズですね。
トレーダージョーズって日本でもトートバッグが有名な、ベージュっぽいバッグにコンの色が2トーンになってて、赤い丸のロゴが入っているっていう、アメリカのセレクトスーパーみたいな。
アメリカとしては規模が、その店舗の大きさは大きくないんだけど、手描きのポップがあったりとか、面白い商品が売ってたりするんだけど、そこで定期的に商品入れ替わる店で、
この前のエピソードでも、抹茶のエピソードでも話しましたけど。
抹茶のエピソードというか、アメリカで流行っているもののエピソードで話しましたけど、抹茶レモネード。
スプライトにお茶混ぜたの、レモネードに抹茶混ぜちゃいましたバージョンが、店頭入ったところに平積みされてたけど、2ヶ月くらい前。
最近行ったらなくなってたから、廃止したんじゃないかなと思っていますけどね。
最近フランドンさんとノンアルのお話をしました。
ノンアルもものすごい量出てたりとか、その他にもノンアルじゃなくても変わった名前の水とか、リキッドですとかそうですね。
名前を変えて手を変え、品を変え、とりあえず出してみるっていうのは、アメリカではすごく見受けられるかなって。
今のスプライトの話でいうと、これコカ・コーラ社じゃないですか。
コカ・コーラ社の商品ラインナップの歴史を調べてみると、結構いろいろ出してるんですよコーラもね。
チェリーコークとか、あとはタブクリアっていう透明のコーラとか、
あとは、87年7月にニューコークっていうのを出したらしくて。
普通のコカ・コーラクラシックって今書いてあるコカ・コーラが終わりますと。
今度はニューコークってコカ・コーラ自体が新しくなりますっていうモデルチェンジしました事件っていうのがあったらしくて。
それ出したら、もうすごい売れなかったとか不売運動が起こったぐらいに、前のコーラに戻せみたいな反論が消費者から出て。
戻したから、今コカ・コーラにクラシックって缶に書いてたりするんですよ。
クラシックコークって言うんですけど。
あれだって、ずっとそれ出してたら別にクラシックって書く必要ないじゃない。
なぜかというと、途中でコカ・コーラこれから新しくなりました、ニューコークになりましたっていう風に無事のコーラなのに味が変わったことを対して、前のコーラの方が美味しかったっていう風に反論きたから、
クラシックって書いて前のやつ出して、ニューコークを廃止したんだって。
まぁちょっと小ネタですけど。
コカ・コーラ社って結構同じものばっかり売ってそうに見えて、冒険してるんだなっていう、そんなエピソードでした。
面白いですね。
このスプライトティーに関連して、初めて聞くワードがあって、それがソーシャルリスニングっていうことがあります。
これが今回みたいに、SNSとか口コミだったり、あと従業員とかのリアルな声とかを拾って、それをプロダクトに生かすことをソーシャルリスニング。
最近コカ・コーラとか先進的な企業はやり始めているマーケティングの手法らしいです。
その話を聞いたときに思ったのが、あれだよね、リーンスタートアップってそのメソッドなんですよね。
有名な本が青い本があって、エリック・リースっていう人が書いた、10年ちょっと前に書いた本で、スタートアップはこういう風にやると成功率が上がるよっていうメソッドなんですけど、
ユーザーが欲しいものを早いペースでキャッチして、できるだけ早く世の中に出すと。それによって何が受けるかが当てがつけやすいみたいな。
もっともこれはソフトウェアの世界っていうかサービスの世界なのでやりやすいんですけど、コーディングしてソフトウェアとかウェブサイト作る、アプリとか作るだけだから。
スターバックスの独自性
これが普通の商品とかハードウェアとかオフラインの飲食とかになって、そっちにもそのやり方が採用され始めてる感がありますけどね。
とにかく試して、新しい仕事を試して、世に出す。流行らなかったら取り下げるみたいな。
はいはいはい。
そのサイクルが結構大事なんですね。
それ結構やったもん勝ちなところってあって、先にユーザー取った方が強いっていうのはあるじゃないですか。
特に新しい、他の会社がやってないような新しいタイプの商品を出すときに早めに出したところの方がそれが本物感があるっていうか、場合によってはその名前で呼ばれるじゃないですか。
フリマアプリって言わない?メルカリって言うじゃないですか。
はい。
メルカリ、厳密に言うとメルカリ一番最初に出たわけじゃないんですけど、メルカリが一番最初に市民権を得たからっていうことじゃないですか。
世の中に出てないと市民権も取れないから。
これ逆のケース、うちの会社経験したことあって、名前は出せないんですけど、とある日本のハードウェアを作っている会社さんの仕事で、新規プロダクトですごいイノベイティブなものだったんですね。
そのテストマーケティングを、これ日本の会社さんだったんですけど、最初にアメリカでローンチしたいっていう話だったんですよ。
ベータローンチみたいな。
結構そのプロダクト作りとかマーケティングキャンペーンの戦略作りとかをこだわられていて、めちゃくちゃ時間かけてプランしてたんですよ。
そんなことしているうちに、某韓国メーカーが似たような商品を先に出しちゃったんですよ。
うちのクライアントさんがベータローンチする前に、製品版を韓国の会社さんが、うちのクライアントさんのものよりも精度は全然低いんですけど、そのタイプの商品を出しちゃって、ベータローンチしても新鮮味はなくなっちゃってたんですよ。
なので、先に出して先にそのカテゴリーをゲットするみたいな、iPodとかAirPodsみたいな感じをやっちゃった方が強いよねって感じはしますけどね。
これ最近日本のスタートアップでも見受けられるなと思って、他にはないキーワードで検索ワードとかを取りに行くために独自のワードを打ち出して、このワードで調べればこの会社が売ってないみたいな、カテゴリーマーケティングって言うらしいんですけど。
カテゴリー作っちゃうってことね。
もうやり始めてるのをすごく感じますね。
それ例とするともういろんな名前が乱立するんでしょう?聞いたことないような。
昔は広告代理店がやってたような、今これが流行りだみたいなラベリングを先に作っちゃって、自分がそこを主導権取りに行くってことね。
先ほどスプライトティーのアメリカの事例を出したんですけど、日本ではないのかって考えた時に、日本でもあるなって思ったんです。
例えばスターバックス、毎月のように新しいフラペチーノが出てきたり。
サクラフラペチーノとか、あれ日本にしか多分なくて、うちのアメリカのスタッフが日本行ったらサクラフラペチーノ飲んでみたいって言ってた。
僕はね、メロンが好きなんですよ。
メロンがあんの?
はい、メロンフラペチーノってのが夏ぐらいに出てくるんですよ。
なんで本家のアメリカに全然なくて。
本家のアメリカのスタバって、夏になると、なんだっけ、ベリー系のフルーツ系のドリンクが出てくる程度で、そんな面白フラペチーノやってないからね。ちょっと羨ましいなと思って。
数年前には47都道府県でそれぞれのフレーバーを出すっていうキャンペーンをやったりとか。
ゆるキャラみたい。
これもきっかけとしては、スターバックス、全国のスターバックスのスタッフの方からの声をきっかけにして始まったっていう。
それあれなんだね。今聞いて思ったけど、そんなフレキシブルに動けるんですね。日本のスターバックスっていう会社さん。すごいですね。
SNS時代のマーケティング
多分、アメリカの本社と日本の本社で、力関係はあるにせよ、一定程度日本に独自な材料が与えられているのかな。日本はすごいマーケットなのと思うので。
多分、1店舗の売上単価が高いんでしょうね。アメリカと比べても日本が一番、なんだっけな、世界で一番売上が高い店舗が日本にあるスターバックスって聞いたことありますし。
1日の売上も、店舗で、あとは面積で考えても日本が一番高かったはず。なので、アメリカの本社のスターバも一目置いてるからでしょうね。
ありがとうございます。
これ、なんで今この実験的にいろいろ試すっていうトレンドが増えてるのかなっていうのを考えたときに、やはりこう、今現場の声っていうよりもSNSでどれだけ拡散されるかっていうのが。
バズり効果?
そこを狙ってる節はすごくあるのかなと思ってます。
例えば、日本のコンビニとかも、新しいスイーツを定期的に出したりとか、新しいお弁当とかおにぎりとか出したりしてるのを見受けられると思うんですけど。
まあ、超草激しいじゃないですか。
すごい試行錯誤して企業努力すごいですよね。
アメリカの普通のスーパー、何にも変わんないですからね。
10年ぐらい経っても商品ラインナップ。
日本のコンビニほんとすごいと思うんですよ。
常にネットも含めたユーザーの話題になんないと勝てない危機感を持ってるんじゃないかなっていうのが。
これが結構今のトレンドにつながってるんじゃないかなっていうのはすごく思います。
日本とアメリカの文化の違い
あと、先ほどブランドさんから聞いたんですけど、テストマーケティングの天才っていうところがあるんですよね。
テストマーケティングの一番すごいと思う企業ですね。
僕が思うのはディズニー、ディズニーランドですね。
これ以前に実はうちのブログでディズニーの創始者のウォルト・ディズニーは世界初のUXデザイナーじゃないか説の記事を書いたことがあるんですけど、
テーマパークって体験じゃないですか。
体験させるっていう意味でUXデザイナーなんですけど、
それと同時に僕が知ってる限りはディズニーランドっていうのは永久に完成しないし、
映像的なアトラクションも基本的にはない。
ずっと続いてるのはあるけど、いつ終わるかわからないし、
人気があったアトラクションも意外と短期で終わってるものがあったりとかして、
常に新鮮だし、とりあえずやってみて、
お客さんの反応を見ながらテストマーケティングをぐるぐる回して、
飽きさせない夢の国を作ってるっていうことなんだろうなと思ってますね。
あと、ディズニーランドに行った人と行ってない人とで、
知識に差が出ちゃうって置いてかれてる感がすごい出ちゃう。
これ専門用語で言うとフォーモって言うんですけど、
あれまだ行ってないの?っていう風になっちゃうのが怖くて行っちゃうパターンですよね。
スタバもそうですね、あれまだフラペチーノ飲んでないの?みたいな。
同調圧力が怖い。
東京のOLの界隈では、
偏見!偏見!
フラペチーノはすごく話題になってるなって印象があります。
なるほどね。
ありがとうございます。
次のテーマに参りますが、
日本とアメリカの企業でとりあえず試すって言うと、
ちょっと慎重になって、慎重になって慎重になってやっと出すっていう文化があるかなって思うんですけど、
なんかこの違いが起こっちゃう理由とかって?
僕の仮説、これある時スタンフォード大学の先生のセミナーを見に行った時に言ってたんですけど、
日本の人たち、日本企業の機質とアメリカの企業の機質の違いっていうのがあるんですっていう話をその先生研究してたらしいですね。
その2つを先生が説明していて、
日本は20世紀くらいのものづくりの時代から、精度の高い完璧なものを作ってから世の中に出さないとお客様に失礼になるって考え方が結構あるらしいですね。
完璧を求めるというか。
その一方でアメリカは結構その精度が低かったり、ちょっと言葉あるけど適当なものでも売っちゃえっていう、
そういう機質があって、自動車とか家電とかは圧倒的に日本の会社に勝てないっていうか完全に敗北してたっていう話をしてたんですね。
自動車一つとってもアメリカ、アメ車と日本車の精度の違いがあまりにもありすぎるからっていうこと。
この機質の違いが21世紀に入ってから、産業としての逆転構造を生み出してるっていうことをその人は言ってて、
何かっていうとソフトウェアっていうのは先に出した方がいいって言ってたんですね、その方は。
なぜならアップデートができるので、少々バグがあったりとか不完全なものでも世の中に出してユーザーを集めて、
徐々に徐々にバージョンアップさせてユーザーを納得させる。
その先生が言ってたのが、一番典型的だったのがWindowsだって言ってて、
Windowsってすごい、僕が言うのもなんですけど、不完全なOSなのよ。
エラー画面がよく出た、今でも出るけど。それをバージョンアップで何とか追っつかせてる。
多分その先生が言ってたのは、Windows 95っていう世界で一番衝撃を与えたOSがあるんですけど、
それはリリースされた時にすごいポンコツだったんだけど、一気に世の中に広げちゃったから、
それで主導権を握って、Microsoftの天下になったという話はしてたんですよね。
その一方で、そういうようなものを日本企業が出すっていうのは、社内的に通らないんですよ。
その制度のものっていうか。なので、日本からそういうのをとりあえず出すっていうのがこと、
ハードウェア、ソフトウェアとかそういう世界では日本が、ハードウェアの時は制度の高さで勝ってたけど、
速いスピードで世の中に出す時代に追いつきにくくなってる端子をその先生は知ってましたね。
テストマーケティングの実践
面白いですね。
ビートラックスではクライアント企業の海外進出、特にアメリカ進出を支援するっていうビジネスをこれまでやってると思うんですけど、
実際にクライアントの方に海外に来て、とりあえずやってみましょうよってアドバイスすることってあるんですか?
普段からいつもしている。それをよくすることが多くて、これ会社さんによって違うんですけど、
リサーチして戦略立てて実行するっていうその3ステップでやること多いんですけど、
リサーチと戦略をなるべく圧縮させて、とりあえず世の中に出した方がいいんじゃないっていうことをいつも提唱してるんですけど、
リサーチと戦略やりたがり病になりがちなので、最近出した僕が書いたブログ記事でレゴの話っていうのがあったじゃないですか。
あれ日本の企業さんに向けても届けたいメッセージでもあったんですよね。
レゴブロックが倒産寸前まで行ってた時期2003年あって、その理由がリサーチデータに頼りすぎたっていう。
最近の若い人たちは集中力がないので難しいブロックはやがるので簡単なものにした方がいいっていうデータが市場データがあって、
それに合わせて難易度の低いブロックを出したら全然売れなくて。
それで実際にターゲットになりそうな男の子に話聞きに行ったら、一番君にとっての宝物は何?って聞いたら、
ボロボロのスニーカーを出してきて、これだよって言ったらすごい難しいスケボーができるようになったから。
チャレンジすることまだやりたがる子供っているんだと思って、難易度上げたら売れ直した。
直接ユーザーの声を聞いて、さっきの話じゃないけど、生の声を聞いてそれに合わせて出してみるって重要だなっていうのをよくクライアントさんには伝えてますし、
生の声を元にした商品作りとかサービス作りをしましょうよっていう話をよくしてますね。
確かに先ほど紹介したスプライトティーもスタバの限定フレーバーの話も、
どちらもSNSだったりとか、従業員の声を拾ってそれを実現させて成功したとか、
とりあえず出してみたってところがあると思うので、これが今の企業にとっての成功の近道、一つの方法ではあるのかなっていうのはすごく感じます。
その一方でこういう話をすると、極端な話。
うちの会社飛行機作ってるんですけど、そんな簡単に出せないんですけどどうすればいいんですかとか言われながら困るんだよね。
医療器具とか飛行機とか、安全と命に関わるものは不完全な状態で出すわけにいかないんですって言われたら、
オシャレ当ですとしか言えないけど、詳細によりますよね。
コンセーマーグッズとかはある程度やりやすいですよね。
今話題のいいローマスクのスペースXとかも、もっと時間かかるものをすごい勢いでやってますよね。
何度も失敗してるもんね。
あと1回失敗したら終わりだっていうところまで行ったりしてたんで。
それで今思い出したんですけど、いいローマスクって思い出したんですけど、
テスラも自動車メーカーとしては結構とりあえず出してみた系なんですよね。
とりあえず出してみやすい車の作り方を昔からしてて、
ハードウェアとソフトウェアを完全に考え方を分けて作ってたので、
ハードウェアをなるべく初期の頃は既存の車メーカーのものを流用してたんですよ。
メルセデスだったと思うんですけど、内装とか。
自社で作らずに。
自社で作り込むのはソフトウェアの方に集中してやって、
なるべくハードウェア側の方は既存のものをOMとかで入れて出すと。
ソフトウェアは後からアップデートしやすいじゃないですか、さっきの話みたいに。
なので、ハードウェアはある程度出来合いのもので合わせて出して、
ソフトウェアの最初のバージョンを入れて出して、
オーバーデイエアっていうコネクテッドさせてダウンロードできるようにして、
ソフトウェアをアップデートさせてバージョンアップをしてたっていうやり方をしてるんですよ。
このハードウェアとソフトウェアの考え方って、
今の時代本当にソフトウェアドリブンで作っていって、
ハードウェアはソフトウェアを使うためのデバイスって考え方っていうのがどんどん広がってるんですけど、
ソフトウェアドミナントなんとかって難しいのは言うらしいんですけど、
さっきのスタンフォードの先生がもう一個面白い例を話していて、
ニンテンドーのプロダクトデザイン
日本の企業でそういう考え方で、
ある程度いい意味でハードウェアのクオリティを割り切った形で、
ソフトウェアと体験とユーザーの喜びを最大化させることをメインのゴールにして、
世界で成功した企業があるんですっていう話をしてたんですよ。
リュウチどこだと思う?思いつかない?
これね、ニンテンドーなんだって。
その方がおっしゃるように、ニンテンドーって物好きのカルチャーが結構アメリカにシフトさせてるらしく、
どういうことかっていうと、ユーザーが求めるものを何かっていうのを最優先させて、
ニンテンドーっていわゆるファミコンっていうか、
ファミコンから始まったゲームコンソールっていうものをスイッチとか作ってるんですけど、
ユーザーが楽しむ、喜ぶっていうことを最大化させるために、
十分なハードウェア作りをするって考え方をしてて、
完璧を求めないとか、ハイスペックを求めないとか、
クオリティ上げまくることに執着しない考え方をしてる会社らしくて、
確かにニンテンドーのハードウェアって長い間使うと壊れやすいんですよ。
僕DSとかヒンジ壊れたりとか、スイッチもグリグリするところが不具合が発生したりとかするんですけど、
そこはある程度妥協して、でも楽しい体験とか絶対的に提供してるわけじゃないですか。
それがいい意味で日本企業っぽくない会社なんですっていう説明をしてて、
なるほどなと思ったんですよね。
そこが非常にね、まず出すっていう概念にニンテンドーも結構そのやり方やってるな。
その一方でライバルのプレイステーション、ソニーのプレイステーションは作り込みがすごいし、
ハイスペックじゃないですか。それぞれに良さがあると思うんですけど、
その違いの話をしてましたね。
日本企業のマーケティングトレンド
面白いですね。僕もニンテンドーのプロダクトを持ってましたし、
ソニーのプレイステーションを持ってたんですよね。
実際の例を挙げると、ニンテンドーのゲームキューブ、紫色のあれを子供の時やってて、
プレイステーション2とかも持ってたんですよ。
コントローラーの今の状態を見ると、プレイステーションは無事なんですよ。
ゲームキューブのコントローラーはこのグルグルグリグリするところがちょっとなんか取れちゃってて、
だけど蓋を開けてみると、やっぱりどっちも楽しかった。
ゲームやってた。
ですよね。別にコントローラーがちょっと壊れたり取れたりしてても、
なんか怒る気にならないよね。
さっきのスニーカーの話じゃないけど、ある意味思い出っていうか、
それを使い倒したっていう満足感も不思議と得られるみたいな感じで。
面白いですよね。
面白いですね。ありがとうございます。
ちょっとまとめに入っていきたいと思いますが、
今日は実験的なテーマというところで、マーケティングによったテーマにしてみました。
実験的にプロダクトを開発して出してみるっていうトレンドが、
メーカーを中心に今広がってますというところで、
日本企業にもすごく学べる部分はあるんじゃないかなと思ってます。
ビトラックスはこれまで日系企業を海外支援してますが、
サンフランシスコでもワークショップを開いていたり、
ワークショップではなくても実際に一緒に働く、一緒にプロジェクトをすることによって、
サンフランシスコならではの視点っていうのを提供してきた会社なのかなと思っているので、
ぜひビトラックスにご興味のある方がいらっしゃったらお問い合わせいただければなと、
必ずお役に立てると思ってますし、
このスモールテスト、とりあえず試してみるっていう、出してみるっていうのを。
それあれです。以前にうちの会社でやった案件で思い出したんですけど、
自社の名前で出すの失敗したとき怖いんで、
ビトラックスの名前でリリースしてもらえませんかって言われて、
うちの名前でリリースしたこともありますよ。
アメリカ市場で日本のすごい大きな有名な会社さんだったので、
社内倫理とかコンプライアンスの関係もあって、
自分の会社の名前とロゴで出すのは結構ハードル高いんで、
うちの会社、リリーストバイビトラックスにして、
それはアプリだったんですけど、リリースしたこともあるんで、
そういうやり方もテストマーケテキにできるんで、ご興味あればぜひ。
そうですね。最近日本のニュースとか見ても、
海外企業、海外進出に興味あるとか、
これから将来的にやろうとしているっていうニュースをすごく見るので、
そのトレンドに乗っかる一つのヒントとして、
ビトラックスをご利用いただけたらなと思います。
ではブランドさん、本日もありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
この番組を気に入っていただけた方は、ぜひ高評価とフォローをお願いします。
ビトラックスとのお仕事にご興味のある方は、
概要欄のリンクよりお気軽にお問い合わせください。
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