2025-07-04 31:17

#2-4 インハウスとエージェンシーのデザイナーの違い

アジェンダ:
  • 業務領域とスキルセットの違い
  • キャリアパス・成長機会の比較
  • それぞれ向いている人のタイプとは?
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サマリー

このエピソードでは、インハウスデザイナーとエージェンシーデザイナーのキャリアプランや業務エリアの違いが掘り下げられています。特に自動車業界の実例を通じて、社内デザイナーが持つ専門知識と外部デザイナーの視野の広さが対比され、両者の協力の重要性が語られています。また、インハウスとエージェンシーで働くデザイナーのキャリアパスや役割の違いについても述べられています。日本の企業とアメリカの企業におけるデザイナーの扱い方の違い、さらにデザイナーとしての成長機会やキャリアプランの重要性が強調されています。インハウスとエージェンシーで働くデザイナーの違いや、それぞれの向き不向きも明らかにされています。キャリアプランや働き方についての実践的な観点も提供されています。

インハウスデザイナーの特性
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社からここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MCを務めます、りゅういちです。
Brandonさん、本日もよろしくお願いします。
本日は、シーズン2エピソード4ですね。
テーマとしては、内川さんからのテーマになりますと、要望。
質問ですよね。
その前に、先日の100回記念のエピソードに対してコメントいただけたので、そちら取り上げていきたいと思います。
ひろきさん、100回目おめでとうございます。いつも沖縄から聞いています。
デザインについての考え方やサンフランシスコの話、とても勉強になっています。
Brandonさん、嬉しいですね。
ありがとうございます。沖縄、ちょいちょい行ってた時期は仕事で行ってたんですけど、最近行けてないのでまた行きたいなと思ってたところに、沖縄の方からコメントいただいて嬉しかったです。
ありがたいですね。沖縄から東京の人が多いのかなって印象あったんですけど。
沖縄からも聞いてもらっているということで、引き続きご視聴のほどよろしくお願いします。
では、本題の方に参りますが、別のリスナーの方からの質問に対しての回答会というところになりますね。
MITEIさんという方からのテーマで、企業に所属するインハウスデザイナーとクライアントワークのデザイナーのキャリアプランや業務領域の違い。
ブランドさん、企業に所属するデザイナーとベイトラックスみたいなクライアントワークをするような会社のデザイナーで何か違いみたいなところで、思うところとか考えてください。
おそらく質問では、企業に所属するインハウスデザイナーとクライアントワークのデザイナーと書いているんですけど、
アメリカとか英語ではクライアントワークのデザイナーというのは、エージェンシーのデザイナーと呼ばれるデザインエージェンシーに所属するデザイナーかフリーランスのデザイナーのことだと思うんですね。
自社の社内デザイナー、いわゆる社員で自社のデザインをする立場と、社外の立場としてデザインを提供する立場ということだと思うんですけど、これは結構違うんじゃないかなと思います。
例を説明すると一番わかりやすいのかなと思うので、うちの会社の場合、例えばいろんなタイプの業界のクライアントさんがいらっしゃる中で、一つ自動車会社のクライアントさんって何社か今までもあるんですけど、
プロジェクト例で説明すると、自動車会社の社内デザイナーって自動車に関しての知識がすごいあるじゃないですか、もちろん。本職なので。その社内デザイナーがいるのに、じゃあなんでビートラックスに仕事をお願いしてくるかっていうと、
社内デザイナーが知らないことや、やってないことや、あとは知識とか視野とかそういったものが欲しいからなんですね。なので、自動車会社で自動車を熟知したデザイナーがいるのにもかかわらず、そうじゃない会社に期待するのは、
本来自動車のデザインに関係なさそうなことが必要になっているからということです。じゃあ具体的にどういうデザインが欲しがられるのっていうと、
例えばそうだな、インターネットと自動車がつながったいわゆるコネクテッドしたときに、新しくユーザーに提供できる体験であるとか、あとはそれに付随したアプリのようなサービスとか、
最近であれば、じゃあAIを自動車が実装した場合にどういうようなことが実現できるのかっていうようなデジタルの領域でのサービスとか、あとは体験、エクスペリエンスみたいなところなんですね。
これは意外と自動車を作っている会社さんの中にナレッジがまだたまっていない。なぜなら、よりスタートアップっぽい考え方とかナレッジとか、あと場合によってはコネクションがあるとか、そういったものが必要となったときに、
社内のメンバーだけだと、車としてのクオリティ高いものをハードウェアとして作れたとしても、デジタルとかソフトウェアを活用した面白い体験を作るってなってくると、外部とのコラボレーションが必要になってくるんですよね。
そういったところで、うちの会社は日々幅広い領域と、あとはテクノロジーとかスタートアップの情報とか、あとコミュニティの中に入っているので、うちの会社としてのサービスが価値が出てくるって、そういうようなことが一つありますね。
なので、今の例でいうと、一つの結論としては、インハウスの場合は、その業界に精通したエキスパートのデザイナーになります。
クライアントワークをするようなエージェンシーとかフリーランサーは、そういった社内デザイナーではたどり着けないような世界を知っている、できるっていうことです。
理想的には。ただ一方で、ちょっと気を付けなきゃいけないのが、たまにインハウスのデザイナーがクライアントさんの社内にいるんですけど、忙しすぎて手が回らないので、
それのお手伝い的に入ってくださいっていう形もあるので、これはエキスパートとして仕事をお願いされるというよりは、リソース補充するために、いわゆる派遣に近い形の関わり方になるときもあるのは一応補足しておきます。
ビートラックスで案件をクライアントさんから相談を受けるときに、これ今おっしゃってたアウトソーシングっぽい業務だなっていうのと、本当にビートラックスの知見を求めているなっていうのは、相談を受けているときに分かるようなものなんですか?
よく分かります。最初に言われます。うちの会社で全くできないようなことをお願いしたいと思ってますっていう相談の場合と、社内でもできるんですけど、今他のことで忙しすぎちゃって、ざっくりここの部分だけ外に出そうと思ってますって言われることがありますね。最初のミーティングの時点でそこは分かりますけど。
いわゆるアウトソーシングっぽいような言いぶりを最初にされたときって、何とかして、よりビートラックスの価値が出せるような方向に誘導するのか、それとも場合によって何かお断りすることもあるのかっていうところがあったりしますか?
僕自身は、うちの会社が関わる仕事のできるだけ多くを、うちの会社じゃないとなかなかできそうもないような、もしくはうちの会社がやるのが一番いい結果になるだろうなと思えるプロジェクトをやりたいと思っているので、
外部デザイナーの役割
簡単に言うと、これビートラックスじゃなくてもできますよとか、フリーランサーとか他の会社さんでもできそうですねっていう内容はできるだけ少なくしたいと思っている。
仕事もらえるだけありがたいのは間違いないんですけど、これうちとベストマッチだなとか、うちの会社じゃないとなかなか求める結果出せないなって思うような内容。
具体的に言うと、さっき言ったデザインとテクノロジーの融合であるとか、アメリカを中心としたグローバル文脈が入っていることとか、ユーザーを中心としたユーザー視点でデザインを作っていくとか、
あとは見た目だけじゃなくて体験のデザインのクオリティーを大きく求めているとか、その辺ですね。
あとは、いわゆる安くアウトソースに出すようなものよりも、一緒に同じチームとしてやっていけそうな感じのプロジェクト。
アウトソースって言うと、丸投げというか外に出すイメージになっちゃうんですけど、うちはなるべくクライアントさんと同じチームとして動く、もしくはクライアントさんの方々がうちのチームに入ってくるぐらいの関わり方をすることが多いので、そういう関わり方の仕事のやり方が一番いいと思ってますけどね。
ありがとうございます。
じゃあ次の質問に回りたいんですけど、インハウスで働くデザイナーとクライアント、ミートラックスのような外から支援するようなデザイナーで、スキルセットというかマインドセットに違いがあるのかなと思っていて、
例えばインハウスの人は会社が求めている方向性、将来の方向性、そういうことを実現するのが多分使命だと思っていて、クライアントワークをするようなミートラックスのようなところは、いかに面白い提案をするかとか、クライアントの要望に幅広く対応する、対応力というのが求められるのかなと思うんですけど、何かそこについて思う?
これ結構底深いテーマ、質問だと思います。というのは、意外と知られてない隠れた価値っていうのが外部の人間、デザイナーとかにあって、これは多分コンサルティング会社とかも近いところがあるんですけど、
社内のデザイナー、インハウスデザイナーの方って社員なので、ある意味出世に響くことを避けたがりますよね。当たり前だし、そうあるべきなので、自分のキャリア、その社内でのキャリアアップにつながる動きをするポジションにいると。
その一方で、外部としての存在はそこを気にしすぎなくていい。迷惑をかけるべきじゃないし、怒られたりはするべきじゃないんだけど、出世を気にしすぎたが故にぶっ飛んだアイディアとか提案とかやり方ができにくいっていうのを打破するために存在するっていうのもあるし、
極論言うと、そこの責任まで背負ってやれる立場にいるというか、大きな組織の中にいると、責任があるのでリスクを取りにくくなるんですよね、やっぱりどうしても。
自分のキャリアに影響とか、その部署の評価に影響が発生する可能性があるので、そうなってくると、うちみたいな外部の会社がそこを背負ってやると。万が一、望んでない結果になったときに、うちが責任をかぶるという、そういう存在価値もやってみると結構重要だったりします。
インハウスデザイナーの現状
特に日本の企業は、これはよくイノベーションを起こせないとかいう議論がある理由の一つが、リスクを取ると責任が生じて、責任も取るのも難しくなるという事実はどうしてもある中で、外部とのコラボでやることによってそこの心配がなくなるか軽減されるっていう考え方はあるかなと思いますね。
面白いですね。
僕のイメージなんですけど、インハウスで働いているデザイナーの方、多くの日本企業とかで、まだデザイナーの出世キャリアパスみたいなことで、あんまり整備されていないという印象があって、デザイナーが集まった組織の中でちょっとランクアップしていく。
あんまりデザイナーの方も出世に興味がない方って多いのかなって印象があるんですけど。
ここに関しては、僕自身は大きな企業で社内デザイナーをやったことはないんですが、そういうことをやっている方々の話を聞くことが多いんですね。
例えば日本の大企業だと、デザイナーとかデザインチームとかデザインに関わる人たちって、興味深いのがラボ組織みたいなのを作ったりとか、特殊な場所にいる感じがするんですよ。
実際にある企業さんが、いわゆる社内ルールっていうのがあるじゃないですか。コンプライアンスみたいなのが社内ルール。
その中で、やっていいことやったらダメなことを使っていいツールを使っちゃダメなツールとかの中で、極端な話、海外産のクラウドサービスは使っちゃダメとかいうところが実際あったりもするんですね。
具体的に言うとスラックみたいなツール、例えばスラックはまだ禁止ですとか、マイクロソフトチームズはいいけどスラックはダメですとか、ミーティングツールとしてもZoom使える使えないとかそういうの昔からあるんだけど、
デザイナーとして絶対これ使わないと仕事できないっていうか仕事にならないよなっていうツールも、社内ルールで禁止されているような会社のデザインのトップの人と話したことがあって、
それどうしてるんですかって言ったら、デザイナーチームだけ特別扱いっていうか、変わり者だと思われてるんで許されてますという謎の違い保険をもらってるみたいなことは言ってたんですね。
見渡してみると他の大きな会社さんも、いわゆる多くの社員の方はスーツを着て出勤して、社内規定みたいなのに従って仕事をしている中で、デザイン関係の人だけ全然私服で、場合によっては、
オフィスのビルまで違うとかそうなったりして、特殊な扱いを受けてる。それはそれでいいんだけど、逆に言うとメインの事業部とかと距離が結構できちゃったりしてて、扱いが良くも悪くも特殊な故に、
キャリアとしてもいわゆる経営に近づくようなところにどうやっていくのかなっていうのは、日本の企業はまだまだ課題がありそうですよね。
アメリカにおけるデザイナーの役割
アメリカは結構そこは担保されてるんですか?
企業によると思うんですけど、ここ21世紀に入ってからできたようなテクノロジー企業だと、デザインのクオリティが経営の数字にダイレクトに影響しちゃうので、デザインに関わるような人たちが役員とか経営層に入っているケースは多いし、
ここ10年ぐらいでできたスタートアップは、コファウンダーの中に1人デザイナー系が、有名なのはAirbnbとかYouTubeとかNetflixとかPinterestとかDropboxとか、多くのスタートアップが最初からデザインバックグラウンドがある人がファウンディングメンバーに入って、
それが1つのきっかけとしてプロダクトが受けたっていうのがあるので、そういう新しい企業にとっては必要不可欠だし、経営と直結した仕事をしているデザイナーは多いと思います。
一方で、アメリカにもレーガシー企業ってたくさんトラディショナルのはあるので、Appleぐらいは例外で、1970年代にできた会社だけど、スティーブ・ジョブズをはじめとしてデザイン系の人がジョニー・アイブとか、経営に近いところにいたりした企業だけど、それ以外は全然なかったんですよね。
それが2000年始まりぐらいのデザインセンキングみたいなものの注目されたことで、チーフデザインオフィサーみたいな概念が出てきて、そういう人たちを外からハイアリングして招き入れてたりしてます。
全部の会社ではないですが、少しずつその動きはなってるし、日本企業と違うのは、デザイナーだからってそんな特殊扱いされる職種じゃない、そんなアーティスト的な普通と違う人みたいな扱いはされないという、そんな感じですね。
ありがとうございます。続いての質問に参りますが、今回ミテさんの質問の意図としては、インハウスとクライアントワークのデザイナーでどんなふうにキャリアプランを立てていくとか、成長機会を取りに行ったほうがいいのかっていう。
インハウスだと、僕のこれちょっと想像になっちゃうんだけど、インハウスで居続ける状態でキャリアを上に上がるんであれば、どこかのタイミングでデザイナーっていう肩書きがつかないポジションになっていく気がしますけどね。
その企画部とか商品部とか、場合によってはマーケティング部とかっていうデザインのナレッジとか経験を活用しながらも、事業部っぽいところに入っていって部長とか管理職になっていくんじゃないかな、だからある意味元デザイナー的な形になるのかなと思います。
フリーランサーはね、自分の名前がどんどん売れていって、単価が上がっていって、わかりやすいキャリアですけど、エージェンシーになると、うちみたいな会社だと大きく分けて二つのディレクションがあって、一つはクリエイティブディレクター、アートディレクターになってクリエイティブディレクターになるみたいな、クリエイティブの方向性を決めていく職種なんですけど、
ある意味チームをまとめたりとか、クライアントに自分たちの提案を売り込むっていうことも含めた役割だったりするんですね、クリエイティブディレクターといえば。
クリエイティブディレクターって前のエピソードで、インフォーカスのマサ君とも話したんですけど、会社によって概念がちょっと変わってきているところがあって、会社によってはかなり営業職に近い意味合いでクリエイティブディレクターっていうその売り込むのがうまい存在としてのクリエイティブディレクターになっているケースもあれば、
本当にデザインの方向性を高いレベルで示す役割としてクリエイティブディレクターもありますけど、そういうキャリアパスが一つ。もう一個はデザインを作ることをとことん極めたいっていう人向けの職人的な、いわゆるリードデザイナーみたいな。
ある程度一匹狼に近いかもだけど、すご腕デザイナーとして他のエージェンシーとかではいないレベルのクオリティのデザインをアウトプットできる立場として進んでいくかっていう感じ。
これはそれぞれに多分難しい、超えなきゃいけないチャレンジっていうのがあって、クリエイティブディレクターは超コミュニケーション上手にならなきゃいけないし、あとは人を束ねる力と人を引きつける力が人間力が結構必要だったりしますね。
リードデザイナーはデザインスキルがトップ0.01%くらいの、この人でしか本当にこんなものは作れないぞっていうくらいの高いレベルでのデザイン力みたいなものが必要になってくると思います。
何度も例に出してしまって申し訳ないんですけど、Appleっていう会社をわかりやすいので有名なので取ると、2010年くらいまでスティーブ・ジョブスが存命だったときの組織構造って多分スティーブ・ジョブスがクリエイティブディレクター的な役割してて、
ジョニー・アイブ、ジョナサン・アイブっていうチーフデザイナーがいたんですけど、今のMacBookとかiPhoneとかのデザインの原型をデザインした人でもあるんですけど、彼は完全に職人的デザイナーだと思うんですよね。
彼の話とか聞いたりとかやってることをある程度見てると、作ることへの極めがすごい。逆に彼の話とかを喋ってるとか聞くと、そんなにコミュニケーション上手じゃないかもしれないっていう若干口下手感もあって、それはそれで魅力なんですけど、
喋る天才で人を惹きつける天才のスティーブ・ジョブスと作り込むことを極めるのが、極め切ったジョナサン・アイブのコンビっていうのが上手く機能してたなと思って、どっちを目指すかみたいな感じだと思いますけどね。
Appleってそう考えると、スティーブ・ジョブスとジョナサン・アイブとスティーブ・ジョブスとボズニアック、コミュ力が高い人とそうじゃない人の組み合わせで発展していった会社なんだなって聞いてて思いました。
理想的だと思います。信頼関係さえあれば、そこに強い信頼関係があれば成り立つ。クリエイティブディレクター系とリードデザイナー系と、ボズニアックはエンジニアですけど、それぞれの道の天才3人が集まるとすごい会社にはなるでしょうね。
ありがとうございます。今お話いただいたのって、インハウスでどんどんプロモーションを狙っていくのと、エージェンシーでまたプロモーションを狙っていくっていうルートだったと思うんですけど、これインハウスとエージェンシーを行ったり来たりするキャリアってどう思いますか?
あんまり聞いたことがないかもしれない。これちょっと若干闇的な話をすると、アメリカでも日本でもうちでも友人の会社でもありがちなのは、エージェンシーで仕事してたらクライアントにスタッフを取られた系っていうのはありますね。
あとは、インハウスでやってたけど、エージェンシーに入りたいですってうちの会社に面接に来た人もいました。それ聞いたんですよ。なんでですか?って言ったら、一つの業界だけじゃなくて幅広いタイプの仕事をやってみたくなりました。
もっとシェアの広いことをしたくなりました。あとは、これはエージェンシーの魅力のもう一つなんですけど、一つの業界のプロジェクトをやったことが、違う業界の案件に役立つ時っていうのはあるんですよね。
インハウスとエージェンシーの違い
シェアの広さとかナレッジが。なので、例えば食品系の仕事プロジェクトをやった後に、家電系の会社の仕事をやった時に、食品系のナレッジがあるから、次世代の冷蔵庫とかをデザインする時とかに役立ったりしますよね。
もしかしたら、家電メーカーの人でも知らないような食品業界の状況とか、食材の考え方とか、商品の作り方も知っているかもしれない。
例えば、超適当に言いますけど、ビールの瓶の大きさがどんどん背が高くなっているんですみたいになったら、冷蔵庫の設計に合わせて今後は変えていった方がいいなとか、そういうことだし、自動車だったら車のカップフォルダーの大きさとか、そういうのにも影響があるので、そういうのをやりたいっていう考え方で入ってくる人もいます。
あんまり行き来しまくるってことはないけど、横移動をするケースはあると思います。それよりも多いケースは、フリーランスとエージェンシーの行き来ですね。
これは結構、アメリカとかは多いですよね。多いのが、エージェンシーで働いていて自信がついて、自分でお客さんも見つけられそうだってなって、独立してフリーランスになるケースと、フリーランスでやってきたんだけど、なかなか仕事が入ってこないっていうか、仕事が取れないので、
もうちょっと安定したいんで、エージェンシーに戻りたい。その行き来は景気の良い時と悪い時で変える人はいるかもね。それは結構ナチュラルに起きがちだし、スキルがその行き来って使いやすいですよね。
似てるんで、組織で動くか個人で動くかの差はあれど、クライアントワークだっていうのは変わらないので。なのでクライアントワークをするかインハウスワークをするかの行き来っていうのはちょっと価値があまりに違いすぎて、行き来を頻繁にするものではない気がしますけど。
どこかのタイミングで横移動をする可能性はあるけど、頻繁に行ったり来たりっていうのはあまり現実的じゃない?
結構違うので、その価値と視点が。そこをあまり行き来やっちゃってると、もう積み上がらないかもしれないので。
ありがとうございます。最後、インハウスとエージェンシーのデザイナーとして働く上で、それぞれ向き不向き。
向き不向きね。これも一つ例を出すと、スタートアップの起業家で頻繁に新しいことをやる人とかいるんですね。
シリコンバイルとかも多いんですけど、ピボットみたいな形で、短期で半年とか1年以内にサービスの内容とか、やってる領域とかを変える人とかが周りにいるんですけど、
そういう人ってエージェンシー向きだなと思うんですよね。短期で複数の違うプロジェクトを関わりながら、それぞれで自分らしさを使いながら面白いことをやるみたいな考え方はエージェンシー向きだと思います。
スケット的にいろんなところに関わっていくっていう。音楽の業界でいうとセッションミュージシャンみたいなもんなので、いろんなジャンルの音楽の演奏をするとか、いろんなバンドに関わっていくみたいな考え方なんですけど、
いろんなことをやりたい人はエージェンシー向いてるし、一つの業界のことを深く極めたいとか、あとはその組織でどんどん関わっていきたいとか、その組織で出世していきたいとか、最終的にはデザイナーの域だけじゃなくて、経営に関わりたいとか、管理業務とかにまで上がっていきたいとか思うんであれば、
事業会社の方が向いてるかなと思いますけど、ざっくり言うとね。
ありがとうございます。
じゃあちょっとまとめに入っていきたいと思います。
E-Houseとクライアントワークのデザイナーで、それぞれ働き方だったりキャリアプランだったり、向き不向きっていうのは大きく違うってところがわかりました。
主にキャリアプランのところで横移動はありますけど、頻繁に行ったり来たりっていうのはあまり現実的ではないってところは特に皆さんにとって参考になる部分じゃないかなと思っています。
まず三瀬さん改めてご質問いただいてありがとうございます。
このエピソードが三瀬さんの回答になっていれば嬉しいなと思っております。
とともにビートラックスデザイナー採用してますというところで、ブランドンさんからは何かありますか?
このような質問はまだ他にある方はぜひ質問フォームから送っていただけるとトピックの参考にもなるのでお願いできればなと思います。
ありがとうございます。ぜひご興味ありましたらビートラックスへのご応募もよろしくお願いします。
ではブランドンさん本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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